インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな 作:伊頭音
それでは前半をどうぞ
-半年前-
その施設では後に自分が代表候補生に選ばれる為、国内から選抜された少女達が訓練を積んでいた。そんな中、鈴は自室でベッドで横になりながら窓の外を見ていた。
(退屈ね…。ここの訓練も毎日毎日同じメニューの繰り返し、実戦訓練も誰も私に勝てなくなってきてつまんなくなってきたし…)
施設内で常に優秀な成績の彼女は日々の訓練では心が満たされなくなっていた。
日本を離れ早半年近く。向こうに居た頃は一夏とオマケの弾と蘭、みんなで毎日の様に遊んで充実した日々だった。
だが両親が離婚し母と一緒に中国に来て新しい友達はできたがあの頃の様な満足感は無かった。
(今
そんな事を考えながら日本での思い出を思い出していると、ある日の事が頭の中を過った。
(そういえばここの近くに綺麗な川があったわね…)
前に一夏達と釣りに行ったのを思い出した。思い立ったがなんとやら、部屋を出て必要な物を持ち出し目的の場所へ向かった。
施設を出て歩くこと十数分、目的地に着いた鈴。餌は途中落ちていた木の実等を使う事にした。
「
当時の事を思い出し一人愚痴を垂れながら準備を整える鈴。そして針を川へ投げ入れると持ってきたチェアに座り、竿を石を積んで作った支えに掛けただ水面を眺めた。
(偶にはこういうゆったりとするのもいいかもね…)
水の流れる音、風で揺れる木々の音を聞いている内に、鈴は自然と眠りに就いていた。
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それからどのくらい時間が経ったのか、鈴は目を覚ました。
(あれ?私いつの間にか眠ってた?あっ!釣り竿は!?)
確認すると竿は流されてはいなかった。が、何かが掛かっているらしく、少しだけ傾いていた。
「ラッキー、このまま釣り上げちゃえ」
そう言って竿を手に取りリールを巻き始めた。しかし掛かった獲物は重いが全く抵抗してこない。流木でも引っ掛けたのかと思いながらも巻き続けた。そして少しずつその姿が見えてくると…
「え?人!?」
掛かっていたのは人だった。それを確認すると施設に連絡を入れ鈴は川に入った。そして
(うー、初めては
自己暗示を掛けながら口元に持ってたハンカチを当て、「大丈夫ですか!?」と声を掛けながら人工呼吸を始めた鈴。繰り返す事数回、少年は口から水を吐き出し意識を取り戻した。
「ここは…?」
「いいから黙ってなさい。もうすぐ施設から救助隊が来るから、今は少しでも体力を残して…」
「…っ!?」
少年は鈴の顔を見ると目を見開き、鈴から離れ戦闘態勢に入った。その姿は警戒心剥き出しの獣の様だった。
「ちょっと‼せっかく助けてあげたのに随分と失礼ね。私が助けてなかったらアンタ死んでたわよ?」
鈴の言葉を聞き警戒を少し緩め何かを考える少年。そして鈴に質問をした。
「すまないがここはどこだ?飛び降りた場所からはそれなりに流されている筈なんだが…」
「(飛び降りた…?)ここは——の中国代表候補生を育てる為の施設がある場所の近くだけど…」
一つ奇妙なワードがあった気がするが気にせず教えた。すると少年は警戒を解き続けた。
「そうか、なら安心した。少なくともアンタは奴らの仲間じゃ…、ん?アンタどっかで…」
途中安心したのか力尽きたのか、少年はその場で意識を失い倒れた。そして数分後、施設からの救助隊が到着し少年は取り敢えず施設に保護された。
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「ってのが私と
「「「漫画(かよ)(か)(ですか)!?」」」
聞いてたメンバーが突っ込んだ。所々搔い摘んだ部分(人工呼吸)もあったが大まかなところは説明した。途中、話を止めさせようとした春斗だったが、虚からの『生徒会長捕獲作戦(尚大至急)』に狩り出されこの場にはいなかった。
「しかし、飛び降りたというのは一体…」
「天城さんは何かに追いかけられていたので?」
「春斗が何かから逃げていたのは知ってたけど一体何に追われてるんだ?」
「さぁ?そこまでは私も知らない。その辺の事聞いたら聞いたで『国家機密レベルの情報だけど聞く?』とか『知ったら今後逃亡生活することになるけどOK?』とか言ってくるから相当言いたくないんじゃない?」
そうして鈴は続きを話始めた。
後半へ続く(キートン山田声で)