インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな   作:伊頭音

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お久し振りです。伊頭音です。投稿が遅れました。取り敢えず本編スタートです。


試験終了、学園最強(笑)とエンカウント

試験が終わり、春斗と千冬の二人は真耶のいる方のピットに戻っていた。

 

「お疲れ様でした織斑先生。天城君も頑張りましたね」

 

「まあ久し振りのいい運動にはなったか。山田君、すまないがアイスコーヒーを頼む」

 

『こっちは気が抜けなくて精神的に疲れましたよ。あ、山田先生、良ければでいいんで俺にもコーヒーください。』

 

「良いですよ。では少し待っててください。天城君はホットとアイスどちらにしますか?」

 

『ホットで。』

 

それを聞くと真耶はピット横の管制室にコーヒーを取りにいった。

 

「それにしても自分で言うのもあれだが、よく私に勝てたな天城」

 

只待つのも暇なので千冬は春斗と雑談を始めた。

 

『いや、今回は偶然の作戦勝ちですよ。織斑先生が最初から俺を〇す気でかかって来てたら流石に負けてましたし。』

 

「教師が一生徒に向かって〇す気でかかる訳無いだろ、馬鹿者。それに最後のは私も予想外で避けれなかった。その点では褒めてやってもいいぞ」

 

『ありがとうございます。』

 

「そういえばお前、助手という名義での入学手続きだったが、本当にあの天災(バカ)の助手をやってるのか?」

 

『まさか、そんな訳無いだろ?本当にあの天災(バカ)の助手なんかやってたら、今頃勝手に身体を弄られて文字通りの改造人間になってら。声が『イーッ!』だけになるぞ?』

 

『実際はあの天災(バカ)と面倒な奴等からの逃亡生活してたんであの天災(バカ)関わりは殆ど無いですよ。』

 

何処かで「そんなにバカバカ言わないでよ‼」という声が聞こえた気がした。

 

「面倒な奴等?」

 

「お待たせしました」

 

話の途中で真耶がコーヒーを持って戻ってきた。トレーにはコーヒーが二つと砂糖、ミルクが乗っていた。

 

「はい織斑先生。天城君は何か入れますか?」

 

「ありがとう山田君」

 

『ありがとうございます。砂糖三つとミルク一つでお願いします。』

 

千冬にカップを渡し、春斗の要望の物を入れ、カップを渡そうとした真耶だが・・・

 

「ところで天城君?その状態でどうやってコーヒーを飲むつもりですか?」

 

実は春斗、ピットに戻ってからずっとISを纏った状態の千冬のアイアンクローを受けていた。生身の状態で。

 

『やっと突っ込んでくれましたね。』

 

何故こうなっているのか。理由は簡単、千冬の八つ当たりである。春斗に負けたのが悔しいのか、まんまと策にハマってしまったのが悔しいのか。本心は本人でないと分からない。ISを纏った状態の為、春斗は顔というよりは頭を掴まれ、尻尾を掴まれた魚の様にぶら下がった状態である。会話はどこからか取り出したスケッチブックとペンを使った筆談となっている。しかも達筆で。

 

『このまま装甲にコーヒーを垂らして隙間から流れてきたのを飲みます。』

 

「私のアイスコーヒー用のストローをやろう。これで隙間に差して飲むといい」

 

「火傷しますよそれ!?」

 

『大丈夫だ、問題ない(`・ω・´)(キリッ)』

 

「天城君も随分器用ですね!?」

 

そんな会話をしながらも、試験は無事終了した。

 

 

 

—アリーナの外—

 

春斗と千冬は一度着替え真耶と合流し、三人は学園の寮に向かった。

 

「天城君、何故女装してるんですか?」

 

「この時間は他の生徒が出歩いてる時間だからな。今学園内に男子がいると喧しくなると思って私が女装させた。中々の出来だろう?」

 

「逃走生活する中では必須スキルですからね。背丈が似てるんでその気になれば山田先生そっくりにもできますよ?胸は詰め物になりますけど」

 

「もう天城君に質問するのは野暮なのではと思えてきました・・・」

 

質問の答えを聞いて真耶は『もう疲れた』という感じで片手で頭を抱えた。

 

「昨日も伝えたが今日から登校初日までの約二週間、ここの寮で暮らしてもらう。なにか必要な物があれば私か山田君に連絡を入れろ。それと食事だが朝は7時半、昼は12時半、夜は6時半にこちらで用意する」

 

「それと寮は基本二人一組ですが、天城君は事情が事情なので特別に二人部屋を一人で使ってもらいます」

 

「あれ、一夏(アイツ)と同じじゃないの?」

 

「最初はそうしようと思ったのですが、もしどこかの違法組織が二人を誘拐しようと侵入した時、別々の方が手を打ちやすいとのことで話が決まりました」

 

「そういうことだ。だからと言って女を連れ込むなよ?」

 

「しませんて。第一そんなことしたら目の前の鬼(織斑先生)の鉄拳制裁だろ」

 

「貴様今変な変換しなかったか?」

 

「シテナイデース」

 

そんな会話をしているうちに寮に着いた。着くと千冬が部屋の鍵を渡し春斗は受け取り挨拶をした後、二人と別れ部屋に向かった。

 

「753、753・・・あった、この部屋か」

 

自分の部屋に着いて一度周りを確認する。逃走生活してるうちについた癖の一つである。

 

「いかんいかん、つい癖が。なんか疲れたから飯の時間まで寝るか。荷解きは飯の後でいいか」

 

現在17時23分。食事までは一時間程時間があった。寝ると意識したからか、眠気が急に襲ってきた。そんな状態で春斗は部屋の鍵を開錠してドアを開けた。

 

「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともわ・た・し?」

 

ドアを開け中を見ると部屋の中には裸エプロンの痴女が立っていた。




ここ数日仕事でファッ○ンなシフトを組まれ、中々投稿出来ませんでした。しばらくは前みたいな投稿ペースに戻るので引続きお楽しみ下さい。それではまた次回。

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