インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな 作:伊頭音
それでは本編開始です。
一、二時間目の授業が終わり春斗は椅子に座りながら伸びた。授業の内容は春斗にとっては簡単を通り越して退屈だった。ISの基礎理論についての授業だったが春斗は授業内容を聞き流しながらISのプログラムを作成していた。時折授業内容に付いて行けず狼狽える一夏を見ては面白がったりもしていたが。
伸び終わると春斗は席を立ち一夏のいる席へ向かった。
「参考書を電話帳と間違えて捨てるとかお前は阿保か」
「は、春斗。久し振りだな、何でIS学園に入学してんだ?今までどこに行ってたんだ?あとこの状況から助けてくr」
「喧しい、落ち着け、取り敢えずダマレ」
最後にそう言って春斗は一夏の机の上にある教科書で頭をチョップするように叩いた。『ゴン‼』と良い音がすると同時に一夏が頭を抑え静かになった。
「い、痛い」
「今の質問に順で答えてやる。まず一つ目、さっきお前を連れ出した篠ノ之箒の姉、あの駄兎に強制的に入学させられた。
答え終わると二人は何気ない会話を始めた。久々の再会で積もる話もある中、
「ちょっと、よろしくて?」
会話を妨げる様に一人の生徒が話しかけてきた。
「へ?」「あ?」
二人は話しかけてきた生徒を見た。
「何ですのそのお返事。私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるのではないかしら?」
「悪いな、俺、君が誰か知らないし」
「おい一夏、さっき自己紹介してただろう?イギリス代表候補生のセシリア・オルコットだよ」
感情のままに喧嘩腰(本人にその意識はない)で返答する一夏にフォローするように説明しながら返事をする春斗。
「すまない、この
「春斗いきなり人をバカ呼ばわりするn」
途中で一夏をデコピンで黙らせ耳打ちする。
(バカ、この手の奴はあまり刺激するな。後々面倒だ。ここは俺に任せろ)
(わ、わかった)
「なにをこそこそ話してますの?」
「いや、何でもない。で、何の用で?」
一夏が出しゃばらないように釘を刺しセシリアの対応をする春斗。
「せっかく同じクラスになったのでご挨拶に来ました。この代表候補生であるわたくしが…」
「あ、一つ質問いいか?」
(こんのバカ)
忠告を無視し一夏がセシリアに質問をした。
「下々の要求に応えるのは貴族の務めですわ。よろしくてよ」
「代表候補生って何?」
「あ、あなた本気でおっしゃってますの?」
「ああ、知らん」
すると春斗は制服の袖からハリセンを取り出し再び一夏の頭を叩いた。
「ぃでっ」
「一夏くぅ~ん?人の忠告を無視した挙句何やらかしてるのかな?第一単語から想像すればわかるだろ?」
顔を若干引きつらせながらハリセンを空いてる手にポンポンと当てながら一夏に笑いながら怒る春斗。
「そ、それもそうか。そしてごめんなさい」
「ま、まぁわたくしは優秀ですから?貴方の様な人間でも優しくしてさしあげましわ。何せわたくし試験で教官を唯一倒したエリート中のエリートですから」
俺も倒したわ。しかも
「俺も倒したぞ?教官」
一夏がそう言うのと同時にセシリアの意識が一夏に集中した。そしてそれと同時に春斗は二人にバレないようにその場を離れた。もう付き合ってられん。フォローが間に合わん。つまり諦めである。そして自分の席に着き予鈴を待った。幸いにも話の途中で予鈴が鳴り、居なくなった事に気付かれずに会話は終わった。
三時間目。教壇には千冬が立ち、授業が始まる前にクラス代表を決めると告げた。するとクラス大半が春斗と一夏を推薦した。まぁ最悪一夏に難癖つけて押し付けようと考えていた春斗だったが
「納得いきませんわ!そのような選出は認められません!」
この学園には安息の地というのは無いのではないか?自薦推薦問わないと言ったのにも拘らずセシリアが抗議した。それを皮切りに一夏とセシリアの口論になり、その火の粉は春斗に飛び火した。
「貴方も何か言う事はないのですか?貴方先程話の途中でいつの間にか居なくなってましたが」
「生憎面倒事は嫌いでね、さっきは逃げさせてもらった。」
春斗はもう逃げようがないと判断した。『なら正面から当たってやる。しか、しやるなら徹底的に』と。
「それとオルコット、アンタも代表候補生なんだから自分の発言には気を付けた方がいい」
そういって春斗は胸ポケットに差してあったペンを手に取りカチカチと少し弄り、見せつける様に前に差し出した。
『大体文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとって耐え難い苦痛で———』
ペンからセシリアの声が聞こえてきた。その音声を聞いて顔が青褪めるセシリア。
「問題、この音声データをしかるべきとこに差し出すとどうなるでしょうか?」
「っ‼」
「別に脅迫するつもりはない。ただ、今後は発言に気を付けろという忠告だ」
そういってペンをセシリアに向かってパスするように投げる春斗。そして手を上げ
「織斑先生、俺は俺自身、オルコットさん、一夏の三人でクラス代表を決めるISの摸擬戦を提案します。ここで四の五の言いあうよりは分かりやすい」
「構わないが、それに伴う準備はどうするつもりだ?」
「伝手ならあります。学園に迷惑はかけません」
あの
「いいだろう。他に立候補はいないか?いない様なので天城の案を承認して一週間後の月曜日の放課後、天城、オルコット、織斑の三名でクラス代表を決める摸擬戦を行う。天城はそれまでに手筈を整えておくように。それでは授業を始める」
突然の決定にクラスの空気がざわめくがそんなのはお構いなしに千冬は授業を開始した。そして
「なんだかチョココロネが食べたくなったな…」
そんな呑気な事を考えながら事の経緯を説明したメールを楯無に送るのであった。
この調子で次の回も早めに投稿できればと思います(フラグ)。
それではまた次回。