遊戯王Incarnation   作:レルクス

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書き始めた作者「さーてと、英明は【M・HERO】で、ライズは設定では【ジャンクドッペル】だったな……あれ?」


コラボ回 第二話

 一千万を超える攻撃力。

 圧倒的な数値を見てなかなか静寂に包まれているし、一人気絶している。

 このままでは大変まずいので、どーにかする必要がある。

 

「というわけで、ライズ。困った時はデュエルだ!」

「え、あ、はい!」

 

 英明は少々まずい空気をどうにかしようと思って、結果的にそんなことを言った。

 ライズも『どうすりゃいいんだこれ』といいたそうな雰囲気だったので、とりあえずデュエルコートの指定位置に立つことに。

 

「ライズおにいちゃん。頑張って!」

「フレー!フレー!おにいちゃん!」

 

 そしてそんなライズを見て元気よく応援する二人。

 

「ああ、任せろ!」

 

 そしてそれを見て元気になるライズ。

 さすが妹に甘いだけあって、その妹から応援されるとテンションが上がるようだ。

 

「英明君。頑張って!」

「よっしゃあ!やるか!」

 

 そして英明も声援ブーストがかかった。

 

「若いにゃ……」

「いや、ウィズも若いだろう」

 

 本店も支店も客が増える気配があまりない上に、なんだかとても哀愁が漂う雰囲気のウィズ。

 それ相応に普段からいろいろ抱えている遊月もなんとなくわかるのか、そのフォローも弱い。

 

「フフフ。幼女の応援っていいですね」

「まあ、それはそうなんだが……」

 

 気絶している香苗の頭をなでながらそんなことを言うルシフィア。

 リフィルとしては『この空気の元凶が何を言うんだか』といったところだろう。

 

『というわけで、第二回戦!英明VSライズだ!双方頑張るように!』

「「デュエル!」」

 

 英明  LP8000

 ライズ LP8000

 

「僕の先攻!」

 

 先攻はライズ。

 なのだが、手札を持った瞬間に手が止まった。

 

「どうしたにゃ?ライズ」

「いやあの、僕、本家のほうでデュエル描写がないから、デッキの名前しか作者が知らないような気がして……」

「メタいこと言ってないでさっさとデュエルするにゃ!」

 

 まさかコラボまでやっておきながら『メタいことを言うな』と指摘する日が来るとは思わなかったウィズ。

 

「僕は手札から、魔法カード『調律』を発動!デッキから『ジャンク・シンクロン』を手札に加える」

「ほう、なるほどな」

「そのあと、デッキをシャッフルして、デッキトップを墓地に、そのまま『ジャンク・シンクロン』を召喚して、墓地の『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚!」

「【ジャンクドッペル】……『調律』一枚でそろえてくるとか、なかなかの運命力してるぜ……」

 

 英明もこれには驚きである。

 ただ、先ほどのデュエルのアレを見ているせいか、『デュエルってのは何でもアリだな』と思い始めているので、問題はない……問題はない!

 

「僕はレベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング。シンクロ召喚!レベル5『アクセル・シンクロン』!」

 

 アクセル・シンクロン ATK500 ☆5

 

「シンクロ召喚成功時、ドッペル・ウォリアーの効果。トークンを二体特殊召喚!」

 

 ドッペルトークン ATK400 ☆1

 ドッペルトークン ATK400 ☆1

 

「アクセル・シンクロンの効果で、デッキから『ジェット・シンクロン』を墓地に落として、レベルを一つ下げる。そして、アクセル・シンクロンとドッペルトークン一体をリンクマーカーにセット、リンク召喚!リンク2『水晶機巧-ハリファイバー』!」

 

 水晶機巧-ハリファイバー ATK1500 LINK2

 

「ハリファイバーの効果発動。デッキからレベル3以下のチューナーモンスター。『D・スコープン』を特殊召喚!」

 

 D・スコープン DFE1400 ☆3

 

「ハリファイバーで出したモンスターは効果を発動できないけど、無効にはなってないから永続効果は適用される。そして、D・スコープンは守備表示の時、レベルが4になる!」

 

 D・スコープン ☆3→4

 

「へぇ、そんなシナジーがあるのか」

 

 素直に驚く英明。

 まあ、彼のデッキにそもそもチューナーが入っていないので、必然的にハリファイバーが入らないのだ。無理もない。

 

「おにいちゃんすごい!」

「頭いい!」

 

 幼女たちも応援。

 

「へへっ、『ダーク・バースト』を使って、墓地の『ドッペル・ウォリアー』を手札に加える。手札一枚をコストに、墓地の『ジェット・シンクロン』の効果を発動して特殊召喚!そして、手札に戻したドッペル・ウォリアーがこれに反応して特殊召喚!」

 

 ジェット・シンクロン ATK500 ☆1

 ドッペル・ウォリアー ATK800 ☆2

 

「レベル1のドッペルトークンに、レベル4のスコープンをチューニング!シンクロ召喚!『TG ハイパー・ライブラリアン』!」

 

 TG ハイパー・ライブラリアン ATK2400 ☆5

 

「レベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング、シンクロ召喚!レベル3『武力の軍奏』!」

 

 武力の軍奏 ATK500 ☆3

 

「ライブラの効果で一枚ドローして、ドッペル・ウォリアーの効果でトークンを生成!」

 

 ドッペルトークン ATK400 ☆1

 ドッペルトークン ATK400 ☆1

 

「レベル1のトークン二体に、レベル3の軍奏をチューニング。シンクロ召喚!レベル5『転生竜サンサーラ』!」

 

 転生竜サンサーラ DFE2600 ☆5

 

「ライブラの効果で一枚ドロー!」

「ライブラと低レベルシンクロチューナーを利用したドロー加速か」

「その通り!そして、軍奏を素材としたモンスターはチューナーになる。僕はレベル5のライブラリアンに、レベル5のサンサーラをチューニング。シンクロ召喚!『白闘気双頭神龍』!」

 

 白闘気双頭神龍 ATK3300 ☆10

 

「んなっ!?なんでそんなカードが入ってんだ!?」

「このためだよ!このモンスターがシンクロ召喚に成功したとき、『神龍トークン』を特殊召喚できる!」

 

 神龍トークン DFE3000 ☆10

 

「でけえトークンだな」

「うん。効果を持ってないモンスターだから、『馬の骨の対価』を発動して、トークンをコストに二枚ドロー!」

「いや、ひどくね!?」

 

 まじか!?と思った英明だが、少なくとも脳筋天使を一ターンに六回も中華なべで料理する人よりはマシである。

 

「魔法カード『シンクロキャンセル』を発動。戻した後で、素材の二体を特殊召喚!」

 

 TG ハイパー・ライブラリアン ATK2400 ☆5

 転生竜サンサーラ        DFE2600 ☆5

 

「なるほど、これで、サンサーラがチューナーじゃなくなるってところか」

「そうだよ!僕はカードを一枚セットして、ターンエンド!」

 

 残っている手札は三枚。

 さて、これはどう表現するべきだろうか。

 

「俺のターン。ドロー!……メインフェイズまで行っていいぞ」

「じゃあ、僕はハリファイバーの効果を発動。このカードを除外して、エクストラデッキから『フォーミュラ・シンクロン』をシンクロ召喚!」

 

 フォーミュラ・シンクロン DFE1500 ☆2

 

「フォーミュラとライブラの効果で、合計二枚ドロー!」

「……まだあるんだろ?」

「もちろん!レベル5のハイパー・ライブラリアンとサンサーラに、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!デルタ・アクセル・シンクロ!レベル12『コズミック・ブレイザー・ドラゴン』!」

 

 コズミック・ブレイザー・ドラゴン ATK4000 ☆12

 

「すごい!」

「かっこいい!」

 

 出てきた大型ドラゴンに大はしゃぎの幼女たち。

 

「出やがったな……だが、フィールドを離れる必要があるんだ。どうにかなる。手札から『増援』を発動だ。デッキからレベル4以下の戦士族を手札に加える」

「む……僕はコズミック・ブレイザー・ドラゴンの効果を発動します!除外することで、『増援』を無効にします!」

「(もう使ってくるか、たぶん『速攻のかかし』か何か握ってるな)だが残念。手札から『E・HERO ソリッドマン』召喚!手札から『V・HERO ヴァイオン』を特殊召喚だ!ヴァイオンの効果でシャドミスを墓地に」

 

 E・HERO ソリッドマン ATK1300 ☆4

 V・HERO ヴァイオン  ATK1000 ☆4

 

「す、すでにそろってたんですか!?」

「そちらがそんだけ運命力あるんだから俺にあってもいいだろ別に」

 

 というわけで。

 

「さあ、ヒーローショウの時間だ!手札から『マスク・チェンジ』を発動!対象は地属性のソリッドマンだ!」

 

 ソリッドマンが仮面に手を当てる。

 

「変身召喚。レベル8『M・HERO ダイアン』!」

 

 M・HERO ダイアン ATK2800 ☆8

 

「「おお!かっこいい!」」

 

 変身ヒーローを見て喜ぶ幼女たち。

 ダイアンもグッドサインを出している。

 

「そして、ソリッドマンが魔法カードの効果で墓地に送られたことで、墓地のシャドー・ミストを特殊召喚だ。これにより、デッキから二枚目の『マスク・チェンジ』を手札に加える」

 

 E・HERO シャドー・ミスト ATK1000 ☆4

 

「バトルフェイズ。ダイアンでダイレクトアタック!」

「僕は『速攻のかかし』を捨てて、バトルフェイズを終了させます!」

「だよね……ヴァイオンの効果でソリッドマンを除外することで『置換融合』を手札に……俺はカードを二枚セットして、ターンエンドだ」

「この瞬間、コズミック・ブレイザー・ドラゴンが戻ってきます!」

 

 コズミック・ブレイザー・ドラゴン ATK4000 ☆12

 

「そして、僕のターン。ドロー!『強欲で貪欲な壺』を使って、十枚除外して二枚ドロー。よしっ」

 

 勢いよくカードを引くライズ。

 いい手札になったようだ。

 

「手札から『召喚師セームベル』を召喚!」

 

 召喚師セームベル ATK600 ☆2

 

 ひょこっとあらわれるセームベル。

 ソリッドビジョンのセームベルはセームをみて、フルフルと手を振った。

 セームも手を振りかえす。

 

「私だ!」

(……【ジャンクドッペル】にセームベルって入れるか普通!?)

 

 内心驚いている英明だが、もちろん、思い入れというのは誰にでもあるものなので否定はない。

 

「そして、『スター・チェンジャー』を発動、セームベルをレベル3にする!」

 

 召喚師セームベル ☆2→3

 

「そして、セームベルの効果発動。手札からセームベルと同じレベルのモンスター……レベル3の『召喚師ライズベルト』を特殊召喚!」

 

 召喚師ライズベルト ATK800 ☆3

 

 フィールドに並ぶ兄妹。

 精霊カードではない(そもそも、ライズたちは体のほうに縛られている)ようだが、やはり持ち主に影響されている部分があるのか、ライズベルトがセームベルの頭をポンポンと撫でて、セームベルは『召喚師ライズベルト』のイラストの通りに『にぱっ』と笑った。

 

「『ブホアッ!」』

 

 そしてそれを見たルシフィアとブルームが、感動に耐え切れずに汚い花火を放出した。

 

「ライズおにいちゃん!私は!」

 

 ここでヒュプノが反応。

 

「わかってるって。僕は手札から『二重召喚』を発動。これで、もう一度通常召喚を行える。『ヒュプノシスター』!」

 

 ヒュプノシスター ATK1400 ☆4

 

 そして召喚される妹!

 ライズベルトを見ると、ライズベルトは優しい顔になってヒュプノシスターの頭をなでる。

 

『おーいライズ!どうせやるんなら俺も出してくれよ!』

「そうだな。『緊急テレポート』を発動。デッキから『トランスファミリア』を特殊召喚だ!」

 

 トランスファミリア DFE0 ☆1

 

 そして猫まで出現。

 ヒュプノシスターのそばに出現し、肩まで一気に登っていく。

 ヒュプノシスターは、肩まで上がってきたトランスファミリアを両手で抱き上げて、頬ずりした。

 

「か、かわいい~」

 

 綾羽がうっとりしたような声で言った。

 

「いいですね~」

 

 香苗も復活したようだ。

 

「あれ、香苗ちゃん。いつ起きたんだ?」

「ルシフィアさんが鼻血を吹いたあたりですね」

 

 リフィルが聞くと、香苗の返答は何とも言えないものだった。

 が、まあ、それは置いておくにしても、こういう光景は悪くない。

 

 そして、バシャバシャと響くシャッター音。

 どうやら、ルシフィアとブルームが我慢できなくなったようだ。

 

(……?)

 

 遊月はあることを感じた。

 ライズ、セーム、ヒュプノ、トラファの四人の意識の場所。

 

(……アムネシア特有の現象が出てるな。いや、強い運命力を持つデュエリストが化身カードを持っていると、そのそばで起こりやすいことではあるが……)

 

 今、フィールドにいる四人と、フィールドではない場所にいる四人は、感覚が共有されている。

 ライズベルトが頭をなでていれば、撫でているライズも、撫でられているセームとヒュプノも、その感覚を共有している。

 

「さて、こっからどうするかな」

「あ、おにいちゃん!この前テレビで見たあのおっきいロボットが見たい」

「私も!」

 

 幼女二人の要求。

 それに対してライズは……。

 

「わかった!」

 

 と答えた。

 ……手札がかみ合っていなかったらどうするつもりなのだろう。というか一枚しか残ってないのに。

 

「僕は手札から、『ギャラクシー・クィーンズ・ライト』を発動。僕のフィールドのモンスターのレベルは、僕が選択するレベル7以上のモンスター……コズミック・ブレイザー・ドラゴンと同じ、12になる!」

 

 コズミック・ブレイザー・ドラゴンが咆哮を上げると、空から星々がきらめいて、ライズのフィールドを満たしていく。

 

 召喚師セームベル  ☆2→12

 召喚師ライズベルト ☆3→12

 ヒュプノシスター  ☆4→12

 トランスファミリア ☆1→12

 

「そして僕は、セームベル、ライズベルト、ヒュプノシスターの三人で、オーバーレイ!」

 

 そして星々は交わり……。

 

「エクシーズ召喚!ランク12『超量機神王グレート・マグナス』!」

 

 超量機神王グレート・マグナス ATK3600 ★12

 

「トランスファミリアの効果で、グレート・マグナスをメインモンスターゾーンに移動する。そして効果発動。エクシーズ素材を一つ使って、ヴァイオンをデッキに戻す!」

 

 ヴァイオンがデッキに戻った。

 

「バトルフェイズ!」

「チッ。罠カード『星遺物からの目醒め』を発動。俺は、フィールドのダイアンとシャドー・ミストでリンク召喚を行う!」

「『コズミック・ブレイザー・ドラゴン』を除外して、効果発動!その発動を無効にする!グレート・マグナスで、『M・HERO ダイアン』を攻撃!」

「残念!手札から『E・HERO オネスティ・ネオス』の効果を発動。ダイアンの攻撃力を2500アップさせる!」

 

 M・HERO ダイアン ATK2800→5300

 

「こ……攻撃力、5300!?」

「一千万見た後で驚きますかね!?ダイアン、迎撃しろ!」

 

 グレート・マグナス。粉砕!

 

 ライズ LP8000→6300

 

「そして、ダイアンが相手モンスターを戦闘で破壊して墓地に送ったことで、デッキから『E・HERO エアーマン』を特殊召喚!デッキから『V・HERO ヴァイオン』を手札に!」

 

 E・HERO エアーマン ATK1800 ☆4

 

「ふう、あぶねえ。で、どうする?」

「僕は、トランスファミリア一体で、『リンクリボー』をリンク召喚!」

 

 リンクリボー ATK300 LINK1

 

「これで、ターンエンドです!そして、コズミック・ブレイザー・ドラゴンが戻ってきます!」

 

 コズミック・ブレイザー・ドラゴン ATK4000 ☆12

 

「リンクリボーにコズミックか……なかなか固いな」

 

 あと、最初のターンに伏せたセットカードが一枚あるのだが、なぜか使っていない。

 

「俺のターン。ドロー!まずはダイアンとシャドー・ミストでリンク召喚!『X・HERO ワンダー・ドライバー』!」

 

 X・HERO ワンダー・ドライバー ATK1900 LINK2

 

「墓地に送られたシャドー・ミストの効果発動だ」

「それは、コズミック・ブレイザー・ドラゴンで無効にします!」

「これで展開の阻害はなくなった。『V・HERO ヴァイオン』を通常召喚!」

 

 V・HERO ヴァイオン ATK1000 ☆4

 

「ヴァイオンの効果で、デッキから『D-HERO ディアボリックガイ』を墓地に送る。そして、ディアボリックガイを墓地から除外して、二体目を特殊召喚!」

 

 D-HERO ディアボリックガイ ATK800 ☆6

 

「手札から『置換融合』を発動。フィールドのディアボリックガイとヴァイオンで融合召喚!『V・HERO アドレイション』!」

 

 V・HERO アドレイション ATK2800 ☆8

 

「ワンダー・ドライバーの効果で、墓地の『マスク・チェンジ』をセット、そして、墓地のディアボリックガイを除外して三体目を特殊召喚」

 

 D-HERO ディアボリックガイ ATK800 ☆6

 

「あらわれろ!英雄たちが集うサーキット!召喚条件はHERO二体以上。俺はリンク2のワンダー・ドライバーとディアボリックガイを、リンクマーカーにセット!英雄たちが集う場所でその力を束ね、恐怖を打破するものとして生まれ変われ!リンク召喚!リンク3『X・HERO ドレッドバスター』!」

 

 X・HERO ドレッドバスター ATK2500 LINK3

 

「ドレッドバスターとそのリンク先のHEROは、墓地のHEROの数×100アップする!」

 

 六体である。

 

 X・HERO ドレッドバスター ATK2500→3100

 V・HERO アドレイション  ATK2800→3400

 E・HERO エアーマン    ATK1800→2400

 

「バトルフェイズ!まずはエアーマンで攻撃!」

「リンクリボーの効果を使って、攻撃力を0にします」

「だが、ドレッドバスターとアドレイションの攻撃が残っている。これで終わりだ!」

「う、うわああああ!」

 

 ライズ LP6300→3200→0

 

『勝者!英明!……正直、コズミックで止めるところを変えてたらライズが勝ってる気がしなくもないけどね』

 

 ブルームがそういった。

 

「そういえば、最後までセットカードが使われてなかったな。あれは何だ?」

 

 遊月がそうつぶやいた。

 

「『揺るがぬ絆』です」

 

 みんなから『ごめん。知らない』と言う視線を向けられるライズ。

 

 テキストを確認。

 

カウンター罠

(1):Pモンスターの効果または既にPゾーンに存在しているカードの効果を

相手が発動した時に発動できる。

その発動を無効にし、除外する。

               遊戯王カードWiki《揺るがぬ絆》より引用。

 

「……俺、ペンデュラム入れてねえわ」

「だろうな」

 

 英明の呟きにリフィルが頷く。

 さすがに、『HERO』にペンデュラムを入れるとなると、独特な構築になるはずだ。

 【M・HERO】がそもそも、純正のHEROからそれた派生形なので、これ以上他のカードを積むのは少々無理があるだろう。

 

「まあでも、やりたいことはできたのでよかったです」

「そっか。それならいいだろう。デュエルは『対話』ではあるが『主張』でもあるからな」

 

 遊月がそう締めくくって、とりあえず、二戦目は終了した。




『召喚師ライズベルト』のイラストを見ていたら、こんなデュエルを書きたくなりました。
今回はそういう話ですね。
そして、スーパー戦隊モチーフの巨大ロボを相手に、仮面ライダー派の英明の心境やいかに。
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