遊戯王Incarnation   作:レルクス

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大変申し訳ございません。
ミスが多く、再編させていただきました。


コラボ回 最終話

「ルシフィア。問題は……なさそうだな」

「フフフ。そうですね。圧倒的な精霊力を保持する。ということに関して、ここまでだとは思っていなかったので」

 

 遊月とウィズがみんなのところに戻ってくると、ルシフィアはエネルギーが満タンだった。

 

「ただ、その精霊力を扱いきれるコンセプトと、制御しきれる技術がないので、不安でもありますが」

『それに関しては問題ないよ』

 

 ブルームはルシフィアの近くに行って、デッキを取り出した。

 

『圧倒的な精霊力であっても出し尽くせそうな感じに組み上げた特製デッキだよ。これを使ってね』

「ありがとうございます」

 

 ルシフィアがブルームからデッキを受け取った。

 ルシフィアが内容を簡単に確認する。

 

「なるほど、コンセプトはわかりましたが……」

「どうかしたのか?」

「いえ、これでは不完全燃焼になりかねません。もう一人ほしいですね」

「え、要するに、二人で挑みたいってことか?」

「そうですね。デッキの枚数が足りないので」

 

 何をする気だ……。

 

「わかったにゃ……」

 

 ウィズがそう言って、スマホを取り出して電話し始める。

 

「私にゃ……ちょっと支店を通って、まっすぐ来てほしいにゃ。ルートはメールで送るにゃ。大丈夫。時間はとらないにゃ。リフィルのコーヒーを一週間無料にするにゃよ……ありがとうにゃ」

 

 通話終了。

 

「助っ人が来てくれるにゃ」

「そうか。じゃあブルーム。パラドクスの精霊力をいじって遅延しててくれ」

『わかった。あ、これサブデッキね』

 

 ブルームがもう一つのデッキを渡すと、パラドクスのもとに向かって走って行った。

 

 ……そして数分後。

 

「……なあ、呼ばれたからには来たが、これはいったいどういうことなんだ?」

 

 男装の麗人が到着。

 

「アルト。とりあえず、あそこで全能感漂ってるルシフィアと一緒に、あいつとデュエルしてほしいにゃ」

 

 ウィズはルシフィアと、パラドクスの変貌を抑えているブルームを指差した。

 それに対するアルトの反応は……。

 

「いや、無茶だろ!?」

「無茶じゃにゃいにゃ!アルトならできるにゃ!というか私はやりたくないにゃ!」

「そっちが本命じゃないか!」

「大丈夫にゃ!今、ルシフィアがアルトが使うサブデッキに運命力を注入してるにゃ!」

 

 アルトがルシフィアを見ると、右手にデッキを持って、自分の腕から精霊力を溢れさせて、デッキにぶち込んでいた。

 デッキからは、何やら紫色の雷のようなものが発生しており、幻覚かどうかはわからないが『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!』とオーラが溢れている。

 

「いや、明らかにやばいやつだろ!副作用がありそうで怖い!」

「だから、リフィルの傑作コーヒーを一週間無料にするにゃ!」

「え、そうなのか?」

「え、あ、まあ、そういうことにしておいてくれ」

 

 男装麗人であるアルトと、クールビューティーであるリフィルの雰囲気は少し似通った部分があるものの、ルシフィアの被害者になりそうなアルトと、それを見守る側のリフィルでは精神状態に大きな違いがあるようだ。

 

「……いや、コーヒー一週間で済むかあれ!?」

「いいから早くやるにゃ!」

 

 アムネシアに来てから苦労型のギャグとツッコミをするというかなり忙しい状態になっている気がしなくもないウィズ。

 その時、遊月が口を開いた。

 

「アルトといったか?」

「え、えっと……どちら様?」

「私は不死原遊月という。こっちは仮澤英明と、大束綾羽と江藤香苗だ。とりあえずそれは置いておくとして、デュエルなんだが……」

 

 遊月はアルトに耳打ちした。

 

「ふむ……うむ……なるほど、わかった。引き受けよう」

(え、何を言ったのにゃ?)

 

 ウィズには全く聞こえなかった。

 

 が、とりあえず、アルトがデュエルをすることに。

 

「話はまとまったようですね。アルト。これを使ってください」

 

 ルシフィアがデッキを渡した。

 アルトはデッキを手に取った。

 

 なんだか……『ヒ……ヒヒヒ……ヒャアアアアッハッハッハッハ!』という気味の悪い歓喜の笑い声が聞こえた気がした。

 

「……本当に大丈夫なのか?」

「大丈夫です」

「その大丈夫というのは、『問題がない』ということなのか?『実は問題があるけど影響はない』ということなのか?」

「フフフ。どちらだと思います?」

「聞かないでおこう」

 

 というわけで、アルトはデッキをデュエルディスクにセット。

 

「さて……ブルームさん。もういいですよ!」

『お、やっとか!』

 

 根っこを触手のように伸ばしてパラドクスの変貌を抑えていたブルームだが、それをやめた。

 それによって、パラドクスはその力を開放して、トゥルースになっていた。

 

『ククク。この状態になった俺を止められると思うなよ。小娘!』

「今の私を見下ろしますか……よかったですよ。全力の攻撃を『上』に放てますからね」

「なるほど、どういうことなのかなんとなくわかった。確かに、下に打ちたくはないな」

『何をほざくか。さあ、始めるぞ』

「死後の世界の広さを教えてあげましょう」

「いくぞ」

「「『デュエル!」」』

 

 ルシフィア&アルト LP8000

 トゥルース     LP8000

 

 先攻はルシフィア。

 ……なのだが、隣で立っていたアルトが、手札を見るのをやめた。

 

「どうしたのですか?」

「手札がクソだった……」

 

 でしょうね。

 

『アルトさんに渡してるデッキは、ルシフィアの補助デッキだからね。ルシフィアのデッキと合わせて、同名カードが三枚までなんだよ』

「要するに、メインエンジンが入ってないわけか」

「確かに無理ですよね」

 

 ルシフィアはそのやり取りを聞いて理解した。

 

「なるほど……私の先攻……私は、『ソーラー・エクスチェンジ』を二枚発動。それぞれ、手札の『ライトロード・ハンター ライコウ』をコストに二枚ドローして、二枚をデッキから墓地に送る」

『何!?』

「最初に言っておきますが……これは、私とあなたの対決ではなく、私のデュエルです。この時に墓地に送られた『髑髏顔 天道虫』三枚により、私のライフを一体につき1000回復します」

 

 ルシフィア&アルト LP8000→9000→10000→11000

 

「そして、『カップ・オブ・エース』を三枚発動。全て表のため六枚ドロー。『魔力倹約術』を発動して、『エンシェント・リーフ』を三枚発動。カードを六枚ドロー」

『な……ば、バカな……』

 

 これで、ルシフィアの手札は十枚。

 

「と、とんでもない速度で増えてるにゃ」

「自重なしですね」

 

 当然だ。これはルシフィアのためのデュエルなのだから。

 

「続けましょう。私はさらに『ソーラー・エクスチェンジ』を使い、『ライトロード・ハンター ライコウ』をコストに二枚ドローして二枚落とす。そして、『死者蘇生』を使い、『マテリアルドラゴン』を特殊召喚」

 

 マテリアルドラゴン ATK2400 ☆6

 

「私は魔法カード『星の金貨』を発動。私の手札を二枚あなたに渡して、その後、私はカードを二枚ドローします」

『む?』

 

 ルシフィアの手札が二枚、トゥルースの手札に加わる。

 

「あれって、何のカードなのかな?」

 

 セームが首をかしげる。

 

「いや、『ルシフィアが相手にカードを渡してまで使ってほしいカード』なんて、私には一枚しか考えられないにゃ」

「あ……そうですね」

 

 もう一枚は多分適当だ。自分の邪魔にならなければいいのだから。

 デュエル続行。

 

「私はカードを四枚セットして、ターンエンド」

 

 残った手札は四枚。

 絶句である。

 

『お、俺のターン。ドロー!』

「スタンバイフェイズ。『女神の加護』を三枚発動。一枚につき3000回復です」

 

 ルシフィア&アルト LP11000→20000

 

『グッ……』

「そして、『非常食』を発動します」

『んなっ……』

「四枚を墓地に送ることで4000回復。女神の加護のデメリットでダメージがありますが、マテリアルドラゴンの効果で回復に変わります」

 

 ルシフィア&アルト LP20000→24000→33000

 

『……メインフェイズ、まずはカードを伏せる』

 

 ルシフィアが渡したカードを伏せた。

 

『フン!どれほどライフをためようと、その程度であれば、高い攻撃力を使って連打すればいい!『俺は手札から、永続魔法『Sin Territory』を発動!発動時の処理として、デッキからフィールド魔法『Sin World』を発動!』

 

 世界が塗り替わる。

 

『出し惜しみは無しだ!手札から『Sin パラドクスギア』を召喚!』

 

 Sin パラドクスギア ATK0 ☆1

 

『リリースして効果発動。デッキから『Sin パラレルギア』を特殊召喚し、デッキから『Sin スターダスト・ドラゴン』を手札に加える』

 

 Sin パラレルギア ATK0 ☆2

 

『さらに、『ブラック・ホール』を発動!フィールドのモンスターを全滅させる!』

 

 トゥルースが使ったのは、ルシフィアが送ったカードだ。

 

「いいでしょう」

 

 マテリアルドラゴンには、手札コストを使った効果破壊耐性があるが、ルシフィアは通した。

 『Sin パラレルギア』が破壊される。

 

『そして、Sin パラレルギア……Sinモンスターが破壊されたことで、手札に存在する俺の効果を発動!ライフを半分払うことで、特殊召喚!』

 

 トゥルース LP8000→4000

 Sin トゥルース・ドラゴン ATK5000 ☆12

 

「出てきましたね。そして、相変わらず私を見下ろしますか」

『当然だ!デッキ・エクストラデッキから対応するモンスターを除外し、このモンスターたちを特殊召喚!』

 

 Sin サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000 ☆10

 Sin レインボー・ドラゴン    ATK4000 ☆10

 Sin スターダスト・ドラゴン   ATK2500 ☆8

 

『バトルフェイズ!Sin トゥルース・ドラゴンで、ダイレクトアタック!』

「『速攻のかかし』の効果を使い、攻撃を無効にしてバトルフェイズは終了です」

『チッ……ターンエンドだ』

「よし、次は私のターンだ。ドロー!」

 

 アルトがカードを引いた。

 

「準備段階どころか、このデッキではそもそも決めるなど不可能か。私は『祝福の教会-リチューアル・チャーチ』を発動。墓地から『アドバンスドロー』一枚と、『カップ・オブ・エース』『エンシェント・リーフ』『ソーラー・エクスチェンジ』三枚ずつをデッキに戻して、『時械神サンダイオン』を特殊召喚。墓地のモンスターをすべて戻して、『究極封印神エクゾディオス』を特殊召喚。『アドバンスドロー』を二枚使って、エクゾディオスとサンダイオンをリリースして四枚ドロー。エクゾディオスはフィールドを離れた場合、除外される」

 

 意味不明!

 手札は六枚だ。

 

「『魔力倹約術』を使い、『エンシェント・リーフ』を三枚使って六枚ドロー。『カップ・オブ・エース』三枚を使って……すべて表だ。六枚ドロー。フフフ、ちょっと楽しくなってきた」

 

 副作用はあるかもしれない。

 手札が十一枚になった。

 

「手札から『ソーラー・エクスチェンジ』を三枚発動。手札から『ライトロード・ハンター ライコウ』を三枚捨てて六枚ドローし、六枚を墓地に。墓地に送られた『髑髏顔 天道虫』三枚により、私のライフを一体につき1000回復」

 

 ルシフィア&アルト LP33000→36000

 

「さてと……」

「アルトさん。あとは、私のためにデッキのカードを出来る限り墓地に」

「……わかった。私は『ブーギートラップ』を使って、手札二枚をコストに『貪欲な瓶』をセット。そして発動だ。『女神の加護』三枚と『エンシェント・リーフ』二枚をデッキに戻して、一枚ドロー。エンシェント・リーフを発動し、そして引いたエンシェント・リーフを発動だ」

 

 手札は十一枚。

 

「手札一枚をコストに、『一撃必殺!居合いドロー』を発動。七枚を墓地に送り、ドロー。『リロード』だ。墓地から『カップ・オブ・エース』三枚。『エンシェント・リーフ』三枚と『非常食』をデッキに戻す。そして、『リロード』を使って九枚戻して九枚ドロー。『エンシェント・リーフ』三枚と『カップ・オブ・エース』三枚を発動して十二枚ドロー。『手札抹殺』を使い、十四枚捨てて十四枚ドロー。『暗黒界の狩人 ブラウ』三枚の効果で、追加に三枚ドロー」

 

 手札は十七枚。

 

「私は『サモン・ダイス』を使って3を出して、『魔轟神レイヴン』を特殊召喚。私の手札は十六枚で、このうち十枚を捨てることで、レイブンのレベルを10あげて、攻撃力を4000アップ。そして、『神秘の中華なべ』で回復だ」

 

 ルシフィア&アルト LP36000→51300

 

「カードを四枚セット、ターンエンドだ」

『お、俺のターン。ドロー!』

「スタンバイフェイズ。先ほどと同じだ。合計で、私のライフは9000が二回と4000が一回。合計で22000回復する」

 

 ルシフィア&アルト LP51300→73300

 

『な………ば、バトルフェイズだ!』

「墓地から『超電磁タートル』を除外します。メインフェイズ2に入ってくれ」

 

 まずいことになってきた気がしなくもない。

 

『お、俺は……俺のフィールドのモンスターを全て守備表示にして、ターンエンドだ』

 

 Sin トゥルース・ドラゴン    ATK5000→DFE5000

 Sin サイバー・エンド・ドラゴン ATK4000→DFE2800

 Sin レインボー・ドラゴン    ATK4000→DFE 0

 Sin スターダスト・ドラゴン   ATK2500→DFE2000

 

「いや、『絶対王 バック・ジャック』の効果を墓地から使う。除外して、デッキトップを確認。『DNA改造手術』だ。セットさせてもらう」

 

 攻撃力だけではなく、守備力も全体的に高いといえるSinモンスター。

 だが、トゥルースの心境は最悪だ。

 わからない。

 これからこのデュエルがどうなるのか。

 そして、そのデュエルによって、自分がどうなってしまうのか。

 わからない。

 そしてそれが、恐ろしくてたまらない。

 

「私のターン。ドロー。さて、このターンで決着です」

 

 まだ、五ターン目だ。

 とてもそうとは思えないほど、状況は最悪だ。

 

「私は手札から、『ファントム・オブ・カオス』を召喚」

 

 ファントム・オブ・カオス ATK0 ☆4

 

「墓地のカードを除外してコピーします。私は『戒めの龍』の効果をコピー。さて、ライフコストを払うのはこれだけです。私はファントム・オブ・カオスの効果により、1000のライフを払い。お互いの墓地と、表側で除外されているカードをすべてをデッキに戻します」

 

 ルシフィア&アルト LP73300→72300

 

 具体的にはライコウは残る。ライトロードだけは残るのだ。

 

『で、デッキの枚数が……』

「さて、続けましょうか。ライコウたちをデッキに戻して、『究極封印神エクゾディオス』を特殊召喚。『アドバンスドロー』を使って二枚ドロー。『魔力倹約術』を使い、『エンシェント・リーフ』を発動。そして引いた二枚の『エンシェント・リーフ』を発動して四枚ドロー。さらに、『カップ・オブ・エース』を三枚発動して六枚ドロー。『ソーラー・エクスチェンジ』三枚を発動。手札の『ライトロード・ハンター ライコウ』三枚をコストに六枚ドローして、六枚をデッキから墓地に送る。『髑髏顔 天道虫』三枚により、私のライフを一体につき1000回復します。さらに、『手札抹殺』を使って、八枚捨てて八枚ドロー。『暗黒界の狩人 ブラウ』効果で、私は追加で三枚ドロー」

 

 ルシフィア&アルト LP72300→75300

 

 ルシフィアは手札が五枚スタートだったが、これで十一枚。

 

「リチューアル・チャーチの効果で、『アドバンスドロー』一枚『カップ・オブ・エース』『エンシェント・リーフ』『ソーラー・エクスチェンジ』をデッキに戻して、『時械神サンダイオン』を特殊召喚!」

 

 時械神サンダイオン ATK4000 ☆10

 

「墓地から『錬装融合』をデッキに戻して、一枚ドロー。エンシェント・リーフからスタート。エンシェント・リーフ三枚とカップ・オブ・エース三枚により、これ一枚で七枚増えます」

 

 手札は……十八枚!

 

「そして、フィールド魔法『アンデットワールド』を発動。墓地から『馬頭鬼』を除外することで、『ライトロード・ハンター ライコウ』を特殊召喚し、『地獄の暴走召喚』で数を増やします」

 

 ライトロード・ハンター ライコウ ATK200 ☆2

 ライトロード・ハンター ライコウ ATK200 ☆2

 

「ライコウ二体とマテリアルドラゴンでリンク召喚、『トラフィックゴースト』!」

 

 トラフィックゴースト ATK1800 LINK3

 

「二枚目の『馬頭鬼』と『地獄の暴走召喚』を使って、ライコウを三体特殊召喚!」

 

 ライトロード・ハンター ライコウ ATK200 ☆2

 ライトロード・ハンター ライコウ ATK200 ☆2

 ライトロード・ハンター ライコウ ATK200 ☆2

 

「そして、『ギャラクシー・クィーンズ・ライト』を発動。ライトロード・ハンター ライコウたちをレベル10に!」

 

 ライトロード・ハンター ライコウ ☆2→10

 ライトロード・ハンター ライコウ ☆2→10

 ライトロード・ハンター ライコウ ☆2→10

 ファントム・オブ・カオス ☆4→10

 

「あ、ファントム・オブ・カオスを忘れていました」

 

 ひどい。

 

「私はライコウ二体、ライコウとファントム・オブ・カオスの組み合わせで、オーバーレイ!貪欲なる祝福者よ、その力を以て敵を喰らわん!エクシーズ召喚!『No.35 ラベノス・タランチュラ』」

 

『あははははっ!やっと来たよ!僕の出番!まあでも、今日は主役じゃないからなぁ』

 

 なお、一枚は精霊、もう一枚は普通である。 

 

 No.35 ラベノス・タランチュラ ATK0 ★10

 No.35 ラベノス・タランチュラ ATK0 ★10

 

「ラベノス・タランチュラの効果により、私のモンスターは全て、私とあなたのライフの差の分だけ上昇します。これはラベノスの永続効果であり、さらに、この効果は重複します」

『な……ということは……』

「私のフィールドのモンスターは、現在、私とあなたのライフの差を倍にした数値分アップします」

 

 ルシフィアのライフは75300

 トゥルースのライフは 4000

 その差は71300

 

 よって……。

 

 No.35 ラベノス・タランチュラ ATK0→142600

 

 ※他のモンスターの表記は面倒、かつ不要なのでしません。

 

「さらに、『エクシーズ・ギフト』を二枚使って、ラベノス二体の素材になっているモンスターを墓地に送り合計四枚ドロー。そして、三枚目の『馬頭鬼』と『地獄の暴走召喚』で、ライコウを二体並べて、二枚目の『ギャラクシー・クィーンズ・ライト』でレベル10に!」

 

 ライトロード・ハンター ライコウ ☆2→10

 ライトロード・ハンター ライコウ ☆2→10

 

「そして、三体目のラベノスをエクシーズ召喚!」

 

 No.35 ラベノス・タランチュラ ★10

 

「もうこの段階で増やしておいてよさそうですね。『エクシーズ・ギフト』を使って、三体目のラベノスの素材を使って二枚ドロー」

『グッ……』

「『異次元からの埋葬』を発動。『馬頭鬼』を三枚戻す。そして『馬頭鬼』を使い、墓地から『レッド・リゾネーター』を特殊召喚!」

 

 レッド・リゾネーター ☆2

 

「レッド・リゾネーターの効果で、私とあなたのライフ差の三倍に4000をプラスできる『時械神サンダイオン』を選択し、その攻撃力分回復!」

 

 ルシフィア&アルト 75300→293200

 

「『アドバンスドロー』を使い、サンダイオンをリリースして二枚ドロー。私はトラフィック・ゴーストとレッド・リゾネーターでリンク召喚!『水晶機巧-ハリファイバー』!デッキから『ハネワタ』を特殊召喚!」

 

 水晶機巧-ハリファイバー LINK2

 ハネワタ ☆1

 

「そして、ハリファイバーとラベノス二体でリンク召喚!リンク4『ラスタライガー』!『死者への供物』で破壊!」

 

 なんだかよくわからないことに……。

 

「『デステニー・ドロー』でディアボリックガイを落として二枚ドロー。そして墓地から除外して特殊召喚。レベル1のハネワタをチューニング!」

 

 

 

「母なる大地は絶え果て、父なる空は黒く染まり、神なる太陽は我を見放す。

 

 天より落ちた彷徨える翼竜は、黒き世界で翼を広げる。

 

 その蜘蛛は、なぜ私を選んだ。なぜ私に、その糸を垂らした。

 

 現世と冥界を行き来する火は、また燃えていく。

 

 現世と冥界を行き来する雄叫びは、何度も響く。

 

 真実を求める問いに、答えるものはいない。

 

 ならば、答えのない世界ですべてを超えると誓う。

 

 たとえこの身を止められようと、次なる好機を必ず掴む。

 

 たとえこの身が機械になろうと、ただ限界を超えよう。

 

 私は今、地獄の底にある天国より、すべてを終わらせる光となった。

 

 

 シンクロ召喚

 

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン!」

 

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ☆7

 

「さて、本命の登場だけど、まだまだ私の準備は終わらないわ」

 

 手札は十四枚だけど……。

 

「『モンスターゲート』を使って、エンシェント・ホーリー・ワイバーンをコストにデッキトップの『ファントム・オブ・カオス』を特殊召喚。墓地から『馬頭鬼』を除外して、『エンシェント・ホーリー・ワイバーン』を墓地から蘇生。『竜の鏡』を使って、墓地から『覇王眷竜ダークヴルム』と『覇王眷竜オッドアイズ』を融合して『覇王眷竜スターヴ・ウェノム』を融合召喚。そして、ファントム・オブ・カオスはラベノスを除外して、効果を得る。手札一枚をコストに『D・D・R』を、そして残った馬頭鬼を使って、ラベノスを蘇生と帰還」

 

 ファントム・オブ・カオス  ☆4

 覇王眷竜スターヴ・ウェノム ☆8

 No.35 ラベノス・タランチュラ ★10

 No.35 ラベノス・タランチュラ ★10

 

「フフフ……アハハハハ!ファントム・オブ・カオスたちは、これで、ラベノスの効果を得ている。そして、エンシェント・ホーリー・ワイバーンは同じ効果で自らを強化できる。よって、今私のエンシェント・ホーリー・ワイバーンは、あなたと私のライフの差の六倍に、2100を足した数値となる!」

 

 ルシフィアたちのライフは293200

 トゥルースのライフは4000

 

 よって……。

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK1737300

 

『ば……馬鹿な……』

 

 さすがに驚くしかない。

 

「遊月。まだ、ルシフィアは、なべを使っていないにゃ」

「……そうだな」

 

 このタイミングで、ルシフィアの手札は十枚。

 ここからどうするつもりなのだろうか。

 

「私は、『貪欲な壺』を二枚発動。ハネワタとディアボリックガイとブラウ三枚、『髑髏顔 天道虫』三枚とトラフィックとラスタライガーをデッキに戻して、四枚ドロー。さらに『貪欲な壺』を発動。墓地からライコウ三枚とファントム・オブ・カオスとレッド・リゾネーターを戻して二枚ドロー!」

 

 あ、十三枚になった。

 

「『異次元からの埋葬』で、『馬頭鬼』三枚を墓地に戻す。そして、私の手札には、三枚の『神秘の中華なべ』がある。馬頭鬼たちを除外して、エンシェント・ホーリー・ワイバーンに注ぎ込む!」

 

 一回目。

 

 ルシフィア&アルト LP293200→2030500

 

 馬頭鬼!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK12161100

 

 二回目。

 

 ルシフィア&アルト LP2030500→14191600

 

 馬頭鬼!!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK85127700

 

 三回目。

 

 ルシフィア&アルト LP14191600→99319300

 

 馬頭鬼!!!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK595893900

 

『な……なんなんだ。これは!?』

「まだです!私は『一撃必殺!居合いドロー』を発動!あなたのフィールドのカードは七枚。よって、デッキからカードを七枚墓地に送り、ドロー!『リロード』でした。私は墓地から、『エンシェント・リーフ』三枚と『神秘の中華なべ』三枚と『カップ・オブ・エース』一枚をデッキに戻します」

 

 さらに、と続ける。

 

「効果で墓地に送られた『シャドール・ヘッジホッグ』『シャドール・リザード』『超量士ホワイトレイヤー』効果で、『影依融合』のサーチと一枚ドローと『超量妖精アルファン』の回収を行う。さらに、『真紅眼の黒竜』をデッキに戻して『伝説の黒石』を手札に。そして、『リロード』を発動。十一枚戻して十一枚ドロー。『エンシェント・リーフ』三枚と『カップ・オブ・エース』一枚をつかって、八枚ドロー!」

 

 あ、十五枚になった。

 

「『異次元からの埋葬』で、『馬頭鬼』達を墓地へ、そして、『神秘の中華なべ』は三枚あります。二周目!」

 

 一回目。

 

 ルシフィア&アルト LP99319300→695213200

 

 馬頭鬼!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK4171257300

 

 二回目。

 

 ルシフィア&アルト LP695213200→4866470500

 

 馬頭鬼!!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK29198801100

 

 三回目。

 

 ルシフィア&アルト LP4866470500→34065271600

 

 馬頭鬼!!!

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK204391607700

 

『に……二千億だと!?』

 

 ルシフィアの手札は……十一枚!

 

「手札から『ブーギートラップ』を、手札コストを二枚使って発動。墓地の『レインボー・ライフ』をセットする。そして、手札コスト一枚をはらって発動!」

『だ、だが、俺のモンスターは守備表示で……』

「『メテオ・ストライク』を装備!」

 

 絶句である。

 

「そして、バトルフェイズ!『エンシェント・ホーリー・ワイバーン』で、『Sin トゥルース・ドラゴン』を攻撃」

『お、俺は『魔法の筒』を発動……!!!!?????』

 

 トゥルースは驚愕している。

 何故、俺はこれを使ったのか。と。

 

 いや、そもそも、『発動しようと思った』とかそれ以前に、『発動してしまっていた』とでもいうかのような不思議な感覚がする。

 

「『魔法の筒』の効果に寄ってエンシェント・ホーリー・ワイバーンの攻撃が無効になり、私はダメージを受けますが、レインボー・ライフの効果で回復に変わります」

 

 ルシフィア LP34065271600→238456879300

 

「そして、エンシェント・ホーリー・ワイバーンの攻撃力は、あなたとのライフの差を六倍にして、2100を足した数値になる」

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK204391607700→1430741253900

 

「さらに『ダブル・アップ・チャンス』を発動。エンシェント・ホーリー・ワイバーンはもう一度攻撃できる。そして……攻撃する前に、カードを発動出来るタイミングがある。私は『コンセントレイト』を三枚発動。エンシェント・ホーリー・ワイバーンの攻撃力を、その守備力分だけアップさせる!」

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーンは自身の攻撃力しか上げないが、ラベノスは守備力も上げる。

 よって、その守備力は、ライフ差の五倍に、エンシェント・ホーリー・ワイバーンの元々に守備力である2000を足した数値となる。

 

 そして、それを三回プラスする。

 よって……。

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK1430741253900→5007594389400

 

「さらに!アルトが伏せた『DNA改造手術』を使い、『機械族』を宣言!『リミッター解除』を二枚使って、攻撃力を四倍にします!」

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK5007594389400→20030377557600

 

「そして、ダブル・アップ・チャンスの効果を受けたモンスターが攻撃するとき、その攻撃力は倍になる!」

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーン ATK20030377557600→40060755115200

 

『あ、あり得ない。あり得てはならない。そんなわけあるか。無限ループも使っていないのに……まだ、たったの五ターン目で……攻撃力……四十兆だと!?』

 

「何度も言いました。あなたが上にいてよかったと。『ワールドエンド』!」

 

 エンシェント・ホーリー・ワイバーンが、エネルギーを放出した。

 

 消えて行くトゥルース。

 

 最後に彼は、一体何を思ったのだろうか。

 

 ★

 

「……おーい。ルシフィア。生きてるかにゃ~」

 

 デュエル後。

 完全にぐったりとしているルシフィアを、ウィズがつんつんとついていた。

 しかし、ルシフィアは起きてはいるものの、ほとんど反応する気配がない。

 

「……超、ダルイです」

「でしょうね。あんだけやったんだ。多分これから先のデュエル一生分の戦闘ダメージを叩きこんでると思うぞ」

 

 遊月がそういった。

 

「……なんだか私もダルイ」

「まあ、あのデュエルに耐えきれるだけ、たいしたもんにゃ」

 

 出てきたばかりで巻きこまれたアルト。

 まあ、仕方のないことだ。

 だって遊月だっていやがるレベルなのだから。

 

『おーいルシフィア』

 

 ブルームが呼んだ。

 ルシフィアは視線だけを向ける。

 そこには、綾羽の着替えシーンが映っている写真があった。

 

「?ルシフィア姉さん。ちょっと鼻血が出てるよ?」

「意外とまだ余裕あるにゃ……」

「まあ、これは私の性癖的現象ですから……」

「そんな単語初めて聞いたぞ」

『僕たちの同盟の辞書には普通に乗ってるけどね』

 

 そう言う話が聞きたいわけではない。

 

「まあとにかく、ここまで発散したんだし、しばらくはおとなしくなってるだろ」

「そうですね。百万くらいしか出せそうにないです」

「それでも十分過剰供給にゃ……」

 

 とまあ、そんな部分もあったが……。

 

「まあともかく、悪性の精霊に関するサンプルデータも、実はこっそり入手してるにゃ……リフィルとライズが」

「「隙も暇もものすごくあったので」」

 

 とても優秀な従業員である。

 

「一応解析しておく必要があるにゃ。さすがのこのデュエルは参考にならないにゃ」

「だろうな」

「元々は支店の様子を見にくる程度だったにゃ。そろそろ帰るにゃよ」

「「えー……」」

 

 幼女二人は不満のようだ。

 綾羽が苦笑した。

 

「大丈夫。本店に行けば会えるんでしょ。だったら、会おうと思えばいつでも会えるよ」

「そうですよ!皆友達ですからね!」

 

 香苗がそういったので、幼女二人の機嫌もよくなった。

 

『しかし、余波がすごいな……』

『ああ。正直ここまでとは……』

 

 レッドアイズとドーハスーラが、デュエルをした場所の近くを見まわっている。

 

「やっぱりすごかったか」

『行き場のないエネルギーが充満しているからな。パッと見問題はなさそうだが、実は相当な衝撃になっている』

『まあ、利用できないわけでもないんだがな』

 

 と言うわけで……。

 

『私からは土産として、これを渡そう』

 

 レッドアイズが赤い眼を光らせると、充満していたエネルギーが集まって行く。

 そして、手に持ったカードに集約されていった。

 

『……うむ。まあこんなものだろう』

 

 レッドアイズはウィズたちのところにいった。

 そして、全員に対してカードを投げ渡す。

 

「おっとっと!」

 

 全員の方向に投げ分けているレッドアイズだが、さすがに全員が反応できるかどうかとなるとそれは別である。

 だが、渡されたカードを見て、『おお!』と言っているものは多かった。

 

「私は『師弟の絆』にゃ。ん?これ化身カードかにゃ?」

『ああ。本来。化身カードは、本人の精霊力をもとにして作られたものを、アムネシアで使うのが一番その効果を発揮するんだが、その調整を弄って、それ以外の条件でもうまく使えるようにしたものだ』

 

 リフィルもうなずいた。

 

「私は『雷龍融合』か」

『使いこなせれば強いカードだからな』

「あと、『真紅眼融合』が付いているのはなぜ?」

『ん?血縁者にレッドアイズ使いがいるだろう。そのような気配がした』

 

 するものなのだろうか。

 

『ルシフィアは『アロマガーデン』だ』

「あ、『神秘の中華なべ』ではないんですね」

『君の場合は何に絞ればいいのかわからんからな……まあ、しばらくはそれを使ってデュエルするといい。アロマモンスターの精霊が気にいるように作っているからな』

『要するに百合を撮ろうってことだよ』

「……分かりました」

 

 ブルームはレッドアイズにボコられた。

 

「私は『竜の霊廟』?」

 

 セームが首をかしげた。

 

『まあ、『ドラゴラド』と言うモンスターと君はシナジーがあるからな。そういったカードを持っているといいときもある』

「分かった!」

 

 素直でよろしい。

 

「私は『錬成する振動』」

 

 ヒュプノがぽつりと言った。

 

「兄を割ってドローだ」

「わかった」

 

 いいのかそれで。

 

『俺は『緊急テレポート』か。まあ、無難だな』

『だろ?』

 

 トラファは渡された『緊急テレポート』の化身カードを見て、まあこうなるだろうな。と思った。

 

「僕は『機械複製術』」

『最近組んでいるデッキに入れると安定性が上がるぞ』

「ありがとうございます!」

 

 ライズが最近組んだデッキをなぜしっているのだろうか。

 

「私は『融合』か」

『青眼にバスブレを混ぜているようだからな』

 

 アルトはレッドアイズを不思議そうに見た。

 青眼としては宿敵であり、バスブレが相手だと天敵である。

 そのような自分に、子のようなカードを渡すとは思ってい無かったのだ。

 

 というわけで、全員の土産を渡し終わった。

 

「というわけで、これで私たちは帰るにゃ。また今度、本店にもよってほしいにゃ」

「待ってるよ~」

 

 元気な様子で、ウィズたちはメルトに帰っていった。

 

「……なあ英明。胸騒ぎがするのは気のせいだろうか」

「アハハ。俺も止まらねえんだけど」

 

 四十兆。

 五ターンでたどり着くようなものではないし、そもそも使っているカードにシナジーはあっても整頓されたコンボ性能はなかった。

 

「……世の中にはあんなデュエリストがいるんだな」

「だな。ただ……これからはどんな攻撃力を見ても驚かないだろうな」

「同感だ」

 

 遊月と英明も、その場を後にする。

 普通の日常に戻るために。

 そして、戦うために。

 

 ただ、あの攻撃力が敵ではなかったことにホッとしながら……。




正真正銘、力つきました。
最後の方、ストーリーがかなり雑なのはそういう理由である。

これにて、HRT様とのコラボ回は終わりになります。
が……なんだか小さくいろいろ回収して置かないと収拾がつかなさそうな感じになってしまいました。

コラボ回はこれにて終了です。

HRT様。コラボの提案。ありがとうございました。
そして、読者の皆様も、これからの『遊戯王Incarnation』をよろしくお願いします。
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