幻想鋼転生   作:お米握り

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今回、時系列は源道がルーミアと出会う500年前に遡ります


Mission2-3 part1

サウンドウェーブside

 

かつて我々ディセプティコンはとある作戦でマトリクスを捜索していた

 

俺は地球に向かい衛星をハッキングしキューブの欠片を人間共から奪い、海に沈められたメガトロン様をコンストラクティコンとスカルベル、そしてラヴィッジによって復活させた。

 

その後はメガトロン様の命令により衛星で待機し仲間への情報交換や人間達の通信妨害を実行しディセプティコンのサポートを行っていた

 

しかしそれ以外は他にやるべきことが無かったのでハッキングした衛星でネットワークを使い人間共の文明を観た

 

人間共が作り出した文明など我々と比べれば取るに足らないと思っていたがそうではなかった

 

むしろ俺の想像を遥かに越えていた、それは音楽だ

 

人間が発する歌声、楽器

 

それだけが俺の好奇心を掻き立てた

 

それが切っ掛けだったのだろう

 

人間という存在に惹かれてしまったのは

 

 

 

 

 

 

突然だが、楽器の発祥は国によって異なる。

 

アメリカ、メキシコ、イギリス、中国、オーストラリア、その他諸々

 

そして三味線の発祥地である日本

 

楽器だけとは限られてはいないが人間は国々を駆け巡り他の者へと文明を伝え広めていくこともよくあるそうだ

 

・・・つまり何が言いたいかというと、どういう原理で自分の体が三味線になったということだ

 

事の発端は目の前に現れたのはマトリクスに触れたときだ

 

そもそもあれは本物のマトリクスだったのだろうか?

 

マトリクスは本来オールスパークから派生された物だ。リーダーの証を意味しており我々トランスフォーマーはそれをリーダーのマトリクスと呼んでいた

 

金属に生命を生む力をオールスパークと違いマトリクスはトランスフォーマーを蘇生させる能力を持つが転生させることができるなど聞いたことがない

 

いや、マトリクスについては後で考えるとしてまずは今の状況だ

 

現在、三味線になっている俺は箱に詰められている

 

あれからレーザービーク達はどうなったかもわからない。俺と同じ別の何かに変わっているのかもしれない

 

視界は暗闇に包まれているし有機物故に変形できない為身動き一つできない状態だ

 

まあ出来たとしても混乱を招き問題を起こしかねないからどの道行動できないが・・・

 

少し揺れを感じるあたり誰かに運ばれているのは理解した

 

そして自分を運んでいる男の声が聞こえてくる

 

誰かを呼んでいるようだ

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「峰門《みねかど》、持ってきたぞ」

 

??「ありがとう、大和」

 

峰門という名の男は箱を受け取り三味線(音波)を取り出し慣れた手つきで弦を弾く

 

よく見ると峰門の左腕は義手だった

 

大和「・・・その腕でよく演奏できるな、やはりお前は音楽の天才だ」

 

峰門「そんなことないよ、やっぱり左手の感触がないとしっくり来ない」

 

大和「そうか・・・すまない、俺が油断さえしなければ」

 

彼らは都市の軍人である。綿月大和は防衛軍を率いる総隊長、清水峰門はその副隊長を務めている

 

ある日、都市に妖怪が襲撃しその防衛にあたっていた

 

結果誰一人犠牲者は出なかった。しかし、瀕死の妖怪が最後の力を振り絞り大和に襲い掛った。それに一早く気付いた峰門は大和を庇い左腕を食いちぎられたのだ

 

峰門「顔を上げなよ、君は総隊長だ。あのとき死者はいなかったんだから寧ろ誇るべきだ」

 

大和「だが・・・」

 

峰門「いつまでも過去を引きずっては軍務に支障がでる。民間人を守り抜くのも私達の役目だ。それに、君の子供がもうすぐ産まれるんだろう?僕よりも彼女の傍にいるべきだ」

 

大和「ああ、わかった」

 

そういって大和は部屋から出ていき一人になった峰門は再び三味線を弾く

 

♪~♪♪♪♪♪♪♪~♪♪~♪♪~・・・・

 

弾かれた弦は静かに鳴り響く

 

サ(・・・)

 

本体であるサウンドウェーブは姿が変わったとはいえ人間に自分の体を弄ばれるのは嫌悪感を抱いていたが三味線の音色を長々と聴いていると心が安らぐようになっていく

 

 

サ(まあ・・・悪くない)

 

 

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