ジャラ
?「・・・・・・・・・・」
何もない白に包まれた空間の中で目が覚めた彼は仰向けで身体全体に鎖に繋がれ身動き一つできない状態だった
起きたか
声が聞こえた方向に目を向けると声の主がそこにいた
龍神「ワシの名は龍神、創造の神じゃ」
声の主は龍神と名乗っていた
龍神「また暴れられても困るからな、悪いが動きを封じさせてもらったぞ。破壊大帝メガトロン」
?「貴様その名をどこで知った!!?」
彼は驚愕しながら問い詰める
龍神「そりゃあお主が寝ている間記憶を覗いたからな。しかし随分と壮絶な人生・・・いや、トランスフォーマー生を歩んできたものじゃ」
龍神は彼という化物を倒した時うっかり月を破壊してしまいイザナミにこっぴどく叱責された
能力で異世界を創造し彼を何重もの鎖を彼に繋いで自由を奪い、急ぎ月を修復した後未だ目を覚まさない彼の記憶を全て見ていたことを彼に話した
龍神「サイバトロン星、オートボットとディセプティコンの戦争、生命を生み出す力を持つオールスパークそして死んだ筈のお主をこの世界に導いたマトリクスとやら。全く好奇心をくすぐる話じゃわい」
?「もういい、貴様が神だということは理解した。それで、俺をどうするつもりだ?」
龍神「そうじゃのう・・・はっきり言ってお主はワシら神にとって、世界にとってあまりにも危険な存在じゃ」
?「どういうことだ?」
龍神「その様子じゃ何も知らんか。今のお主は能力を持っている、それは・・・破壊じゃ」
?「破壊?能力?」
龍神「実際やってみんと分からんか。どれ、その鎖を破壊してみせい」
?「・・・・・・」
彼は鎖を壊そうとするがイザナギ達の使った捕縛術よりも比べ物にならないほど硬くどれだけ力を入れても壊れない
龍神「今度は能力で破壊してみよ。方法は簡単、対象に向けて《破壊する》と念じるだけでいい」
言われた通り鎖を対象に念じると鎖は割れたような音を発し砕け散った
?「なんだ今のは…これが俺の能力なのか?」
彼は立ち上がり自分の両手を見る
龍神「ちなみにワシは創造する程度の能力を持っておる。この真っ白な異世界や以前にお主がいた地球もワシの能力によって生まれたんじゃ。こんな風にな」
龍神はそう言って白い世界に雲がかかった青空、陸地に草原を創り出す
驚愕した彼は小石と土を掴み上げ顔を近付ける
?「ホログラムの類いではない、本物か」
龍神「それだけではない。ワシは相手にに弱点や能力を創造することもできる。だがお主はその反対じゃ」
?「反対だと?」
龍神「お主はどんな物でも破壊できる。それは目に見えない物やあらゆる事象も破壊出来てしまうということじゃ。それに弱点もある」
?「一度壊した物は二度と修復出来ない。そう言いたいのだろう?」
龍神「・・・ほう、よく解っとるじゃないか」
?「貴様も記憶を観たなら知っている筈だ、前世の俺は沢山の物を壊してきた。沢山の者を殺めてきた。どんな力であろうと、使い方なんぞ利用する内に理解できてしまうものだ」
龍神「なるほど、一理ある。それで?お主はこれからどうするつもりじゃ?」
?「何?」
質問の意味を理解できず龍神に問い返す
龍神「いや、言い方を変えよう。前世よりも強力な力を持ったお主はこれからどう生きていくつもりじゃ?」
?「・・・・・・何故そのようなことを聞く?貴様は俺に危険な存在だと言った。生かしておく理由などないだろう?」
龍神「最初はそのつもりだった。だがお主の記憶を観て疑問に思ったんじゃよ」
?「疑問だと?そのような理由で危険分子を消さないとは、随分と猜疑心のない神だ」
龍神「これでも十分警戒しとるわい。で、その疑問というのはお主を此処に導いたマトリクスとやらのことじゃ」
元々消える筈だった彼はマトリクスの導きによってこの世界に現れた
マトリクスは何の為に彼を生かしたのか
それは龍神でも分からなかった
龍神「これはあくまで推測じゃが、マトリクスとやらはお主に何かを望んでいるのではないかと思う」
?「望みだと?」
龍神「確信はできんがの。で?お主はこれからどう生きていくんじゃ?」
?「・・・・俺は・・・・」
どうすればいい?
彼は迷っていた
前世では破壊大帝メガトロンとして、ディセプティコンのリーダーとして
《圧政を通じての平和》
それが彼の信条であり彼なりの正義
全てはサイバトロン星を救う為に破壊を繰り返し全宇宙の征服を目指していた
だが彼は地球で敗れた
オプティマス・プライムの手によって
人間達と結託したオートボットによってディセプティコンは敗北した
もうこれ以上生きる理由はない、戦う理由もない
そう思っていた彼は永遠に眠ろうとしていた
だがこうして生きている
?(どうすればいい?何をすればいいのだマトリクス!!?)
そもそも彼を生かしたのは、マトリクスが元凶だ
彼を導いたのは願望か?それとも使命か?
龍神すらも分からなければ彼自信も分からない
何かを破壊しなければならないのか分からない
何かを殺めればいいのか分からない
どう生きればいいのか分からない
自分がなんなのか分からない
何もかもが分からない
気付くと彼は
涙を流していた
龍神「うーむ、鬼の目にも涙とはこの事か?」
?「俺はどうすればいい?何をすればいい?」
生まれて初めて涙を流した彼は龍神に問い質す
龍神「・・・いいか若僧、どんな奴でも初めから生きる理由なんぞ無いものじゃ。生き続けて初めて理由が生まれる。目的が生まれる。生きるとはそう言うことだとワシは思う。今お主にあるのは・・・自由じゃ」
?「・・・・・自由」
龍神「お主が生きる理由を求めるなら取り合えず適当に生きて探せばいい、死にたいのであれば死ねばいいそれがお主の自由なんじゃよ。さて、どうする?生きるか、死ぬか」
彼は考えた、生きる理由を求めるか、それともこのままなにもせず死ぬか
?「俺は・・・生きようと思う」
生きて己を探す
そう決意した彼はこう答えた
龍神「おお?良い面構えになったのう。さっきまで目が死んでいたお主とは大違いじゃ」
?「そうか?」
龍神「まあ、これからはよろしくのう。源道!!」
?「源道?」
龍神「お主の新たな名前じゃよ。お気に召さないか?」
?「フッ、いや気に入った、これでいい」
源道「俺の名は源道、ただの化物だ。よろしく頼む」
どうも、作者の米握りです!!
源道「俺様はメガト・・・すまん」
まだ慣れませんか?
TAKE2
どぅーも、しゃくしゃの・・・ごめん
源道「次だ」
TAKE3
どうも、作者の米握りです
よしできた! (ガッツポーズ)
源道「・・・おい」
あっ!いやその・・・ホントごめんなさい
源道「次!!」
TAKE4
どうも、作者の米握りです!!
源道「俺は源道だ、よろしく」
やっと決まった
源道「読者よ、何度もやり直してすまなかったな」
今度はメガトロンという名前まで破壊してしまいましたねー
そして新たな名前が、源道
正直かなり悩みました
源道「愚作者にしてはいい名前を思い付いたものだ」
さて、名前が決まったことですし!これからどうなるんでしょうかねぇ
源道「それは貴様次第だな、くれぐれも失踪だけはするなよ?」
・・・・・・・・・・・
源道「目をそらすんじゃない」