今回はひまり視点でのお話になります
「大丈夫だよ。お兄ちゃんには私がついてるから。何があって私はお兄ちゃんの味方だよ」
(もうすぐ…かな…)
私に抱かれながら安心しきった顔で眠りに落ちた私の、私だけのお兄ちゃんを撫でながら私が思い出したのはこれまでの兄との思い出だ。
最初は確かにはどこにでもいる兄妹だったんだ。そんな中で血の繋がっているお兄ちゃんを異性として意識するようになったのはいつだったのかは考えてみても分からない。きっと明確なきっかけなんてなかったんだと思う。
幼い頃から一緒に育ってきたお兄ちゃんはいつでも私のヒーローだった。迷子になって泣いていても私を見つけ出して安心させてくれた。男子に身体の事をからかわれている時にも助けてくれた。そしてお父さんとお母さんが死んじゃって私が塞込んできた時にも落ち着くまで傍にいてくれた。そうした積み重ねが私の中の女を目覚めさせたんだ。きっと元々その気はあったんだと思う。こうしている今も兄の可愛い寝顔、そして匂い、その全てに己が狂わされていくことを実感してしまう。お兄ちゃんが他の女に取られるところなんて想像したくはなかった。
「お兄ちゃん…好き…すきぃ」
お兄ちゃんの手を私の胸にあてがう。それだけで私の身体の芯から熱を帯びていくのを感じる。これをお兄ちゃんに自らされてしまったら私は一体どうなってしまうのか、考えるだけでも股が湿り気を帯びてくる。この衝動のままに想いを伝えたいと思った回数は計り知れない。きっとお兄ちゃんは私を拒むことはしない。しかしまだだ、それだけでは足りない。本当の意味で私抜きでいられなくするためにも、これまで我慢して『妹』を演じてきたのだ。あの時だってそうだ。あの女に嵌められて、失意の中にある兄に対しても私はあくまでも妹として私は接してきた。おかげでお兄ちゃんは私を今でも健気な妹だと信じているはずだ。
(今、目を覚まして私のしていることに気づいたらどんな反応をするんだろう?)
その想像すら私の興奮を加速させていく。残念ながらこれまでの生活の中でこの程度では起きないことは分かってる。私の中の興奮はより強い刺激を求めているが、ギリギリのところで踏み止まっている。今はまだこれで我慢しなければこれまでの全てが無駄になってしまう可能性もあるんだ。
(もうすぐ…私抜きではいられない体にしてあげるからね?それに時間はいくらでもあるんだから、焦らずに今のこの兄妹の距離感を楽しむのもアリだよね?大好きだよ、お兄ちゃん♪)
こうして夜は更けていく…
ゲームでのヒロイン視点のお話好きです。地の文はこれでよかったのか…
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