聖王武闘伝Lヴィヴィオ   作:花水姫

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前作で書いたヴィヴィオが可愛いかったので筆が乗りました。


それでは
『聖王武闘伝Lヴィヴィオ』

リリカルファイト、レディゴー!




第1話『鮮烈なお祝い』

 

『Ladiiiiiies!! Aaaaaand Gentlemeeeeeeeeen!!!!!』

 

 リングの中央で男が叫ぶ。

 眼帯に赤いスーツを纏ったリングアナウンサーがマイクに向かって叫ぶ。

 

 その声と共に会場内の目に見えぬボルテージが徐々に高まり始める。

 

 

『さぁ! これまで長きにわたり熱い戦いが続いた中、ついに先週、DSAA・聖王教会共同総合魔法戦競技「聖王杯」の記念すべき第1回優勝者が決まりました。そして今日!』

 

 高まる熱気はとどまることを知らず、男の言葉に引きずられるように大きくなる。

 

『ついに! 聖王杯の特徴! エキシビションマッチが開催されます!!』

 

 

ウワァァァアアアァァァァッ!!!!

 

 

 

 そしてその熱気は大歓声となって爆発する。

 

『皆さんお待ちかね! 数多の強者を下したこの大会最も強い戦士と! 我らが()()の一戦!!

 紹介しましょう!! 本日の主役にして今大会の主催者! 蘇りし現代の聖王にして、現DSAAO20無差別級ワールドチャンピオン!! 今! この世の魔法戦技選手の中で! 最も強い御方!! 『永全不動八門一派御神亜流 総合魔法戦闘術』継承者ぁ! ヴィヴィオ=オリヴィエ・T・T・ゼーゲブレヒトォォォオオォォォオオオォォ!!!!』

 

 その名乗りと共に豪奢なBJを身にまとった妙齢の女性がリングに現れる。

 

 

 ──これは、聖王が聖王になる前。まだ幼気な少女だった時代の、鮮烈(VIVID)な物語。

 

 

 

 

────────────

 

 

 

──私、高町ヴィヴィオ! どこにでもいる普通の女の子。

 人とはちょっと違うところがあるとすれば、それは────、未来の聖王ってところかな☆ミ

 

 

──そんな将来が約束されたヴィヴィオちゃんは今走って家に帰ってます! 下校中なので食パンは咥えてません! 美少女が食パン咥えて走ってたらラブなコミックが始まっちゃうからね。(そもそも素行に厳しいママがそんな真似許してくれないけど。)

 

 ──何時もなら2人の親友と一緒に、コーチから格闘技とか色々教わったりするんだけど、今日はお休み。

 

──なぜならなんと今日は私の進級祝い! 小等部4年生の数えで10歳になった記念日なのです! なんとママ達が進級祝いをしてくれるとのこと。

 

 

──なんて考えてる間に家に到着! 今日はママも仕事を休んでくれて、家にいるらしいので躊躇なくオープンセサミ!

 

 

 

「ただいまー!」

 

 

 ヴィヴィオが大きな声で帰宅を告げると、家の中からも迎える声が聞こえる。

 

『おかえりー』

 

 愛しの母が迎えてくれる。しかもこんな日の出てる内からである。

 ただそれだけだが、ヴィヴィオの記憶に少ないその事に、ヴィヴィオは今日が本当に特別な日なのであると実感していた。

 

「ただいま! なのはママ!」

 

 リビングの扉を開け、中にいるであろう母に再度声をかける。

 

 

「おかえり、ヴィヴィオ」

 

 声をかけられたなのはは夕飯の用意をしているのだろう。台所から手を拭きながら現れる。

 

 

「取りあえず、うがい手洗いはキチンとね。それと今日は式と簡単なオリエンテーションだけだよね?」

「うん、ノーヴェとの練習もして無いからちょっと()()()かも」

 

 なのはの言葉はまだまともであるが、それに対するヴィヴィオの返答は常人が聞けば首を傾げるばかりであろう。

 

 学校では簡単なオリエンテーションだけ、さらには格闘技の練習も無かったと言うのに()()()とはどういうことなのか。

 

 しかし、なのははそんなヴィヴィオの言葉を言葉の意味を正しく受け止めて頷く。

 

「そっか。それじゃうがい手洗い終わったら一応()()着けておいてね。まだフェイトちゃんやレヴィちゃん達は帰ってきてないし、私もまだ料理の下拵えが終わらないから付き合えそうになくて……」

「はーい!」

 

 誤りながら言うなのはの言葉に承諾しながら、ヴィヴィオは洗面所の後自室へと向かう。

 

 制服を脱ぎ私服に着替えると、自室にあるランドセル大の機械へ近づく。

 その機械の電源を入れるとヴィヴィオはその機械から伸びるコードを腕に巻きつけ、機械そのものをランドセルのように背負った。

 

 ヴィヴィオの年齢もあり、見た目は厳ついランドセルを背負っている小学生そのものであった。

 

「ふぅ」

 

 機械を背負って暫くすると、ヴィヴィオは安堵したかのような、呆れたような吐息をはく。

 

()()()仕方がないとはいえ、これを背負うのは億劫だなぁ。筋トレになるとは言え椅子に座るのも面倒だし」

 

 

 そう言いながらベッドの端に腰をかけるヴィヴィオ。

 ヴィヴィオは体質としてある欠陥を抱えていた。

 それによる症状を緩和するために必要な物が、今ヴィヴィオが背負っている機械である。

 

 その効果は魔力吸収の()()と保有魔力量の調()()である。

 

 

 ヴィヴィオは4年前ミッドチルダを騒がせた凶悪テロ事件、JS事件の重要参考人であった。

 公表されていないが、ヴィヴィオは確かに事件に深く関わっており、その事件の後遺症でこのような()()()()の装着を必要とする体質になってしまっていた。

 

 ヴィヴィオはJS事件の首謀者、ジェイル・スカリエッティ博士によって生み出された人造魔導師であり、その体内には魔力運用に特化した超級ロストロギアを2つ内包している。

 

 それら2つのロストロギアは実質第2、第3のリンカーコアとして機能している筈だったのだが、事件の時の大規模な戦闘により故障。魔力をため込み続けるようになってしまった。

 

 許容量を超えても周囲の魔力を吸収し蓄え続けるジュエルシード級の魔力保有量を誇る超級ロストロギアが2つ。それらの暴走など身の毛もよだつような被害が及ぼされることは想像に難くない。本来であれば、そのレベルの魔力電池などよほどの事が無い限り貯まりきらない筈だが、あの事件から3年がたったころにそれは訪れてしまった。

 

 ヴィヴィオの不調、そして精密検査でわかるヴィヴィオの体内の奥底に眠った爆弾。

 

 

 それらを受け対策として急ごしらえで仕立てられたのが、現在ヴィヴィオが背負っている医療機械であった。

 

 

 

 背負っている機械によって強制的に保有魔力を消費させられる感覚を覚えながらヴィヴィオはしばらくそのまま過ごしていた。

 

 

 

 

「ヴィヴィオ~。レヴィちゃん達が帰ってきたよ~」

「え!? ほんと!」

 

 なのはのその声を聞きヴィヴィオは勢いよく立ち上がり、その勢いのまま階下へと駆け下りる。

 

「レヴィパパ~!」

 

 そしてリビングの扉を開けると、目の前に立っていた父と呼び慕う()()に勢いよく飛び付く。

 

「うぉっと、」

 

 その女性は不意打ち気味に飛びついてきたヴィヴィオをいとも簡単に受け止める。

 

「ただいま、ヴィヴィオ~」

「おかえりー、レヴィパパ~」

 

 端から見たら仲のいい母娘であるが、この2人は血も繋がって居なければ戸籍上でも家族関係など無い。

 それでも、2人の間には確かに親子の絆が育まれていた。

 

「パパ今日は早く帰ってきたんだね」

「うん。元々今日は閉店時間早める予定だったから、ボクだけ早めにあがらせて貰ったんだ。今頃シュテるん達も後片付けしてると思うから、もうしばらくすれば帰ってくると思うよ」

「そっかー。いゃぁわざわざ儂のために悪いなー」

「それは言わない約束だよ、おとっつぁん」

 

 レヴィがヴィヴィオを抱きかかえながら仲良く会話していると、レヴィがヴィヴィオが背負う機械に気が付く。

 

「今日はノーヴェに見て貰わなかったんだ」

「うん。ノーヴェの都合がつかなくて。だから早めに帰ってきたんだ」

「そっか。それじゃボクが見てあげるから、それ置いてきな」

「ホント? やった!」

 

 レヴィがそう言うとヴィヴィオはレヴィから降りて駆け足で自室へと向かう。

 

 その姿を見送るレヴィに、料理の下拵えが一段落したなのはが近づき話し掛ける。

 

「行くのは『庭園』? だとしても、シュテル達が帰ってくる頃には一回戻ってね? お風呂入れとくから」

「りょーかい。大丈夫だよ」

「もう、ほんとかなー。レイジングハート、面倒見てあげて。レヴィちゃん興が乗ると直ぐ時間を忘れちゃうんだから」

 〈はい、マスター〉

 

 心配するなのはは、レヴィからの軽い返答にさらなる不安を感じ、自分の愛機に監督を任せる。

 

「まったく。なのはは心配性だなぁ。もっとボクを信用してもいいんだよ?」

「信用されないのはレヴィちゃんが悪いんだよ。昔っからレヴィちゃんが時間を守ったことなんてあった?」

 

 腕を組み私怒ってますというようなポーズをしながらなのははレヴィに詰め寄る。

 

「いやぁ……。どうだったかなぁ……」

「私の記憶の中ではありません。それこそ最近も──」

「パパ準備できたよ!」

 

 なのはの説教が始まろうとした瞬間、動きやすいトレーニングウェアに着替えたヴィヴィオが姿を現す。

 

「お! そっか! じゃあ直ぐ行こう、サクサク行こう!」

「?? うん!」

 

 これ幸いとヴィヴィオを連れてそそくさとその場を後にするレヴィに首を傾げながらも、とりあえず気にしない事にしたヴィヴィオ。

 そして、その2人を見送りながらなのはは大きなため息を付き、相棒へと声をかける。

 

「よろしくね、レイジングハート」

 〈承知しました〉

 

 

 ***

 

 

 戦略的撤退を実施したレヴィに連れられヴィヴィオは『庭園』へとやってきた。

 

 

 ヴィヴィオの家は実はかなり広い。

 郊外と言える位置に建っているため、立派な一軒家が多いこの地区においても、周囲の家より遥かに広い土地を確保している。

 土地の広さで言えば近辺の家屋の2倍ほどの広さを持っていた。

 

 その理由は総勢7人が暮らす2世帯住宅として過不足無い広さということで、なのは達の合同出資で奮発されたものであった。

 

 そんな高町&テスタロッサ邸であるが、その広さ故に庭は存在しない。

 

 

 では『庭園』とは一体なんなのか。

 

 

『庭園』へとやってきたヴィヴィオの目の前には広大な自然が広がっていた。

 

 綺麗な茜色の空は高層ビルがないため、見上げれば視界を埋め尽くす程に広く果てしない。

 

 日が傾いているが故に、夕暮れに活動を開始する鳥の囀りや虫のさざめきが聞こえる。

 

 

 島一つ程の広さのそこには、()()()()が一つと広大な自然のみが存在する。

 

 

 極小規模な一つの()()

 

 

 それこそが『時の庭園』。ヴィヴィオの祖母の持ち物であった。

 

 そんな時の庭園への専用転移ポートを、高町家はコネと金と権力を使い倒して自宅に設置していた。

 

 

 広い土地を利用した気兼ねのない特訓。ヴィヴィオはほぼ毎日この時の庭園を利用していた。

 

 

 

「よし、まずは軽く準備運動からね。その後は短時間で魔力を大きく消費できるトレーニングにしようか」

「押忍!」

 

 

 レヴィがそう声をかけた瞬間、ヴィヴィオとレヴィは階段を駆け上がるように空へと()()()()()

 

 

 ある程度の高さまで上がると、レヴィは後ろへと振り返りヴィヴィオの足元へ視線を向ける。

 

 そこには二つの小さな虹色の魔法陣が展開され、ヴィヴィオの足元を支えていた。

 

 

「うん。デバイスが無くても大分()()()展開できるようになってきたね」

「はい!」

 

 レヴィの誉め言葉にヴィヴィオは嬉しそうに相槌をうつ。

 対するレヴィは飛行魔法を発動しておらず空中に()()()いる。

 

 

「目標は今のボクくらい、自分の足だけを支えられる最低限の範囲と、自分の踏み込みを支えられる強度。口を酸っぱくして言ってるけどこれが目標ね」

「押忍!」

 

 

 スバルが使うウィングロードを代表し足場を作る魔法というのはいくらか存在する。

 

 有名なのは、なのはを筆頭として砲撃魔導師が砲撃の際足元を固定するために展開する魔法陣であろう。

 

 

 レヴィとヴィヴィオはそれを展開することで空中に立つことを可能としていた。

 

 しかして、その足場魔法というのは総じて、敵にも利用されてしまう可能性が少なからず存在する。

 スバルのように、味方も利用することを前提としていれば問題ではないだろうが、近接攻撃を主とする上に、1対1を基本的に想定しているヴィヴィオにとって、相手に利用される可能性はないに越したことはない。

 

 そのため、ヴィヴィオの稽古はまずこの足場魔法を練度を確認する事が常となっていた。

 

 

「さ、じゃぁテキトーに打ち込んで。いつも通りフォームが悪かったりしない限り反撃はしないから」

「押忍!」

 

 

 その声と共にヴィヴィオは軽快なステップを始める。

 

 

 ストライクアーツ()()を用いる際のヴィヴィオは、ステップとジャブをメインに据えたテクニックタイプの戦い方をする。

 

 

 

「はっ」

 

 

 ジャブ。

 

 

 鞭のようにしなるジャブが放たれる。

 

 

 

 ヴィヴィオが打つ、レヴィが受ける。

 

 

 弟子が打つ、師が避ける。

 

 

 

 娘が力を込め拳を放つ、父が諫めるように蹴りを放つ。

 

 

「ぐぅっ」

 

 咄嗟の防御行動が間に合ったものの、軽く放たれたレヴィの蹴りは身体能力差、体格差によりヴィヴィオを大きく吹き飛ばす。

 

 

「今のはダメ、明らかに誘う意図の隙だよ。ヴィヴィオはなのは譲りで『眼』が良いんだから、もっと相手の全体の機微を見なきゃ」

「お、押忍」

「でも今の防御は良いね。反射的な防御でもきちんと()()()()()()()。ヴィヴィオが公式戦に出るなら相手は自分より肉体資質に優れた相手が多いと思う。その場合は受け止めるよりも受け流すことを優先するようにね」

「押忍!」

 

 

 

 レヴィからの誉め言葉をうけ、ヴィヴィオは元気よく朗らかに笑う。

 

 その顔を見て、レヴィは頷く。

 

 

「ん。温まってきたみたいだし、時間もそんなあるわけじゃないから次行こうか」

「はい!」

 

 仕切り直したレヴィの言葉にヴィヴィオは大きくうなづく。

 

 

「やることはヴィヴィオの『鎧』の発動、それの維持。『聖王核』からの魔力供給を特に意識して核が溜め込んだ魔力を消費するようにね」

「押忍!」

 

 

 レヴィの指示を聞きヴィヴィオは目を閉じ精神統一を始める。

 

 

「はあぁ」

 

 

 深く、深く息を吸う。

 

 

──そう。まずは自分の身体を意識して支配するんだ。

 

 

 集中するヴィヴィオにぼんやりと(レヴィ)の言葉が聞こえる。

 

 

──筋線維の一本、神経の一節、細胞の一つに至るまで、リンカーコアが生み出す魔力すら。自分のすべてを知覚して、無意識を意識に、不随意運動を随意運動へと昇華させるんだ。

 

 

 

「こぉぉぉぉ」

 

 

 

 息を深く、深く吐く。

 

 呼吸と共に胸の奥、強く輝く『虹色の核(リンカーコア)』と、その側に燻る2つの『聖王核』を幻視する。

 

 

 

──自分のすべてを意識で支配して、その感覚を染み込ませて無意識へと落とし込む。自分を、引いては自分に連なるすべてを支配するんだ。君にはその資格があるんだから。

 

 

 

『聖王核』を掌握する。歪んで流れの乱れた魔力供給経路を無理やりこじ開け解放する。

 そのための感覚は『医療器具』を用いた治療により、この1年で大分慣れてきていた。

 

 

「はぁぁぁあああああああああああああっ!!!!

 

 

 眼を開く。

 

 

 経路を開く。

 

 

 魔力が流れる。

 

 

 

 自分の何倍もの魔力があふれ出す。

 

 

 

 魔力持ちの平均を大きく上回る魔力を持つように設計されたヴィヴィオの身体をもってしても、それ以上の桁違いの魔力が立ち上る。

 

 そうしてこそ、そのレベルの魔力が無ければ発動すらできないヴィヴィオのレアスキルが目覚める。

 

 

 

 虹色の渦が立ち上る。

 

 

 鎧が形成される。

 

 

 最大級にして最高峰、最強にして最硬のレアスキルが発動する。

 

 

 

 ──『聖王の鎧』。

 

 

 

 覇王イングヴァルトをして貫けなかった無敵の盾。

 

 

「ぐぅっ! 準備、OKです!」

 

 

 現在のヴィヴィオでは、聖王の鎧の発動を維持するだけでも多大なる集中力を必要とするが、それに加えて被害を抑えるため現在も二人は空中に立っている。

 魔導師の端くれとしてマルチタスクを鍛えられているとはいえ、それでもその2つを同時に実施することはヴィヴィオには厳しく、放つ言葉もたどたどしい。

 

 

「OK。じゃぁ、一発デカいの、いくよ!」

「押忍!」

 

 

 掛け声とともにレヴィは一瞬で後退しヴィヴィオから距離を取る。

 そして魔力を解放し自身の腕に収束させる。

 

 

 砲撃魔法。

 

 自身の魔力のみで形成し、一瞬でなのはのSLB(集束砲撃)級までその規模を発展させる。

 

 

 

「『天覇・雷神槌』!」

 

 

 

 雷光が迫る。

 

 

 雷速で迫る砲撃によってヴィヴィオの目の前が染められる。

 

 

 

 砲撃と鎧がぶつかり、削りあう。

 

 

 

 周囲を魔力の波濤に飲まれながらも、ヴィヴィオは聖王の鎧の維持に注力していた。

 

 

 

──もっとため込んでる筈! 魔力をひねり出せ!

 

 

──故障しているなんて言い訳は聞かない!

 

 

 

 

──私の身体なら、私に従え!!!!

 

 

 

 

ああぁぁああぁぁぁあああぁぁぁああああああっ!!!!

 

 

 

 

 吠える。

 

 

 

 吼える。

 

 

 

 咆える。

 

 

 

 ひねり出すように、声と共に魔力を()()()()くみ上げる。

 

 

 

 

 自分の意思で、魔力を放出する。

 

 

 

 

 

 

 気付けば閃光は過ぎ去っていた。

 

 

 

 

 空に浮かぶ雲は雷光によって切り裂かれていた。

 

 

 

 

「っあ……」

 

 

 

 急激な魔力消費に意識が遠のく。

 

 すでに聖王の鎧は形を成さず、足場をなんとか維持するだけでも精一杯である。

 

 

 

 

「お疲れ、ヴィヴィオ」

 

 

 

 父の慰労の言葉が耳に入る。

 

 

「手加減したとはいえ、ボクの砲撃をよく耐え抜いたね。大分自分の身体を支配できるようになってる証拠だ」

 

 

 レヴィはそう言いながらヴィヴィオの身体を抱き起すと、自分の腕の中に抱える。

 

 

「あ」

 

 

 その優しい抱擁にヴィヴィオの気が抜ける。

 

 

「さ、帰ろっか。そろそろシュテるん達が帰ってくる頃だと思うよ」

 

 

 レヴィはそう言いながら地上へと降りる。

 

 

 〈お疲れ様ですレヴィ、ヴィヴィオ。先ほどマスターからシュテル達が帰還したとの連絡がありました〉

 

 

 地上へ降りてくるレヴィとヴィヴィオに、お目付け役をなのはから言いつかっているレイジングハートが話しかける。

 

 

「ん、レイジングハートもこう言ってるし、帰ろう」

「うん!」

 

 

 

 ****

 

 

 一汗かき家に戻るとリビングは大分賑やかになっていた。

 

「だぁかぁらぁ私が仕込んだんだから手伝わなくて良いの! ヴィヴィオのご馳走は私が作るんだから!」

「ですから2人でやれば早いと言っているでしょう! そちらの方が合理的です! 私もヴィヴィオのご馳走作ります!!」

「おい、火をかけたかけたまま言い争いを始めるな。たく、しょうがない。ふむ、このシチューはもう少し味が付いていた方が良かろう」

 

 

 喧々囂々。

 

 女三人よれば姦しいとはよく言ったものだが、この2人が揃うだけで大分賑やかになるのは、ヴィヴィオ達には当たり前の事になっていた。

 

「相変わらずだね、なのはママとシュテルママ」

「まぁ基本シュテるんが噛みついてるだけなんだけど、2人とも負けず嫌いだからねー」

「終世のライバルだもんね」

 

 帰宅したシュテルとなのはが繰り広げる喧騒に、苦笑いを浮かべつつリビングの扉を開ける。

 

「戻ったよーシュテるん、王様、なのは」

「私が来た!」

 

 リビングにやってきた2人に気付くと、流石になのはとシュテルも言い争いを中断し、出迎える。

 

「おかえりーヴィヴィオ、レヴィちゃん。お風呂沸いてるよ」

「お帰りなさいレヴィ、ヴィヴィオ」

「おう、帰ってきたか2人とも」

「シュテルさんに王様おかえりー。そうだ! シュテルさんも一緒にお風呂入ろうよ!」

 

 三者三様に出迎える中、ヴィヴィオの提案を聞いてシュテルが目を輝かせる。

 

「ええ、良いですよ」

 

 そしてそのままなのはへと視線を向けると含み笑いをするシュテル。

 

「ふっ。ヴィヴィオは()()入浴したいそうですよ」

「んなっ」

 

「私と」の部分を強調し煽ってくるシュテルに、なのはの頬はピクピクと痙攣し愛想笑いすら浮かべる事ができなくなっていた。

 

「な、なのはママは美味しいご飯たくさん作ってほしいな~。楽しみに待ってるね!」

「うん、うん! ママ腕によりをかけて作るからね! ヴィヴィオは()()()料理大好きだもんね~」

「むっ」

 

 やられたらやり返すとばかりに「ママの」の部分を強調するなのは。

 

 売り言葉に買い言葉。ヴィヴィオの気づかいはさらなる火種となってなのはとシュテルの間で火花を散らすことになる。

 

 

「あわ、あわわ」

「うーん、一人娘は辛いねぇ」

 

 慌てるヴィヴィオに対し、レヴィは他人事のように感想を述べる。

 

「パパ! 無敵のニコポでなんとかしてくださいよー! ホストで鍛えたニコポをいつ使うの。今でしょ!」

「ヴィヴィオ、何度も言ってるけどボクの職業はホストじゃないし、『ダークマテリアルズ』はホストクラブじゃなくて喫茶店だよ」

「どうでも良いからなんとかしてよー」

 

 駄々をこねるヴィヴィオに、レヴィは「しょうがないなぁ」と返し紛争地帯へと足を踏み入れる。

 

「ふーたーりーともっ」

 

 そう声をかけながらなのはとシュテルの腰に腕を回すと、一般女性よりかなり良い体格を活かし、2人を胸の中へと抱き寄せる。

 

「ふぇ」

「ん゛っ」

 

 急にレヴィに抱き寄せられたことで、なのはとシュテルは2人とも驚き、言い争いを中断する。

 

「今日はヴィヴィオの進級祝いなんだから、あまり喧嘩しないの。ね?」

 

 2人の視界をレヴィの顔が埋め尽くすような至近距離に顔を近づけ、囁くようにハスキーかつ艶やかな声で語りかける。

 

「キュゥ」

 

 そんなレヴィにシュテルは腰砕けになり。

 

「わ、わかった、わかったからフェイトちゃんと同じ顔でフェイトちゃんよりオス度の高い行動してなのはを誘惑しないでっ。道を踏み外しちゃうから!」

 

 なのはですら頬を染め、誘惑を断ち切るように目を強く瞑り頭を振りかぶる。

 

 一瞬にして火薬庫を水浸しにし鎮火したレヴィの手腕に、ヴィヴィオも喝采の声を上げる。

 

「さすがクラブ指名率No1ホスト! 私にできないことをさらりとやってのける。そこに痺れる憧れる~!」

「だからボクはホストじゃないってば」

 

 ヴィヴィオの言葉を訂正しつつも、腕の中から2人を解放するレヴィ。

 解放されるや否やなのはは台所へと戦略的撤退を実行。

 

 対するシュテルは未だレヴィの腕の中にいた。

 そんなシュテルを不思議に思いレヴィは声をかける。

 

「どうしたの? シュテるん、お風呂行こう?」

「……ません」

「ん?」

「腰が抜けて歩けません。責任とって下さい」

 

 顔を真っ赤にしながらポツリと呟くシュテルに、流石のレヴィも苦笑いを浮かべる。

 

「王様王様」

「どうした」

 

 そんな光景を見ていたヴィヴィオはなのはと入れ替わりでやってきたディアーチェに声をかける。

 

「王様のお店風営法に違反してません? 大丈夫です?」

 

 いきなり失礼な事を聞くヴィヴィオだが、台所でやりとりを小耳に挟んでいたディアーチェも流石に否定できなかった。

 

「うーむ、今の所は監査などご用入りはされておらんがな」

 

 ディアーチェ、シュテル、レヴィの営む喫茶店『ダークマテリアルズ』。正式名称は「喫茶翠屋クラナガン支店『ダークマテリアルズ』」。

 美味しいケーキと食事を提供する万人に愛される喫茶店である。

 決していかがわしい店などでは無い、違法性皆無のクリーンな喫茶店である。

 

「しょうがないなぁ。ボクが連れて行ってあげるよ」

 

 レヴィはそう言うと、蕩けるような爽やかな笑顔と共に軽々とシュテルをお姫様抱っこすると風呂場へと歩き出す。

 

「ん゛ぅ゛っ」

 

 隙を生じぬ二段構えな追い討ちに、シュテルは声にならないうめき声を上げてK.O.(ノックアウト)される。

 

「ふむ。レヴィにお姫様だっこして貰うオプションをつけたら稼げるのでは?」

「王様!? ちょっと、まずいですよ!」

 

 その光景を見ていたディアーチェの危険な言葉に流石のヴィヴィオも突っ込まざるをえなかった。

 

「であるか」

「であるである」

「是非もないな」

「ぜひもなし」

 

 ヴィヴィオとディアーチェが二人して頷きあう中、後を付いてこないヴィヴィオにレヴィが廊下から声をかける。

 

「ヴィヴィオー。お風呂行くよー」

「パパが呼んでいるので行ってきます」

「うむ。しっかり汗を流すのだぞ」

「らじゃー!」

 

 元気良く駆けていくヴィヴィオを見送ると、ディアーチェは台所へと足を向けた。

 

 

 ****

 

 

 そうしてレヴィ達がお風呂から上がり、進級祝いも始まり、それぞれのお腹が一杯になりかける頃。

 

『ただいまー』

 

 高町家に新たな人影が現れる。

 

 

 その人物は帰宅とともに足音を立てながらリビングの扉を開けると、勢いよく座っていたヴィヴィオに抱きつく。

 

「ヴィヴィオー! 遅れてごめんねー!」

 

 その人物はこの世に同じ顔は3人いると言われる中の2人目。

 

 (フェイト)(レヴィ)の姉、つまるところヴィヴィオにとってのおばさんである、アリシア・テスタロッサである。

 

 

「アリシアおばさん! 来てくれたんだー」

「ホントはもっと早くこれる予定だったのにねー、今日のクライアントがクソでさー。もー」

「おーよしよし。大変だったねー」

 

 10歳以上年の離れた姪に抱きつき頭をなでられる20代女性。

 

「もーアリシアったら。急に走り出さないでよ」

 

 そんなアリシアに声をかけながらリビングに現れるのは、アリシアやレヴィと瓜二つの顔をしている女性。

 ヴィヴィオの3人目の母、保護観察者であるフェイト・テスタロッサ。

 

「そうですよアリシア。荷物もプレゼントも起きっぱなしですし」

 

 そしてディアーチェ達マテリアルズの家族にして盟主、ユーリ・エーベルヴァイン。

 

「フェイトママにユーリさんもお帰りなさーい」

 

 そんな2人にすでに家にいた面々は各々挨拶をする。

 そんな中ユーリの発した「プレゼント」という言葉にアリシアが反応した。

 

「そう! プレゼントだよ! まだ渡してないよね!?」

「これからだよ、アリシアちゃん」

 

 勢いよく立ち上がるアリシアに、なのはが優しく声をかける。

 

「よっしゃー! そしたら早速だけどプレゼントタイムだー!」

 

 なのはの言葉を聞いて消沈した気持ちを奮い立たせるアリシア。

 

「アリシアったら、私の車の中で『早くヴィヴィオにプレゼント渡したーい」ってずっと言ってたんだよ」

 

 そんなアリシアの微笑ましい話をフェイトがヴィヴィオに耳打ちする。

 

「わーい! プレゼントだー!」

 

 フェイトの言葉を聞いて、アリシアのその思いに嬉しくなったヴィヴィオも少々大袈裟に喜びを顕わにする。

 

 

「よーし、じゃぁまずはなのは達のプレゼントから! ハリーハリー!」

「えー、この流れで? アリシアちゃんからじゃないなの?」

「ふふん、真打は最後の大トリを飾ってこそふさわしいのだよ」

 

 

「しょうがないなぁ」と言いながら立ち上がり、リビングの外へと向かうなのは。

 しばらくすると綺麗に包装された箱を手にやってくる。

 

 

「はい、ヴィヴィオ進級おめでとう。これは私とフェイトちゃんからだよ」

 

 

 そう言いながら渡された箱をヴィヴィオが受け取ると、急にその箱が蠢きだす。

 

「わ! 動いた! え? 大丈夫これ、名状しがたき肉塊とか入ってないよね」

「ひどいなぁ、ママは娘にそんなプレゼントしません」

「とりあえず開けてみてよ」

 

 勝手に動く箱の中身に疑心暗鬼になるヴィヴィオの言葉に、なのはは膨れながら、フェイトは微笑みながら開封をねだる。

 

 

「……」

 

 

 ヴィヴィオが箱に施されたリボンをほどき、箱の蓋を開けると()()は飛び出してきた。

 

「わぁ!」

 

 今度の声は驚き、そして喜びの声。

 

 

 飛び出してきたのは小さなウサギの人形。

 それは自立で浮遊し、ヴィヴィオに向かってペコリと頭を下げる。

 

 

「かわいい!」

 

 

 ヴィヴィオの言う通りかわいらしい人形。

 

「ママたちからのプレゼントはインテリジェントデバイスでーす」

「ヴィヴィオもいい年齢になったからキチンとしたデバイスを持っても良いと思ってね」

「これから一緒に歩んでくれる相棒だから、ちゃんとした名前を付けてあげてね」

「うん! 実はもう名前は決めてあるんだ!」

 

 二人の母の言葉にヴィヴィオは大きくうなづくと、人形型のインテリジェントデバイスを手に掲げる。

 

「マスター認証──高町ヴィヴィオ。術式はベルカ主体のミッド混合ハイブリッド。名称登録、愛称(ニックネーム)『クリス』、正式名称は──『セイクリッド・ハート』」

 

 

 輝く魔法陣と共に、登録が完了する。

 

 

「いくよクリス! 『セクリッド・ハート』、セーット・アーーップ!」

 

 

 ヴィヴィオの身体が光に包まれる。

 

 

 それとともに来ていた服が収納され、その身体が成長を始める。

 

 

 手足がスラリと伸び、体つきも女性らしくメリハリのついた体系へと変わる。

 

 

 その身体にボディースーツ、装甲、そしてジャケットを纏う。

 

 髪は一度解けると、現在のなのはと同様に頭の左側で一つ結びにしたサイドテールへと変わる。

 

 

 そこには、4年前人知れずなのはと戦ったゆりかごの聖王が、なのはのイメージカラーを取り込んだバリアジャケットを纏って顕現する。

 

 

 

『おぉーーーー』

 

 

 

 その凛々しい姿に、周りは感嘆の声を上げ、拍手が起こる。

 

 

「わーい! やったー! なのはママ、フェイトママありがとー!」

 

 大きくなっても中身が変わるわけでなく、喜びを表すように飛び跳ねるヴィヴィオに、なのはとフェイトの顔がほころぶ。

 

「どういたしまして」

「レヴィと特訓してる足場魔法もより簡単に展開できるように調整されてるからね」

「ほんと!? ありがとー」

 

 

「さささ、次行くよ次!」

「ふむ、それでは次は我等の贈り物といくか」

 

 場の流れをアリシアが仕切る。

 それに乗っかるディアーチェの言葉と共に、シュテルとユーリが巨大な箱を抱えてやってくる。

 

「わ、わわ」

 

 床に置いたさいの音と衝撃でその箱の中身の重量がうかがえる。

 

「これは我とシュテル、ユーリとプレシア女史からのプレゼントだ」

「え、おばあちゃんもですか」

 

 プレシア女史、プレシア・テスタロッサはアリシア・フェイト・レヴィ3名の母親であり、ヴィヴィオからすると血の繋がっていない祖母にあたる人物である。

 

「まぁまぁ、開けてみてください」

 

 シュテルに促されるままに巨大な箱の包装を剥がす。

 

 姿を見せるのは重厚な鋼の塊。

 

 

「盾? ……いや、これって」

 

 

 ヴィヴィオが何かに思いつきユーリを見つめる。

 その視線に言いたいことを感じとったのか、ユーリは頷くと自身の『翼』を具現化させる。

 

 

「はい、私の『翼』、()()を元に私とテスタロッサ博士で開発、作成したヴィヴィオを羽ばたかせる『箱舟』。聖王を天高く飛翔させる大いなる魂魄の翼。──『魄翼・聖天式』です」

 

 ユーリの紹介をシュテルとディアーチェが引き継ぐ。

 

「その翼の主効果は集束魔法(ブレイカー)の技術を応用した周囲の魔力の吸収、そして吸収した魔力を装着者へフィードバックすること。実質的な永久機関です」

「そして副作用として、自身の保有魔力の調節機能も兼ねる。その魔力吸収機能は携帯性を増した非展開状態、いわゆる待機状態ではあまり効果は発揮しないが、調節機能に関しては待機状態でも展開状態とほぼ変わらぬ性能が発揮できる」

「それって──」

 

 

 シュテル達の説明を聞き、ヴィヴィオは思い当たる。

 

 その解答もまた、ユーリが伝える。

 

 

「はい。ヴィヴィオに残った4年前の後遺症を緩和するための治療器具、その機能を兼ね備え、デバイスの収納技術を応用することで小型化を行った代物です」

「まさに、あなたの『翼』となる物です」

 

 その説明を聞き、ヴィヴィオはクリスをもらった時とはまた別種の嬉しさが沸き上がる。

 

 

「──ありがとう、ございます……」

 

 

 この1年しょうがないものとして付き合ってきた体質。それを気にしなくて良い物へと、根本的な解決ではないが一つの解決策として与えられた翼を、ヴィヴィオは胸に掻き抱く。

 

 

「さぁ、最後の大トリ!」

「ボクと、アリシアからのプレゼント、だね」

 

 

 その言葉と共にレヴィは一抱えのある長方形の物。

 それは長身のレヴィが抱えるほどの長さであり、長辺は成長したヴィヴィオの7割ほどの長さであろうか。

 

 

「はい、ヴィヴィオ」

 

 ヴィヴィオがそれを受け取ると、その手には予想以上にずっしりと重い感覚を得る。

 その重さは先ほど抱えた魄翼と遜色ないくらいであろうか。

 

 

 言われずとも包装を剥がしその中身を外気にさらす。

 

 

 

 そこには華美な装飾が施された一対の長剣が収まっていた。

 

 

 

「──これは」

 

 

 

 どこか、引き込まれる刃の美しさ。柄や鍔に込められた装飾の優美さ。

 

「それは聖王の剣。ヴィヴィオが、聖王が御神流を扱うための刀。クリスがヴィヴィオと共に歩む愛機で、魄翼がヴィヴィオを運ぶ翼なら、それはヴィヴィオの行く道を切り開く刃」

「レヴィがヴィヴィオのために設計して、私が作った。ヴィヴィオの盾にも剣にもなるアームドデバイス。魔法の補助機能より、武器としての性能を優先したヴィヴィオを守る『力』」

 

 レヴィとアリシアの説明を聞きながら、その刀身のあまりの神々しさにヴィヴィオは恭しく剣を一本箱から取り出し目の前に掲げる。

 

 

「それにはまだ名前を付けてないけど、」

「王賜剣」

 

 レヴィの言葉が終わるより先に、ヴィヴィオが言葉を発する。

 

「王が賜る剣なら。──王賜剣(コールブランド)、これ以外には考えられない」

 

 

 刃に映る自分の顔を見つめながら、力強い瞳をみつめながら言うヴィヴィオに、強い意志を感じレヴィは頷く。

 

 

「うん、良い名前だ」

 

 

 レヴィの言葉にヴィヴィオは顔を上げ──

 

 

 

「みんな、ありがとう!」

 

 

 

 ──輝く太陽のような笑顔を浮かべた。

 

 




そんな訳でやらないとか言ってたのに即座に手のひらドリルで投稿してしまった今作。

原作とはだいぶ違ってるけど、それでもヴィヴィオはヴィヴィオで頑張ってるところを描いていけたらなと思います。
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