~榛名さんたちと別れてから二日後~
「暇だ...。」
「すぐに来るわけありません。」
まぁそれは分かってたけどさ。でも家で色々と何かやってた人間にとって暇なんだよ...。艦娘はおろか深海棲艦すら居ないんだもん。結構陸に近いところにいるつもりなんだけどなぁ...。
「はぁ...誰か来ないかなぁ...。」
「どうやら誰か来たみたいですよ。」
「マジで!?」
「と言っても漁船ですが。」
「あっそう...。」
「露骨に落ち込みますね。」
そりゃ軍関係者が来たと思ったら漁船だもん。落ち込みたくなるよ。襲われてるなら助けるけど。
「で、その他には?」
「そうですね...不明艦が一隻ぐらいです。」
「方角は?」
「漁船と同じ方向です。」
「へ~...は?」
「ですから漁船と同じ方向です。」
マジかよ。まさか同じ方向にいるとはね。しかし、一隻だけとか何考えてるんだろうか。
「不明艦は深海棲艦か?」
「付近の衛星をハッキングし分析しました。不明艦は深海棲艦と断定できます。」
「不明艦と漁船との接触時間は?」
「およそ30分です。」
「漁船と我々の接触時間は?」
「50knotで20分です。」
「不明艦に※GBU-28みたいなものは使えるか?」※地中貫通爆弾「バンカーショット」
「GBU-28自体をミサイルに搭載させることは可能ですが、過貫通しますよ。」
まぁGBU-28を軍艦にぶち込んだらそうなるよね。しょうがないか。
「じゃあそのまま普通の対艦ミサイルぶち込んで。8発。」
「了解。座標入力完了。ハッチオープン。Fire!」
ハッチから放たれた八つの槍は目標物を破壊するために空へ飛び立って行った。
俺達はいつも通りに漁をしていた。深海棲艦とかいうのが出て来たらしいが、関係ない。いつもは艦娘とかいうのが海を守ってくれている。最近、奴らが近くまで攻めてきているから漁を禁止することを言われていたが関係ない。漁をしなければ家族を養っていけない。政府は漁は禁止するが、金は渡してこない。ただでさえカツカツなのに。俺たちに飢えて死ねと言っているようなもんだ。
「ふぅ...結構とれたな。おい、どうする!」
「仕掛けだけしかけよう!」
俺達は次の漁のための準備をしようとした時だった。
「まずいぞ!深海棲艦だ!」
「なんだって!」
沖の方から一隻の船が見える。しかし、大きさは俺たちが乗っている漁船より遥かに大きい。前の巨大な主砲は此方を向いている。そして、その主砲が仰角を修正した瞬間。
突然頭上を「何か」が通り過ぎる。
その「何か」は深海棲艦に突き刺さると突如爆発する。
「なんだぁありゃ...。」
「今はここから離れるぞ!」
俺は仲間の声で我に返る。その後はすぐに漁港に戻った。
「ありゃなんなんだ...?」
「お前まだあの飛んできた何かを考えているのか?」
「しょうがねぇだろ。気になるんだからよ。」
「何が気になるんですか?」
声の方向を見ると鎮守府の女提督がいた。なぜここにいるんだろうか。まさか漁に出ていたことがばれたんじゃ...。
「話せば漁のことは黙っていることもできますが。」
「「...分かりました。」」
どうやらバレていた様だ...。その後俺たちは起こったことを洗いざらい話して、お咎めなしとなった。