転生軍艦は何をする?   作:しらぬり

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転生軍艦、敵を作る

~大本営~

 

「これより緊急会議を始める。」

 

会議室に集まった数人の男たちが話し合いを始める。

 

「先ほど連絡が入ったが不明艦隊の一隻が横須賀鎮守府にて捕獲された。」

 

「それは本当か?」

 

「あぁ、これで我々が戦争を終わらせることも...世界の頂点に立つこともできるだろうな。」

 

「しかし、向こうが素直に応じるだろうか...。」

 

「応じなくとも主導権は此方にあるだろう。向こうは単なる兵器だ。」

 

この様に捕獲した不明艦をどう『扱う』かをずっと話し、話がまとまった後にすぐに不明艦を引き取るための人員が派遣さることになった。

 

「それで誰を横須賀に送る?」

 

「それなら私の部下から二名送ります。」

 

そう手を上げ発言したのは『反兵器派』の提督だった。当然ながらその反応に対しほとんどの『兵器派』は良い反応をしない。しかし、

 

「そうだな、それじゃあ派遣する人員に関しては君に一任しよう。」

 

そういったのは元帥の地位に就く人物であった。

元帥の地位に就く者はほとんど『反兵器派』である。彼らにとって艦娘とは『女神』であり最後の頼みの綱である。それをないがしろにすることは到底できなかった。

結果、反兵器派の人員が割かれることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~横須賀鎮守府~

 

「いよいよ今日だね...。」

 

「そう緊張しなくても良いだろう。」

 

俺と提督は大本営からのお迎えを待っていた。大本営には正直言いイメージを抱いていないからできればすぐ帰ってほしい。

提督と執務室で待っているとノックと同時に長門の声がドア越しに聞こえてきた。

 

「提督、大本営の方をお連れした。」

 

「入って。」

 

ドアが開くとそこには白い軍服を着た男性が二人立っていた。

片方は無精ひげで少し太っており、もう片方はひょろ長く若い人物だった。

 

「初めまして、私は花村 香代といいます。こちらが不明艦のアライです。」

 

「ご丁寧にどうも、私は村木 哲三といいます。こっちのガリガリは山本 本剛といいます。」

 

「おい、村木。私はガリガリではない。細マッチョと呼べ。」

 

「俺に腕相撲で負けるやつがマッチョなわけないだろう?もっとお前は食え!」

 

自己紹介が始まったと思ったら今度は喧嘩が始まった。...もしかしてこの人たちあまり悪い人じゃない?

 

「おぉっと失礼。ついついいじってしまった。早速ですが、我々は不明艦を受け取りに来ました。」

 

「はい、そのことなんですが...。」

 

提督が下に出てお願いしようとしてるが...正直提督にやってもらう必要がないのでちょっと下がってもらおうかな。

 

「提督、大丈夫だ。俺が自分で言う。」

 

「え、でも」

 

「これは俺の問題だ。提督を巻き込む必要がない。」

 

そう言って俺は大本営から来た二人の前に立つ。

 

「すまないが俺は大本営に行く気はない。」

 

「...何故だ。」

 

「艦娘を『道具』として扱っている奴らの下に行くつもりはない。」

 

「...それをどこから聞いた。」

 

「情報媒体からインターネットに接続し、海軍のデータにハッキングして得た情報だ。」

 

「ハッキング?そんな報告は一切上がってないが。」

 

「当たり前だろう。うちの部下がそんなへまをするわけないからな。」

 

とまぁこんな感じで真っ向から大本営に行くことを拒否して答えていたんだが、突然副長から通信が入る。

 

『艦長、少しよろしいでしょうか。』

 

「ん、ちょっと待ってくれ。提督、通信が入った。少し席を外す。」

 

「...分かった。すぐ帰ってきてよ。」

 

「あぁ。」

 

流石に提督を大本営から来た人と一緒のところに置いておくのは可哀そうだが少し我慢していてくれ。

 

「それで、何かあったか?」

 

『深海棲艦に動きが。四つの艦隊がこちらに向かってきています。』

 

「ほぉー...。まさかあっちが動くとはね。とりま規模教えてちょ。」

 

『空母一隻、戦艦一隻、重巡洋艦一隻、軽巡洋艦一隻、駆逐艦二隻の組み合わせが三つですが...。』

 

「ん?副長が口ごもるとは珍しいな。最後の艦隊の編成は?」

 

『...空母三隻、軽巡洋艦一隻、駆逐艦二隻なんですが、そのうちの空母一隻が姫級の可能性があります。』

 

「姫級か...。あんまりやったことがないからわからないがメッサ強い奴のはず...。おk、すぐそっち行く。」

 

俺は通信を切ると荒々しく扉を開ける。

 

「提督、こっちに深海棲艦の艦隊が接近中だ。」

 

「...ほんとう?」

 

「あぁ、接近中の艦隊が四つ。そのうちの一つは姫級の可能性がある。」

 

「姫級だと!」

 

俺が提督に報告をしていると村木が驚きながら立ち上がる。

 

「だとしたらすぐに大本営に連絡を!」

 

「必要ない。」

 

「何故だ!」

 

「俺一人で対処できる。」

 

「お前ひとりで何ができる!」

 

こいつうるせーな。ちょっと黙ってもらいたい。流石に俺の情報を知っているならあれぐらいどってことないんだが...。

 

「分かった。援軍要請に関しては自由にしてくれ。俺は勝手に始める。」

 

そう言って俺は部屋を出る。まだそこまで接近してきてはいないとしてもすぐに準備を整えなければここに被害が及ぶかもしれないな。

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