取り敢えず艦橋に戻ってきたわけだが、正直今の装備で空母六隻に勝てるわけないので艦ごと変えよう。まさかここに来て二日目で秘密を明かすわけになるが。
「よし、出港しよう。」
「艦長、現在の装備で横須賀鎮守府に一切被害を出さずに戦闘を行うのは難しいかと。」
「わぁってるわぁってる。船体デカくしたいから港から出るだけ。」
「なるほど、納得です。」
取り敢えず横須賀鎮守府が少し小さく見えるぐらい離れたのでそろそろ船体をいじることにする。
「副長、タブレットを。」
「はいどうぞ。それで、今度はどんな艦にするんですか?」
「航空機マシマシ対空マシマシ火力マシマシ雷撃マシマシ装甲マシマシな艦。」
「...もう何も言いません。というかそれぐらいの規模になると尋常じゃないくらい大きくなる気がするんですが。」
「主砲は側面にレールガンつけて終わり。対空も衝撃波起こす特殊弾に変えて終了。航空機はすべてジェット機で。雷撃は...側面に適当につけてフィニッシュ。装甲は文字通りマシマシ。だから大丈夫だ、問題ない。」
というわけで早速お披露目かな?
主砲:300㎝レールキャノン一基
副砲:20サンチ3連装電磁砲8基
魚雷:通常弾頭魚雷 黒渦弾頭魚雷
対空兵器:12.7cm連装高角電磁砲8基16門、25mm3連装電磁機銃 37基
12cm28連装特殊誘導噴進砲12基
艦載機:F/A-18E/F 34機 AV-8B ハリアー II 36機
F/A-18E/F:M61A1 20mmバルカン砲×1・AIM-7 スパロー×11
AV-8B ハリアー II: GAU-12U イコライザー・AGM-84 ハープーン×8
機関部:量子機関P型二基
全長:337m
幅:76.8m
最大速力:およそ80knot
装甲:一応50cm砲だったら貫通できるYO☆
「...艦長、えげつないです。」
「あぁ、俺もいじってて思った。反省も後悔もしていない。」
「別に後悔も反省もしなくていいです。」
「あっはい。」
ちなみに主砲である300cmレールキャノンは甲板に組み込んであります。
しっかし離れているとはいえ四艦隊だからなぁ...。パパっとやっちゃいますか。
「副長、どの兵装が射程に収めてる?」
「ちょっと待ってください...艦載機とレールキャノンが射程内です。」
「了解、それじゃあレールキャノンは姫級をやって艦載機は半分あげて。」
「半分ですか。」
「敵が潜水空母とか持ってたら怖いし...。」
「了解しました。レールキャノン発射準備を始めます。」
ヴイィンという重い音を上げながら甲板がせり上がり巨大な砲身が出現する。
「いやぁやっぱりロマンはいいねぇ...。」
「仰角調整...エネルギー充填開始。」
砲身がゆっくりと空を見上げレールキャノンのキュイィィィンという甲高い音が艦橋内に響く。
「...エネルギー充填完了しました。」
どうやら巨大な砲身に見とれていたらエネルギーの充填が終わったようだ。
「砲弾は何でセットしてある?」
「通常弾がセットしてあります。」
「おけ、それじゃあレールキャノン、目標姫級、てぇ!」
「発射!」
ドォォォォン!
流石300cmレールキャノンというべきだろうか。レールキャノンだというのに尋常じゃない衝撃が艦橋、いや恐らく船体全体を襲っているだろう。
「...これほどの衝撃だとは。」
「艦長、艦載機を発進させます。」
「ん、あぁ。念の為姫級のところにも少し送っといてくれ。」
「なぜですか?」
「勘...だな。なんか嫌な予感がする。」
「はぁ...分かりました。」
甲板砲身をしまい艦載機を発艦させていく。
なんか嫌な予感するんだよなぁ...。
「...ナンデ私ガ。」
太平洋のあるところでとある艦隊が横須賀鎮守府に向けて進撃していた。
「泊地棲鬼デモヨカッタハズナノニ...。」
その旗艦――イラストリアス級航空母艦――に似た航空母艦の艦橋にいた女性は愚痴を言いながら水平線を睨んでいる。
「ハァ...憂鬱ネ...。」
そう言いながらため息をついた時だった。突然爆音とともに艦が、女性の周りの空間が激しく振動する。
「アッ...ガァ...。」
突然襲ってきた衝撃に対応できるわけもなく『装甲空母姫』は艦橋内で体中を打つ。
「ナ...一体何ガ...。」
体中を駆け巡る激痛に耐えながら立ち上がり艦隊の状況を確認する。
すると彼女の目に飛び込んできたのは爆発炎上する味方艦の姿だった。
「ウソ...ナンデ...アリエナイ...。」
装甲空母姫は現実を理解できずその場にへたり込む。そして、そこには槍を携えた空飛ぶ兵が近づいていた。