転生軍艦は何をする?   作:しらぬり

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転生軍艦、とどめを刺す。

「...来タ。」

 

睨んでいた空から点が見えてくる。さっきよりも多い数が飛んでいる。

あの飛行物体には対空砲は意味が無い。

しかし、今更退いたところで仲間とともになるのは変わらない。

なら少しでも抵抗してやろうと思ったのだ。

 

「...来イ!」

 

最初の攻撃はすべて障壁で防ぐことができる。

しかし、さっきと同じように一定時間が過ぎると障壁が消滅する。その時だった。

艦内に爆音が反響する。それは外からの攻撃ではなかった。

中からの爆発――つまり誘爆――が発生したことが装甲空母姫は瞬時に理解した。

 

「...コレマデネ。今行クワ...ミンナ...。」

 

次の瞬間艦載機に付けていた魚雷や航空爆弾に誘爆し艦全体が爆発する。

艦はそのまま沈んでいく。仲間が沈む海に。仲間と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦長、姫級の撃沈を確認しました。」

 

「ん、それじゃあ帰投しますか。」

 

「了解。175°回頭。最大船速。」

 

あっけなかったがレールキャノンを無傷で耐えたときは正直言ってビビったね。あれを耐えれるとは思わなかったからな。レールキャノンを食らえば流石にこの船でも軽く沈むだろう威力なんだが。

 

「副長、この後どういうふうになっていくと思う?」

 

「どう...とは?」

 

「大本営がどう動くか。」

 

「おそらくですが意地でも取り込もうとすると思われます。」

 

「脅しても?」

 

「脅した場合は少しはおとなしくなりますが機会があれば積極的に勧誘すると考えられます。」

 

そっか。それじゃあ結局大本営が動くか。出来れば大本営とは関係なく過ごしたかったんだけどなぁ...。まぁ無理か。

 

「あぁ...めんどい。大本営が定期的に勧誘に来るとかめんどくせぇ...。やっぱ大本営爆破した方がいいんじゃない?」グデー

 

「さっきも言いましたが、それだと軍の頭を潰すことになりますよ。」

 

「わぁってるわぁってる。言ってみただけだ。あ~めんど。」

 

俺がただただ「大本営めんどい」と愚痴をこぼしていると副長が口を開く。

 

「艦長、なら敢えて大本営の勧誘に乗りましょう。」

 

「え、どったの急に。頭逝かれたか?」

 

「いえ、逝かれてなどありませんよ。むしろ絶好調です。」

 

と(小さい)胸を張ってどや顔をしている。小さいのでそのどや顔も可愛らしいものとなっているが。

 

「俺は大本営にこの力(アライ)を貸すつもりはないぞ。めんどくさい...。」

 

「別にこの艦を使わなくてもよいのです。」

 

「は?」

 

俺が何言ってんだこいつという目を向けるが副長は気にせずに続ける。

 

「艦長が『提督』として鎮守府に着任してしまえばいいのです。」

 

「...あぁ...ああ...。」

 

その後大海原に一つの叫び声がこだました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~横須賀鎮守府 会議室~

 

俺たちはあの後鎮守府に戻って姫級を撃破したことを報告。当然提督と大本営から来た人は信じなかったが、後で到着した付近の鎮守府の連合艦隊が残骸を確認してやっと信じた。

 

そして先ほどの続きを行うために会議室にいた。

 

「で、もう一度聞いてもいいかな?」

 

大本営から来た小太り髭男の村木がゲンドウポーズをしながら聞いてくる。こっちの世界にそんな名前があるかどうかはわからんが。というかどっちかというと太ってんだから少佐だろお前。クリーク!クリーク!

 

「何をです?」

 

「本当に大本営に来ないのかね?」

 

「別にいいが二つ条件がある。」

 

俺がそう言うと提督と大本営の人が驚いた顔をする。

 

「...条件は?」

 

「一つ目は俺を提督としてこの近辺の鎮守府に着任させること。二つ目は俺のやることに文句を言わないことだ。」

 

「...それは我々では決定できない。大本営に連絡を入れる。」

 

まぁそうだよな。大本営から来た人といってもそこまで上の人ではないだろう。連絡するならついでに大本営に一言言っとくか。

 

「ついでに大本営のお偉いさんに一言伝言頼んでいいか?」

 

「...何だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「主導権はそちらにあると思うな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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