さてと、こちらに来てから実に一週間がたった。
今の状況は――――正直ヤバい。
最近、黒い船がここら辺に集結しつつある。まぁ深海棲艦だろうね。
そして集結しつつある理由はたぶん俺だろう。
実はここにいる間に一度だけ深海棲艦に接触した。その時はしっぽ巻いて逃げたがな!
そして手ごろな島の砂浜に埋もれてます。
は?とか言わないでください。だって仕方ないじゃないですか。
いきなり戦い方知らないのに戦いになるとか知らないっすよ。
しかし、隠れたはいいが完全に場所がばれているので日に日に深海棲艦が集まってきた。
そして俺は気付いた。深海棲艦げ結集し終えたことに。
理由は簡単。超高性能なレーダー使ってるから遠くてもすぐわかる。
前回はしっぽ巻いて逃げたが、この一週間のうちに俺だって砲塔を回したりする練習をしたりしている。
レーダーを見ると赤い点は優に200を超えていた。
だが忘れてもらっては困る。何故ならっ俺はチートの権化だからだ!
「はっはっはっはっは!」
“まだ”誰もいない海に悲しく声が響き渡る。
「...はぁ。」
深海戦艦が目視できる範囲に近付いていく。それと同時に敵からの砲弾があたりに着弾する。
「おわっとと。」
島に埋もれているためあたりはしないが、島に数多くの弾丸が着弾し船体も揺れる。
「島から脱出し、敵性勢力を殲滅する!機関始動!最大船速で脱出する!」
ゴゴゴゴゴと地響きを立てながら船体が浮く。
「よし!全主砲照準合わせ!」
重々しい音を立てながらその音とは似合わない速度で主砲が回転する。
「撃ち方はじめっ!」
俺が一声かけると。チャージをする音やビィーンという発射音が響く。
レールガンといえど連射力は0.5発/毎秒である。
そして演算装置のおかげで全く狂いがなく敵に弾が吸い込まれていく。
そして着弾と同時に巨大な水柱を立ててしずんでゆく。
「ヒャッハー!!汚物は撃沈だぁ!」
俺は完全にトリガーハッピー状態だった。
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― ほぼ同時刻
~横須賀鎮守府~
この鎮守府はいつも通りの平和な鎮守府――――ではなく第一艦隊を連れた提督がイージス艦"みらい"に乗り、深海棲艦が集結しつつある近海海域に向かった。
「何で近海海域に集結しているんだ?もしかしたら鎮守府を強襲する可能性も...」
提督が可能性を考えていると指令室へ一人の"艦娘"が入ってきた。
「提督!深海棲艦に動きがありました!モニターに表示します!」
モニターの電源が付き、そこには島を砲撃する深海棲艦が映っていた。
しかし、次の瞬間、目を疑う光景が飛び込んできた。
「なに...これ...?」
そこには島から砂埃を立てて出現する異常な大きさの船体が見えた。
そしてその船は深海棲艦へ砲撃する。しかしその威力は異常だった。
「噓...」
倒すのに只でさえ苦労する鬼クラスやフラグシップ級を一撃で沈めてゆく。
それは戦いではなく、虐殺と化していた。
「鎮守府に伝えて...『我、所属不明艦を発見せり。』...これより所属不明艦と接触する。」
これは見過ごすことはできない。あれは何かを必ず確認しなければ...
おうっおうっおうっ!
イヤピィィィィィィィィィ!