仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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ヴェノム面白かったですね!!(唐突
それをちょっと意識してたり…

仮面ライダーは確かに登場しますがあくまで怪人主役だゾ
つまりライダーは敵ゾ(ライダーは大好きゾ)

フォーエバー前にこんなもの見せやがってもう許さねーからな!という方はすみません許してください。それでもいいという方は私の小説に耐えきることができるでしょうか。それではどうぞご覧ください。


プロローグ
EP00 日常の終わり


「お先に失礼します」

 

「お疲れ〜」

 

今日も仕事が無事に終わった。やっぱり何もないことが一番なんだけど、この世界には『アンチバイツ』って呼ばれている怪物が存在する。人に寄生し体を奪い、怪人になって人を食い栄養にする。一度寄生するとアンチバイツ自体が人間の細胞と遺伝子と直結し、体からもし分離するような事があるならアンチバイツは死に、寄生された人も死んでしまう。つまり人を助ける方法をなく、殺すしかないという事…。

 

こちらにはまだ来てないらしいがどうなのだろうか。まぁ大丈夫だろう。この世にはアンチバイツ以外にも『仮面ライダージャスティス』が怪人の魔の手から守ってくれているのだから。

 

「あ、卵買わないと」

 

 

 

 

 

 

-----------------

 

「ただいまー。母さんお待たせ。父さんはまだ帰ってきてない?」

 

「んー?うん。今日は少し遅れるらしいよ。あの人中途半端嫌いな人だから」

 

「たしかに」

 

『篠瀬 睦生』ただ普通の会社員。アパートの実家暮らしで、親と彼の3人暮らし。一応彼女持ち。

 

「ただいま。悪いな遅くなった」

 

「ちょうどいいわ。夕飯そろそろできるから」

 

「お帰り父さん」

 

「あぁ。ただいま」

 

それから家族団欒でいつも通りくだらない会話をし、夕飯を済ませた睦月は自室へ行く。スマホを開き、彼女といつも通り特に何かあるわけでもない会話をする。それがいい。いつも通りがなんだかんだ一番いい。何かあるより何もないの方が自分とって好ましい。これでいい。こうであり続けたい。

 

「じゃあまた明日」

 

「うん。睦生おやすみ」

 

「おやすみ」

 

 

 

 

 

------------------

 

「さて、仕事に行くかな」

 

パリッとしたスーツに着替える。今日も無事に終わらせよう。睦月は会社へ向かう。

 

「行ってきます」

 

「行ってらっしゃい」

 

「おう。行ってらっしゃい」

 

「いいなー父さん休みで」

 

「たまには羽伸ばさないとやっられないからな。お前も無理だけはするなよ?」

 

「わかってるよ。じゃあ行ってくる」

 

いつも通り会社へ向かう。いつもの道を通り、いつもの角を曲がると何やら人が集まっている。何かあったのだろうか。人混みの隙間から覗くと男性が1人苦しんでいる。その人を数名が声を掛け、電話をする人もいる。

 

「大丈夫ですか!?聞こえてますか!?」

 

「はい!すぐに来てください!!場所は!!」

 

みんな必死になっている。自分も何かできればいいが、帰って邪魔になってしまうだろう。ここに残っても仕方がない会社へ行こう。

会社へ向かおうとその場を後にしようとしたが、何やら様子がおかしい。先ほどのざわつきが静まり返る。苦しんでいた男性の声だろうか?うめき声じゃなくてこうグジュグジュとした感じの…

 

 

「キシャァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!」

 

 

耳がつんざけるような叫び声が辺りにこだまする。周りの人たちも叫び逃げ惑う。何があったんだ。逃げる人々について行きながら後ろを振り向くと、この世のものとは思えない何かが立っていた。テレビで見たことがあるその姿。間違いないあれはアンチバイツだ。

そしてすぐ睦生は目をそらす。目が合ってしまった。焦りと恐怖で鼓動が大きく早くなる。全速力で走っていると突然空が曇る。いや曇った訳ではなかった。遮られている。上を向こうとした時、強い力で押さえつけられた。

 

「あ、あ……ぁ…」

 

声が出ない。恐怖で声が出ないのもそうだが、首を絞められている。

 

「だ、大丈夫だよ。君は死なない本当だ」

 

「え…?」

 

先ほど怪人に成り果てた男性が目の前にいる。しかし顔だけだそれ以外全て化け物である。殺すつもりだろ。首を絞める手に更に力を加えてくる。もうだめだ………と思ったその時である。アンチバイツが吹き飛ばされる。

 

「大丈夫かい?」

 

「あなたは…!」

 

「もう安心してくれ。君は安全な場所へ」

 

仮面ライダージャスティス。彼が来てくれた。睦月は走り出す。彼に感謝しながら後ろを見ず、ただ前だけ見て走り続けた──。

 

 

 

──気づいたら会社に着いていた。ジャスティスは大丈夫だろうか?…彼なら心配いらないだろう。今まで数々のアンチバイツを倒してきたんだから。ほっと胸を撫で下ろし、腕時計を見ると5分くらい遅刻している。人生初の遅刻だ。仕方がないとはいえ少し残念。それじゃあ会社へ行こうかな…鞄は…持っている。あの状況下で離さなかった自分は本当にすごいと思ったが、同時に会社人間なんだなと思った。

 

「鞄が重いなぁ…」

 

エレベーターを使いオフィスへ向かう。そしてすぐに上司の元へ行き事情を話した

 

「申し訳ありません…実は会社へ向かう途中に…」

 

「何考えている!!そんなことがあったならまず自分の心配をしろ!!怪我はなかったのか!?」

 

「す、すみません…身体は特に問題ありません…」

 

「…はぁ…とりあえず今日は病院へ行きなさい。見た目は大丈夫でも相手はあのアンチバイツ。何かあったじゃ遅いんだ。今日は休んで、後は任せなさい」

 

「すみません。ありがとうございます。お先に失礼します」

 

周りに頭を下げ病院へ行こうとオフィスを後にすると。廊下まで女性が追いかけてきた。『金井 まな』それが自分の彼女の名前だ。

 

「まな。ごめん先に帰るよ」

 

「それはいいけど怪我なくてホントに良かった…ジャスティスが助けに来てくれてホントよかった…あーもうホントにびっくりした!」

 

「ごめんごめん。今日は早く病院に行って何もないか見てもらうからさ。それじゃあまた明日。ごめんね心配かけて」

 

「うんじゃあね。無理しちゃだめだからね」

 

「わかってるよ」

 

まなに手を振り病院へ向かう。うちの会社から病院までの距離は近い。大丈夫ならそのまま行けるんだけど、今日はお言葉に甘えて休むとしよう…親になんて言おうか。聞いたら色々言われるだろうなぁ…ただ今は何もないことを祈って病院に行こう。

 

 

 

 

 

-----------------

 

ここはかなり大きい病院。今日は平日だしいつもなら人は少ないはずなんだけどやけに混んでいる。診察待ちの人がズラッと並んでいる。とりあえず椅子は空いてるけど自分は立ったままでいい。別に体が痛い訳でも苦しい訳でもないし。しばらく待っていると尿意を覚える。まだまだ時間かかりそうだしトイレに行こう。

 

「ハァ…」

 

朝から色々ありすぎた。色んな意味で今やっとゆっくりできてる気がする…。それにしても足元がやけにむず痒い。何か上へ上へ登ってきているようだ。

 

「え…!?」

 

そうして黒い何かが全身を包み込みふっと意識が遠のく。

 

 

 

 

 

 

彼の運命を大きく変える瞬間であった。

 

 

 

 

 

-----------------

 

 

トイレで倒れてからなにがあったか思い出せない。ここは病室だろうか。父と母、それに医者と看護師が自分を見ている。誰かが見つけて知らせてくれたんだな。

 

「よかったー…全く心配かけさせないでよ」

 

「特に異常は見られません。疲れからのめまいかと思われますので、自宅で安静にしてもらって、異常が見られる場合はすぐにご連絡ください」

 

なんだなにもなかったんだ…よかった…

 

「さぁ帰りましょ」

 

帰宅して風呂へ入りベッドに行って横になる。眠い。眠すぎる。体も熱くなってきた。吐き気も。苦しい。動きたいのに動けない…しばらく横になってよう。そうして目を閉じているうちに彼は眠りに落ちる────。

 

 

 

────何時間くらい経ったのだろうか。外はもう真っ暗だ。それに眠ったら体に異常はないしスッキリと起きれた。

 

「……………」

 

あの黒いものはなんだったんだろうか。医者が言ってた通り疲れで幻覚でも見てしまったのか。そう考えて窓の外に目をやると、突然頭の中に声?が響いてきた。言葉はわからないが「助けて」と言っているように感じた。睦生は体を引っ張られるように、その呼び声の元へ歩いて行く。窓を開けて足をかける。

 

「いやいやいやいやいや待て待て待て待て」

 

そう言っていた頃にはすでに飛んでいた。ここはアパート最上階。木をクッションの代わりにすれば助かるかもと思ってはいたが、下にはなにもない。何m飛んだんだ?10mいや20m…それ以上飛んでいるかもしれない…。

 

「う、うわぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

落ちる。グチャッという音を立てて地面に激突した。痛いものすごく痛い。けど…

 

「え?…え…?な、なんで…!?」

 

体は元通りになっていた。傷一つない体に……更に頭の中に響いてくる。「助けて」と。何が何だかわからないがその声のする方へ走る。走る速さも尋常じゃなかった。ただわかることは自分の体に異変が起きているということ。なんとなく察しはつく。あの黒いのは幻覚ではなく、なんらかで自分をこんな風に変えてしまったんだと。馬鹿げてるがそうとしか考えられない。

そんなことを考えているうちに声がした現場に着く。ここは工場か?周りは黒いものが散らばっっている。血のようにも見えるが黒いこれは血ではない。もう声は聞こえないが、何かが歩いてくる。物陰に隠れ恐る恐る覗くとそこにいたのは…

 

「ジャスティス…?……っ!?」

 

手に持っていたのは多分アンチバイツになってしまった人の頭?じゃあこの周りにある血みたいのはアンチバイツの肉片なのか…?そう考えただけで気分が悪くなる。そういえばなんでこんな真っ暗なのにこんなはっきりものが見えるんだ?

体制を変えようと少し動くとそこら辺に落ちていたボルトを蹴ってしまう。

 

「…………誰かいるのか?」

 

睦生は隠れていても仕方ないと思いゆっくり両手を上げて出ていく。

 

「何故ここにいる。君は一体誰だ」

 

「あ、朝助けてもらったものです。あのアンチバイツに捕まってしまった時の…」

 

「……あぁ君か…こんな遅くに何故こんな所にいるんだ?それに君がいた場所よりもかなり離れている」

 

「あ、えっと…(変なこと言ったらあれだしうまく誤魔化そう…)」

 

「ん?」

 

「実はここに勤務していて、忘れ物しちゃって取りに来たんです。お恥ずかしい話し…夜遅くに思い出してしまって急いで取りに来たんです」

 

「…そうだったのか…なら何故そこに隠れていた」

 

「そ、それは音がしたので何かあると思って…」

 

「ほう。しかも裸足でお出かけか。それにここは倉庫。なにを忘れたかは知らないがここから事務所までは距離がある。わざわざここへ立ち寄る必要がない。それからこんな積み上がってるコンテナのどこになにを忘れたんだ?リストに何にしろ。上司が聞くか確認に入るはずだ……お前。人間か?」

 

彼は剣を取り出した。そしてこちらにゆっくりと歩いてくる。刃先を向け、一歩でも動いたら切ると言わんばかしの殺気を放って。

 

「す、すみません!!!体がおかしなことになっていて声が聞こえて!!!それからえっと!!!!」

 

土下座をしながら必死になって事情を説明する。自分の体に起こったこと。何故ここにいるのかを全部洗いざらい吐いた。

 

「君…まさか……………っ!!」

 

 

ジャスティスが急に周りを警戒し始める。見ると周りに飛び散った肉片が、徐々に集まり一つの生命体を築いて行く。ニタリと笑い、こちらに指をさしてくる。

 

「殺したと思ってたか?仮面ライダー」

 

「アンチバイツ……やはりお前は特殊か」

 

「この身体は非常に馴染むな。かなりの適合率だ」

 

「コアを破壊しないと無駄というわけか」

 

「やってみろ。ジャスティスちゃん」

 

激しいぶつかり合い。共に譲らない。2人が戦っている最中、睦生はアンチバイツの体から声がするのが聞こえた。これは取り込まれた人の声…「助けて」と今度ははっきり聞こえる。そう思うと飛びかかっていた。

 

「な…!?」

 

「なんだこのガキ!!邪魔だ…くっ!!」

 

凄まじい力でアンチバイツの動きを封じる。体が更に熱くなる。この人を助けたい。今ならできるかもしれないと思った。自分は不死身の体を手に入れたんだとそう思っていた…だが

 

「そうか。お前もこっち側か。だが違うな。反応が薄い。逆に取り込まれた感じか?それとも適合率が高すぎて抑制されちまってるのか?まぁどちらにしろ。人間に近いお前は邪魔でしかない…失せろ」

 

気付いた時には体が真っ二つになっていた。上半身と下半身が離れ、血しぶきをあげながらそこら辺に無残に転がる。痛みより先に熱さを感じた。視線をアンチバイツにやると、腕が剣のように鋭い刃物に変化していた。

 

「これくらいじゃ死なないだろうけどな」

 

「………なるほど。ふんっ!!」

 

剣と剣がぶつかり合う音がする。「助けて」…まだ聞こえる。なんだこれもう治ってる。すごいなホントに人間じゃなくなってしまったのかもしれない。ならもうやるしかない。多分自分ならできる。あの中にいる人を。

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!」

 

「またか!!邪魔だ!!」

 

左腕を切られた。しかしすぐに再生する。驚異的な再生スピードで。

 

「なに!?お前…本当にこっち側なのか…!?」

 

みるみる姿を変えて行く。睦生はもう人間ではないという自覚してからだろうか。覚悟を決めたからだろうか。それは本人にしかわからないが、今、アンチバイツの目の前にいるのは自分たちと同種であってそうでないもの。

 

姿形は似ていても違うものに。

 

人を超えた何かに。

 

 

 

 

「ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛

ァ゛ァ゛ァ ッ ッ ッ ッ ッ !!!!!」

 

 

 

 

アンチバイツの顔面に固く握った拳を叩き込むと、コンテナを巻き込みながら倉庫の一番端の方まで吹き飛ぶ。急いで視線を睦生の方へ向けると、すでに目の前におり、馬乗りになり何度も顔面を殴る。

 

「戦いは素人だな」

 

両腕の剣で突き刺すが怯むことなく何度も殴る。

 

「その人を返せ!!」

 

「人?バカかこいつは俺のものになったんだ。俺とこいつを離してみろどちらも死ぬぞ?」

 

「…っ!!」

 

そうだ。アンチバイツに寄生された人は死ぬ…だけど

 

「うわぁぁぁ!!!!」

 

「な…っ!!」

 

自分の体の一部をうまく人に包み込ませゆっくりと引っ張り出す。人間とアンチバイツを引き剥がすことは無理だと言われていたが彼はやってのけた。ただ一心に助けたいと思い行なっているので、周りが見えてはいない。そこに隙が生じた。

 

「まさかこんなことが……だが素人だ!!!!」

 

突き刺していた剣を抜き、睦生の腕を切り裂くと思いっきり蹴り飛ばし、ジャスティスにぶつける。その隙に倉庫の壁を壊し逃げてしまった。逃げたアンチバイツに見送りジャスティスは彼に目を向ける、

 

「くっ…うぅ…」

 

「………君はアンチバイツに寄生された。しかし自我を保ち、不可能だと言われているアンチバイツと人の分離をも可能とする………………非常に不愉快だな」

 

「え…?」

 

「お前はここで死んでもらう」

 

「え?ジャスティスさん?なに言ってるんですか…?」

 

「化け物にこれからヒーロー気取られたら邪魔でしかないんでね」

 

「え…え?」

 

「化け物はおとなしく俺に殺されろ」

 

「ジャスティスさ…!!!」

 

何か言おうとしたがその途中で睦生の首は宙を舞っていた。




ヴィランズで色々想像してしまった方申し訳ナス……

また続きもオリジナル展開だけどお兄さん許して

次回もよろしくお願いさしすせそ
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