またも長らくお待たせいたしました……
皆さんは私の調教に耐えきることができるでしょうか?それではどうぞご覧ください
「ハァッ!!!」
「グギャァァッッッ!!!」
ジャスティスの無駄のない剣捌きにより、その場にいたアンチバイツ達の数が減って行く。
僅かな隙も見逃さず、手際よく最後の1匹を倒し、残党がいないか辺りを見回す。
「さすが仮面ライダー!!」
「やっぱり違うな!!ライダー!!」
歓声が聞こえる。しかし彼にはそれが気にくわない。
喜ぶ暇あるなら俺に生活費でも恵んでくれ、と思っている。
「ジャスティス!!サインちょうだい!!」
「ん…?」
子供がサインをねだりに近寄ってきた。
逃げろって言っただろ。親は何してやがる?
そんな事を思いながらもサインをする。子供は大人と違ってそこに黒いものがない。純粋である。故に彼は子供に優しくする。
「こんな感じかな?」
「ありがとうジャスティス!!」
「喜んでもらえて嬉しいよ」
このサインを売り飛ばす奴がいる。金になるからが理由だろう。まぁそんな奴は見つけて、即、警察に突き出してやるがな。
バイクに跨り、手を挙げてその場を後に、次に向かう先は例のメイズの居場所だ。確かではないが、情報ではそこに住み着いているらしい。
例のメイズ…ミゲフォン。それが今回のターゲットであるが、正義は困惑していた。一度倒したはずのメイズがなぜ生きているのか。情報通りであるなら絶対と言っていいほど、そのメイズが当てはまる。
「とりあえず……確かめる必要があるな」
その真相を確かめるべく、更にバイクを加速させ走らせる。
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睦生とまな、そして弥生は2対1になるように、テーブルを真ん中にして座っていた。気まずい空気が漂う。
帰ったら覚悟はしていたが、いざ話すとなるとやはり緊張する。不安というより怖い。母にその事を話す事が。真相を話す事が。
「…………それで睦生。一体どういう事か説明してくれる?」
「……うん」
「察しはついてる。だけどそれが本当なのか、睦生の口から聞きたいの。睦生が覚悟しているように、私も覚悟してる。でも今、凄い不安だし怖い」
「…母さんもなんだ…」
僕は全てを話した。今の自分、そしてやってきた事。父の事。全部話した。
話し終えると睦生は涙を流す。母に真相を話して楽になったというのもあるが、それを伝えた事が苦しくてたまらない。
「…………信じたくない……けど嘘じゃないのよね。睦生がそんな目をして言ってくれたもんね」
「今まで黙っててごめん…だけど言いたくなかった。母さんを悲しませたくなくて…」
「いいわよ。楽になったでしょ?……ごめんね。何もできなくて…」
「そんな…!!僕は母さんが支えてくれたからこうしていられるんだ!!母さんが笑っていてくれたから戦ってこれた…だから…」
「睦生……あなたはこれからどうしたい?」
「どうしたいって…?」
「まだ戦う?」
「……うん」
「…そう……そうよね。わかってた。なら、絶対負けない事。絶対生きて帰る事。絶対笑っている事。いいわね?それとまなちゃん。あなたもこの事を守りなさい。2人ともいい?」
母のその言葉に涙が溢れた。認めてくれたのがとても嬉しかった。母は優しく睦生を抱きしめる。そしてまなも抱きしめ、しばらくしてそっと離れる。
「今日も行くんでしょ?」
「え、あ、うん…」
「なら頑張ってきなさい。晩御飯までには帰ってくるのよ」
「……ありがとう……母さん……行ってくる!!」
「行ってらっしゃい」
まなはその光景を見て、口元が緩む。その顔を見て睦生も釣られて笑顔になる。その雰囲気の中で飛び出してくる黒い影。
「---やっと俺が解禁というわけか」
「!!!!???こ、これが話に聞いてたヴァイザー…だったかしら…?」
「ヴァ、ヴァイザー!!?いきなり出たら…あ、うん。そうだよ。これがヴァイザー…」
「---この能力を手に入れてからの開放感は最高だ。だが、今まで出てこれなかったからな。ようやく本格的に外に出れた感じだ……それとそこの弥生だったか?お前の飯はうまい」
「あ、ありがとう…?」
「あはは…それじゃあ行ってくるね…」
「き、気をつけるのよ」
ヴァイザーを戻して玄関のドアを開ける。まなは頭を下げて睦生について行く。これからまた新たな日常が始まる。だからこそメイズを倒す。
怪人体となった2人はアンチバイツの声のする方へと向かう。群れている場所にいる可能性はなくもない。急ぎその場へ向かうのだった。
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錆びれた工場に着いた睦生とまな。工場の入り口付近には物が多く積まれ、侵入者を寄せ付けない形となっている。見た目も不気味ではあるが、隙間から見える内部の暗さが、より一層嫌な雰囲気を醸し出している。
正面切って行くほど無謀なことはしない。他に入れる入り口はないか隈なく探しているとある人物とばったり遭遇してしまう。
「「あ」」
光り輝く装甲を身に纏ったライダー。仮面ライダージャスティス。
まさか鉢合わせになるとは思わなかった。しかし無理もないだろう。ミゲフォンは一度、正義の手によって倒されているはずだった。それが復活したとなれば、彼が黙って見ているはずがない。
「奇遇だな……と、どうせここに来ると思ってたがな」
「正義さんもミゲフォンを…?」
「ここにそいつがいるという情報を聞いただけで…確かではないが、信じないよりマシだろう……それにあまり親しそうに話しかけるな。俺とお前は敵同士だ。本来ならここで殺し合ってるはずだ」
「…でも今はとりあえず、ミゲフォンを倒すことが先決です」
「……言うようになりやがって…ちっ。お前なら中の様子くらいわかるだろ」
「え?あ、はい……」
睦生は神経を集中させ、耳を澄ませる。工場内部からは以前にも聞いたことがある声が聞こえてくる。これはミゲフォンなものだろう。
「……はい。いました。多分ミゲフォンです」
「数は?」
「だから数だ。中に何匹かいるはずだ。あいつ1人ならいいが、あのスピーカーもバカじゃない。それに以前も戦った時、周りにザコを敷き詰めてやがった」
「なら…」
すると、まなが横から割って入り、睦生と同じように耳を澄ませる。
「……50」
「なにが?」
「数が」
「50!?」
「今のあなたなら余裕で終わるはずよ。それにそこの正義もね」
それを聞くと正義は、剣を構え、円状に壁を切り抜く。それを蹴飛ばすと中にいたアンチバイツ達を巻き込み、残り破片がさらに突き刺さって行く。
あまりの突然の出来事、いや予想はしていたがまさか壁を開けてくるとは思わなかったのだろう。
「また会ったな。スピーカーやろう」
「ジャスティス……ッッッ!!!」
正義に会った瞬間から目の色が変わる。復讐に燃える目。殺意に満ちた気が張り詰める。それから睦生を睨む。
そうして仰け反りながら息を深く大きく吸い込み、それを一気に吐き出す。
凄まじい声量により、工場全体にヒビが入る。所々嫌な音が聞こえ始める。
「前よりも力を増してやがるとはな……!!」
「崩すつもりか!」
「いや……ただの威嚇だろ。はっ、ザコが。またぶっ倒してやるよ」
ミゲフォンの顔が引きつり、声にならない叫び声をあげる。それほど悔しかったのか、いや違う。プライドが高いやつを煽るのは自殺行為に等しい。特にあのミゲフォンというメイズには尚更のこと、煽り耐性はないと見ていいだろう。
「くたば…れェェェェェェェッッッッッッッ!!!!!!」
すると、まなは睦生の背中を思いっきり蹴り飛ばす。驚いてまなの方を振り返ると、そこには溝ができていた。溝ではなく崖のような、深くまで削り取られている。今の声量がミゲフォンの限界であろう。
しかしこれをまともに食らうとなれば重症どころの話ではない、下手をすれば即死は免れない。
「睦生。ここは私がやる…あなたは外へ行って」
「え?どうして…」
「外にもう一体いる」
「…たしかに他とは違う奴がいるね……なら…」
「ん?」
「まなが外の方をお願い。こいつは俺が倒す。そして喰う」
「……わかった」
「頼むよ。まな」
まなは頷いて工場の外へ出て行く。それを確認した正義はジャスティスペシャルを取り出しながら横へ並ぶ。
「邪魔だけはするな」
「しませんよ」
ジャスティスペシャルをベルトにセットしてレバーを押し込む。
【 輝く正義の名の下に!!ジャスティススペシャル!!! 】
「行きますよ…」
「命令するな」
睦生はエンジンの力、マッスルの力を利用し一気に間合いを詰める。それを予想していたのか、ミゲフォンは口を大きく開け、今にも声をあげようとしていたが、正義がミゲフォンの懐に狙いを定め、銃を撃ち放つ。
見事に命中し隙を見せたところへ、睦月は左拳をその口の中へ思いっきり入れ込む。
「あがっ…ぁ!?」
「……っ!!」
睦生の口元が裂け始めると、ミゲフォンの腕を噛みちぎる。これで再生は不可能となったが、苦し紛れにとんでもない声量を放ち、逆に今度は睦生の左腕が吹き飛んでしまう。
「しまった…!!」
「何やってんだバカが!!」
ミゲフォンの両脚を斬りつけると、二度目の斬撃が行われ、体と脚が引き裂かれる。ミゲフォンは怒りや憎しみで戦っていたがこの時は違った。
やはり今のままではこの2人に勝つことは不可能。人を超え、ついにはアンチバイツの力をも超えてしまったこの2人には決して勝てないと。
「二度も…こんな…!!こんなっ……!!…くそがァァァァァァァッッッッッ!!!!!」
「…!?」
自分の死を察したミゲフォンは、先ほどの限界と言った声よりも遥かに大きい声をあげると、2人は吹き飛ばされてしまう。天に向かって放った声は、とても生命を感じ、それでいて悲しい。まだ生きようとすると強い意志が込められた最後の声であった。
「ちっ…!これで最後だ」
「行きますよ…!!」
ジャスティカリバーにジャスティスペシャルを差し込む。それと同時に睦生は腕を剣へと変化させ、エンジンの力をそこは付け加える。
【 スペシャル!!ジャスティスラッシュ!!! 】
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!
彼らの斬撃がミゲフォンの胸を十字に切り裂く。その時ミゲフォンは声をあげなかった。あげれなかったのである。
睦生はミゲフォンへと近づき、コアをすぐさま抜き取る。体は溶けるようになくなっていき、周りは静寂を取り戻した。
「これで終わり……!あ、そうだ。まだ外に…!!」
「待て」
「せ、正義さん…?」
「悪いがいつまでもお前を見送ってるわけにいかない」
「急に何を…」
「今、もう周りに誰1人としていない。いるのはお前と俺だけだ……それにな。俺たちは本来殺し合うべきなんだよ。今更何をとかそういう問題じゃねぇ……ここでケリをつける」
最初、正義が何を言っているのかわからなかったが、これが普通なのだろう。今までは状況が悪くて戦闘はおろか、こうして互いに共闘したりもした。いつから仲間だとか思っていたのだろうか。
ただ本当にそれが本意なのかどうかわからない。どことなくだが正義からは闘争の意思が伝わってこないのだ。
「……わかりました。ただいいですか」
「なんだ」
「僕が勝ったら、この後、好きにさせてもらいます。」
「これから先ずっと…ってか?」
「はい」
「…………」
しばらく黙っていた正義であったが、笑い始める。
「いいだろう。ただしまぁ、俺が勝ったらお前の死は確実だがな」
「はい」
「……勝てると思うなよ」
「勝ちますよ」
その瞬間、外に強烈な光が射した。それと共に彼らは剣を交える。
そうしてついに二つの正義がぶつかり合う。
最近疲れて力が出ないです(ANPNMN)
ついにぶつかる2つの正義。果たして勝つのはどちらなのか?
しwらwなwいwよw
次回も…よろしくお願いします。