仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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皆さまお久しぶりです。素人の辰ノ命と申します。
まず最初に言い訳をさせてください。投稿がここまで遅れたのは決して忘れていたわけではなく、やる気というものがその離れていた期間が長過ぎて、そのぉ…無くなったというか……はい。

そしてもう一つ。
本当に申し訳ございませんでした!!!!!忘れている方もいるかもしれませんが、多分というか絶対いると思いますが(私も忘れてる……)もうバッサリ切っていきながら進めていきます!!すみません!!今後ともよろしくお願い致します!!

前回対峙することとなった2人。果たしてその結末は……それではどうぞご覧ください。


EP16 対峙の行方

今まで交わる事は度々あった2人ではあるが、こうして剣を交わらせ、互いの命をかけた戦いをするのは初めてと言うべきか。最初の頃に出会った時は何もできず、ただ逃げるだけであった睦生だが、ここまで培ってきた努力や経験が彼の成長を促した。

 

睦生は正義の剣を弾く。しかし正義はすぐさま剣を振るい受け止める。

 

 

「この戦い…絶対に負けませんよ。僕は生きなきゃいけないんだ!!」

 

「お前達アンチバイツが生きたいだと?ふざけるな。散々人を無差別に殺し、食ってきた下衆共が何をほざいているんだ?お前達は人間にとっての悪。この世に居てはいけない存在なんだよ!!」

 

「僕は違う!!」

 

「いいや違わない!!お前もあいつらと同じ血に濡れた化け物だ!!」

 

 

お互いに一歩も引かず、ただただぶつかり合う。それは自分の為なのか、それとも他人の為なのか、或いは2人にしかわからない何かの為なのか…。

睦生はミゲフォンとの戦いで壊れたガラスや鉄の破片をデタラメに投げつける。それを軽々と躱して行く正義ではあるが、気がつくと目の前から睦生が消えている。

 

 

「なるほど……最初に会った時とは大違いだな」

 

「えぇ…正義さんも……」

 

「……何故そこまで力をつける。何故戦う。お前はアンチバイツだぞ?人間の姿をしているだけの。ただの化け物だ。そいつが何故…人類の為に動く?」

 

「僕はただみんなを守りたいんです。それ以上でもそれ以下でもない……僕は化け物になったけど人間としての感情を失ったことはありません…!!」

 

「わからないな…それが本当に心からのセリフなのか……アンチバイツは……俺の……全てを……」

 

「正義さん…?」

 

「くそが…ッッッ!!!!!」

 

「ぐっ!」

 

 

ジャスティスカリバーを水平に力一杯に振るうと、凄まじい衝撃波が睦生を襲う。スペシャルの力が加わっている為、2度の衝撃が彼を突き抜け大きく後退させられる。仮面の下では分からないが、彼の目つきはとても鋭くなっていることは間違いない。自分もそうではあるが、彼はアンチバイツに相当な恨みを持っている。それは名誉のためでも、ましてや金のためでもない。きっと何かがあるはずだ

 

工場はすっかり平坦な土地となっていた。そこに佇むは2人だけ。1人は人々から慕われる最高の戦士。1人は人々から嫌われる最悪の戦士。

瓦礫が崩れる音がする。2人は構える。

 

 

「さぁ全力で俺を殺してみろ睦生。俺はお前を本気で殺す。まぁ…アンチバイツの数を減らす奴がいなくなると思うと、少し面倒な気もするがな」

 

「……あなたにどんな過去があるかはわかりませんが、僕は家族の為に、人の為にアンチバイツと戦わなければならない…」

 

「ほざけ!!」

 

両者の剣がぶつかり、大きな音を立て周りを吹き飛ばす。力を緩めることはない。互いに殺すつもりで。自分の全てをぶつける。

 

 

 

 

 

 

------------------

 

「後を追ってきたけど……」

 

「くっくっくっ。お嬢、お久しぶりですねぇ?……なぁ?」

 

「【リグート】ね…」

 

 

メイズを追って来たまなは何もない森の中にいた。その薄暗さの中に淡く光るアンチバイツの姿がある。それに負けじと目をギラギラとまなを睨み、鋭い歯をギラつかせる。

 

 

「久しぶりだなぁ?おぉ?よくもまぁ殺してくれたなぁ?」

 

 

それはかつてまなによって殺されたメイズ。電球を喰らい、更に多少の電気を扱える。実際かなりの実力ではあったのだが、まなや今の睦生と比べると単純なスペックでは太刀打ちができないのだ。

 

 

「さぁて…復讐の時間だ。いいかこのくそ女。舐めてると痛い目を見ることになるぜぇ?」

 

「……ふーん。そっ」

 

「俺はわかってる。お前らみたいな野郎には勝てないってことくらいな」

 

「ならなんで戦うの…負けるとわかっておいて」

 

「まともにつってんだよアホ。トリッキーな戦いってのを見せてやるよ。ビーケのお人形さん……」

 

 

そう言い終えた途端、リグートの顔を刃がかすめる。それを微動だにしなかった。いや、動からどころか初手が全く分からなかったのだ。しかしそれを見て引くどころが逆にリグートは笑ってみせた。

 

 

「…殺しとけばよかったな」

 

「今やるわ………んっ…!?」

 

 

するとリグートは体を眩く光らせると目の前から消え、後ろから彼女の方を掴む。振りほどこうともがくも一瞬の隙を狙い電流を流す。

多少とは言ったもののそれはアンチバイツレベルではの話。致命的ダメージとは行かずとも、まなに掛かる負担はかなりのものであった。

 

 

「うっ…うぅ……」

 

 

手足が痺れて、まともに立つことができなくなり、その場へと座り込んでしまう。リグートはそれを見ると不気味に笑う。顔が歪むほど口角を上げまなの姿を目に焼き付ける。どうやら簡単に殺すつもりはないらしい。

まなの髪の毛を掴む上げると、自分の口元をベロリと舐める。

 

 

「俺の能力がわかったか?お嬢ちゃん?」

 

「くっ……」

 

「まともにお前らとやり合うつもりはない。だからこそ姑息な戦いをする。プライドなんてねーよ。お前を簡単に殺すとな……俺の気が収まらないんだよ。覚悟しろ。お前を股から真っ二つに引き裂いてやるからな」

 

 

体が自由に動かない程度の電気を流し続ける。苦しむまなの姿を見て、更にその顔は歪んで行く。それから両足首を掴むと徐々に股を開いて行く。開くたびにまなから苦痛の声が聞こえると、リグートは心の底から笑顔をこぼす。

彼女はリグートの笑顔を見て、なぜか怒りや殺意が湧かなかった。前の自分であるなら迷わず殺していただろう。ただ睦生と弥生と少しの間だが生活する内に自分の中に何かが芽生えているのかもしれない。リグートを殺してしまった罪悪感が彼女をそう思わせていた。

 

 

「泣け…鳴け………声を上げろ!!俺を喜ばせろッッッ!!!」

 

「……そっか……」

 

「あ…?」

 

「ごめんなさい」

 

「……ッ……クッ……ハハハハハハハハハッッッ!!!ついに!ついに……ッッ……謝りやがったか!?お前が!?こりゃ傑作だ!!最高だぜ!!ハハハハハハハハハッッッ!!!」

 

「ごめんなさい…リグート。昔の…私は許せなかったの。自分がこうなってしまって…嫌だったの。普通の…生活がしたかった……」

 

「は?今更なんだお前?」

 

「弥生さんにご飯を貰っても吐いてしまった……無機物しか食べられないこの体が…味を感じられないこの体が……嫌だった……」

 

「よく喋るようになったな?ただあんまりうるせーと、股裂くぞ?」

 

「それでもあの人は…あの人たちは…私を受け入れてくれた……だから…!!」

 

「…な、なんだ…!?」

 

 

まなの右腕から禍々しく、それでいて曇りのない真っ白な液体状の触手が飛び出す。それはリグートを包み込むと地面へ叩きつけて遠くへ投げ飛ばす。

それからその液体はみるみる姿を変え、まるでヴァイザーと似ているが、少し違う顔が浮かび上がる。

 

 

「……【 オルギン 】」

 

「---ようやく我が姿を見せることになるとはな。まな、何があった?」

 

「なんでもない。色々あったの」

 

「---お前が話しかけないもので暇だったぞ」

 

「いいから…来るわよ」

 

「---いいだろう」

 

 

リグートは体制を立て直しこちらを睨みつける。憎しみに満ちた目を向け、真っ直ぐにまなの元へと走る。そして自身の体を光り輝かせ、先ほどと同じようにまなの後ろへと回り込む。

 

 

(死ね…!!くそ女ッッッ!!)

 

 

電力を最大にして、今度は確実に仕留めるべく首に手を回そうとする…が、オルギンがリグートの手を噛みちぎると、まなはすかさず左腕を斧に変え、思いっきり振り下ろす。斧が体を突き抜ける衝撃を感じて、半端後ろへ下がる。自分の手を見てから、まなを見るその顔は恐怖に変わっていた。何かを言いたそうに口をパクパクしているが、それは叶わず体が左右に分かれる。

コアだけはなんとか避けたようだ。グチャリと音を立て、傷一つない状態で地面に落ちる。まなはそれを拾い上げるとオルギンが丸呑みしてしまった。

 

 

「……ふぅ……」

 

「---よくやった。褒めてやろう」

 

「前から思うけどなんで上からなの?」

 

「---共にこの体を使用する仲だ。馴れ合いくらいいいだろう?」

 

「…私は嫌だけど」

 

「---……さて、そろそろ睦生という男の元へ向かうか」

 

「睦生?ミゲフォンを倒してるはずよ…多分」

 

「---それならいいが……もう1人の……正義だったか?あいつと一緒で大丈夫か?奴のことを相当恨んでるんじゃなかったか?」

 

「え?……ッ!急いで戻る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------------------

 

「カハッ……!!」

 

「ハァ……ハァ……手こずらせやがって……ありえないほどの再生能力。やはり他のアンチバイツとは一線を画しているな…」

 

 

睦生は再生が追いつかないほどのダメージを浴び、まともに立てる状態ではなくなっていた。ヴァイザー自身も完全に回復の方へと回ってしまい、睦生の攻撃・防御をサポートできずにいた。

正義はドライバーのレバーを押し込むと高く舞い上がる。空中でくるりと一回転すると、そのままこちらに足の裏を向け落下する。

 

 

【 スペシャル!!!ジャスティスフィニッシャー!!! 】

「くたばれ!!睦生ィィィィィィ!!!」

 

「こんな所で………」

 

 

片腕を銃に変え、最大火力で正義に打ち込む。決死の銃弾は正義の蹴りの方向をずらし、すんでのところで躱すことに成功する。彼のキックは地面を深くえぐり、大規模な爆発を引き起こした。もしも当たっていたら致命傷どころの話ではなかっただろう。しかし、銃は自分の血肉を使用する為、かなり体に負担がかかる。それを最大限に放ってしまい、既に体は限界を迎え、力なく倒れてしまう。

 

 

「ハァ…クッ……」

 

「外したか……だが、もう終わりだ。お前の体力は限界のはずだ。もう立てもしないだろう」

 

「まだ…だ…」

 

「安心しろ…今、楽にしてやる」

 

 

剣を構えると睦生の心臓に刃先を当てる。何もできない睦生は唇を強く噛む。涙が頬を伝う。本当に死んでしまうとわかった。とても怖かった。だが、声を上げることはできない。それほどまでに体は限界を迎えていた。どの部位を複雑骨折。まず見るにも耐えない形をしているだろう。

 

 

「さよならだ。睦生」

 

「やだ…やめてください……正義さん……」

 

 

刃は睦生の胸に深く突き刺さる。コアを捉える感覚が体全体に伝わる。睦生はピクリとも動かない。体から生気が抜けたようにぐったりとし、あたりは静寂が訪れる。剣をゆっくりと引き抜くと、血を振り払うように横へと薙ぎ払う。

睦生の姿を見てから、正義はバイクを呼び出しそれに跨ると、彼を背に走り出す。

それから暫くしてまなが駆けつけると、何かの異変に気付く。

 

 

「睦生…?大丈夫…?」

 

「………………」

 

「ねぇ嘘でしょ…?睦生ってば…!!」

 

「……………………」

 

 

篠瀬 睦生 正義との戦いにより心臓を貫かれ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死亡




食品レビューの方は以上となります(意味不明

大変長らくお待たせいたしました……いやぁ……言い訳しか出てきませんよほんとに……
あーここまでご覧いただきありがとうございました。これにてヴィランズは終了となります……





ちょっと待って!!ほんとにこれでええの!?
というわけでまだ終わりませんよ!!みなさん読むのやめないで!睦生くんまさかの死亡……?突然の急展開申し訳ナス!!次回もお楽しみに!!!
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