仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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おっはー!!!おっはぁぁぁぁ!!!!
稽古の続きだ!!

前回、命を落とした睦生。これから一体どうなってしまうのか。
皆さんは私の小説に耐え切る事ができるでしょうか。それではどうぞご覧ください。


EP17 星屑の集まり

弥生は毎日のように泣いていた。泣く場所はいつも同じ場所で仏壇の前であった。そこには夫、睦吾郎と……睦生の写真が飾られていた。

まなは毎日それを見る。弥生が悲しむ姿を見るのも苦しかったが、何より睦生が死んでしまったことが何より悲しく、そしてとても苦しい。

 

 

「弥生さん…」

 

「ごめんね…まなちゃん……毎日こんな……っ……ごめんなさい……」

 

「うぅん…そんな事ありませんよ。私もとても辛いです……」

 

 

睦生が死に、弥生と暮らしてからすでに3ヶ月が経過していた。弥生はまなを本当の娘のように可愛がっていた。以前からそうしていたが、今となっては彼女しか家にいない。尚更だろう。しかし他に理由があるとするなら、まなに逃げているのかもしれない。家族を失う悲しみはまな自身もわかっている。

自分が代わりに精一杯、弥生に尽くす。完全な代わりでなくてもいい。彼女の気持ちが少しでも軽くなればそれでいい。

 

 

「買い出しに行ってきます」

 

「うん。いつもごめんね」

 

「…いってきます」

 

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ショッピングモールに着き、食材を選ぶ。やはり広くて安い。

純粋に買い物を楽しめるのはみんなと2人と暮らしたからであろう。ただぽっかりと空いた穴は楽しい事をしても埋まらなかった。

ある程度、買い出しを済ませるといつもの道を歩き、周りの景色を眺めながら、自分が食べれないので弥生に作るメニューを考える。

 

 

「…………ん……」

 

---ほう。あいつが来たな

 

「何の用…ビーケ」

 

 

背後に気配を感じ振り向くと、かつて仲間だと思っていたビーケが姿を現した。とても優しそうな表情でニッコリと微笑む。あい変わらず裏が読めない奴である。

 

 

「戦うの?」

 

「いえ、お嬢。そんなつもりはありませんよ」

 

「私がこの力を使ったから今更あなたの下に付きます…と、でも言うの?」

 

「いえ」

 

「じゃあ……何の用」

 

「お前の力は確かに強大だ…だが、そんなものでは私を倒すことはできない」

 

「やってみなきゃ……わからないわよ?」

 

「やめておけ…私が今日来たのはお前に忠告しに来た」

 

「忠告……?」

 

「これ以上、私……メイズに手を出すことは許さん」

 

 

ビーケはそういうと、ある写真を見せつける。そこに写っていたものを見ると、まなは恐怖に満ちた顔を浮かべる。

弥生の姿がそれには写されていた。ビーケを見ると笑顔が無表情へと変わり、写真をぐしゃぐしゃに丸めてそこらへ捨てる。

 

 

「……こういう事です」

 

「ビーケ……ッッッ!!!」

 

「ふっ。その表情とても美しいですよお嬢」

 

「…ッッッ!!!」

 

「ヴァイザーがいなくなった今、後は仮面ライダージャスティスとあなたのみです。ですが、そんな2人といえどかなり戦闘能力を有していますね?私たちメイズはそれが非常に困るんですよ……わかります?」

 

「……」

 

「もしこれ以上手を出す…というのであれば……わかるな?」

 

「……えぇ」

 

「お分り頂きなによりです……ではお嬢。お互いに争いがないことを…祈っていますよ?」

 

 

そういうとビーケはバイクの姿へと変わりそのまま走り去る。その姿を見て、まなは拳を握りしめて、言葉にならない怒りと悲しみが沸き立つ。人々のため、大切な人を守る為に戦っていたが、今度は大切な人を守る為には戦うなと言われた。ビーケが言うことが本当であれば弥生だけは見逃してもらえるのかと、思ってしまったが、睦生の変わりとなる為、この数ヶ月メイズたちと戦ってきた。だからこそ悔しい。

 

 

「どうしよう…」

 

「---人間という奴は大変だな。1人だけ…というのができないのか?我は理解に苦しむがな」

 

「……あなたにはわからないわ」

 

「---ふっ……しかしこうもされると我の栄養源がなくなるな……仕方がない。もう少し待つべきだが、そろそろ頃合いだろう」

 

「え…?」

 

「---墓荒らしに行くぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------------------

 

皆が寝静まった真夜中に1人。墓場に女性が立つ。幽霊ではないまなである。今から墓を掘る。

 

 

「ねぇほんとに大丈夫なの…?」

 

「---我に聞くな。悪いかどうかなど関係ない」

 

「…………で、どうするの…ここって」

 

 

彼女の目の前の墓石に『篠瀬 睦生』と刻まれていた。そう、彼女達は今から彼の体を掘り出すのだ。何故こうなったのかは分からないが、オルギンに何か考えがあってのことだと思うが……

 

 

「---我が掘ってやろう」

 

「……うん」

 

 

オルギンは瞬く間に穴を掘り、睦生を見つけると地面へとそっと置く。その姿を見たまなは涙が引っ込んでしまった。目を丸くして地面にヘタリと座り込む。

目の前には死んでしまった睦生の姿が、変わり果てた彼の姿があると思い込んでいた……だが、そこにいたのはまるでただ寝ているかのような、何事もなかったかのように傷一つなく仰向けに寝る睦生の姿があった。

 

 

「これって……」

 

「---このヴァイザー。攻撃・防御に転移出来ずに困っていたんだろう。こいつは正義の攻撃によるダメージを修復しようと、再生することに全てを注いでいた……まぁただの予想ではあるが、差し詰めコアと同化したのだろうな」

 

「コアと同化?」

 

「---そのおかげでなんとか生きている状態だ。よくもまぁこの長い期間。こいつを殺さず生かし続けたもんだ。ヴァイザー自身もかなり危険な行為であるというのにな……」

 

「ちょっとよく分からないんだけど……どういうことなの……?睦生はどうなったっていうの…?」

 

「---……こいつらはすでに二つの生物として独立できている状態だ。一応だがな。ただコアの損傷はかなりのもの。ヴァイザー自身がコアにならない限りこの男は確実に死んでいただろう。しかしその行為はヴァイザー自身、命渡す形となる……つまり……ん?」

 

「……この気配…」

 

 

墓場の周りの木々がざわつく。この気配は異形であることはすぐにわかった。メイズ・アンチバイツだ。

その姿を暗闇からゆらりと現す。雑魚のアンチバイツと同じ姿であるが、そのただならぬ奇妙さは今までに感じたことがない。

 

 

「メイズ……だけどなんか違う」

 

「---あれは……メイズだが自己強化に失敗したらしいな。制御ができてない。完全体になりきれなかった出来損ないと言ったところだが……かなりの強敵に変わりはない」

 

 

無言のままこちらにゆっくりと近づいてくる。目線を見ると睦生を見つめているようだ。どうやら目的は彼らしい。ビーケの差金だろう。

 

 

「…行くわよ……オルギン」

 

「---いいだろう」

 

 

片方を槍。片方を刀に変え構える。この数ヶ月で形状変化の力が増し、それぞれ部位別に変化させられるようになっていた。

しかし、まなは足に力を込めるとハッとして腕を下ろす。そう、戦えば弥生の命が危ないからだ。ビーケがいつどこで見ているかが分からないままでは、まともにメイズとやりあうのは得策ではない。だからと言って戦わなければ睦生も守れない。

 

 

「キシャァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!」

 

「……ッッッ!!」

 

 

メイズはその場から飛び跳ねると、目にも留まらぬ速さでまなの肩を切り裂く。反射的に肩を抑えると、続けて背中を切りつけられる。何もできぬまま、体に傷跡が残されて行く。

 

 

「---おい。死ぬ気か?」

 

「だって…戦えば睦生が…!!」

 

「---お前が死ぬぞ?馬鹿を言うな。早く戦え」

 

「いや…!!!」

 

 

メイズの猛攻についに耐えきれずしゃがみ込んでしまった。息を荒くし、メイズの動きを見ようとするも、すでに彼女はどうすることもできずにいた。彼女が追う頃には全く逆の方向へと移動し、鋭い爪を立て切りつけられる。

 

 

「……む…つき……」

 

 

名前を呼んだ瞬間、彼女の顔にめがけ爪が伸びる。まなは目を瞑る。覚悟しようとした。

 

だかその爪はまなに刺さることはなかった。むしろメイズの腕がへし折られ剣を突き立てられている。

その剣を彼女は見たことがある。

 

 

「睦生…?」

 

「ごめん……大丈夫?」

 

「……う…ん…」

 

 

すると、まなはふっと意識を失い倒れてしまった。睦生はまなを受け止め、地面へ寝かす。それからメイズへと向き直る。肩を回し、相手を睨みつけ腕の剣を振るう。

 

 

「---いいか睦生。よく聞け。俺はお前を生かそうとしてほぼ瀕死状態だ」

 

「ありがとうヴァイザー…でも意外と悠長に喋れてるよね?」

 

「---アホか。きついんだよ…それとその影響で俺達はブレード以外何も使えない。身体能力もそれなりには下がっているが、それ以外特に問題はない」

 

「それってかなり大問題だよね……」

 

「---わがまま言うな。来るぞ」

 

「うん…ありがとうヴァイザー。行くよ!!」

 

「---あぁ!!」

 

 

メイズは体勢を低くし、睦生の懐に向かって飛び込んでくる。それを剣で受け流し、刺し貫いて地面へ叩きつける。口を大きく開け、噛み付こうとするその口に腕を突っ込み黙らせる。

そして睦生は腕を突っ込んだまま、上空高くへと飛び上がり、腕を元に戻してからメイズの脚を掴むと、地面に向かって急降下を行う。

何かを察したメイズは暴れるが、しかし腕を突っ込まれているため、その行為はまるで意味をなさない。

 

 

「くらえ…!!!」

 

 

嫌な音を立て、メイズの体の骨が砕ける音が聞こえる。そしてその隙を狙いメイズを食べ尽くす。一口食べる度に無我夢中になって喰らう。自分でも驚くくらい空腹であったのだ。

跡形もなく喰らい尽くすも満足できなかった。自分の体が何かが起こっているのがわかる。ヴァイザーと同化したのが原因の一つだろう……。

 

 

「…!!まな!?」

 

「…………うぅ……」

 

「大丈夫…?」

 

「睦生…?」

 

「うん。睦生だよ」

 

「睦生…!!」

 

「うおっ!?」

 

 

まなは睦生を抱きしめると、それに驚いた彼はあたふたと手をどこへやっていいのやら分からず、手が忙しいことになっている。

しかし一旦落ち着くとまなを抱きしめ返す。

 

 

「---これが青春ってやつか?」

 

「---さぁな我は人間に関してはよく分からん」

 

「---…何だお前」

 

「---我はオルギン。この娘に寄生している」

 

「---はっ、そうか」

 

 

睦生達は家路に向かう。自分の帰る場所へ。墓場については申し訳ないが、大問題となるだろう。

その前に母に何と説明したらいいのか…そんなことを思いながら、睦生とまなは理由を考えつつ道を進む……

 

しかし彼女は忘れていた…この行為が最悪の結果を招くことになるとは……

 

 

 

 

 

「どうやら……私の忠告を無視したようで…………さて、始めるか」

 

 

メイズの闇が今、動き出す。




今現在ドバーッと書いてます。

とりあえず書きたいもの書くので大体どのくらいで終わるかは不明な所でございます。この分だと30話行かないんじゃないか……?これマジ…?

さて、睦生くん復活させましたが…色々代償がありますねぇ…くぉれは。次回一体何が起こるんでしょうか…というわけで次の小説でお会いしましょう。ほんじゃ待ったのぉ〜どーもありがとぉー
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