仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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EP1以降は週1であげられればと思ってます。

前回より怪人 アンチバイツになってしまった篠瀬睦生。
一体これからどうなってしまうんでしょうかねー。まぁ黒幕はウェスカーなんですけどね初見さん。

というわけで、皆さんは私の小説に耐えきることができるでしょうか。それではどうぞご覧ください。


ユニク・アンチバイツ編
EP01 日常の始まり


睦生は今、一番高いビルの屋上で景色を眺めていた。真夜中でも煌びやかなこの街。これからどうなってしまうのだろうか。姿はまだ怪人のままである。元に戻そうとはしているのだが、まだ完全に操れているわけではない。

しかしジャスティスが言っていたことは本当なのだろうか。今でも信じられない。

 

あの時─────。

 

 

 

 

──────

 

首が宙を舞う。ジャスティスは自分を殺す気だ。でもなぜ…。頭を再生し彼を見る。何の情もない目だ。人として見てない。アンチバイツとして見ている。

 

「ま、待って下さい!!ジャスティスさん!!僕は人間です!!…いや、あの姿形は違っても僕は…!!」

 

 

「あーいいもういい。お前は確かに元人間だ。だが今はアンチバイツ。だから殺す」

 

「僕には自我があります!!人としての!!これは僕なんです!!アンチバイツに喋らされてるわけじゃない!!」

 

ジャスティスは大きなため息をつく。「だからわかってるんだよ」と殺気がこもった剣を喉元に突きつけてくる。

 

「俺がな。仮面ライダーやってるのはビジネスみたいなもんだ。周りがあの寄生虫どもを殺せば感謝して俺に褒美をくれる。その褒美で俺は飲み食いできる。所謂ギブアンドテイクってやつだ。わかるか?」

 

「は、はい…ですけど僕は…!!」

 

「そうそうお前は寄生されてても自我を保ってます…だろ?そうだな。確かにお前は自我を保ったままだ。だけどな、そうなると俺が困るんだよ」

 

「え…?」

 

「さっきも言った通り。俺はビジネスでヒーローやってるんだ。お前がもし寄生してますが自我を保っています。そして僕は寄生された人を分離させることができます。なんて言ってみろ。最初は信じられないかもしれないが大体どっかの誰かは一部始終見てたりするんだよな…それが信じられて広まってみろ。どうなると思う?」

 

「どうなるんですか…?」

 

「俺の人気が駄々落ちだ。そうなると報酬も減る。だからさ。お前にいられるとホント困るんだよね」

 

「そ、そんなの自分勝手じゃないですか!!僕だって好きでこうなったわけじゃ…」

 

「自分勝手でもな。この世を生き抜く為には食うか食われるかなんだよ。俺は勿論食う方に行かせてもらうけどな」

 

喉元に剣先が入ると同時に、後ろに飛び跳ねて態勢を立て直す。

 

「やる気か?それはそれでいいがお前見たところ、身体は変形できないようだな。特殊系のアンチバイツどもと同じだと思っていたが、お前は出来損ないのアンチバイツと同じらしいな」

 

アンチバイツは本来、今朝あった体の変化はできないが身体能力は常人よりも遥かに上回るだけのはずだが、どうやら今回のアンチバイツは特殊らしく体の一部を武器に変換することができるらしい。

 

「いや、自我を保ったままで尚且つ、分離させる能力があるから特殊系よりも特殊なのかもな!!」

 

ひと跳びでこちらは飛んできた。そして剣で切りつけてくる。ギリギリでかわし、倉庫内のコンテナを盾にしながら逃げ惑う。

 

「ハァ!!ハァ!!」

 

本当にこの人、あの仮面ライダージャスティスなのか。どんな危険も顧みず、人の為に身を投げ出し、差別をしないみんなの憧れのヒーローじゃないのか。しかし違ったあの人は自分の利益しか考えない。だから僕を消すつもりだ。自分の利益の邪魔になる僕を!!

 

「ちょこまかするな!!」

 

「ぐっ!」

 

右脚を銃で撃たれた。あの武器、剣から銃にも変形できるらしい。だが今の自分は痛みだけ、別に何の支障もない。歯を食いしばりコンテナを一つ持ち上げ、ジャスティスに向かって投げつける。

 

「観念し…ろ?」

 

コンテナを剣に切り替え真っ二つに切り裂いて、見ると睦生がいなくなっていた。辺りを見渡すと例のアンチバイツが開けた穴から抜け出そうとしていた。

 

「逃げる気か!!」

 

睦生は近くにあったコンテナの破片を集め、思いっきり投げつけ、最後にコンテナを二個ほど投げつける。

 

「クソ!!こいつ!!」

 

ガードをし視界が開いた時には彼の姿はなかった────。

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

「はぁ………これからどうしようかな…父さんと母さんになんて言おう。まなにはなんて言おう…はぁ……」

 

何度もため息をこぼす。このまま戻らずにいたら親はなんていうだろうか。多分というか絶対息子だって信じてもらえないし。まなに至っては気絶しそう。どうせ戻れないなら自分の姿忘れないうちに、今までの事、思い返してみよう。楽しかったあの頃や悲しかったあの頃を、一つ一つ思い出し涙を流した。するとどうだろう。体に違和感を覚えた。

 

「あ、あれ?………戻ってる…?」

 

人間の姿に戻っていた。自分を思い浮かべたからだろうか…しかしこの体のことだ。自分の事を少し美化してる可能性も高い。帰ったら家に帰って見てみよう。別人になっていたら大変だ。

 

「さて…何とかバレないうちに帰ろう…ものすごく眠たいし…それからジャスティスにも見つからないように……」

 

驚異的なスピードで帰宅し、ささっと着替えてパパッと風呂へ入り、床へ着き目を閉じる。明日のことは起きてから考えよう。今はとにかく眠りたい。というか忘れたい。これが夢であってほしい。そうして睦生はゆっくりと眠りにつく。

 

 

 

-----------------

 

「…朝か…」

 

時間を見るとまだ5時だった。昨日最後に時計を見たのが…1時ごろ…ほとんど寝ていない…訳でもないか。その前に眠っていたし。

 

「今から支度して今日はゆっくりしてから会社に行こう」

 

身支度を済ませ、リビングへ行くと母が朝食の準備をしていた。

 

「あれ?早いじゃないどうしたの?」

 

「なんか早く目が覚めちゃって」

 

「…会社行くの?大丈夫?」

 

「あーうん。調子いいみたいだし。今日から行くよ」

 

「無理しないでよ。本当に何かあったじゃ遅いからね?」

 

「わかってるよ」

 

6時ごろ父が起きてきた。朝から変な会話をして仕事へ向かう。ついでにゴミも出しとく。いつも通りの道を歩いて、いつも通りの角を曲がると警察が集まっている。アンチバイツが現れたから仕方がないか。そして咄嗟に睦生は目を伏せ、その場を早足で後にする。見つかったらまずい。

 

「正義(まさよし)さん昨日も大活躍でしたね」

 

「いえいえとんでもない。私は皆さんの日常を守れるならそれで充分ですので。」

 

『世偽 正義(よぎ まさよし)』。その正体は仮面ライダージャスティスであり、睦生の存在を消そうとする男である。自分の利益のために。

インタビュー中でほんとに助かった。バレたらひとたまりもない…いや流石に人がいる場所ではやらないか。たけど今度から道を変えよう。通勤時あそこを通るってバレてるだろうし。

 

30分前くらいについてしまった。そういえば自分はもう普通ではなかった。早足が普通に走ってる速さだったらしい。早いけど掃除やら何やらやれることをやって時間を潰そう。

オフィスへ入り身の回りの整頓や掃除を行う。すると丁度終わる頃に人が入ってきた。

 

「あ、部長すみません昨日は…」

 

「あぁ篠瀬。怪我とかなかったか?」

 

「はい。特に異常は…………………ないです」

 

「…な、何だ今の間は?」

 

「い、いや何かあるかなと思い出してまして…」

 

「まぁそれくらい間が空くんだ。特に問題ないならよかったよ。それにしても本当に驚いた。あのアンチバイツにあって何もなかったなんてな」

 

「ははっ…今思うとジャスティスには感謝してもしきれませんよ……ほんと…………」

 

「…?よし、今日も張り切って頼むよ。あーそうだ。この書類だが金井がやっておいてくれたぞ。それじゃあ無理だけはするな」

 

「はい。ありがとうございます」

 

問題ありありなんだけど、話すことなんかできない。日常生活の中で支障は今の所ないからまぁよしとしよう。睦生はまなの元へ向かう。礼を言うために。

 

「まな。書類の件だけどありがとう」

 

「ん?あぁ気にしないで別に構わないから。それとどうだった?」

 

「うん。特に何もないって。調子いいよ」

 

「そっかよかった。これで一安心ね…いつも通りでよかった」

 

「ありがとう」

 

「ん?なにが?」

 

「なんでもないよ」

 

「…ふふっ。変なの」

 

それから自分のデスクへ戻り作業をし始める。午前の仕事始まりだ。

 

 

 

 

-----------------

 

昼休み。ビルの屋上で、僕のために、まなが作ってきてくれた弁当を食べる。優しくて料理が上手いしほんと理想の彼女だよ。

 

「うん。美味しい」

 

「よかったぁ。あなたの好きなもの作っておいて」

 

「いやいやそれ以外の物も美味しいよさすが」

 

「褒めてもなにも出ないけどね」

 

「それでいいよ別に」

 

「全く欲がないわね」

 

2人で笑いながら食事を取る。これがたまらなく好きな時間である。化け物になって味がわからなくなる事なくて本当によかった…でも、いつまたアンチバイツ。それにジャスティスが現れるかわからない。用心しなければならない。

 

昼休みを終え、階段を下っていると、急に頭の中に声が聞こえる。「助けて」と昨日聞いた声がまた聞こえる。その声はとても近く。この近辺にアンチバイツがいると言う事だろうか?相当近くのはずだ……このビルの中……

 

「……嘘だろ!?」

 

「わぁっ!びっくりした。どうしたの?」

 

「まな。ここで待ってて」

 

「え?なんで?早く行かないと間に合わないよ?」

 

「いいからお願い!!」

 

「……何かあったの?」

 

「うん………事情は後で話すから。絶対動かないで!!!」

 

「え、ちょっと睦生!?」

 

まなが見えない位置まで下ってから、声のする方まで飛び降りながら向かう。この察知能力はアンチバイツ特有のものなのだろうか?それとも自分だけ?どちらにしろ慎重に進むしかない。近くなると、ゆっくり階段を降り、声のする方へ進んで行く。

ここってオフィスじゃないか。ここから声が聞こえる。無残にもドアが壊されている。嫌な予感を感じつつ、恐る恐る壁越しに中を覗く。

 

声を押し殺した。反射的に口が開いてしまった。中は血だらけ、肉片は飛び散り壁にへばりついている。人だったろうものの頭が、入り口近くに転がっている。更に奥を覗くといた。昨日のアンチバイツだ。部長を…………食っている……!!!

 

「…………っっっっ…………!!!!!」

 

激しい怒りがこみ上げてくる。アンチバイツに対してでもあるが自分に対してないからでもあった。気づけたはずなのに気づけなかったという事。皆殺しにされるまでの間に自分はなにもできなかったということに。そして睦生は中へ入る。

 

「アンチバイツッッ!!!!!!」

 

「ん…?あぁ昨日のやつか。そこにいたんだな。なに?何の用?見ての通り食事中なんだけど」

 

「お前…みんなを…!!」

 

「あー食べ残しだろ?許せよ。不味い部分もあるんだ」

 

「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」

 

姿を異形に変え一気に距離を詰め、怒りに任せてアンチバイツの鳩尾を殴る。

 

「かはっ…!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

怒りに任せ一心不乱に殴りまくるが、腕が軽くなる。忘れていたこいつの能力を…。気付いた時には両腕を切られていた。そのまま蹴り飛ばされ壁に激突する。

 

「うぐっ…!!」

 

続けざまに両腕を剣に変え切りつけてくる。再生するよりも先にバラバラにしてやろうという事なのだろうか。攻撃は止まる気配がない。

 

「食事の邪魔しやがって!!ジャスティスの野郎がいなくてよかったぜ!!傷はもう完全に治ってんだ。万全の状態ならお前に負けることはまずありえねー!!!」

 

「あっ…!!ぐっ…いっ……!!!」

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。冷静になってくると痛みを徐々に感じるようになってくる。ジャスティスはあの時、コアを潰さなければ死なないといっていたが、それって心臓のことなんだろうか。だとしたら腕がないこの状況で受け続けたら自分のコアは…

 

「はぁっ!!」

 

壁を利用し両脚で相手を蹴り飛ばす。すぐさま体制を立て直しこちらへ向かってくるが、すでに腕は再生していた。アンチバイツはそこら中の障害物関係なしにそのまま切りつけてくる。ギリギリで躱すが、すぐさま次の刃が立て続けに襲いかかってくる。確かに彼は超人的な肉体を手に入れたが、それがアンチバイツ同士での戦いとあれば別だ。自分は確かに他のアンチバイツと少し違うが、戦闘においてこの状況は、武器を持たない人間と武器を持った人間との戦いであると。

 

「いや、わけが違う!!」

 

「何言ってんだ!?」

 

また避けようとした時、今度は軌道を変えてきた。これは避けることができずくらってしまい地面に倒れてしまう。背中を剣で刺され身動きが取れなくなる。

 

「お前はアンチバイツに取って邪魔でしかない。俺たちはただ食事をしているだけだ。お前ら人間と同じようにな」

 

「で、でもこんな無惨なこと…!!」

 

「黙れ半端もんが!!!無惨だと?無惨に殺して何が悪い。結局食うからいいだろ?この世はな、食うか食われるかなんだよ。食われる方なんて俺はごめんだな。俺は食って自分の価値を示してやる」

 

コア…僕の心臓がある位置に剣先が置かれる。殺される。もうダメなのかな…。

 

「じゃあな半端もん」

 

目を瞑り覚悟を決めるが、刺される痛みを感じない。死ぬ前ってこうなのかな?と思っていると、すぐに動きが止まったんだと認識する。目を開きオフィスの入り口を見ると、1人の女性が立っていた。まなだ。

 

「なんだまだ生き残りがいたか」

 

「あ………ぁ…………」

 

「まっ…………!!!!??」

 

まずい本当にまずい。早くアンチバイツを退けてこの子を安全な場所へ運ばなければ。睦生は渾身の力で立ち上がり殴りかかるが、アンチバイツは分かっていたのかすぐさま反応し、腹部へ剣を挿しこみそのまま壁に串刺しにする。それから自分の腕を切り落とし、まなの元へ向かって行く。

 

「やめろ!!やめてくれ!!」

 

「あー今日は朝から腹一杯だから食わねーよ。夕飯時に食うとするか。女の肉は美味いんだぜ?」

 

「………ぁ………………」

 

そうしてまなを抱えてどこかへ去ってしまった。今度はまなを守れないなんていやだ。剣を引き抜き、耳を澄ませるが声は聞こえない。「助けて」と中の人の声も聞こえない。しかしサイレンが鳴っている。パトカーだ。

一先ず人間態に戻る。どうやらアンチバイツに寄生されると体の傷だけではなく、服も自由自在にできるんだということがわかった。とりあえず少しボロッとした感じに仕上げ、擦り傷もそれっぽく作っておいて警察を待つことにする。

あいつは夕飯時に食うと言っていたが本当なのだろうか。まだ朝だ。いつ食べられてもおかしくない。それに疲れて動けない。親にも迷惑はかけられないし…。まなは絶対助ける。どこにいても必ず。今の自分なら。

 

「これは君がやったのかな?」

 

「え?……あっ…!!」

 

「どうなんだ?アンチバイツ。篠瀬 睦生」

 

最悪は続く。




全体的に戦闘シーンが短すぎる(戒め
これから長くなると思います(震え声

グロテスクな描写もま、多少はね?入れていきたいですね

というわけでまた次回の小説でお会いしましょう。またのぉーい、やっ!!
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