仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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今更やけどオーバークォーツァー面白かったですね。もう顔中草まみれや。
それじゃ始めて行きましょうかね。

そして今回、まさかの展開に……!!!??

それではどうぞご覧ください。


EP24 決死の覚悟

睦生達はかなりの数を相手に戦っていた。

あれから3日間耐え続け、やっとアンチバイツの姿をほとんど見なくなるほどまで倒した。

そしてそれは同時に頭が黙ったらわけがないということだ。

 

 

「ハァッ!!!…… これで100体くらいですかね?」

 

「この3日を合計すりゃそんなもん、手乗りサイズだろうよ」

 

「… これで後は」

 

「あいつが出てくることだな」

 

 

残りのアンチバイツを潰していると、予想していた通り、辺りに不穏な空気が立ち込める。

どうやら出てきたらしい。奴… ジーエンズが。

 

 

「やっと出てきたな。ジーエンズ!!」

 

「--- まさかこの数を相手にここまでやるとはさすがだな。ビーレンズの息子よ」

 

「悪いけど、俺は睦吾郎っていう父さんと、弥生っていう母さんの間に産まれた人間。篠瀬 睦生だ」

 

「--- ふっ…いくら否定しようと、お前は我と同じ遺伝子を持つアンチバイツだ。それは変わらない」

 

「アンチバイツはヴァイザーだけで充分だよ。ね?」

「--- そうだな…… 久しぶりだなジーエンズ」

 

「---"ジーエンズ様"だろう? ヴァイザー……」

 

「--- 悪いが俺は、もうお前を王と呼ぶつもりもない。勿論、様付けなんてゴメンだな… 俺はこの世が気に入った。こいつの家族も好きだ。だから… それに手を出したお前を俺は許さん」

 

「--- 最底辺の雑魚が、我に対して偉そうにモノを言うようになったな」

 

「--- なんとでも言え。今の俺は、俺たちは……」

「負けることはない!!」

 

 

ジーエンズは睦生とヴァイザーを見て笑い始める。

その後、正義を見て、静かに微笑む。

 

 

「--- お前もこいつらに着くのか? どうだ? 我と共に世界を、欲のままに好きにしようと思わないか?」

 

「誰がするかよ。寝言は潰されてから言いな」

 

「--- …… お前も変わったな。何を吹き込まれたんだか…」

 

「こいつらを見て、俺は…… 忘れていたことを思い出しただけだ。仮面ライダーとして、俺はお前を倒す。この地球は俺が守る!!!」

 

「--- クククッ……面白い。いいだろう」

 

 

ジーエンズは怪人態へと姿を変えると、目の前から姿を消し、睦生の首を掴みそのまま投げる。

かなりの投力であり、体勢を立て直そうにも、圧のせいで全く身動きが取れない。

 

 

「睦生 …!!」

 

「--- 仲間の心配をしている場合か?」

 

「… ッ!!」

 

 

顔を殴り、蹴りを腹部に一発入れる。単純な攻撃に対処できない。

それもそのはず、ジーエンズの攻撃は非常に素早く、まず目には見えない。来たと思った時、すでに別の方向から飛んでくるのだ。

仮面にヒビが入るが、怯むことなく、ゴッドジャスティスタンドを取り出すと、ジャスティスタンドと合体させて、仮面ライダーゴッドジャスティスへと姿を変える。

 

 

「…… ッラァァァッッ!!!!」

 

「--- ヌグッ!」

 

 

先程とは比べ物にならない力で、ジーエンズを殴り飛ばす。

これには彼自身を少々驚いた。人間でここまでの力を有するとはありえない話。

すると、右方向より銃弾が数発飛んでくる。

それを回避してから、見てみると睦生が的確に、急所に当たるように調整させながら撃ち込んできているのだ。

 

 

「--- ほう。お前も成長したものだな、ヴァイザー」

 

「--- お陰様でな …睦月ッ!!!」

「あぁ!!」

 

 

弾を飛ばしつつ、一気に近づくと剣をコアを貫くようにして突き刺そうとするも、片手で掴まれてしまう。

 

 

「--- ほう、殺す気か?いいのか?この女が死ぬぞ?」

 

「お前も自立できないから再生させないといけないんじゃない?」

 

「--- 確かにそうだな……」

 

 

剣をなぎ払い、距離を広げる。

正義は睦の隣に並び立つと、構えて耳打ちをする。

 

 

「…… 睦生。俺に合わせて、あいつを遠距離から狙えるか?」

 

「任せてください」

 

「当たるなよ?」

 

「ブレなければ」

 

「よし…… 行くぞ!!」

 

 

正義は駆け出すと、ジャスティカリバーに、もう1本別の武器【 ジャスティゴッドライザー 】を取り出し、合体させると大剣となる。

剣にスタンドをセットすると、眩い光が激しく刀身を包み込む。

 

 

【 ゴッドッッ!!!!ジャスティスラッシュ!!!!!! 】

 

「ハァァァァッッッ!!!!!」

 

「--- 来い…ッ!!」

 

 

ジーエンズは手を交差させ、斬撃を受け止めようとする。

力一杯に振るわれた一撃を彼に浴びせると、凄まじい衝撃を生み出す。

しかしそれを受け止めてみせるが、その時、睦生の最大火力の銃弾が、正義が体勢を低くすると同時に放たれ、右肩を持っていかれガードが甘くなる。

その一瞬の隙を利用し、正義の刃が体を通り抜ける。

 

 

「1人だったら良かったかもな!!」

 

「これでも… くらえ!!」

 

 

睦生は腕を伸ばし、異常な速さで回ると、その勢いを利用してジーエンズの頭を叩くようにして振り下ろす。

ジーエンズの首がメキリと音を立てる。

だが、彼はアンチバイツ王。目の色を変えて、先ほどの攻撃を完全ではないが再生させ、睦生の剣の腕を、力任せに引きちぎり正義に投げつける。

装甲を破り、肩を貫通するほどの威力があった。

 

 

「正義さん!!?」

 

「俺は大丈夫だ…!!! チッ!!!」

 

 

腕を引きちぎられた睦生は再生させるが、途端に胸を骨ごと鷲掴みされると、ジーエンズは腕を槍に変え、口に突き入れる。

そのまま正義の方へと投げると、今度は弓へと変化をさせ、矢を放つ。

風を切る音が聞こえる。いや、引き裂いてるといったほうがいいほど凄まじい威力の矢が飛んできた。

 

 

「まずいッ…!!」

 

 

間一髪のところを、睦生が盾となり、矢は防げたものの、アーマー状態の彼と正義が激突した事により、お互いとてつもない衝撃を受け、骨が折れる音が聞こえる。

 

 

「正義さん骨が…!!」

 

「ガハッ…!! …… 俺はいい!! 次に備えろ!!」

 

 

地面に一回、蹴りを入れ、一瞬で近づくと刀に変えた腕を振り下ろす。

それに気づき、すぐさま剣で受け止める。

力は五分五分と言っていいだろう。刃と刃の間から火花が散る。どちらも全く譲る気は無い。

 

 

「--- なかなか耐えるな」

 

「これでも結構キツイんだけど」

 

「--- 我もここまで苦戦するのは初めてだ。褒めてやってもいい。だが、お前たちがいくら我を痛め付けようと、この女を救い出す事はできない」

 

「だよね… そんなの知ってるさ。あの日から寄生された人を救う為に頑張った。けど俺はアンチバイツを殺す為にそれをやるのをやめた」

 

「--- それをやめただと?」

 

「ただ今は…… それをやるべきだと思う」

 

「--- 一体何を……ッ!!」

 

 

ジーエンズの隙を突き、正義は渾身の力で羽交い締めにする。

振り払おうとするが、覚悟のできている正義の力は尋常ではなかった。

 

 

「やれ!!睦生ッッッ!!!」

 

「はい!!!」

 

 

すると、睦生はジーエンズの体に腕を突き入れる。

彼は驚いた。コアを貫くつもりだと思ったらそうだは無いのだ。

徐々に、彼の体から人間の手が見え始める。睦生の手ではないし、正義のものでもない。

 

 

「--- なに…ッ!?」

 

「--- 言ってなかったか?睦生の野郎の力をな…… いや、今ならわかるな」

「借りるよ…… 母さん!!!」

 

 

そう。睦生のこの能力は確かに彼自身のものである。

しかし元を正せば、彼がこの力を身につけられたのは、ビーレンズ… 弥生の子であるがゆえ。効率でアンチバイツを殺していた彼は、この能力を封印した。

ジーエンズから引き剥がせば、奴の行き場所は無くなり、無防備になったところを叩ける。

元凶を倒せば、全て許されると思ってない。助けられる命を助けなかった自分は残酷な男だった。いつしか本当に自身がアンチバイツになっていたのかもしれない。

だからこそ、今、ジーエンズを倒して平和を取り戻す。今度はみんなを救う。この身がどうなろうとも。

 

 

「ウオォォォォォッッッッッ!!!!」

 

 

睦生は咆哮と共に、まなを引き出すのに成功する。

器が取り出されたことにより、ジーエンズは自分の体の形状を保てなくなってしまう。

この好機に2人は、息を合わせて最大の必殺技を、同時にジーエンズに浴びせる。

 

 

「--- バ、バカな……」

 

「調べが足りなかったな…… ジーエンズ」

 

「--- …… そうだ…… 確かに足りなかった……」

 

「… 俺の勝ちだ」

 

 

ジーエンズはドロリと溶けて、跡形もなく消えてしまった。

睦生はまなに近づき、声をかける。

 

 

「まな? 大丈夫?」

 

「… ん…… ここは…?」

 

「あぁーーー…… よかったぁーーー……」

 

「え? どうしたの睦生?」

 

 

今までのことを全て話すと、まなは驚いた。

それもそのはずだろうが、何はともあれ、終わったのだ。

睦生は彼女を静かに抱きしめ、涙を流した。

 

 

「ごめんね… 心配かけて……」

 

「いいよ。まなが無事でよかった」

 

「睦生…」

 

「俺は…もう家族を失うのは嫌なんだ。だから本当に… よかった……」

 

「うん。私も嬉しい。ありがとう」

 

 

正義は2人のやりとりを見て、嫌な気分を覚えたが、後ろから見守る。

 

 

「よし、じゃあ色々片付けたら、今までの詫び…っていうとあれだが、睦生、まな。お前ら2人を援助させてもらいたい」

 

「え? いや、そんな……」

 

「頼む。これがせめてもの報いだ」

 

「ありがたいですけど、俺も罪があります。ただでして貰うわけには…」

 

「なら、俺の所で働いちゃくれないか? 優遇するとかそんな事はやらない…… ただお前が納得するようにはするつもりだ。どうだ?」

 

「… 嬉しいです。ありがとうございます」

 

「決まりだな… もちろん、まなも来て貰う。いいよな?」

 

「え、あ、はい」

 

 

3人は避難場所へ向かおうと歩き出す。正義が変身を解こうとした。

だが、その瞬間。

彼が苦しみだした。

 

 

「ウッ……ッッ!!!グゥゥゥッッ!!!」

 

「正義さん… !?」

 

「離れろッッ…!!! まだ…… こいつッ……!! 生きて… やがったッッッ!!!!!」

 

「…ッッ!!! ま、まさか……ッ!?」

 

 

正義は最後に絶叫すると、突然、静かになる。

すると不気味な笑い声が彼から聞こる。それを聞いて、睦生たちはゾッとした。

ジーエンズが正義の体を乗っ取ったのだ。

 

 

「--- クククッ…… ハハハハハハハッ!!!! 流石の我も死ぬかと思ったぞ…… 我が知らないとでも思ったか? まぁ賭けではあったが、うまくいったようだ」

 

「まさか今までのは全部ッッッ!!!」

 

「--- あぁ… 嘘だ。だが、これでようやく最高の器を手に入れた。クククッ…… 我は完全なものとなった!! これで… 我は何者にも支配されない」

 

「ジーエンズッッッ……!!!!!」

 

「見せてやろう… 我が完全なる力をな」




デデドンッ

もうめちゃくちゃや…
といっても、終わりがわかっているので、察しがいい兄貴たちは分かっていたことでしょう。

次回、睦生vs正義!!… +ジーエンズ!!!

残り…… 3話……!!!
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