ジーエンズに勝った!!
でも正義が寄生された!!
完全体となったジーエンズ。果たしてその実力とは……
今回は短めに終わります。理由?戦闘描写が長々続くからです(グダ嫌逃げ
それではどうぞご覧ください。
「正義さん……」
「--- 突然で悪いが、仕返しをさせて貰うとしよう」
「え…?」
何が起こったかわからなかった。
気づけば右腕がなくなり、吹き飛ばされ、全身に激痛が走っていた。
「睦生!!!」
「グッ…く、来るな!!!」
鎧がまるで豆腐のように壊される。
ジーエンズの攻撃が読めない。見えない。触れることすらできない。
ただ目の前に見えるのは、形がわからない何かが睦生を殴りつけているとうことだけ。
見るも無残にされた睦生の頭を鷲掴み、自分の顔の手前まで持って行く。
「--- どうだ?完全体である我の力と…… ゴッドジャスティスの力は?」
「カハッ…… ハァ……元から、正義さんが目的だったのか」
「--- ご名答」
手に力を入れて行くと、頭がミシミシと音を立てる。卵を握り潰すかのようだ。
勝てない。無理だ。強過ぎる。
この状況をどう打開する? 隙をついて切り裂くか? それともまなに協力を得るか?
いや全て無駄に終わる。明らかに今までのものとは比べ物にならない。
それにまなは普通の人間に戻っているはずだ。協力を得たところで、犠牲が増える。
彼女だけは逃がしたい。しかし今、倒さなければ、確実に地球は滅びる。
「--- 頭の中で色々考えているようだが、無駄だ。今の我に太刀打ちできる奴は存在し得ない」
「ま、まなには手を出すな… ッ!!」
「--- …… いいだろう。ただしお前には我の力を思い知って貰うとしよう」
宙へと投げると、その状態で殴る。
地面に落とさず、浮かせた状態で殴り続ける。
「やめて…!! 睦生ッッ!!!」
「--- 防御してみろ。睦生」
片腕を剣に変え、その攻撃を受け止めようとした。
しかし殴られる度に、剣は割れて行く。ゴッドの力であれば、確かに壊すことは可能だが、それでも睦生の剣を壊すには、かなりの力を有することだろう。
相手が正義に寄生したジーエンズとなれば話は別、それすら容易に行える。
「ブレードが …!!」
「--- 脆い脆い。もう少し質のあるものに取り替えた方がいいな」
「この…ッッ!!」
睦生はエンジンの力で跳ね除けると、上空へ逃げ、飛び回りながら、銃弾を何発も放つ。
それを避けようともせず、ジーエンズは受け続ける。
ビーレンズの力ですら、既に彼とはその差が違う。母に与えられた力は、爪痕を残せない程まで、差が開いたしまったのだ。
「そんな………」
「--- いいぞ。その表情。もっと見せろ睦生」
「くっ……!!」
「--- チッ…… 流石に強過ぎる… 再生させるだけで手一杯だぞ」
「--- ヴァイザー良く成長したな。だが、所詮は人間レベルにまで落ちた哀れな生き物だ。そんな奴が我に勝てる筈もない」
「--- クッ…」
「ヴァイザー… このままだと……」
「--- わかってる。ただ近づくのは危険すぎる」
「このまま遠距離で撃ち続けるしかないってこと…?」
「--- 今はな」
「…… わかった。行くよ」
尚も遠距離から銃弾を浴びせる。いや、浴びてやっているのだろう。全くダメージを負う傾向すらない。
急所を狙い、何度も何度も撃ち続けるが、ジーエンズは首を回し、暇そうにしている。
「やっぱり埒が明かないッ!!」
「--- これで終わりか?流石の我も飽きてきたぞ」
「ここまで… 戦力差があるって言うのか」
「--- 当然だ。我はアンチバイツの王。これまで全てのアンチバイツ達は我が生み出した。故に、その力を扱えないわけがない…… それにお前が戦っているのは、我らに刃向かう仮面ライダー。こいつのゴッドの力は、スペシャルの力を受け継ぎつつ、更に我らに攻撃を加える度に弱体化させる機能が付いているらしいな」
「なら… お前だって……」
「--- 我の能力はもう一つ…… 寄生した相手を力、全てを意のままに操ることができる」
「なに…ッ!? いやでもそんなこと……!!!」
「--- 言っただろう。我は…… 王であると」
すると、ジーエンズの背中から、触手が何十本も飛び出し、睦生の体に絡みつく。
睦生は力を振り絞り、拘束を解こうともがくも、まるでビクともしない。それどころか動く度に、締め付けが強くなってきている。
「ぐわァァァァァァァァ……ッッッ!!!」
「もう… もう、やめて!! オルギンッッッ!!」
まなの叫び声に、攻撃を辞め、彼女の方を向く。
「--- オルギン…… か。懐かしい名だな。まぁ無理もない。お前とは昔から付き合いだからな…」
「…… お願い。睦生にこれ以上、手を出さないで」
「--- 先に手を出してきたのはそっちだろう?我は非常に不快だったからな。仕置きをしてるだけだ」
「その事については謝るから… お願い。これからあなた達には手を出さないから… 睦生だけは…… 私の家族だけはッ……!!」
深々と頭を下げて、涙を流しながら、ジーエンズに許しを請う。
それを見た彼は、今迄見せたことがない表情で笑った。
「--- クククッ…… なるほど。面白いそうきたか。お前は… この男を救い、世界がアンチバイツに支配されるのを、その目で見たいと言うことか?」
なにも言わなかったが、首だけは微妙に横に振れているのがわかる。
だがジーエンズは、その仕草も矛盾していることがまた面白く、触手の力を緩めて行く。
そして睦生を、ゆっくりとまなの前へと下ろすと、背中を向けて歩き出す。
「--- さぁ…… 終焉の始まりと行こう……」
ジーエンズが消えて行くまで、見続けていたまなだったが、彼が消えると、睦生の安否を確認する。
すると、目を開けて、まなの顔を見た。
それから彼女はボロボロと涙を流し、睦生を抱きしめる。
「私… ごめんなさいッ……!! 取り返しのつかないことを…ッッッ!!!」
「いい。君は悪くない。悪いのは…… 弱い俺だ」
「ごめんなさい…… ごめんなさい……!!」
「うん。大丈夫。大丈夫だから……」
この国は王により、終焉が訪れる。
彼らはそれを見守ることしかできないのか……
これマジ?早過ぎる。
お兄さん許して。お兄さん壊れる(意味不明
勝利の兆しが見えない彼らだったが、ついに睦生は決断をする。
残り2話。最後までよろしくお願いさしすせそ。