「仮面ライダーヴィランズ」本日、最終回となります。
沢山の方に愛を込めて。
エンドクレジット(あとがき)にお知らせがあるので、最後までご覧頂けると嬉しいです。
皆さんは最後まで私の小説に耐えきることが出来るでしょうか?
それではどうぞご覧下さい。
アンチバイツの王。それは始祖であり、この惨事の元凶。
全てのアンチバイツを統べるその力は、まさに他を寄せ付けない圧倒的な存在。
たとえ、どのアンチバイツよりも遥かに優れ、今までに何千と戦ってきた猛者だったとしても、ジーエンズと対峙する事は死に急ぐこと。はっきり言って無謀である。
ただ、この男だけは違う。負けると分かっているが、勝つつもりでこの場に立っている。なんとも矛盾しているが、これが事実なのだ。
「お前にアーマーなんて意味ないだろうけど、ないよりはマシだよね…」
「--- お前の事情などどうでもいい。我の前ではお前の能力は無力。全く意味をなさない。精々、5秒の命だ。今この瞬間、我に生かされていることを感謝するがいい」
ジーエンズは片腕を槍に変化させ、一瞬の内に数キロ先まで伸ばす。
普通であるなら、コアを貫かれて死んでいたであろう。
ただ、睦生は本能的にそれを避けた。これにはジーエンズも驚いた。
「--- ほう。避けたか」
「で? どうした?」
「--- どうした… とは?」
「5秒以上経ってるぞ」
「--- なるほど… そこまで死にたいらしいな」
こんな相手に挑発をするのは間違ってはいるが、自分自身を奮い立たせる為であり、未だ未知数の相手がどう動くのか、様子見の部分もある。
ジーエンズは背中から複数の触手を伸ばすと、それぞれの形が変化していき、今までに出会ったユニク達の武器となる。
「やっぱり… 喧嘩売らない方が良かったかも」
「--- かもな」
「--- 原形すら残らないよう、刻んで肉塊にしてやろう」
先ほどの突きは避けることに成功したが、何本もあらゆる武器を仕掛けられたら、彼の言葉通り原形を留めるのは無理な話だろう。唯一の救いは、銃などの遠距離系がないと言ったところか。
そう思っていると、一斉に鋭利な刃が睦生に向かって飛んでくる。
反射的に2、3本は躱せたが、そのほとんどが彼の体に深く傷をつける。
「カハッ…!!」
避けてはいるが、攻撃一つ一つは全くと言っていいほど見えてない。
ただ睦生の本能が勝手にそうしているだけで、彼自身全く避けようと考えているわけでもないし、寧ろ対処法すら見出せていないのだ。
そうしている間にも、彼は刻まれて行く。
「--- よくこの攻撃を避けていられるな。さすがと言ったところか? まぁ、時間の問題だがな」
「ぐっ!! …ッいつまでも!! 好き放題できると思うな!!!」
すると睦生が纏うアーマーが弾け飛び、それが単体で形を築いて行く。
睦生は怪人態のまま、出来た"それ"に捕まると、瞬発的に走り出す。
そう。ヴァイザーはバイクに姿を変え、一気に加速をし、ジーエンズと距離を離した。
「--- 睦生、俺がまず距離を取る。それからあいつの攻撃を避け続ける。お前は攻撃に徹しろ」
「… 任せるよ。ヴァイザー」
「--- しっかりやれよ」
「もちろんやるさ」
右腕をジーエンズに向け、弾丸を連射する。
やり方こそ前とは違うが、やっていることは変わらない。もちろん攻撃など通るはずもなく、全く怯むことなく、ジーエンズは凄まじい速さで睦生たちを追う。
それでも撃ち続ける。決して、デタラメに撃っているわけではない。
ほんの少しでもいい。
ただ奴に有効打を与えられればいいのだ。
「--- 先程から何を企んでいる? 我の急所でも探しているか? 残念だが、我に弱点などない。無駄な足掻きはよせ」
それでも睦生は攻撃を止めることはない。
ヴァイザーが回避に徹してくれている。だから自分は、それを信じて攻撃に徹することができている。
そしてジーエンズは数本の触手を、ドリルのように回転させ、地面を抉るように唸りながら、睦生達の方へと真っ直ぐに向かってくる。
「来たよヴァイザー!!」
「--- 任せろッ!!」
元より奴の攻撃を受けようものなら、まず致命傷は免れないだろうが、ただアレは巻き込まれれば、確実に即死であろう。
それらを躱し、睦生は撃ち続ける。
「--- 同じ事を繰り返しても、どうにもならんぞ? …だが、それも仕方のないこと。それ以外に手はないからな」
それでも繰り返し撃ち続ける。ただし、同じ箇所を何度でも。
「--- ん…?」
「確かに… そうだな。お前と戦って俺の攻撃が通ることはない」
「--- それでも尚のこと撃ち続けているのはどういうつもりだ? 傷跡でも残そうと言うのか?」
「あぁ、その通りさ。こうやってお前に何度も何度も攻撃して、たった一箇所だけ見えたんだ。ほんの一瞬で、僅かだったけど、それでもこの瞬間は無駄じゃなかったッ!!!」
「--- 一体なにを… ッ貴様まさか…」
睦生はジーエンズのほんの僅かな隙を、攻撃の最中に見破っていた。
あの1発が奴の腹部に当たると、ジーエンズ自体には特に変わりはない。
しかし、ある部分にだけ確かな手応えを感じた。
いくら能力が完全に乗っ取りるものだったとしても、その完全すらも彼は破ったのだ。正義の誇りは、仮面ライダージャスティスのドライバーだけは、全く侵食されていない。
今更気づいたジーエンズであったが、もう遅い。
「正義さん… すみません。それを破壊させてもらいます!!!」
ライダーシステムさえ破壊することができれば、奴は仮面ライダーの力を失う事になる。
そうなれば、確実に弱体化を狙えるはずだ。戦況は余り変わらないだろうけど、今は少しでも突破口が開ければ良い。
「--- クククッ、無駄だ。よく気づいたが、我にとってそれは問題ではない。ゴッドの力により、お前の攻撃はほぼ無力化されている。況してや、ジャスティスのドライバーはアンチバイツの力で破壊できるほど、やわに造られているはずがないだろう」
「"普通なら"の話だろ? 正義さんは… お前に寄生されようとも、まだ落ちちゃいない!!」
ジーエンズもその事については気づいていた。正義に寄生し、暫く経つが、身体に馴染むのが明らかに遅いのである。
さほどの問題でもないと思い、放っておいてはいたが、人間を甘く見ていた王にとって、それはある意味で天罰といったところなのだろうか。
正義という男の魂が、彼が思っている以上に強く、簡単には屈しない事に。
それからピシリと音を立て、ドライバーに亀裂が走る。
「正義さん、行きますよッッ!!!!」
ジーエンズに向け、最大級に力を溜めた1発が放たれる。
その弾丸はジャスティドライバーを確実に捉え、亀裂が大きく走る。
すると彼の体に異変が生じた。
ライダーシステムの停止に伴い、ジャスティスの力は完全に消え、ベルトが完全に砕け散ると、ジーエンズの怪人態のみが姿を現した。
ヴァイザーはバイクを急停止させ、再び睦生のアーマーとなる。
「無駄じゃなかっただろ?」
「--- …… ここまで…… ここまで我がコケにされるとは、王として初の体験だ…」
「これでお前だけになったな」
「--- 図になるなッッッ!!! … 貴様、我がライダーの力を失ったからといって、対等に渡り合えると思ったら大間違いだぞ」
「……」
「--- 我はアンチバイツの王!! 全ての頂点に立つ存在!!下等な人間とアンチバイツの恥晒しが、我に勝利するなどと、大それたことを…ッ!!!」
「来い、ジーエンズ。お前が王というなら、俺たちを下等だというのなら、勝って見せろよ。口だけじゃなくて、行動で示してみろッ!!!!!」
「--- 殺してくれる…ッ!!!」
ジーエンズは背中の触手に加え、両腕を睦生と同じ剣のような形状変化させる。
ただ一つ違う所は、刀身は遥かに長く大きく、棘が多く、肉を抉るような形状であり、睦生の剣よりも更に禍々しい物となっている。
そんな彼も右腕を剣に変え、左足を後ろへ下げる。
「喰ってやる… お前を、お前の野望もッッッ!!!!!」
「--- 睦生ッ… ヴァイザーッ…!!!!!」
ゴッドの力は無くなり、これできっと自分の攻撃も通るだろう。そう思っていた。
「ハァァァァッッッ!!!」
「--- 我の力… 身をもって知れ!!」
「…っ!!?」
大きく振り降ろした剣が、ジーエンズの右肩から切り抜けるはずだった。
が、それどころか、刀身はピタリと彼の肩で止まり、睦生は剣を掴まれると、腹にドリルのように回転させた触手を突き刺し、そのまま中身をかき混ぜるかのように回し続ける。
「ゥゲッ……ガッ…ッ!!」
その職種の一つでハンマーに変化させ、睦生の上半身に横から殴り抜ける。
この一撃をかつて食らったことを思い出す。ハンメアー戦で瀕死に追い込まれたあの日を。
吹き飛んだ先の瓦礫の山に、盛大に当たり、瓦礫は吹き飛び、クレーターができる。
起き上がろうとするが、その際に胸に痛みを感じた。
コアにヒビが入っているのがわかる。これだけで済んだのはきっとヴァイザーのおかげだろう。また助けられてしまったらしい。
「--- まだ生きているか。あれで終わると思ったんだがな… いい方に考えれば、じっくり殺せるな」
「うぅ…っ!」
喉仏を剣先で刺され、宙へ放り投げられると、複数の触手を銃へ変え、一斉に射撃を行う。
防御しようにもかなりの弾丸が飛び交い、身動きを取れない。
ここで負けるわけにいかない。しかし、その量に全く抵抗ができない。
蜂の巣と同じ状態となり、力なくダランとした睦生の足首を触手に絡んでくる。
「--- … 行くぞ」
かなり高くまで持ち上げていき、そのまま地面に叩きつける。
更地だった場所は、亀裂が走ると共に大きな穴が開く。
触手を外し、ジーエンズは飛び上がると、両腕と触手を合わせ、その数100本といったからか。睦生に向けて、連続して斬撃を浴びせる。
気付いた時には既に彼のコアは削られて行っていた。
「--- これで生き抜くことができるのなら!! 貴様らを賞賛してやってもいい!! まぁ、無理な話だがなッッッ!!!死ぬがいいッッ!!!!!」
止まることのない雨のように降り注ぐ斬撃。アーマーを無視し、睦生は切り刻まれて行く。
死ぬ。本当に死んでしまう。
やがて、長く続いたジーエンズの攻撃は終わり、着地する。
見るも無残に刻まれた彼は、ピクリとも動かない。ほぼ死んでいる状態であった。
コアは半分くらい残っているのか、いないのか定かではないが、かなりのダメージ量である。
「--- その状態でよく生きていられるものだ。やはりビーレンズの息子だな… ヴァイザー、貴様も成長したな。2人でよく我の力に抗った。しかし、それも終わりの時が来たようだ。選ばせてやろう… 我にトドメを刺されるか、それともこのまま息絶えるか…… 今、その状態ではろくに話せないか」
睦生は腕をなんとか再生させ、弱々しく地面を殴り、無理矢理起き上がろうとする。
「どちら… でもないッ!!俺は… 諦めない…ッ!!」
「--- やめておけ。既に勝負はついた。現に貴様は何ができる? その体で我と戦おうというのか?」
「あぁ… そうだ!!!…… 俺はもう一度、あの頃のように!!! 笑って過ごすんだッッッ!!! 約束したんだ… まなと一緒にッッッ!!!!!」
「--- 黙れッ!!! 妄想もいい加減にしろ。貴様はこの後、どうする? 我に向かってくるか? その体を引きずって、まともに動けない状態で一体、何をしようと言うッ!!?」
「… やってやるんだよ… それが俺たちだ。だろ… ヴァイザー…ッ!!!」
「--- ハァ… ハァ… 無茶して、されて、全くお前といるとろくな事がないなッ!!!」
「ごめん… また付き合わせるよ!!!」
「--- 今更だな!!とことん付いて行ってやるッ!!!」
睦生は雄叫びをあげて、まだ再生しきってはいない、不完全な状態で気を振りは絞って立ち上がった。
そしてジーエンズに向かって全力で走る。
声が枯れるほど、大声をあげて、ジーエンズの元へと向かう。
「--- ありえん… ふざけている…… ッ!!」
ジーエンズは拳を固め、思いっきり睦生の顔面を殴る。
倒れる彼はすぐさま立ち上がり、掴みかかってくる。
何度も殴り、何度も立ち、何度も何度も同じことを繰り返す。
「--- 何故だッ!!何故、立ち上がれるッ!!!」
「まだまだァァァァァッッッ!!!!!」
「--- ウオォォォォォッッ!!!!!」
ジーエンズとガッチリと組み、お互い純粋な力比べとなる。
しかし、明らかに睦生の方が遥かに劣っているのだ。にも関わらず、彼らは全く引こうとしない。
次第にジーエンズは今迄、思ってた事がない感情を覚える。
それは恐怖だった。アンチバイツの王として君臨し、何者も寄せ付けない存在だった彼にとってこの2人は、全く予想だにしない存在なのだ。
「ヴァイザー… 謝りたい事があるんだ…」
「--- … なんだ?」
「俺に考えがあるんだ… だけど、それをすれば──」
「--- ── わかった。いいんだな?」
「うん」
「なら…… この戦いを終わらせるぞッ!!!」
「行くよ… ヴァイザーッ!!!」
睦生は大きく口を開き、ヴァイザーと共に渾身の力でジーエンズ押さえ込み、首元に噛み付く。
歯が彼の首に突き刺さると、それを引き剥がそうとコアに向けて触手を何本も突き刺し始める。
「--- 何をする気だッ!!! 貴様ッ!!!」
「正義さんッッッ!!!!!」
ジーエンズは首から何かが流れ込むのを感じた。
すると、それは胸を徐々に裂き、正義の姿をさらけ出す。
「--- ヴァイザーか… ッ!!?」
「--- ようジーエンズ様。返してもらうぜ」
「--- ヴァイザァァァッッ!!!!」
睦生はその瞬間を逃さず、胸に手を突っ込み、正義の腕を掴む。
既に限界を超えているはずの彼であったが、彼の覚悟は決まっていた。
火事場の馬鹿力で正義を引きずり出したのだ。
「--- まだだ…ッ!!まだ我は……ハッ!!?」
「コア… 貰うぞ」
「--- 貴様ッ!!」
触手が増し、更に突き刺す量を増やすが、今の睦生にはもう効かなかった。
彼の想いは既にジーエンズが思う以上に決まっていた。
そして、ジーエンズのコアを喰らい飲み込む。
「--- アッ…!! き、貴様…ッ!!! わかっているのか…? 我の力を今のお前が取り込む事は不可能だ… 死ぬぞ…ッ!!!」
「… 最初から… そのつもりで喰ったんだ」
「--- なにッ……!!!」
「終わりだ… ジーエンズッッッ!!!!!!」
「--- き、貴様アァァァァァアアァァァアァァァァァッッッ!!!!!!!!──────」
─── 引きずり出された正義は目を覚ますと、周りの異様さに気づく。
そして声がする方を見ると、睦生が人間態で立っていた。
しかし彼をよく見ると、所々にジーエンズと似たような形状をした皮膚に変化している。
「睦生!!!…… お、お前」
「あ、正義さん… 起きましたか?」
「一体なにがあった…」
睦生は粗方を説明する。
それから全てを察した正義は、静かに涙を流した。
「お前が犠牲になる必要が… 俺のせいだ。あの時、俺がジーエンズを仕留めていれば…ッ!!!」
「違いますよ… 正義さん。俺は自分のやるべき事を見つけたんです」
「まなはどうするつもりだ」
「… すみません。謝っておいてもらえますか? もう帰れそうにないって事を…」
「睦生…」
「正義さん。まなの事をお願いできますか? 彼女を… もう1人にさせたくないんです… はははっ……ちょっと無理なお願いかもしれないですけど」
「無理なんてことはない… 任せろ。彼女は必ず俺が幸せにしてやる」
「ははっ、結婚前みたいですね」
「ふっ、そうだな…… 睦生」
「はい?」
「礼を言わせてくれ。俺はお前のおかげで変われた。お前がいなかったら、俺は変わらずどうしようもない奴になっていたはずだ…… こんな俺を救ってくれて、ありがとう」
「なに言ってるんですか。正義さんは今も昔も変わらず、俺にとって仮面ライダー… 正義の味方ですよ」
「……ぐぅっ……!! すまない睦生…っ!!! くそっ!!」
「大丈夫ですよ… まなを頼みます…… そろそろ行きますね。さよなら… ありがとうございました。正義さん」
「あぁ… さよならだ。睦生…」
睦生は宙へ浮かぶと、全身を赤黒い血管が包み込み、全身から触手が現れる。
それが弾けるように各地に飛び、アンチバイツ達を飲み込んで行く。その触手は人や物を避け、確実に捉える。
全てのアンチバイツ達を飲み込み、触手は元の場所は引き返す。
それと共に睦生の体は崩れ落ち、やがてゆっくりと消えていった。
「クソッ…!! なんでこんなことに…ッッ!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!!」
正義の叫びは静寂の中に消えて行った……。
---------------
── あれから10年の時が経った。
「正義さん。頼まれてた書類片付けましたよ」
「おう、お疲れ…… で、子供は元気か?」
「えぇ… ふふっ、ちょっとイタズラするようになっちゃいましたけど」
「はっはっはっ! もうそんな歳か! 時間が流れるのは早いな」
「お陰様で」
「じゃあ今日は上がっていいぞ。お疲れ… まな」
「はい。お先に失礼します」
まなは現在、正義が社長を務める会社に勤めていた。
アンチバイツはいなくなったが、まだまだ犯罪が消えることはないとの事で、警察や消防などの人材を育成する為の会社新たに設立した。
教育もそうだが、身体的な面でも幅広く行われており、プロとなっても更なるステップアップをする為の教育等、まさに現社会ではなくてはならない今や知らぬ者はいないほど、規模が大きい会社になっている。
一方、まなはと言うと、同業者の男性と結婚しており、子持ちの母となっていた。
夫は彼女の昔を知ってはいたが、全く気に留めず、元々好意を寄せており、彼の必死のアプローチに、次第にまなも惹かれ、恋に落ちた。
「ママァ〜まだ着かないの〜?」
「あとちょっとだから、もう少しの我慢。ね?」
「はーい」
まなは仕事から上がると、家族である場所へ向かっていた。
車を走らせてから、しばらくして目的地に到着した。
そこには鮮やかな黄色で、綺麗な花が一面に咲いており、その真ん中にポツンとお墓があるのだ。
ここはかつて、睦生とジーエンズが戦いあった更地だった場所。
正義があの後手を加え、今のような状態になったのだ。もちろん睦生だけではなく、その家族の名前も彫ってある。
「ほら、お花置いて」
「ここ?」
「そう、ここ」
一通り済ませると、家に帰るために車へ向かおうとする。
すると、強い風が吹く。
「キャアッ!」
たった一瞬であったが、不自然な風に驚いた。
そしてまなは微笑む。何故かは分からなかったが、自然と笑みがこぼれた。
「まな? そろそろ行くぞー!」
「はいはーい!」
そこはいつも綺麗な花が咲いている。
太陽の光が降り注ぐ。その太陽に向かって背筋を伸ばし、精一杯に生きようとしている。
「ヴァイザー。ホント最高の相棒だよ。ありがとう」
「--- あ? 気持ち悪いな。なんだ急に」
「いや、なんか言いたくなっちゃってさ」
「--- 変な野郎だ。お前は昔から……… ふっ、まぁ、俺も感謝してる。睦生」
「… それじゃ、行こっか」
「--- そうだな。行くぞ、睦生。俺はお前の行く場所なら何処へでも行くぞ」
「うん、ヴァイザー。僕は君となら何処へでも行ける」
人は誰かの支えがなければ生きられない。
アンチバイツだってそうだ。誰かに寄生しなければ生きることはできない。
違う種族が、互いに分かち合い、理解するのは難しいことなのかもしれない。
だけど僕たちは共に生き、同じ道を進んでいた事に気付いた。僕らは未来へ進む。
こうして世界に平和が訪れた。
いつもの会話、いつもの遊び、いつもの食事。
そんないつも通りがなんだかんだで1番幸せなのかもしれない。
いつもと変わらない最高の日常。
「今日も平和だよ。睦生」
仮面ライダーヴィランズ the end
読者兄貴の皆様。ここまで「 仮面ライダーヴィランズ 」をご覧下さって誠にありがとうございました!!
失踪はしないと息を吸って吐くように告げて来ましたが、続けられるのか実は不安な所ではありました。
が、しかし。1人でも読んでくださる方がいたからこそ続けてこられました。
やはり小説は難しいですね。
私のようなトーシロではここまでが限界のようです…。
そんな駄文でも楽しんでもらえただけで私は幸せ者です。
本当ならもう一つ編ぶち込もうと思ってたんですが…… 絶対グダるのでやめました……(隙自語
ん?挿絵? ………… くぅ〜ん(心肺停止)
兎にも角にも、これで私の小説は以上で終了となりますが最後にもう一度。
皆様!!沢山の愛と感謝を込めて!!本当にありがとうございました!!!!!!!
それではさよならァ〜
…… ん?
15年前、突如として現れ、人々の記憶を奪い取る謎の組織「ウォンテッド」によって、この国は支配されていた…
24人のウォンテッド幹部達は軍を滅ぼし、それぞれがエリアを確立し、徐々に支配領域を拡大していく。
人類に最早自由などない…
人々は…… 自由を諦めかけていた……
しかし15年後、帽子を被った仮面の戦士が現れると、幹部の半分が倒され、国は徐々にではあるが、平和を、希望を取り戻した。
ライダーの変身者であり主人公「射手園 兆」はその功績を持ちながら、何故かお尋ね者にされてしまう………!?
警視庁「組織犯罪対策部」対ウォンテッド特別制圧課。通称、RIVERSは「上砂 巧也」を筆頭に、天才? 新人警官「内嶋 永理」を連れ、彼を逮捕し残りのウォンテッドを殲滅する為に動き始めるのだった。
そんな事を御構い無しに、彼は今日も人類の記憶を守る為、そして自分の正体を知ってもらう為「セイブドライバー」を使用し仮面ライダーとして戦う!!
奴のいる場所は荒野の風が吹く!! 宿命のトリガーを引けッ!!
新 連 載!!!【 仮 面 ラ イ ダ ー ト リ ガ ー 】 !!!!!
「聞けッ!! 今日は俺の…… 誕生日だ」(イケボのつもり)
次回から連載スタート!! 今後ともよろしくお願いします!!