仮面ライダーヴィランズ   作:辰ノ命

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最大の攻撃には最大の防御で頑張るしかないよ!
しまっていこぉぉぉぉ!!!!

週1ペースとかお前もうガバガバじゃねーか。

今回また新たなユニク。その実力とは、それではどうぞご覧ください。


EP06 最大の防御

山の中に廃墟と化した病院が不気味に立つ。

睦生は今その病院に来ている。人が一人もいない。周りに何もない。鳥の声が聞こえるだけだ。

 

「ねぇヴァイザー」

 

---なんだ?

 

「ここにシエリドさんってアンチバイツがいるんだよね?」

 

---そうだ。

 

「…中…入るよね…」

 

---入るに決まってる。

 

「…本気で嫌だ…」

 

---あ?なんでだ?

 

「いやいやいやいや。怖いって。何か出るって絶対」

 

---……馬鹿か。早く行くぞ。

 

「呪われるって!!ここから大声出して呼ばない!?」

 

---あいつは警戒心が強い。ヴァイザーだと言っても信じてはくれないだろう。

 

「………あぁ…本当にやだ…」

 

---早く行け。

 

「わかったよ…」

 

恐る恐る扉を開け中へ入る。まだ昼間だというのに真っ暗である。光が全く入ってない。見た目だけで何か出る雰囲気が漂っていた。

 

「怖い」

 

---まだ言ってるのか。

 

「…だって何も見えないんだよ?…こんな暗くて物があちこちに落ちてるってすごく怖…い…?あれ見える?」

 

そういえば夜でも見えていた。便利だとは思っていたけど、まさかここでこの能力を恨むことになるとは思わなかった。流石に幽霊やらは見えないだろう。いや見えなくていい。

 

「声は聞こえない…ね」

 

---奴の性格なら人間も別に悪い気はしないんだろうな。

 

「え?」

 

---シエリドは人間と共存できると思ってる…少なくとも人間の方は普通の暮らしが出来ているかも知れん。

 

「それなら…なんでここへ?」

 

---そこは知らないが…取り付いた奴の問題だろうな。そこはあって聞け。

 

「はいはい」

 

階段を上がり二階へ行く。本当に暗い。窓も覆ってしまっているのか?

辺りを見回しながら、病室を覗く。かつて使われてたであろう道具が無残に散らばっている。機械なんかもそのままだ。わずかな隙間から入る風がカーテンをなびかせる。やばい怖い。

 

「なんか寒い気がする…」

 

---気のせいだ。次の階だ。

 

「………」

 

三階へ上がる。すると右の方から物音が聞こえた。

 

「あー待って待って待って……」

 

---あっちだな。

 

「何も出ませんように…」

 

奥の方に部屋があるが他とは違い、明らかに綺麗だ。それに周辺には物がない。ここだけ別物だった。だがその違いが逆に不気味さを醸し出す。怪人態になりドアに手をかける。

 

「……行くよ」

 

---あぁ。

 

ゆっくりドアを開け、中へ入るとそれらしき人が座っていた。人だった。アンチバイツなのだろうけれど、今までとは何かが違った。

 

「あなたが…シエリドさん?」

 

「…………やっと来たか。シエリドさん…」

 

そういうと、みるみる形が変わっていき異形の姿となる。

 

「…よぉ。久しぶりだなヴァイザー…と言ってもその人間通してじゃないと会話は無理か」

 

「初めまして篠瀬 睦生です。えっと、ヴァイザーと知り合いですか…?」

 

「まぁな……で、要件は俺とやり合うってことだろ?」

 

「あ、いや…」

 

「隠し事は良くないな」

 

「……あの……どうしてここへ?」

 

「…こいつが行きたいってよ。全く変な趣味してるよな?」

 

「そうですか……あの…」

 

「やるの?やらないの?…俺はやりたくないけど」

 

「………なら…」

 

「ん?」

 

「僕と一緒に戦ってください!」

 

「え?なんで?」

 

「あのハンメアーを倒すためにあなたの力をお借りしたいんです!」

---おい睦生。一体何を言ってる。

 

「…………なるほど、そう来たか。だがダメだ」

 

「え…?」

 

「俺が取り付いた人間に危険が伴う」

 

「…シエリドさん…」

 

「俺はこいつに取り付く前から決めていた。人間と共存するってな。俺たちはここじゃ寄生しなきゃ生きられない。生かしてもらってるんだ。最低限のことはするつもりだ」

 

「そう…ですか…」

---睦生。ハンメアーをそのままにする気か?奴に勝つにはシエリドの能力が必要だ。

「だけど…」

 

「……全く相変わらずだな。ヴァイザー…どーせ睦生とかいう人間に早く俺を喰えとか言ってるんだろ?」

 

「…!!」

 

「…………まぁそうだな。ハンメアーの攻撃を受け止められるのは俺の能力くらいだからな」

 

「……」

 

「……ならわかった。くれてやるよ。俺の能力。……ただこの人間をどうにかしたいと思ってる」

 

「…一つだけ方法がありますけど……結局シエリドさんは………」

 

「…なんだ?」

 

「僕はアンチバイツと人間を引き剥がすことができるんです。二人とも生かした状態で」

 

「…!?そんな事ができるんだな…ならやってくれ」

 

「……喰われるんですよ?」

 

「構わない」

 

「何故ですか…?」

 

「なんでか…俺も随分と長いこと生きてきたからな。それに俺はこの星を、人間を好きになった。俺たちが知らない感情まで知っているんだからな」

 

「……」

 

「ヴァイザーはどうせ言ってないだろうから言っておくが、俺たちはこの星と別の場所からやってきた…簡単に言えば宇宙人って奴だ」

 

「…え…!?」

 

「…さて、さっさとやってくれ……この星を頼んだぞ」

 

---……お前も相変わらずだな……こいつは一度行ったら曲げない奴だ。それと嘘をつかないやろうだ。…さっさと喰ってやれ…。

「ヴァイザー………」

---……ありがたくもらっておいてやるとでも伝えとけ。

「え、うん……行きますよ。シエリドさん……すみません……」

 

「あぁ……じゃあなヴァイザー…人間……睦生よ…」

 

引き剥がした後に伝えた。ヴァイザーが言いたいことをしっかりと。

今までありがとうってことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

---------------

 

「ま、正義さん!ちょっと待ってください!どこへ行くんですか!?」

 

「アンチバイツが出現しました。インタビューを受けてる暇はありませんよ」

 

世偽 正義。仮面ライダージャスティスに変身する男。彼は今、取材を受けている最中であった。

 

「え!?ご一緒させてもらっても…」

 

「ダメですよ。危険です。もし何かあったでは遅いんですよ?」

 

「ぐっ…」

 

「…。(馬鹿がただの一般人がいたら邪魔なだけだ)」

 

バイクに跨り現場へ向かう。先程帰ってきた、手乗りのガジェットがその位置を示す。無数の点が何個もある。アンチバイツが複数その場にいるらしい。

 

「多いな…」

 

ユニクの出現率が高くなっている。雑魚が何匹も現れるだけだったが、ヴァイザーの出現から数が増えているのは事実。偶然かどうかなんて関係ない。ただ目の前の商品潰して報酬をもらうだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

---------------

 

しばらくして現場に到着する。人々が逃げ惑い、軍隊が必死に応戦している。そんな鉄クズじゃこいつらは死なねーよと思いつつ、銃を取り出し襲われている人々を助けて行く。

 

「さぁ逃げて!!早く!!」

 

「ありがとうございます!!ジャスティスさん!!」

 

「やっちまえジャスティス!!」

 

赤い点の多さに驚いたが、いざ実際見てみると更にすごい量だ。一匹一匹相手にしていると時間がかなりかかるだろうな。

ドライバーを取り出して、アイテムを装着する。

 

「変身!!」

 

レバーを押し込むと、アーマーが形成されて行く。

 

【 正義の名の下に!!ジャスティス!! 】

 

ジャスティカリバーを剣に変え、斬り伏せ、銃に変え的確に撃ち抜く。そうするとみるみるその数が減っていき、数分も経たないうちに一匹だけとなる。

 

「最後はお前だけだな」

 

「このやろう…!!仮面ライダー…!!」

 

「さっさとくたばれ。アンチバイツ」

 

「こんな所で…死ねるギャッ……!!!!?」

 

「…なっ…!」

 

アンチバイツが弾け飛んだ。まるで風船が破裂したかのように。その後ろに片腕が大きな鈍器のような形になっているアンチバイツがいる。

 

「邪魔だ。これだから雑魚どもが繁殖するのは困る」

 

「ユニクか…」

 

「あ?仮面ライダーだな?俺様のことは知ってるよな?」

 

「知らねーよ。ユニクってことに変わりないだろ」

 

「そこら辺の奴らと一緒にするな。俺様はハンメアー。アンチバイツの中で一番強いのがこの俺様だ」

 

「はっ。頭がイってるときたか」

 

「…なんだと…?」

 

「聞こえなかったか?脳筋野郎が喋ってんな。さっさとかかって来いって言ったんだよ」

 

「ほざけ…っっっ!!!!」

 

そのハンマーを振り下ろすと、その中心に向かって一気に沈む。巻き込まれないとバックステップで回避する。

 

「とんでもない奴だな…」

 

「やっとわかったか?」

 

「あぁ……攻撃力だけだってことがな!!」

【 ジャスティスラッシュ!! 】

 

十字に斬りつけた後、ハンメアーを土台にし高く舞い上がり、もう一撃食らわせる。その際ハンマーの付いている腕を斬り飛ばす。

 

「ぐっ…て、てめぇ…!!」

 

反撃の隙を与えないまま、ジャスティスの猛攻が続く。すると、背後から悲鳴声が聞こえる。途中、蹴り飛ばして後ろを振り返ると、まだ残っていたアンチバイツに襲われそうな家族がいた。

 

「くそっ…!!」

 

銃に変え、襲おうとするアンチバイツを撃ち抜く。だがそれが大きな隙となってしまった。ハンメアーが再生し終わった腕を振り上げ、ジャスティスを叩き潰そうとしていた。

受け止めきれない。やられる!!

 

「潰れろ!!仮面ライダァァァァ!!!」

 

「くっ…!!」

 

剣でガードする体制で一撃を受けようとした時、何者かが目の前を遮る。強烈な一撃を防ぐ盾。

 

「お前か…」

 

「大丈夫ですか!?正義さん!?」

 

「…またなんか手に入れたのか」

 

「はい…!!」

 

渾身の力でハンメアーを押し飛ばす。何があったかわからないという風に棒立ちでこちらを見てくる。

 

「ハンメアー…これでお前を倒す」

 

「…シエリドのやつか…確かにそれなら俺様の攻撃は受け止められる…ただそれで俺様に勝ったつもりか?調子に乗るなよ!!半端もんが!!」

 

「勝ったつもりじゃない。勝つ。これ以上、犠牲者は増やさない」

 

「このやろう…」

 

「みんなが生きる為、自分が生きる為に僕はお前を倒す。……行くぞハンメアー。喰ってやる」

 

「…テッメェ…ッッッ!!!」

 

ハンマーを振り回し、高く跳ね上がる。そして全体重をその腕に乗せ、急降下しこちらに向かって落ちてくる。

 

「こい!!」

 

「ガァァァァァァッッッッッッ!!!!!」

 

今、最大の防御vs最大の攻撃の戦いの火蓋が切られた。




まだ間に合うまだと思って放っておくと痛い目見るから…やめようね!!

仮面ライダー出番ほぼないじゃねーかよお前よぉん!?
……お兄さん許して……

まだこんな流れが続くけどどうか行かないで。
という事で次回もお楽しみに。終わり!!閉廷!!以上!!みんな解散!!
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