決着です。果たしてどうなるのか!!…あ(察し
大丈夫だって安心しろよぉ〜
この流れについてこれるでしょうか?それではどうぞご覧ください。
「ガァァァァァァッッッッッッ!!!」
「…っ!!」
ハンメアーの猛攻でもビクともしない。傷一つ付かない。片腕のみにしか変化させられないこの能力だが、あのハンメアーの一撃すら軽く凌いでしまう。
「くっ…そっがぁぁぁっっっ!!!!」
「はぁっ!!!」
振り下ろされたハンマーを力任せに押し返し、体制が崩れたところを片腕を剣に変え、すれ違うように斬りつける。
ハンメアーは変化していない腕の方で腹を抑え、こちらを睨みつける。その目は殺意に満ちていた。敗北した相手に対し、自分が何もできずにただ切られたことがたまらなく腹が立ったらしい。プライドを傷つけられたことの方が、奴にとってはこの上ない苦痛なのだろう。
「お前ぇぇ………」
「諦めろ。もうお前の攻撃は僕には効かない」
「…っっっっ!!!!!」
顔中に血管であろう凹凸が現れ始める。わなわなと拳を震わせ、ハンマーを振り上げる。何度同じ事を繰り返すのだろう。もう自分の方は勝つことが目に見えている。睦生はそう思っていた。確信していた。しかしその油断が一瞬の隙が生じた。
「ぐっ…!!!」
一撃を食らわされ、盾が飛ばされてしまう。真正面からの攻撃を受けようとしなかったのが間違いであった。
「そのシールドが邪魔だっっっ!!!!」
「くっ…そ!!!」
筋肉を倍加し、間一髪のところ避ける。振り下ろされた場所は大きな穴が開く。ゆっくりとこちらを向く。だいぶ苛立っているようで、ハンマーを振り回している。そうする度に凄まじい風圧が睦生を苦しめる。踏ん張っているからこそ耐えられてはいるが、少しでも重心がズレればその風圧により吹き飛ばされてしまう。
「ちっ…おい睦生。ここはお前がやれ。あっちにまだアンチバイツの雑魚どもがわんさかいやがる」
「正義さん…はい!任せてください!!」
「…………くそっ。ほんと腹立つやろうだな…」
「ん?何か言いました?」
「さぁな……はっ!!!」
正義は救護に向かった。そしてアンチバイツに的確にダメージを与え、ねじ伏せて行く。あっちは大丈夫そうだ。目の前のハンメアーに集中しよう。
睦生は筋肉を倍加した状態で、一気に近づき、片腕を盾に変え押し付けたまま壁まで突進する。
「このハンメアー様がこんなもので…!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
複数の壁に激突させた後、両手を爪に変え、顔面を切り裂きまくる。ハンメアーは手で顔を覆い始める。その隙をつき、今度は筋肉を通常よりも更に倍加させ、ドロップキックを繰り出す。強烈な一撃をもろにくらい、かなりの距離まで吹き飛んだ。
まだこれで終わりじゃない。続け様に片腕を剣に変え、真っ二つにしようとするが、ハンマーで弾き返される。
「調子に乗るなよ!!!」
「さっきまではね!!」
「なっ…!!?」
ハンマーを掴み、それを軸にして、思いっきり膝蹴りを鼻の辺りに食らわす。仰け反った所をすかさず剣で斬りつける。何度も何度も相手に攻撃の隙を与えないよう、あらゆる方向から切りつけて行く。
どうすることもできないハンメアーは、ただ睨みつけるばかり。とても悔しそうな表情を浮かべると、不意に叫び出す。痛みとかじゃない。敗北という悔しさが、怒りがその声となって現れる。
「この俺様がァァァァ!!!こんなぁ!!!こんな半端な野郎なんかにぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!!!」
「クソがァァァァ!!!!!」
「うわっ…!!!」
回転をし始めた。ハンマーを重りにして地面をえぐる程の竜巻を起こし始める。周りのものを全て巻き込み、更に回転を強くして行く。
最後の悪あがきといった所だが、自分の生命が奪われるという状況下の中、そして自分のような半端な奴なんかに負けるという悔しさ、怒り。彼のプライドがズタズタにされた今、やり方を確実に仕留められる方に移し、自分を殺すだけということだ。
一見単純なこの技だが、実際立ち会うと隙が見えない。下手に手を出せば粉々にされるだろう。ただ一つ攻撃できる場所があるとするなら上からである。台風の目の如くそこだけ、ハンメアーが中心に回っている部分させたければ勝てる。
だが届かない。あそこまで行ける手段がない。発生した竜巻が天辺が見えないのだ。それに凄まじい風が壁になる。もし行こうとしても押し戻されてしまう。
「やるしかない…」
---どうするつもりだ
「シールドで回転の反対方向へ当たりに行く」
---なんだと…!?
「大丈夫、受け止められる。それでこの竜巻を止める」
---…無理がある。いくら効かずとも、あの威力をお前1人が受け切れるわけがない。盾が吹き飛ばされるぞ。
「でもやるしかない…それにヴァイザーならできるでしょ」
---なに?
「僕たちなら」
---馬鹿か。俺はお前に抑制されて…。
「ほら行くよ!!ヴァイザー!!」
---こいつ……わかった。
片腕を盾に変え、回転の逆方向からぶつかる。金属がぶつかり合う音が響く。今にも吹き飛ばされそうだが、足を踏ん張り、その衝撃を耐える。
「す、凄い力だ…!!」
---耐えろ睦生。お前の身体能力なら行けるはずだ。
「ヴァイザー…うん!!」
---喰ってやれ睦生。
「はあぁぁぁぁぁぁ…っっっ!!!!」
回転の力が弱まって行く。盾にヒビが入ってきた。まだ素で受けるには充分とは言い難い威力ではない。耐える。ただひたすらに耐える。
「粉々になれ…!!ヴァイザー…っっ!!!!」
「…っ!!」
盾に大きな亀裂が入る。まずい。だけど…!!
「まだまだぁぁぁぁ!!!」
そして砕け散る。ハンマーが睦生の片腕に当たり、吹き飛ばされる。
ただ止まっていた。今の一撃は造作もない。すぐに着地し、筋肉を倍加させる。限界前まで。ギチギチと筋肉が音を立てる。コアが押しつぶされないか心配だが、彼には耐えられる。
土煙の中からハンメアーが現れる。叫び声を上げ、ハンマーを振りかざす。睦生は構える。真正面から受け止めつもりである。これが最後の一撃だ。
「ガアァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」
ハンマーと拳がぶつかり合う。その衝撃で周りにあるものは吹き飛ばされ、2人が立つ地面には亀裂が走る。
先に睦生の腕が風船のように破裂した。そしてダランと腕を垂らし、ハンメアーを見つめる。
「……お前の負けだな」
ニヤリと笑うハンメアーだったが、ある異変に気付く。
「ん?なんだこの音は?」
何かがピシピシと音を立てる。
「まさか…!!」
次の瞬間ハンマーが崩れて行く。そしてハンメアーも崩れ落ちる。
全て終わったことを察して、空を見上げる。
「僕の勝ちだ。ハンメアー」
「…………」
「…………」
「…俺様の負けか…」
「……あぁ」
「ちっ…こんなアンチバイツなのか、人間なのかわからねーやろうにこの俺様が負けちまうとはな…ムカついてたまらねぇ…」
そういうと自分の体に腕を貫かせ、コアを取り出した。
「な、なにを…!?」
「てめぇに…む、無残に食われるくらいなら…!!こう…した方がマシだ…!!!」
それからコアを投げつけ、目を閉じ、静かに倒れる。しばらくすると溶けて行くように跡形もなく消えて行く。
「ハンメアー…」
---あいつなりのけじめというやつか。プライドだけは高いやつだったからな。
「……そうだ!正義さんは!?」
正義の戦っていた場所へ戻ると、すでにアンチバイツは全滅させられていた。刃の部分を手で拭うようにスライドさせる。
正義に近づこうとした時、悲鳴が聞こえた。
「か、怪物だぁぁぁぁ!!!!」
「まだ生き残りがいたぞ!!!か、仮面ライダー!!!なんとかしてくれ!!!」
「くそ!!この化け物め!!正義さんやっちゃってください!!!」
隠れていたらしい人たちが、睦生を見つけるやいなや罵倒し始める。このくらいの事は覚悟していたが、実際に言われるとやはり苦しい。
そして正義がこちらに気づいたのか。武器を構えて近づいてくる。
「せ、正義さん…」
「まだ残党が…まぁいい。相手になってやろう」
「えっ…!?」
「ハァッ!!!!」
即座に片腕をシールドに変え斬撃を凌ぐ。
「や、やめてください!!」
「やめろ?君はなにを言ってるんだ?散々人々を食い物にしてそれでやめろ?ふざけるのも大概にしろ!!!」
「そ、そんな!!」
後ろに回り込まれ、背中を切りつけられる。更に回し蹴りをくらい、バランスを崩し倒れてしまう。
「いいぞジャスティス!!!」
「そのまま決めちまえ!!!」
ドライバーのレバーを押し込み、高く飛び上がる。
【 ジャスティフィニッシャー!!!!! 】
眩い光を纏った蹴りを睦生に浴びせる。しかしその瞬間、睦生は急所を避け、大きく吹き飛ぶ。
「外したか…!!」
「かはっ…!!?」
さすがジャスティスのキックだ。急所を外したものの、ダメージが大きい。立ち上がることができない。
「よく避けたね。だけど…これで終わりだ…!!」
「くっ…!!」
正義がとどめを刺そうと、近づいてきた次の瞬間。鋭利な刃がついた触手のように伸びた何かが、正義を突き刺し、壁に激突させる。
「ぐっ…!!なんだと…!?」
それから伸びる触手は睦生に巻きつき、そのまま連れて行ってしまった…。
「あれは……新たなアンチバイツか……」
変身を解除しながら、あとは追わず人々の安否を確認しに行く。
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「あなたは一体…」
「ままっ、お座りくださいよ。ここならだーれも来やしませんから」
見た目はアンチバイツ。しかもユニクだ。先ほどの触手はどうやら鞭のようである。ヴァイザーが言っていた。
「あの…さっきはなぜ助けてくれたんですか?」
「いや、仲間を助けるのは当然のことですわ。アンチバイツはみんなフレンドですからね」
「………」
---『ウリープ』か。懐かしいな。
「知り合い?」
---まぁな。まさか寄生してたとはな。
「あれ?今ヴァイザーと話してたんですか?懐かしいですなヴァイザー」
「あ、はい…」
「いやー寄生した人間が、まさかの死ぬ間際だったもんでほんと焦りましたよ。ま、今は完全に自分が主導権、握ってるもんであれですけど。そうでもしなきゃこの人間死んでしまってましたからね」
「……今その人は生きてるんですか…?」
「生きてなきゃ寄生した自分が死んじまいますからね。しかしね。この人間の病気が相当重かったらしくて、再生させようにもその病気すら再生させちまって、治すどころか一定のところ彷徨ってる感じになっちまってるんですな」
「あー…」
---おいこいつの口止めろ。このままだと永遠に話し続けるぞ。
「あ、あのウリープさん」
「あれ?自分の名前ご存知ですか?そういや自己紹介まだでしたね。 自分ウリープ言うんですわ。よろしくお願いしますな。まぁヴァイザーから色々聞いてるとは思うんですけど、自分は戦闘は向いてないタチでして。あの仮面ライダーって人間と一対一でやり合ったらもうボコボコにされますわ」
---おいこいつの口止めろ。喉潰せ。
「まぁまぁ…」
「……そういやそのコアいつまで持っとるんですかい?」
「え?あ、これは…」
「さっさと食べてやってくださいよ。その見るも無残な姿でぷらぷらさせとくのも、命奪ったこっち側はマナー違反ってやつですわ」
「は、はい」
コアを喰らう。実感はないが確実にハンメアーの力はついてきている。
「いい食いっぷりですな。……さて、まぁ自分があんたさんをここに連れてきた理由なんですがね」
「なんですか…?」
「実はですね……この人間、前に死にたい言うてたんですね」
「死にたい?」
「もういいらしいんですわ。本来なら自分は死んじまってるもんだから。このまま生かされるのは嫌だ言うんですわ」
「………」
「……あんたさん。噂によれば寄生された人間と自分を引き剥がすことができるって聞いたんですが…」
「できますよけど…そうすれば…」
「分かってます。自分は場所がなくなりますわ…ただ、あんたさん所に入れば別ですわ」
「まさか…!」
「自分を喰ってください。……もう自分はこの人間を生かすどころか、苦しめるのはどうも気が引けるんですわ」
「そしたら結局あなたもその人も…!!」
「分かってますわ…ただこの人間は早く楽になりたい言うてます。……自分もこの場所からそれ相応の人物を探し出せる保証もありません」
「ウリープさん…」
「ま、ヴァイザーになら食われてもいい思うてましたよ。ははははっ!!」
「………」
「さてさて、そろそろやってくださいな。自分は準備できてますから」
---シエリドと仲良かったな…こいつ…
「ん…?」
---さっさと喰うぞ。続けざまだ。力が更に倍増するぞ。
「いいんだね…」
---覚悟決めたやつをそのままにするのも、そいつの名誉を傷つけることになる。うだうだ言うな。やれ。
「…うん…」
「ありがとうな……あんたさんは良い人ですわ」
良い人…。なのだろうか。人間を守ると誓って今日まで戦って来たが、何故だろう。アンチバイツという種族も守るべき対象ではないだろうかと思ってしまう。話が通じるアンチバイツだっていた。争う必要があるのか。
睦生は喰らった。わからなかった。苦しかった。ただやけに目の前が霞んで、味がしょっぱかった。
その場所を出ると、すでに真っ暗だ。冷たい風が吹く。
「ヴァイザー…」
---なんだ?
「僕は何してるのかな…?」
---さぁな。
「…ごめん。帰ろっか」
---そうだな。
袖で目元をこする。暗い夜道を歩きながら、ゆっくり自宅へ帰って行く……。
良いアンチバイツだっているんだゾ。
毎回投稿時間ガバガバだけど大丈夫だって安心しろよぉ!
あ、そうだ。もうすぐフォーエバー始まるから泣く準備して…見ようね!!上映中はマナーを守って楽しく…見ようね!!生きようね!!
という事で次回もよろしくお願いさしすせそ。