馬酔木の花 作:あばちみゃかむ
空には陽光が溢れていた。生い茂る木々の大半がそれを遮り、居心地の良い休息の安らぎを齎している。
木陰に腰掛けた年若い死神は、その瞳に強烈な感情の輝きを灯している。眼前で繰り広げられる情景に身を乗り出して魅入られていた。
遮蔽物が存在しない平原で、二人の死神が唯一無二の得物を振るう。銘を保持する斬魄刀の能力が芸術的とすら言える剣戟を可能とした。
右腕に保持した得物を振るう。鈴の音色が呼応し、肌を撫でつける旋風が巻き起こる。視界を覆い尽くした波濤は正面から襲い掛かった風に撫でられて四散した。
視線が交差する。好戦的な笑みを湛えた志波海燕は手にした三又を回転させ、怒涛の槍撃を繰り出す。
十三番隊の副隊長が持つ斬魄刀は、始解によってその形状を三又の槍へと変える。流水の波濤を操る能力が解放され、槍撃と波濤を軸に回転を加えた独特の戦闘法を得意としていた。
回転する三又を躱せば、後追いするようにして波濤が襲い掛かる。時間差での攻撃、それを的確に駆使する技量は斬魄刀の力を十全に引き出している証拠だ。
小刻みに身体の軸を左右へずらし、追撃の波濤は鈴の音色が鳴るたびに旋風で相殺する。最短で最小の動作を続ける一方で僅かな硬直を敢えて曝け出す。間髪入れずに叩き込まれる槍撃は確かな隙を突いたもの。
しかしそれは祐輝によって誘い出された一手だった。
「響け」
突き出された三又を保持した刃で抑え込み、厳かに紡がれた一言。呼応した鈴葬の刃が震え、澄んだ音色がその場を支配する。
即座に行われる海燕の反撃。悪戯の成功したような笑みが癪に障った。罠だと気づいたうえで誘いに乗ったのだろう。
だが海燕の波濤は斬撃によって粉砕された。全身に回転を加えた動作で背後へ回り込み、振り向きざまに鈴葬を振るう。口元が歪むのを感じる。速度の乗せられた刃が届くのは一瞬だった。
甲高い音が響き渡る。右腕から伝わる鈍い振動に表情を歪めながらも即座に後方へ跳躍した。半歩の後、胴が存在した虚空を波濤が薙いだ。
「背中に目でもついてんのかよ……っ!?」
「伊達に副隊長してねぇから、なっ!」
悪態をつく。死角に回り込んで放った渾身の一撃は予備動作もなく防がれた。
相手の視点からすれば、一瞬にして対峙する敵が消え去ったのだ。位置を捕捉し、尚且つ攻撃に対応するならば僅かだが、それでも戦いの場では致命的な時間という名の隙があるはずだった。
間髪入れずに正面から迫り来る海燕に対し、間合いを取る愚を犯さない。互いの得物を考慮すれば当然で、相手は三又の槍なのだ。能力を解放しても形状に一切の変化がない鈴葬は凡庸な刀としての機能しか持たない。
しかし懐に潜り込めば取り回しの良さで分があった。急所に打ち込んだ一撃の数は上回るはずだ。その全てが防がれており、決して届くことはなかったが。
柄へ左手を添える。両腕で構えた一刀を下段へ構える。互いの身体が交差する寸前に視線を海燕の腰から肩へと動かす。下段からの斬り上げ、いかに予備動作を無くそうとも視線を用いた攻撃の起点はもはや反射的なものであり防ぐことはできない。
予測される斬撃の軌跡が読めれば容易く対処される。尤もそれは眼に視えるからであり、不可視の刃は予測のしようがない。
三又の間合いに入った。高い位置から回転した槍撃が振り下ろされる。敢えて己の手の内を晒した甲斐があったものだ。
両腕を振り上げる。せめぎ合う刃が火花を散らし、妙に
「お前、妙に器用な真似をするな」
「伊達に流魂街で盗人してませんでしたから……っ」
波濤は飛沫を上げて四散していた。鈴葬を振り上げて生み出された風という不可視の刃によるものだった。
槍撃を防がれても波濤の追撃で補う、またはその逆を行うのが志波海燕だ。
祐輝は同様の戦闘法を用いる。異なる点は鈴葬の能力で生み出されるものが波濤ではなく不可視の存在であり、名前の通り能力を振るう度に鈴の音が鳴り響くことが挙げられた。
斬魄刀の攻撃を防がれても、不可視の一撃を祐輝は叩き込んだ。惜しむらくは鈴の音色が鳴った瞬間に全てを読まれてしまったことだろう。
波濤を凌ぎ、更なる一撃に繋げるはずだった。相手の得物が抑え込まれた絶好の機会であった。
全身を包み込むような流水を浴びて、濡れそぼった死覇装を不快気に見つめる。下手人たる
「んじゃ適当に死覇装でも乾かしとけ、流石に風邪ひくぞ」
「誰のせいだと思ってんだよっ!?」
「おう、だったら無様を晒さないよう強くなれ朝霧。まっ、鋼の精神力と止水の境地に達した俺に勝つなら卍解でもしてみせるんだな」
「ぜってぇにいつかぶち転がしてやる」
「負け犬の遠吠えにしか聞こえんぞう?」
どうにも調子が狂うと祐輝は思った。口で何を言ってものらりくらりと躱される。しかし言葉の本質は正論を吐くのだから質が悪い。
木陰から飛んできた手拭いを掴みながら海燕を見遣る。
「なぁ、海燕さんはまだ続けるんすか」
「当然、この程度は準備運動だな。お前らみたいな子どもと同列に扱うなよ朝霧」
準備運動、その言葉を胸中で噛み締める。始解を含め、持ちうる武技を全力で発揮した。それでも実力、経験ともに勝る海燕には一撃もその身に当てることができなかった。
観戦者が木陰で立ち上がる気配を察する。頭を振り、祐輝は振り向いた。
「おい
猫を彷彿とさせる瞳が特徴的な、十三番隊で唯一の歳が近い同僚は意気込みよく言葉を返した。
「たわけ、私の方が海燕殿との付き合いは長いのだ。貴様のような無様は晒さぬわっ」
付き合いの長さは関係あるのだろうか。いつも意識を鳥や雲、太陽に逸らしてしまう悪い癖が出た瞬間に終わるだろうに。
率直に浮かんだ疑問を訊ねれば当然だと控えめな胸を張るはずだ。そして偉く自信に溢れた口調で講釈を垂れ流し、副隊長から制裁を喰らう。もちろん巻き添えで、だ。
うん、適当に激励の言葉でもかけておこう。唯一の霊術院同期である
「おう、頑張れ先任」
えらく察しが良い雛森ならば微笑ましい反撃が飛んでくるのだけど。ちょっと、また意地悪するんだからって。いや、適当なこと言わないでよ、だろうか。
まぁ根が優しいから頬をはたかれても大した痛みは伴わないが。そして今はそのやり取りが懐かしくすら思える。
木漏れ日の当たる場所に腰を下ろした祐輝の見詰める先で、抜刀して斬術を繰り広げる二人の姿があった。始解を修得していないルキアに合わせ、海燕も斬魄刀を解放していない。
視界に入るのは死覇装。瞳が求めるものは、傍らの存在だった。
▽
腰を落ち着けるのは肌に合わない、その贅沢が許されないのは新参者であるためか。深刻な己の現状を打開する方法は一つしか残されていない。それを取らざる得ない状況が癪に障った。
「いい加減にせぬか貴様っ! たかが書類の整理を前に殺気を出す馬鹿がおるかたわけっ!」
「へぶゥっ!?」
首筋に入った衝撃を受けて盛大に顔面を机へとぶつける。舞い上がった書類が束ねてあったのは不幸中の幸いだった。
片手で首を抑えながら恨めし気に書類を、次いで背後のルキアに視線を移し、最後に
霊術院時代は隣に雛森がいる安心感から座学の授業にも出席していた。堂々と昼寝をしても同じ授業を受ける雛森に勉強を教えてもらえたからだ。はたき起こされることが常だったが。
それがどうだ、十三番隊では絶え間なく書類の整理を行わねばならない。副隊長や第三席の執務室と仕事場を往復し、ともすれば使い走りで各所に赴くこともある。
鍛錬に至っては有り難いことに副隊長から直々に稽古をつけてもらえる。繰り返すが実に有り難い。隊舎から遠く離れた流魂街の山奥まで往復するだけでも瞬歩の鍛錬には充分だというのに。
賢者の集まりであっても人の感情までは理解できぬらしい。忌々しい中央四十六室に吐き出す恨み言は両手の指でも足りない。
「現実逃避を続けても仕事は逃げぬぞ。手伝ってやるから少しは真面目にやれ。全く、霊術院の頃と変わらぬな貴様は」
隣で小言を続けながらも書類を捌く手際は速い。霊術院では同期だが、ルキアは十三番隊の先任隊士に当たる。勤務した年月の分だけ、隊士として仕事のこなし方は心得ていた。
仕事に熱中する他なかったのだろう、祐輝はそう思っていた。配属された十三番隊に歳の近い隊士がいるはずもない。そして五大貴族、朽木家の養女という身分に反して席官ですらない一般の隊士。標準的な感性の持ち主なら気安く接することは不可能だ。
こうして同じ隊に配属されたのは細やかな気配りであると察せられた。海燕か、それとも他の誰かだろう。経緯は違えども、互いに鳴り物入りで現れた新参者だ。霊術院の頃は僅かな時間だけであるが、同じ学級でもあった。
故に気心の知れた仲ならば孤独を味わうこともない、そのような配慮をしてくれたに違いない。
「むっ、手が止まっておるぞ」
容赦ない指摘が加えられる。気づけば既に半分以上の書類を整理し終えていたルキアは、更に未整理の書類を引き抜いてゆく。
「わるい、少し考え事してた。怒られないうちに俺も真面目に仕事するか」
「寧ろ怒りを通り越して呆れの境地だ。貴様、それでよくも進級できたな」
「言ってなかったか? 一回生の頃に留年しかけたのを雛森に助けてもらって、それからはまぁ勉強の面倒を見てもらってたし」
「男として情けないと思わないのか……?」
「交わした約束の一つや二つ守れずにいるのは、情けないと思ってるな」
隣で書類を捲る音が乱雑になる。怪訝に思いながらも、自分の手先は動かし続ける。
「後悔は、しておらぬのか」
振り絞るようにして紡ぎ出された言葉は震えていた。後悔か、それなら何年も胸の中に巣食ってるよ。
「鈴葬を捨てるか、霊術院を捨てるか、俺の選択肢は二つに一つだったさ」
正規の死神ですら、一般的な隊士は始解を修得していない者も存在する。
己の斬魄刀を解放した祐輝は霊術院を卒業する資格が与えられていない。尸魂界の賢者たちは、力の扱い方が未熟な者を霊術院に在籍させることに危惧を抱いた。
かつて見舞いに訪れた八番隊の隊長を務める京楽の言葉を思い返す。悠長に卒業を待つよりさっさと何処かの隊で面倒を見るべきだ。あぁ全くもって現実はそうなったよ。
斬魄刀を手放して過去の無力な存在に舞い戻るなど耐えられない。死神を目指して鍛錬を重ねた。漸く力を手にした。ならば必然的に残された選択肢は霊術院を去り、護廷十三隊へ強制的に入隊するほかなかった。
「俺は雛森と甘味処に行く約束をしてたんだよ。大福か羊羹でも頬張って一緒に茶を啜る、そんなありふれた休日さ。んで、試験が近づいたら勉強を教えてもらう。代わりに俺が斬術の稽古をつけたりあいつの頭を撫でる」
それでも、と言葉を続ける。
「なんだ、少しばかり抜け駆けしたけど、俺より才能がある雛森は絶対に死神になる。だから、ほんの数年だけ我慢すればいいんだよ。そうすりゃまた会える」
永遠に手の届かない場所へ旅立った存在を脳裏に思い描く。かつてこの手から零してしまった家族と雛森は違う。
生意気な白髪の少年とも約束を交わした。家族を想う日番谷冬獅郎に、自身と同じ喪失感など味わって欲しくはない。
「そうか、ならば私が徹底的に貴様を叩きなおしてやらねばな!」
「おい待てどうしてそうなった」
手合わせでは一度も勝ったことないだろうに。
「書類仕事の一つもこなせぬ軟弱男などすぐに愛想をつかされるぞ。数年もの時が経てば心は別の者へと移っているかもしれぬ」
「お前の幼馴染みはどうなんだ」
「恋次か? あやつはどうしようもない単純で莫迦者だから器用な真似ができるはずなかろう」
「反論のしようがないほどに納得できる」
「うむ、それでは都殿から請け負った仕事の全てをさっそく」
途中から手先を休めなかったおかげで、無事に与えられていた書類の整理は終わった。先にルキアが済ませていた分も素早く掴み取り、副隊長の執務室へ届けに向かう。
「待て貴様っ! まだ私の話が終わってないだろう!?」
「手伝ってくれてありがとうな、饅頭か何か買ってきてやるよっ!」
冗談じゃない、わざわざ第三席の仕事を請け負ったなどと宣うなら相応の量を誇るはずだ。幸いにも本日の課業は海燕に整理した書類を提出すれば終わる。
甘味を手土産にすれば雛森は嬉し気に受け取ってくれたし、きっと先任隊士の機嫌も良くなると願いたい。
▽
隊舎の屋根に登って夜風を浴びる物好きは他にいない。自信をもって断言したいところだが、生憎と今回は先客が存在した。
爛々と輝く銀月に照らされた後ろ姿に一瞬だけ面影を重ねた。寮の屋上、何をするでもなく夜空を見上げては肩を並べた。風邪を引くと注意しても、一緒に戻るのだと頑固な一面を見せてくれた雛森。
「一人で月見酒ですか、都さん」
失礼しますよ。やや間を空けて隣に腰掛けた祐輝に対し、十三番隊の第三席を務める
視線を逡巡させ、窺うように見遣れば失念していたとばかりに都は両目を見開いた。
「ごめんなさい、祐輝君はまだ子どもだったわね。お酒じゃなくてお茶が良かったかしら?」
茶目っ気のある都だが、妙な所で天然な部分を見せることもある。海燕とは別の意味で調子を狂わされる相手だが、不思議と苦手ではない。
他の隊士とは業務面ですら交流が乏しい祐輝やルキアに分け隔てなく接する、数少ない存在だからだろうか。
「いや一応は大丈夫ですけど。こんなところで都さんと呑んでたら海燕さん怒るかなぁ、って」
「心配は要らないわ、あの人が潰れたから一人で寂しく月でも眺めようと思ってたの」
護廷十三隊の昇進は実力主義だ。単純にいえば席官の中で尤も強い者が第三席であり、更に上回る強者が副隊長、そして隊長と続く。
もちろん、隊長となるには実力だけでなく相応の条件を必要とする。副隊長の場合でも、実力のみならず人格面などが隊を預かる隊長によって評価される。
即ち第三席の都は十三番隊で三番目の実力者であると同時に副隊長である海燕には劣る。単純な認識ではそうなるのだが、それは修正せねばならないらしい。
部下でもある自分の妻に吞み潰されるなんて海燕さん無様じゃないんすか。日頃の鍛錬で蓄積された敵意を糧に内心で毒をはく。
「んじゃま、遠慮なく」
徳利から遠慮なく杯に酒を注ぐ。軽く喉に流し込めば、浅い風味と共に仄かな火照りが身体を温める。頬が熱く感じた。いくら夜風を浴びるために身体を温める必要があれども、流し込んだのは僅かな量なのだ。
「こんなの呑んでたら誰でも潰れるんじゃないっすか」
「あら、やっぱり子どもね。京楽隊長から呑みに誘われてるって聞いたから、てっきり酒豪だと思ってたけど」
「呑めるのと呑むのは違いますよ」
「でも、偶にはお酒の勢いに身を任せてみるのもいいわよ。雑念を振り切れるし、無理してため込んでる男の子を吐き出しなさいな。祐輝君、明日は非番でしょう?」
「酔ってますね、それ言ってること無茶苦茶っすよ」
口元を抑え、都は楽し気に相好を崩した。頬に朱が指した様子は見受けられない。冗談だと遅まきながらに気づく。
たかが一杯で酔いが回った事実が不快だった。子ども扱いされても否定が難しいじゃないか。
「いいのよ、貴方はまだ若いのだから。偶には大人に甘えなさい」
「甘えることなんかないっすよ」
「そうかしら。課業の時間は一緒にいるルキアさんも、朽木のお屋敷という家があるわ。隊舎ではどうしても貴方は独り、だからこうして月を見たり、風に当たるのでしょう? 孤独を紛らわすために」
普段の祐輝ならば軽口の一つでも叩いて話題を変えた。えぇ、月を見てると兎が傍にいる気がするんですよ。
だが酩酊した状態では思考がまとまらず、感情の奥底にある本心が零れ落ちてゆく。
「そりゃ、霊術院の頃は独りで飯は食ってなかったし」
「ルキアさんと一緒だったの?」
「いや、アイツには幼馴染みがいて。学級は違ったけど家族みたいに、ってか家族だったから」
「そっか。じゃあ祐輝君は誰と一緒にいたのかな」
「雛森」
即答だった。喉の渇きを覚え、杯に残った液体の全てを胃袋へと流し込む。潤いが足りない。徳利から注ぎ直し、一息に飲み干してから言葉を続ける。
「危なっかしくて、でも根が真面目だから面倒見のいい奴。放っておけないから目を離しちゃいけないと思って、そしたらなんか、いつも」
「隣にいた?」
待て、何を言おうとしているんだ。いや、もう口走った後か。つまり手遅れなのだから、全てを吐き出しても問題ないか。
「茜雫の手を離したんだ、せめて隣にいるあいつの手は握ろうって。約束もした。一緒に甘味処に行こうって、それなのに俺は独りでここにいる」
「でも、貴方は力を持ち続けることを選んだ。その代償が孤独では駄目なの?」
「独りだったら意味がないんだ」
銀月が雲に遮られる。影が差した祐輝の表情には陰鬱なものが漂っていた。ある種の死相だった。死の淵を垣間見た者だけが浮かべる、己の命を彼方へ飛ばす呪いに似たものだ。
「寂しいのね、貴方は」
「なくしたものは戻らない。子どもでも分かることだよ都さん」
酒の勢いに任せて吐き出したのは紛れもない真実だろう。寂しい、そうかもしれない。気心の知れた仲はルキアだけだ。それも日中、与えられた仕事をこなすときや海燕に稽古をつけてもらう僅かな時間のみ。
雛森桃の存在は多大なる影響を与えていた。少女が傍にいる世界が、喪失の恐怖と後悔を抱き続けた祐輝にとっての日常と化していた。
かつて流魂街で盗人として日々を送っていた頃、茜雫の名を持つ魂魄が傍に寄り添ったように。