気怠げな修復屋   作:Artisan

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お久しぶりです。(^_^;)
気づけば平成が終わり、令和へと突入。

.....ハイ、ものすごく遅れました。マジですいません。
実は、現在高校2年生なのですが、志望大学が難関なので既に受験勉強を目指しておりまして。
これからも不定期になりそうです。流石にここまでは開けませんが、週1更新になると思います。

期待して下さっている読者の皆様。ご了承ください。


あと、今回で「因縁」は終結します。駄文要素はいつも通り。しかし、残酷成分がパネェです。
.....ご了承くだs(殴打)


因縁 下

さて、やっと俺のユニーク──【殺人剣】──を出したのだが。

あんな大層なことを言っておいて、それでもコイツに勝てる気がしない。

そもそもこういう場面はラノベやらコミックやらでよく見るが、それだけで急に強くなるのはおかしいと思う。あくまでも俺の偏見だが。

だから、油断はしない。奴の言動と行動、その全てを目に焼き付ける。

 

 

「クソが.....クソがクソがクソがァ!!」

 

俺の上から見下したような発言に腹が立ったのか、剣の切っ先をこちらに向けて突進してくる。

怒りに塗れているせいでなんとも単純だが、それを高いレベルが補っている。

 

 

「だぁぁッ!」

「グガッ!?」

 

まずは奴とすれ違うように突進。刀で奴を斬りつけるのも忘れずに。

後ろから悲鳴が上がるが、それは気にせずにソードスキルを発動する。

 

 

 

“単発SS 辻風”

 

 

 

「もういっ、ちょ!」

 

短い硬直が解けたところで、再度、発動の構えを取る。

 

 

「ナメんなァ!!」

「! なにっ!?」

 

しかし、奴はそれを許さない。

顔を上げれば、すぐそこまでオレンジ色に光った刃が迫っており──

 

 

「グ、ァァァァァ!!」

「!」

 

いや、斬られはしない。

ほぼ反射だったが、何とか刀を滑り込ませる事が出来た。

 

 

「弱ぇんだよッ!!」

「ガッ!?」

 

しかし、防御にはならなかった。

刀はそのまま押し切られ、俺の肩を斬り裂く。

光はそれで止むことはなく、俺の体に傷をつけていく。

 

 

「ッ.....サンドバック、みてぇ、に、斬るなッ!!」

「グッ.....!?」

 

数秒遅れて、刀を乱暴に振り回す。

多くの傷を身に宿してしまったが、まだ大丈夫だ。まだ戦える。

 

 

「ハァ.....ァァァァアアアアア!!」

「ッ!!」

 

自分がしていた事を邪魔されたからか、再度突進してくる奴。

先程よりも速い。レベル差によってここまで変わってくるのか、と。

溜息を吐きながら、腹を左手で押さえ、刀を構える。

──そして。

 

 

 

 

 

「────取った」

「ッ!!?」

 

ズブリ、と左手から音がする。正確には、()()()()()()()()()()()から。

ちょうど左手で抑えていた部分──腹を狙ってきた。おかげで、剣筋は単純で分かりやすかった。

ダメージがジリジリと減っていくが、奴を捉える事が出来たから良しとしよう。

 

 

「は、離せッ!!」

「っ.....」

 

俺に怯えるように、体術スキルを使ってくる。

少しずつ傷が増えていくが、気にしない。ノックバックが入るのは少々問題だが。

しかし、せっかく捉える事が出来たのだ。このチャンス、使わねば。

 

 

 

 

 

「だ、ま、れェェェェ!!」

「ゴベェァ!!?」

 

刀を握りしめた右手で、奴の顔面を殴り飛ばす。

刺さっていた曲刀も衝撃で抜けてしまうが、まぁいいや。

 

 

「ッ.....何で!何で死なねェんだ!?もうとっくに死んでてもいいだろォ!!?」

 

突如、奴は駄々をこねる餓鬼のように叫び始めた。

まぁ、コイツが言いたいこともある。デカいレベル差があるのに、何故未だ、この世界に居るのか。

 

 

「ハッ.....お前、俺を狙ってんのによく見てないんだな?」

「アァ!?何言って.....!?」

 

そこまで言いかけて、やっと奴は気付いたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その光.....まさか、【修復】か!?」

 

俺の左手が、淡い黄緑色の光に包まれている事に。

そう。俺はここまでつけてきた傷を、【修復】で回復していたのだ。

 

【修復】の本当の使い方は、物を直すことではない。

自分、あるいは、自分が入っているパーティー所属のメンバーを回復する。これが本質である。

確かに便利なのだが、【修復】の取得方法はなんと、『自分のHPがレッドゾーンの時に、武器を破壊させてダンジョンから生還する』、というイカれたもの。

さらに、熟練度の上げ方も『どれだけレッドゾーンで居られるか』なんてバカみたいな上げ方だ。だから取得した人は少ないんだろう。

 

まぁ、そんな事はさておきだ。

奴がこの光に気づいたところで、今更だ。まぁ、遅かっただけであって、勝ち確定になった、という訳ではないんだが。

 

しかし、勝つ可能性は上がった。

『人型に対して1.8倍の攻撃力上昇』の効果を持つ【殺人剣】。

『毎秒ごとに階差数列の仕組みで回復』の【修復】。

 

負ける気がしない。

 

 

「ッ.....それがァ、どうしたァァァァァ!!!」

 

奴は、まるで恐怖を消し飛ばすように叫ぶ。

単純な突進攻撃。刀身が光っていることからソードスキルと確定。

 

 

「フンッ!」

「なにッ!?」

 

それを俺は、()()()()()()()()()

刀の耐久値が急激に減っていく。無論、黙って見過ごすことはなく。

 

 

「【修復】ッ!」

 

緑色の光に包まれた左手で、刃に触れる。

縮まっていた耐久値は踏みとどまる。僅かに【修復】が勝っているように見える。

 

 

「グッ.....死ねよッ!!粘るんじゃねェ!!!」

「ッ.....」

 

しかし、相変わらず力は奴の方が上だ。

防ぐことは出来ても、押し負けてしまう。

 

 

 

 

 

「.....いちいち心に響くようなこと言いやがって.....」

 

それがどうした。

ああ、そうしようか、なんて言うとでも思っているのか。

 

 

「アイツらが、俺を待ってるんだ」

 

ここで死んだら、誰がアイツらを守る。

まだ死ねない。まだ頑張れ。まだ耐えろ。

 

 

「だから、俺は.....」

 

俺は.....!

 

 

 

 

 

「こんな所で死ぬ訳にはいかねェんだよぉぉぉぉぉ!!」

「な、んだと.....!?」

 

刹那、俺は奴を()()()()()()()()

どうやって吹き飛ばせたのかはわからない。しかし、これはチャンスだ。

素早く態勢を立て直し、俺は勢いに任せて──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザシュ。

 

 

「.....あ」

 

自分の負の側面に気づいた時には、既に遅かった。

刃は奴の腹で丁度止まっていて。肩からそこにかけて、赤い傷が出来ていて。

 

やってしまった、と瞬時に分かった。

 

 

「ぁ、ぁぁ.....!」

「...やりやがったなぁ?やっちまったなぁ?喜べよ....

 

 

 

 

お前は今、人を殺したんだ.....!」

 

奴はそれだけ言い放って。

ポリゴン体へと変わってしまった。

 

 

「.....ハハ。やっと殺せた。殺せた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハハ.....」

 

今の事象を見て、あなた達は俺の事をヒーローと思っただろうか?

そんな訳ない。俺は、取り返しのつかないことをしてしまった。

 

俺は.....今、この時を以って、悪へと堕ちた。




読了、お疲れ様でした。次回は出来るだけ早く上げるつもりでございます。
それと、SAO編は次回で終結。次々回からALO編が始まります。お楽しみに。


あ。現在、『Diavolo Bianco』のリメイク作品を作成中です。
もう少しで投下予定です。5月中には1話を投稿するつもりでいます。


長くなりました。では、またの来店をお待ちしております。

更新どうするのだぁ

  • 週1ペースでぇ
  • 月1ペースでぇ
  • 他作品メインだぜぇ
  • すたぁばぁすとすとりぃむぅ
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