いや、まぁ、ALOの話ではあるんですが。いきなり入ってもアレだなーって思いました。なのでリアルの話っす。
では、どうぞ。
アルバイトな修復屋
「───おっさん。コレ、ここに置いとくぜ?」
「おう。あ、それ拭き終わったら休憩な。」
「ほーい。」
キュッキュッと水滴だらけの皿をしっかりと拭き、乾燥機の中に置く。
カチャリ、という音が響いた。店の中はなんとも静かである。決して客が少ないという意味ではない。言うならantique……じゃなかった、アンティークな雰囲気と言ったところか。
「うし。おっさん、コーヒー入れていいか?」
「OK。ミルクいるか?」
「No thank you。」
予め欠点豆が取り除かれた袋を取り出し、じっくりと豆を焙煎する。
2ハゼ目の音を聞いてからコンロの火を止めて、カゴに移す。この音が結構好きなんだよな。
15gほど手動式のグラインダーに入れて、ゆっくり回していく。
粉状になったのを確認して、カップに入れる。
ゆっくり、ゆっくりと回しながらお湯を入れていく。拙いが、これでも練習した方だ。大目に見てくれると助かる。
さて、自作のコーヒーも出来たことだし。ちょっと休憩しま───
「やぁ。すまないが、僕にもコーヒーくれるかい?」
「」
「お、珍しいな、アンタが来るとは。」
…気付かなかった……
何で此処に居るんだよ、茅場さん。
*
「ほう、なかなかの出来じゃないか。よほど練習したのが良く分かるよ。」
「うっさい。これでも半人前だってよ。」
数分後。取り敢えず茅場さんの分も入れ、カウンター席で休憩する。生憎と休憩にはなりそうもないが。
……全く、唐突に来るのはやめてくれってい言ってるのに。俺の顔見るの、そんなに面白いか?
「ああ。見ていて飽きないのはあるかな。」
「心読まないでくれますか?」
…エスパータイプか。あとは悪か格闘かな?(小並感)
「……アレから2ヶ月か。彼女たちはどんな感じだい?」
「元気過ぎていつも通りさ。リハビリ終わってからすぐにベタベタだよ。」
「ラブラブだね?」
「そういうアンタもだろ?」
違いない、と苦笑してから静かにコーヒーを飲む。そんな彼を見て、未だに俺はアレが終わったのかと実感できていない事を感じていた。
SAOの終了。つい2ヶ月前にあの悪魔のゲームは終わったのだ。どっかのラスボス様は平然と俺のコーヒーを飲んでいるが。
ああ、捕まっていないのか?という疑問にはこう答えよう。
彼は捕まっていない。だけど、逃げてもいない。どういうことか分かるか?
答えは簡単。政府に協力という形で逮捕を無しにしたのだとか。そっち方面はよく知らない俺だが、どうやったのかは知らん。なんか凄い事でもやったのだろう。(思考放棄)
「それにしても。かの修復屋はこんな所でバイトか。物は直さないのかい?」
「あそこに書いてるよ。」
“壊れた物、直します”と書いてある紙に指をさす。
他の皆が何をしているかは知らないが、俺はおっさんの喫茶店でバイトする、という形に落ち着いた。
いや、まぁ、言ってしまえばバイトではなく店員として働いているのだが。いつも働いている訳ではないので、こういった表現は正しいと言える。
因みにリアルでも修復屋は健在だ。スキルが無いと直せないのでは?なんて事にはならない。
自慢ではないが、親譲りの“修復スキル”は元より高いもの。それは衰えるばかりかレベルアップしてるんだよな。
「んで、何の用だよ?アンタが手ぶらで来るなんて事は無いだろ。」
取り敢えず、触れておくべき事はこれぐらいか。まだ疑問があったら言ってくれ。
さてさて、取り敢えず俺は茅場さんにジト目を向けておく。
どうせ面倒くさい用事、という事はわかってる。もう諦めた。
「……今、約300人のSAOプレイヤーが、まだ目覚めていない。これは知っているかね?」
「勿論。……その中に、アスナが入ってることもな。」
そうだ。あれから2ヶ月が経っているにも関わらず、まだ目覚めていない人たちがいる。その中には、“閃光”として名を馳せたアスナも。キリト……いや、和人が悔しそうに嘆いていた。
……ああ、成る程。
「察しがいいな。まぁ、なんだ。どうやら僕の後輩が色々やっているみたいでね。
どうだい?お姫様を助けてみたくないか?」
「……それ、俺じゃなくてアイツに言えよ。」
「もう言ったよ?」
なんで俺にも言うんだよ……俺にはアイツらが居ると知っててか?
でも残念。手助けするつもりはないね。尚更やる訳にはいかねぇのサ。
「そういうのは、勇者がやるもんだ。俺みたいな弱っちい奴がやる事じゃない。
……代わりと言うのはどうだが…木綿季と藍子に頼んんでおく。それでいいだろ。」
「流石、“気怠げな修復屋”と言われていた事はあるな。」
「それ言ってんのアンタだけだからな?」
なんだよ、気怠げな修復屋って。ネーミングセンス皆無かよ。
……まぁいいや。取り敢えず、アイツらに頼んでおきますか。
俺はアイツについて行かない。これだけは定義しておこう。
「じゃあ、そろそろ行くよ。お金、ここに。
マスター。こんなツンデレで目つきが悪いウィルですが、どうかよろしくお願いします。」
「おう。コイツの扱い方はもう完璧だぜ。」
「最後の最後でやめてくれよぉ!?」
何なのこの人達。ツンデレとか馬鹿じゃねぇの?……馬鹿じゃねぇの?
つーか、エギルさんや。アンタも乗るなよ。何が完璧だよ。マニュアルでも読みやがったかクソ店主。
「……はぁ。溜息しか出ねぇな。あ、おっさん。電話していいか?」
「おう。……ホントに手伝わねぇのか?」
「ん?んー……まぁ、そうとも言うし、そうじゃないとも言えるね。」
「?」
まぁ、そういうことよ。ついていかない事は確かさ。
ただ、それだけだ。取り敢えずアイツらに電話しておこうか。あと和人にも。
「──もしもし?ちょっと頼みたいことがあってさ────」
さて。俺も準備しますかね。
須郷ってフェアリー・ダンス編の最後に何したっけ?(大ヒント)
って事を踏まえておきましょう。ウィルのしようとしている事が分かります。
フツーに修復屋の仕事を待っていた方。もう少しだけお待ちを。
あと1話が終わったら、すぐにそっち方面の話に移ります。
それまで、少々お待ちください。
感想・評価、くれてもいいんだぜ……?(うるうる)
更新どうするのだぁ
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すたぁばぁすとすとりぃむぅ