気怠げな修復屋   作:四乱 蹴戸

21 / 21
お久ですね(諦観)
久々の投稿ですまないですが。恐らく、いや、間違いなく亀更新になります

期待して待ってくださった方、すいません、ホリゾンタル(ちょっと待て)


妖精の都

「……今日もいい天気だなー」

 

 

こうやって空を見るのは、そういえばSAO以来か。

あのオールドマンに勧められて泣く泣く貯金を崩すこと。まぁー、悪くないな。

……おっと、こんな所でのんびりしていてはダメか。開店祝いにアイツらが来るんだよな。

 

さて、準備しますか。今日はあの双子もアイツらと来る予定だし。早くしよう。

 

 

「えぇと、これはここで………アレ、何処に閉まってたっけ。アレェ………?」

 

 

試行錯誤しながらストレージ満タンの荷物を解いていく。いや、収まってはいないんだけど。

持っているもの全て片付ければ、玄関付近に置いてあるチェストからまたストレージをいっぱいにする。

 

そうすること10分。意外にも早く終わった。

 

 

「いや早過ぎたわ。アイツら来んの、あと30分もあるじゃんか」

 

 

しまったなぁ、フツーに時間配分ミスった。現実と混同しすぎたか?最近VRやってなかったからなぁ………

……自分の武器の手入れでもしようか。ついでに、()()()()()をお客さん方に教えよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在、2025年8月。あの事件から、半年以上が経過した。

 

鍍金の勇者は各地で様々な妖精と出会った。

風を統べる、シルフ。

動物との親交、ケットシー。

双子の絶対、インプ。

焔の如く、サラマンダー。……などなど。

 

時に焔の妖精と戦い、時に猫と風の妖精の力を借りて。そして世界樹を登った先には、どこまでも謎の機械が広がる不気味な研究施設。

それらの機械の中で眠るのは、300人程の人間。──SAOクリア後、意識不明だった人達。

進みに進めば、遠くに檻が見え、居たのは探し求めていたお姫様。

 

しかし、それで感動の再会とはならない。泥棒の王の誕生だ。

 

 

「………泥棒の王は()から奪った力で勇者を虐めました」

 

 

あまりにも巨大すぎた力は、勇者の心を泥に溺れさせました。勇者は負けそうになったのです。

そう、負けそうになった。勇者は、主人公は負けない。彼に助けの手が差し伸べられた。

 

かつて魔王だった力を使い、見事彼は姫を檻から救ったのでした。

 

 

「因みに、勇者はその日の夜の内に病院に向かったそうだが、そこには泥棒の王が倒れていたんだと。さて、誰がやったのやら。……フフフ」

 

 

現実では、非力だったな。まぁ、泥棒なのだから。奪うことしか出来なかった奴に勝つのは意外と容易いものだ。あ、これ独り言なので。ハイ。

まぁまぁ、勇者の伝説は、これで終了。姫を救ったと同時に、彼等の役目は終わったのだ。

………保険はあるけどね。1人ぐらい、あの世界の思い出を残していてもいいだろう。

 

 

 

 

 

「こんにちはー………あ!兄ちゃん、おはよー!」

「お、来たか。………んあ?正反対な姉はどこ行った?」

「正反t………お姉ちゃんは予定通り、キリト達と来るよ。用事があるんだって。というか、ボクが早く来るなんて言ってないはずだけど?」

「お前の性格を考えたら分かる」

「えへへ」

 

 

全く………まぁいい。丁度、終わったからな。折角早く来てもらったんだ、手伝いでもさせるか。

かと言って、料理は既に終えてるし。他にやる事つってもなぁ………あ。

 

 

「なぁ。手伝いとかいいからさ、お前の剣。俺に見せろ」

「手伝うとか言ってないんだけど………で、ボクの剣?何で?」

 

 

おいおい、修復屋の俺に言うのかよ?

俺がそんな事を言うなら、何をするかなんて決まってるでしょーが。

 

 

 

 

 

「流石に、完璧に直せる奴は此処に居ねぇだろ?俺が新品同然に治してやるよ」

 

 

修復屋の、妖精郷での最初の仕事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

さぁ、始めよう。

メニュー欄を開いて、“スキル”から“修復”をタップ。右手に緑の色、そして熱が宿る。

あぁ……この温かさ。懐かしい。半年しか、いや、半年も経っているのだ。こう感じるのも仕方ないかな。

加えて、あそこと全く同じ作業場。自然と笑顔が浮かんでくる。

 

 

「……ふぅー………」

 

 

懐かしさを感じるのはここまで。ゆっくりと、刃に触れる。

撫でるように、慰めるように、励ますように。ゆっくりと、ゆっくりと。

 

 

「頑張れよ、アイツについていくのは大変だろうけどさ。でも、お前は良い持ち主に恵まれたよ」

 

 

目を凝らさないと見えないが、無数の傷がついていた。

これは、良いプレイヤーが使っている証。ここまでSAOに似せてくるか。アイツらがこの世界を気にいるのも、似てなくて似ているからなんだろうな。

っと。話が逸れた。

 

 

「疲れたら此処に連れてもらって来い。俺が何度でも治してやるから」

 

 

その前に折れんなよ、なんて言葉も付け加えて。

光が一瞬強く光ったと思ったら、それは新品のように淡い紫色の光を纏っていた。

銘は、【絶剣マクアフィテル】。ホントに良い剣だよ、コイツは。

 

 

「………うん。完了だ」

 

 

何度か剣を振って手心地を確認。意外と重かったのは余談。

剣を鞘に入れて、作業場を後にする。

 

 

「おーい、修復終わったぞ───」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ホワイト、ALOにようこそー!!!」」」

「───え?」

 

 

なんとビックリ。戻ってみれば、アイツら──キリト達が居るではないか。

これは………ふと剣の持ち主──ユウキの方へと顔を向ければ、やけににやけた顔をしてる彼女と、その姉──ランが居た。

 

 

「サプライズだよ、ウィルさん……いや、ホワイトさん」

「どう?驚いた?こういうの好きでしょ?」

「………生意気な双子どもめ」

「「んなぁ!?」」

 

 

全く、怠いことしやがって。照れ隠しに髪の毛をグシャグシャにしたけど、やっぱ照れ隠しにしか見えないよな。

あぁ、嬉しい。ありがとうよ、ラン、ユウキ。

 

 

「さぁさぁ、イチャイチャしてないでこっちに来なさいな!」

「ほらほら、こっちに来てください!」

「うぉ?おおお?」

 

 

リズとシリカに腕を引かれ、強引に前に連れ出される。

おいおい……こんな事はしないって言ったのに………はぁ。

ま、今日ぐらい、はっちゃけてみても構わんか。

 

 

 

 

 

「………あー、主役のホワイトだ。言う事なんてホントは無かったんだけど………まぁ、話させてもらうよ。…ここまで長かったなぁ。ホントに色々あった。特にキリトとアスナは厄介ごとに巻き込まれてさ。全然関与してない俺が言うのも、んで半年経った今で何を言うか、だけど。敢えて言わせてもらう。…お疲れ様」

「ハハッ、主役が労ってどうするんだよ」

「私達の事は大丈夫。でも、ありがとう」

「…うん。元気そうで何より。で、肝心の俺の事だけど、さ。別に何も言う事がないってさっき言ったからさ。一言だけ言わせてもらうよ」

 

 

目を閉じ、あの世界を思い出す。

 

色々あった。たくさん死んで、たくさん生き残った。

これからは死人なんて出ない。でも、胸に留めておく。

アイツだってそうだ。俺たちの中に足を踏み入れた。だけど、それでも忘れちゃいけない。

 

“ホワイト”の仕事は終わり?何を言ってるのやら。

これからだ。俺の物語は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───これからも、修復屋は平常運転だ。武器も心も、いつでも癒してやる」

 

 

気怠げな修復屋の話は、ここから始まる。




知ってるか?これって最終回じゃないんだぜ()
というわけで、ALO編、本格的に開始です。ごゆっくりとどうぞ

たまーに更新するぜぶるぅああって感じです
なんて、自分では決められなーいのデス。アンケートよろしくぅデスぅ


では、またのご来店、お待ちしております

更新どうするのだぁ

  • 週1ペースでぇ
  • 月1ペースでぇ
  • 他作品メインだぜぇ
  • すたぁばぁすとすとりぃむぅ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。