気怠げな修復屋   作:Artisan

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閃光サマ

「.....なぁ閃光さんや。何で此処で飯食ってんの?」

「別に良いじゃない。貴方のご飯は美味しいんだから。」

「そういうアンタも料理スキルMAXだろ.....」

 

オリ主は此処に居る。

目の前の閃光サマを見て呆れている。

つーか喫茶店のように使うなし。修復屋なんですけど。

 

 

「.....で、何で来たんだよ。タダ飯食いに来たわけじゃねぇだろ?」

 

溜息を吐きながら言うと、彼女は至って真剣な表情へと変わった。

.....成る程、これだけ真剣な顔をするって事は、余程の事か。

俺は心を構えて、話を聞くことにした━━。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タダ飯な訳ないでしょ!!」

「そっちじゃねぇよ!?」

 

思わず椅子から転げ落ちたのは余談だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調味料を作って欲しい?」

 

改めて、言われた事をそのまま返すと彼女はコクコクと頷いた。

.....どういう事だ?別に醤油とマヨネーズは作れてるし.....第一、俺が渡すようなモンなんて無いぞ?

 

 

「.....前にキリト君が言ってたのよ。『アイツんとこのサンドイッチは美味しい』って。だから、その.....」

 

成る程。乙女だなぁ。しっかし、そんなに好評だったのか?

特に調味料は入れてなかった.....あ。入れてたわ。

 

 

「それならあげるよ。ほれ、多分これだろ。『自家製マスタード』。」

 

そう言ってメニューから取り出す。

これは俺が作った調味料の1つ。しかも、普通のマスタードじゃなく、アイツ専用の辛さ増し増しだ。

因みに他の人が食べるとHPが1割程減るだろう。.....いや、だろうじゃないな。減る。

 

 

「マスタード.....舐めても良いかしら?」

「やめとけ。それはアイツ専用だ。.....普通の奴も渡しとく。これなら大丈夫だろ。」

「ホント!?ありがとう!」

 

ホント、良い笑顔な事で。この美貌でアイツを魅了させたんだろうな。

.....いや、違うか。コイツはコイツなりに頑張ったんだ。何勝手に納得してやがる。

 

 

━━ねぇねぇ!一緒にあそぼーよー!!━━

━━こら!困ってるでしょ!!全く.....妹が迷惑をかけてごめんなさい.....━━

 

 

「......」

「?.....どうしたの?そんな、悲しい表情(かお)して。」

「!.....いや、なんでもない。」

 

危ない危ない。まーた思い出してた。

全く.....似てるんだよなぁ、コイツの顔...というか雰囲気が。だからあんまり会いたくないんだよ。

......はぁ。少しサボり過ぎたか。そろそろ支度をしますかね。明日は野武士面がやって来る事だし。

 

 

「んじゃ、そろそろ店番に戻るわ。会計は別にいらん。その代わり、感想よろしく。」

「分かったわ。ありがとう。」

「んー。」

 

さて、今日も修復屋は平常なり。




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