気怠げな修復屋   作:四乱 蹴戸

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あのイベントの前にあの人の登場です。


ぼったくる商人

「よぉ。元気にしてるか?」

「.....珍しいな。今日は雨でも降るんじゃねぇの?」

 

オリ主は此処に居る。

珍しい人が来た事に結構驚いてる。

 

 

「なに、武器の修復をお願いしたくてな。」

「は?アンタ、商人だろ?アイテムならまだしも武器の修復とか.....何かあんのか?」

 

別に何も無かった筈だけど.....いや、商人対象のイベントがあるのか?

でも、それにしては真剣な表情だよな。ホントに何があるんだ?

 

 

「ああ.....(74層)を乗り越えたら、もうクォーターだろ?

ちょっと気が早いかもしれねぇが準備しておこうかと思ったんだ。」

「そういう事かい。クォーター攻略に参加する商人なんてアンタしか居ないぞ?」

 

苦笑いしながら奴さんの武器を受け取る.....グッ。

やっぱ両手斧は重いなぁ.....まぁ、外見的にも質量的にもしっくり来るんだろうけど。

 

せっせと運んで、修復作業を開始する。あまり傷も見えないし、これぐらいならすぐ終わるだろう。

にしても.....もうクォーターか。早いもんだなぁ。早く出たいと思ってんのに心の何処かで寂しく感じるな。

 

 

「何言ってんだ。お前も偶に出てるじゃねぇか。」

「出てた、の間違いだな。俺が来る度に噂になるからもう行かねぇよ。」

「確かにな.....結構キテたのか。」

「いやジョークですけど?」

 

そんな事で辞めたら何言われるかたまったもんじゃねぇよ。

つーか、ユニークスキルの事もあるし。まだ熟練度MAXじゃないからな.....上げておかねば。

.....明日、風林火山の奴らと74層に行くって言ってたな。後で自前の武器も確認しとくか。

 

 

「.....もう攻略組には戻らないのか?」

「.....」

 

ああ、戻らない。だけど、その言葉はまだ紡げない。

そりゃそうだ。こんな奴が居れば嫌だろう。だから抜けたんだ。

でも、戻りたいと思っている自分も居る。その2つの思いが自分の中で戦ってるんだ。

 

 

「ま、お前の好きなようにすればいいさ。」

「っ〜〜〜!?あ、頭撫でるなっ!!?」

 

むぅ.....また子供扱いされてるよ.....10代の中で年長者なのに。

まぁ、この人は既婚者だからな。そういう気持ちもあるんだろう。俺としては納得いかないが。

 

 

「じゃ、また来るぜ。俺の所も来てくれよな。」

「最後に宣伝かよ.....。...ああ。またお邪魔するさ。」

「おう。じゃあな。」

「毎度ありー。」

 

今後とも気怠げな修復屋をよろしく。それだけ言うと奴さんは出て行った。

さてと。次は自分の武器だな。どれを持って行くか.....

 

そんなこんなで1日を潰す修復屋は、今日も普通運行。




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