気怠げな修復屋   作:四乱 蹴戸

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遅れてすみません。ちょっと怪我をしてしまって。

今はもう大丈夫ですので、投稿再開します。


ユニークスキル【主人公補正】

「んなっ.....渡すわけねぇだろうが!!」

 

野武士面の怒号が響く。

そりゃそうだ。渡す云々の前に、対価なしで渡せって言ってるんだから。

 

 

「キリの字よぅ、渡さなくていいぜ。それはお前さんが努力して取ったモンだ。それをこんな奴に渡す必要は無ぇ!!」

 

おっさんの言う通りだ。こんな奴に渡してたまるか。

俺は静かに真っ黒黒助の後ろに立ち、睨みを利かせておく。

.....しかし。

 

 

「黙れッ!!我らは解放隊だッ!!よって、()()()は我らに従うべきなのだッ!」

「っ.....クソ野郎が.....」

 

何なんだコイツ。勝手に現れて、んで寄越せとか。巫山戯てるにも程がある。

仕方ないが、此処は俺が力尽くで━━

 

 

 

 

 

「止めろ。お前は出なくていい。」

「!!」

 

が、止められてしまった。

チッ.....コイツ、渡すつもりかよ。どんだけお人好しなんだ。

こんな奴に渡してもデメリットしか残らねぇってのに。それはコイツも分かってるだろ.....

 

 

「.....マッピング情報、提供するよ。」

「うむ。協力、感謝する。」

 

何の心も込めていない感謝を言うと、奴はまた大勢のプレイヤーを連れて歩き出した。

それも、俺達が来た方向とは反対──つまり、()()()()()()()()

 

 

「...ちょっと待て。お前以外は全員バテてるぞ。」

 

嫌な予感を感じながら、俺は忠告する。そのままで行ってはダメだと。

だけど、奴はそれを聞いた瞬間怒りの表情を浮かべた。

 

 

()()()が何を言うか!!我らが疲れているだと!?そんな事があるか!お前達、行くぞッ!!」

「ッ.....」

 

止められなかったか.....。まぁ、俺の言う事なんか聞きたく無いだろう。仕方ないか。

頑固中佐は部下達を無理やり奮い立たせ、そのまま進んでいった。

 

 

「あの野郎、言いたいこと言いやがって.....」

「良いよ。それより、奴等が心配だ。追いかけよう。」

「ああ。行こう。」

 

行ってなければ良いんだけど。さっきの言い分からして行ってそうだ。

仕方ない。行くしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デヤァ!」

「ハッ!!」

 

道を塞ぐモンスター共を斬り裂いていく。当然、俺以外の奴が。

え?戦わないのかって?俺の性格は“面倒くさい”だから仕方ない。ハハッ!

 

 

「.....なぁ、ホワイト。」

「んあ?どうした真っ黒黒助。」

 

.....?いきなり真っ黒黒助が話しかけてきた。

そして何故に真剣な表情?何かしたっけ?

 

 

「その.....何とも思ってないのか?“鬼”って呼ばれた事。」

「ああ.....。.....別に何とも思ってないよ。事実だからな。」

「いや、それは━━「それに。」━━え?」

 

頭をポリポリと掻きながら俺は答える。

心配してくれてるようだけど、もう弱っちい俺じゃないから。

 

 

「━━お前らがいる。それで十分だろ。」

「.....ホワイト..........」

 

あーあ。何らしくない事言ってんだか。今日の俺は変だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グァァァァァ!!?」

「「「!!!」」」

 

突如、奥から叫び声が聞こえた。

まさか。全て察した俺は即座に動いた。

 

 

「あ、ちょ━━!?」

 

野武士面が何か言ってるが、止まりやしない。

隣には閃光と黒の剣士。だが、僅かに俺と黒助が速い。

そして、ボス部屋の前に着くと、其処には━━

 

 

「うわァァァァァ!!?」

「く、来るなァァァァァ!!?」

「嫌だ死にたくないィィィィィ!?」

 

━━阿鼻叫喚。地獄が広がっていた。

幸い、まだ誰も死んでない。早く助けないと。

 

 

「ダメよ.....」

「.....アスナ?」

「ダメェ━━!!」

 

マジかよ!!此処で飛び出したら奴に狙われるっつーの!?

ソードスキルを放つが、全く怯まず。それどころか彼女を弾き飛ばした。

 

 

「■■■━━!」

「チッ.....黒助ェ!時間稼いでやるから()()()()()()()()ッ!!」

「!!...わ、分かったッ!!」

 

彼女に振り下ろされる大剣を、短剣で受け流す。

ユニークは.....使えるな。()()()()()()()

 

 

「閃光ッ!!お前はアイツらの救助だ!!!

お前ら(風林火山)もだ!出来るだけ早く!!」

「う、うん!!」

「分かった!お前ら、行くぞッ!!」

 

さて.....タゲはこっちに向いてるな。

幸運だ。これはあまり人に見られたくないし。

 

 

「■■■■■ッ!!」

「五月蝿い。受け流されただけで怒るなよ。」

 

それを挑発と見たのか、奴はいっそう吠えてくる。

そんな無様な姿を見ながら、俺は構えた。逆手で短剣を持った右手を後ろに、腰は深く。

そして俺は━━

 

 

 

 

 

「どこ見てんだ?」

「━━■■■!?」

 

奴を()()から斬り裂いた。

奴の反応が一瞬遅れて、だがすぐさま得物を振り抜く。

 

 

 

「━━!!」

「■■━━!?」

 

しかし、遅い。

振り抜かれたソレを宙返りしながら躱し、連続で斬りつけていく。

右、左、上、下、斜め。短剣特有の素早い動きでダメージを与えていく。

HPバーを2()()()()()()ところで、俺は後ろへと下がった。同時に、()()姿()がすれ違う事も。

それを認識した瞬間、俺は力強く叫ぶ。

 

 

「“スイッチ”ッ!!」

「デヤァァァァァ!!!」

 

そして、奴を吹き飛ばす。前には2()()()()を持った奴──黒の剣士が。

俺の仕事は一先ず終了。続いて、入口の所まで走って戻る。

 

 

「ホワイト君!?き、キリト君のアレは.....」

「それはアイツに聞け!!それよりも、ポーションは足りてるか!?」

「...分かったわ。分けてくれるかしら?」

「勿論。」

 

念の為に持って来ていた大量のポーションを渡す。

俺に出来ることはこれぐらい。【修復】スキルは治癒も出来るが、まぁ、ポーションだけで事足りる筈。

 

それに、俺の仕事は“一先ず終了”したのであって、まだ“終わって”はいない。まだ頑張ってる奴がいるんだし。

俺はそう思って真っ黒黒助を見た。2つの剣で淡い星光の斬撃(スターバーストストリーム)を放っている。

 

だが、相手は怯まずに、それどころか反撃している。もしかしたら、黒助の方が先に事切れてしまいそうな程に。

.....仕方ない。此処で、こんな所で死なれても面倒だ。つーか、『あの人』との約束もある。尚更、手助けしてやらないと。

 

 

「.....結構危ないみたいだし、ちょっと行ってくるわ。」

「え?ちょ、ちょっと━━!?」

 

後ろでなんか喚いてるけど、俺は黙り込むことにした。(無視とも言う)

シュン、と短剣を抜き、一直線に閃光を描く。刃に血塗られたような光が宿り、そのまま加速していく。

 

 

「.....フッ!」

「■■ッ!」

 

短剣が奴を斬り裂いた瞬間、奴は悲鳴を上げて怯んだ。

良かった良かった。スタン性能が発揮出来たようだ。俺の幸運値マジスゲェ。

それはともかく。俺はすれ違いざまに黒助へと視線を向ける。『トドメはお前に任せる』と。

 

 

「ハ、ァァァァァ!!!」

「■■■■■━━!!?」

 

そして、奴を星光が貫いた。




次回は普段通りの修復屋方面に戻ります。
月曜日までには投稿する所存であります。

あ、あと、ホワイト君のステータス必要ですかね?
感想で書いてくれれば、次回の前書きにて書きます。

更新どうするのだぁ

  • 週1ペースでぇ
  • 月1ペースでぇ
  • 他作品メインだぜぇ
  • すたぁばぁすとすとりぃむぅ
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