気怠げな修復屋   作:四乱 蹴戸

9 / 21
童謡みたいなタイトルになっちゃった.....


小竜と少女

カランカラン。

 

 

「お、いらっしゃ....こりゃまた珍しいお客さんだな。」

「お、お邪魔します.....」

『キュル〜!』

 

オリ主は此処に居る。

いつも通りカウンターでだらけていると、珍しい客が入ってきた。

呼び名は【竜使い】。初めてドラゴン系モンスターをテイムした事から、その名がつけられたんだとか。

 

 

「こんな辺鄙(へんぴ)な所に何しに来たんだい?」

「えぇーと.....これ、壊れちゃって.....」

 

そう言って取り出したのは、彼女愛用の短剣。しかし、所々刃毀(はこぼ)れがある。

成る程成る程。じゃあ、早速直しますか。

 

 

「ほれ。直すのはこれだけで良いか?」

「はいっ!お願いします!」

 

元気が宜しくて何よりだ。

俺は短剣を受け取り、【修復】を開始。いつものように淡い光が手に現れる。

 

 

「結構久し振りだけど.....良い面構えしてんじゃん。」

「えへへ.....色々あったので.....」

 

色々あった、には突っ込まない方が良いだろう。どうせ黒助の二刀流(でっち上げ)記事でも見て思い立ったんだろう。

そうじゃないとここまで使い込まない。前は2、3ヶ所だったのが数え切れない程に増えてるのだから。

 

 

「.....無茶はダメだぞ?いくらアイツに追い付きたいからって、自分を疎かにする事はないようにな。」

「うっ.....こ、心に刻み込んでおきます.....」

 

おいおい、図星じゃねぇか。つーか黒助と似たような反応をするな。

隣の小竜も溜息してるじゃん。使い魔に心配されるテイマーとか何処のラノベ主人公だ.....?

...まぁいいか。取り敢えず忠告しといて良かったな。

 

 

「.....うし、出来た。新品同然、最高の輝きだ。」

「ありがとうございます!えーと、お金は確か500コルでしたよね?」

「それだけど、半額にしといてやるよ。その代わり、健康的な生活を送る事。約束な?」

「へ.....?わ、分かりました!ちゃんとご飯食べます!!」

 

それだけじゃないんだけどな?ま、まぁせめてそれだけでも伝わって良かった。

竜使いちゃんから300コルを受け取り、お釣りの50コルを返す。

 

 

「ありがとうございました!また来ます!!」

「今後もよろしくなー。」

 

元気良いサヨナラに手を振って返してやると、彼女は満面の笑みで飛び出していった。

その笑みを見た途端、俺は懐かしいあの2人をまた思い出してしまった。

 

 

━━ねぇ!今日は公園に行こーよー!!━━

━━ちょっと!そんなに走ったら転んじゃうわよ!━━

━━大丈夫だって姉ちゃん.....のわぁっ!?━━

 

 

「.....何重ねてんだか。俺は疲れてるのか.....?」

 

思い出す、なんて馬鹿な事は止めて、俺はさっさと作業に戻る事にした。

今日の修復屋は雨模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ...ハァッ.....クソッ!?」

 

深い深い、闇夜の中。

頭上のカーソルを橙色で染めた1人の男は、必死に()()()()()

 

 

「何でこんな事に.....ヒッ!?」

「オイオイ.....逃げても意味ないって事は分かるだろ?」

 

咄嗟に振り返ってみれば、其処には追いかけ回されていたその原因である男が立っていた。

全て濃い灰色で埋まった()()は、薄く笑いながらゆらりゆらりと近づいていく。

 

 

「俺相手にここまで逃げ切れた事は褒めてやる。その功績を称えて、恐怖に塗れて死なせてやるよ。」

「あ、ぁぁぁぁ.....お、俺が何したってんだよぉ!?」

 

俺が何をしたのか。その言葉にソレは一瞬目を丸くし、次の瞬間には━━

 

 

 

 

 

「━━クハハハハハハッ!!何をしたってぇ...ハハハハハ!」

 

笑っていた。フード越しでも分かる程に奴は狂笑していた。

その姿を見て、男は益々恐怖に溺れていく。

 

 

「お前、そんなモン1つに決まってんだろ?お前はぁ.....」

 

そして、再びゆらりと動いたかと思うと。

ソレは既に男の視界から消えていて━━

 

 

 

 

ザシュ。

 

 

「..........ぇ?」

「━━━━お前が人殺しで、()()()()()だよ。」

 

次の瞬間には、男はポリゴン体へと変わっていた。

それを口元を歪めながら見届けると、ソレは暗い空を見上げた。

 

 

「.....これで残党は残り9人、か。やっと1桁かよ。」

 

そこまで呟いて、持っていた刀を鞘に直し。

今度は闇夜を淡く照らす月へと目を向けた。

 

 

「━━今夜も、月が綺麗だな。」

 

今宵の()は、また紅に染まっていた。




どうしてこうなった。(困惑)
おかしい.....構想ではただの世間話となる筈だったんだけど.....まぁいっか。(諦観)

あ、原作主要SAOキャラは全員出ましたね。
これからは原作改変キャラとの触れ合いです。

あと、私の小説を読んでくれている人なら分かるキャラも出る.....かも?


感想・評価、気軽にお越し下さい。読了、お疲れ様でした。
.....一応言っとくけど、完結じゃないヨ?

更新どうするのだぁ

  • 週1ペースでぇ
  • 月1ペースでぇ
  • 他作品メインだぜぇ
  • すたぁばぁすとすとりぃむぅ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。