シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。   作:ひきがやもとまち

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久しぶりの更新となります。
正直ここら辺からの話から詳しくなくなってきてて、どの話を題材にするかで迷ってたのが遅れた理由です。
とりあえず簪を正式に仲間加入イベントって形にしてみました。…ジャンヌ以外との接点が考えてみたらなかったので…。


第32話「リターン・トゥ・ストレンジ・フォーエバー(注:能力名とイベント名に正確な英単語表記は無粋である)」

 

 ・・・・・・どうして、こんな事になってしまったんだろうか・・・?

 

 漠然と、そんなことを考えさせられる。 

 専用機持ちだけのタッグトーナメントに、謎の無人ISゴーレムⅢ部隊が乱入してきて各国候補生達が死闘の末に撃退してから一夜が明けていた。

 負傷させられた更識楯無は医療室で経過観察となり、ラウラに置いてかれて一人で二機のゴーレムⅢを相手させられた一夏も全身に打撲とヒビが入って、あばらも二本いってるらしいけど、入院するほどではないと即日の内に自室に帰されて知り合いの学園祭にも顔出してきてバケモノじみた頑丈さを見せつけ、地球育ちの戦闘民族星人なんじゃないの疑惑を一部のフランス人に深めさせた翌日のこと。

 

 

「で?」

「っ・・・・・・ひ、う・・・・・・」

「まぁまぁ、鈴。落ち着いて、ね。ほら、簪さん、怯えちゃってるし」

「やめろ、シャルロット。本当ならば、拷問するか石を抱かせるか行わせたいのを、私はギリギリ耐えているのだからな」

「あ、あの・・・・・・その、えーとぉ・・・・・・」

「まぁまぁまぁ、箒ちゃんもそう言わずに、ね?

 ――って言うか、同じじゃないの? その二つって・・・」

 

 更識簪は、織斑一夏大好きラバーズの面々に訳も分からぬまま呼び出され、尋問を受けさせられておりました。

 鈴には睨まれ、箒には腕組みして不機嫌そうに脅迫されて。

 せっかく怖いのを乗り越えて、敵と戦って死闘を生き残ったのに、この仕打ち。

 人見知りな簪ちゃんでなくても、「どうしてこんな事になった!?」と世の不条理さを呪わずにはいられないのが当然の状況。

 こんな目に合わされて、それでも恨まない憎まない復讐も望まないなんて、もう人間業じゃない。精神的バケモノである。空気読まない救国聖女みたいな。

 

 IS学園放課後のカフェテラスである、この場所に集っているのは彼女たちだけではなく、セシリアやシャルロットといった一夏以外の一年生専用機持ちが全員勢揃いしていた。

 彼女たちが簪を強引に連れてきて、取り囲んだ配置で裁判じみた尋問をしているのには理由と目的がある。

 

 即ち――【アンタと一夏は、どういう関係なのか!?】

 ・・・・・・という疑問に対して、真実を本人の口から自主的に自白させるためである。

 

 彼女たちとしては、タッグトーナメントで一夏と組んで優勝するためペアに誘ったのに断られ、初対面に近いポッと出の専用機持ちに一夏の方からペアを申し込みに行って拒否られたから、改めて自分たちの誰かにペア組んでくれと頼まれ直すという、女としては「バカにしてんのか!?」と全力で怒って当然の状況だったため、事情説明を求めずにはいられなかったのだ。

 

 とは言え、この平行世界における簪的には一夏とあんまし接触する機会がなく、ゴーレムⅢに襲われた時に思わず名前出しちゃった以外は特に関わり合うこともなかったため・・・・・・正直言って、なんでラバーズたちに呼び出されたのか一切全くサッパリ理由が予測できない。

 

 だから、すがる。ただひたすらに助けを願う。

 こんな時にはヒーローが、きっと自分を助けてくれるに違いない!――と。

 

(じ、ジャンヌ! 助けてよジャンヌ! 私たち友達でしょう!? こんな時こそ私を助けて! 私一人じゃ勝てないってゆーか、絶対に負けちゃうよーッ!?)

(ちょ、バ!? 私を巻き込むんじゃないわよ! お姉ちゃんが怖いでしょうが!? アッチ向きなさいアッチ! アッチにーッ!!)

(私を見捨てる気なの!? ヒドい!ヒドいよ! 友達だと思ってたのに! 私の気持ちを裏切るの!? こんなに信じていたのに裏切るなんてッ!!)

(シンジ君かアンタは!? 女同士の友情なんて、そんなものよ!!)

 

 という感じに、昨日のピンチでは助けに来てくれたダークヒーロー・ジャンヌに無言でアイコンタクトして助けを求めて、巻き込まれるの怖いから無言のアイコンタクトで全力拒否され、夢のない友達関係の現実を語られバッサリ切られちゃってました。

 無言のままアイコンタクトだけで。変なところで器用な二人です。

 

「うむ。ジャンヌ、倒す」

 

 ・・・・・・そして今回も何故か呼ばれてて何故かいる、一夏と関係なさすぎるラウラ・ボーデヴィッヒ。

 この平行世界だと本気で関係ないというか、むしろ遠ざかってく一方な気がする奴なのだけど・・・・・・本気でなんで呼ぶんだ?コイツのこと・・・。専用機乗りって以外に共通点ねぇぞ本気で・・・。

 

 閑話休題。

 ――ブレることなき、打倒ジャンヌ一筋なドイツの猪ラウラは別枠として、ジャンヌの方には今回の裁判ゴッコには極力関わり合いたくない理由が一つありました。

 

 それは、生徒会長の更識盾無に頼まれた一夏が簪をペアに誘ってるところに、割って入って強引にペア参加を決定させてしまい、色々あった末に今に至っている今回の事件の顛末に関して。

 

 一応の戦友ではあるラバーズの面々には、一切全くコレッポッチも事情を説明したことが一度もなかった気がするな・・・・・・と、今更ながら気付いて顔色を悪くしていたからというのが理由だったりする・・・。

 

 一夏の方の事情を知らなかったジャンヌとしては、ボッチ仲間だったラウラに友達作り勝負を挑まれ(本人主観)友達を探してテキトーに校舎をさまよってたら一夏が簪を誘ってるところに偶然出くわして絡んでいって、簪の打鉄弐式が気に入ったからコンビを組んで、オタク仲間だったことを知って仲良くなっていき、父親のコネと社長令嬢の特権使って専用機完成を手伝ってやったせいでテロリストに襲われる候補にしちゃったため、守ってやるぐらいはしないとと思ってただけなんだけど・・・・・・。

 

 その程度の、“ジャンヌにとっては”普通の流れとは言え、見方と立場によっては別の解釈も成り立ってしまうことを、ジャンヌは経験として知っていた。

 

(な、流れだけ見たら私が簪にし、嫉妬してオリムラとペアを組ませたくなかったみたいに見えちゃうかもしれないじゃないの! イヤよそんなの不名誉な!

 そんな噂を友達にされたら恥ずかしいじゃないのよ私が・・・・・・このワ・タ・シ・が!! だから絶~~~対にイヤなのよ! あのバカッ!!)

 

 という様な解釈が成り立つことも、時と場合と人によってはあり得なくもないのをジャンヌちゃんは経験則によって知っていました。・・・ときめきな二次元世界での経験でしたが、リアルでの経験は皆無でしたが。

 尚、ジャンヌちゃんの恥ずかしい噂してくれる友達候補は、現在のところ突き放した相手の簪ちゃん一人だけです。お姉ちゃんは友達に含みませんし、含むと可哀想な女の子になっちゃいますので気をつけてあげましょう。彼女自身のプライドを守ってあげるために。

 

 そんなこんなで、『実は一夏は前々から簪と付き合ってたんじゃないか?疑惑』の真相を突き止めるための魔女裁ば――もとい、尋問会に末席としてでも参加することによって『私もソッチ側ですよ。アッチ側じゃないですよ』とアピールをし、無言のまま不機嫌そうにそっぽ向き続ける、いつもの自分らしい態度でなんも口に出せない事情を誤魔化す策略を用いていた今回のジャンヌちゃん。

 

 いつもよりずっと賢く、色々な手段を用いている彼女でしたが―――ホッペタの下が微妙に赤く染まっていた、瞳がちょっとだけ潤みがちになってるのは・・・・・・まぁ所詮はジャンヌってことで。

 

「まぁまぁ、そういうことも言わないで。あ、簪さん。これ、オレンジジュース。どうぞ、喉渇いたでしょ?」

 

 そんな中で一人だけ、優しそうな笑顔と態度と口調で、上目遣いの簪に微笑みかけながらジュースを奢ってくれたのは、フランスの代表候補生の片割れシャルロット・デュノア。

 

「あ・・・・・・ありがとう・・・」

 

 内心で、ほっとしながら礼を言って受け取って、少しだけ警戒心の薄れた気持ちでシャルロットを見上げる更識簪。

 ・・・・・・実のところ、今回自分を呼び出したメンツの中で彼女が一番恐れて警戒してたのは、他の誰でもないシャルロットだった。

 

 “あの”ジャンヌの姉だと知ってたからである。

 ジャンヌのことは友達だと思っているし、助けてくれたことは感謝してるし、格好良いと思う時だって無いことは無いよりかはある程度には思ったりもしている。

 ・・・・・・ただまぁ、なんていうかちょっと、うん―――な感情を抱いてる部分が大きいのも事実だったのが簪から見たジャンヌ・デュノアという少女だったため、その姉であるシャルロットは「上位互換したジャンヌ」みたいな先入観を持つ様になっちまってたから・・・・・・。

 

 なまじ一夏と知り合うまで、世界各国の専用機持ちが集まっている織斑ラバーズの面々を遠巻きに見ているだけで詳しく知ろうとしなかったのも仇となり、表面的な礼儀正しさや優しさだけなら、初期頃の『エセお嬢様の演技ジャンヌ』も似た様なもんだと、内面のアレさ加減を隠す猫かぶりの可能性があったので。

 

(ほっ・・・・・・。ジャンヌと違って、この人は大丈夫っぽい・・・。

 少しはお姉ちゃんを見習ってくれたら、私ももっと仲良くできそうなんだけどなぁ~・・・)

 

 妹のイメージとのギャップ差もあってか、安心しきった心地でオレンジジュースを、チューと二口ほど喉を通した後。

 

「それで? 実際どうなのかな★」

「・・・・・・?」

 

 シャルロットに問われ、いまいち何を言っているか分からず――ただ何故だか、背中が少しだけブルッと震えて寒気を感じたような錯覚だけを感じてしまい、それも含めて不思議だなと首をかしげていたところ、

 

「だ、だっ、だからだなっ!」

 

 箒がテーブルに叩き付けるように掌を打ち付けながら立ち上がり、

 

「い、いい、いッ!!」

「――“胃”?」

「違う!! 一夏とお前が、だな!!」

「つつつつ、付き合ってますの!?」

 

 続いてセシリアまで立ち上がって、箒と同じようなポーズと顔色で必死な表情のまま叫んだセリフを、頭の中で反芻し、理解して、自分と相手との関係性に結びつけ。

 簪が行動として反応に出せるまでに、数秒ほどの時間が必要でした。

 

「――っ!?★♡♪☆ ぶっふぅぅぅぅぅぅぅッ!!??」

「ちょっ!? まっ! 汚っ!? これクリーニングしたばっか、うっぎゃー!?」

 

 いきなりの直球過ぎる上に、予想の斜め上行き過ぎる想定外なとんでもない質問に、簪は目をパチクリさせ後に一瞬置いて。

 次いでパニックを起こして、思わず呑んでいたジュースを睨み付けるため間近まで迫っていた鈴の顔に全力発射してしまい、因果応報の結果として鈴が悲鳴を上げて逃げ惑う羽目になった後。

 ケホッ! ゴホッ!?と、むせ返って返事もできなくなっている涙目の簪ちゃんは、どうにか我を取り戻し、出てきた回答がコチラになります↓

 

 

 

「な、なななないよ! なに言っちゃってるの!?

 わ、私が一夏君とそういうのになるなんて――あ、ありえないしッ!!」

 

 

 

 真っ赤を通り越して紅蓮の如き顔色になりながら簪は、あまりにも名誉な――いや、分不相応な誤解をされてたことに臆病さを乗り越えて叫ばずにはいられないほどビックリ仰天させられまくってしまうしかなかった!!

 

 彼女としては当然の反応だろう。

 なぜ自分が、よりにもよって一夏と付き合・・・コホン。清い男女交際をしているなどという根も葉もない推測が思いついてしまったのだろうか? 全くの事実無根であり、誹謗中傷であり、発言者には前言撤回と訂正と慰謝料による反省の意を現してもらいたくて仕方がないほどのチョー誤解だ。誤解過ぎる。

 

(だって! な、なななんで私なの!? あんまり接点なかったんだよ!?

 私と一夏く――織斑くんって今の今まで本当に!!!)

 

 そう。それが簪ちゃんが叫び声を上げるほどに驚かされまくった、この疑惑の大問題点。

 彼女視点では、一番最初に一夏からトーナメントに参加するためのペアに誘われたのは事実だったけど、そこから先は全部ジャンヌに持っていかれて、なんだかんだ言いつつ四六時中一緒に行動してる時間が結構続いてしまい、ボッチ同士だから彼女たち同士でしか過ごす時間も特にはないままで・・・・・・。

 

 結果として、簪が一夏と直接接触して会話したのは、その時が最初で今のところ最後にもなってしまっているのが、この世界線における彼女と一夏の関係性。その全てなのである。

 

 こんな希薄すぎる関係しか持ったことない異性と、付き合ってる疑惑をかけられ、悠然と構えて普段通りにしてられるほど簪ちゃんは枯れてもいなけりゃ、清楚ぶってるだけのビッチでもなかった。だから驚きまくって叫ばされた。それだけである。

 

 ――だが、しかし。しかしである。

 人が真実を求めていると口にする時、往々にして事実か否かはどうでもよくなり、信じたいものを信じるだけでしかなくなって、都合の悪い事実からは目を逸らしやすくなるのも、また人が持つ事実の一つでもある。

 

 ・・・・・・まぁ、そういう理屈がなくても、ほとんど初対面のはずで、誰も一夏と仲良くしてるところなんか見たことない相手と、今まで幾多の戦いを共にしてきた仲間たちの誘いを蹴ってまでタッグトーナメントに参加するペアに誘いたがった相手だから疑ったのが発端の疑惑だったからねぇ・・・・・・。

 

 そういう、『不倫に感づかれたから、ほとぼりが冷めるまで距離を取ろう』系の主張は、疑い強めるだけで何の物的証拠になれもしない。

 そういうサスペンス系な状況である。

 

 顔を真っ赤にして、あたふたしながら必死に誤解を解こうと、どもりながらでも懸命に言葉を紡いでいる簪の仕草と姿を見て――全員が確信した。してしまった。

 

 

『ああ・・・・・・“やっぱり”か』―――と。

 

 

 簪にとって、あまりにも不幸な偶然が重なりすぎた結果だったが・・・・・・まぁ大体フランスの猪娘と関わった人間は、こんな結末迎えることがほとんどだから今更と言えば今更でしかない。

 

「ああ、分かった。更識・・・・・・さん?」

「か、簪で・・・・・・いい・・・です」

「そうか。では簪。―――詳しい事情は私たちの部屋でジックリ聞かせてもらうとしよう」

「う、うん・・・・・・って、ええぇぇぇぇッ!?」

「確かにあれですわね。いきなりカフェまで連行とは、エレガントではありませんでしたわね。

 ――まずは【シャトー・レフ城】にでもお連れして、事情を聞いてからがイギリス貴族らしい流儀でしたわ」

「それ牢獄! 牢獄だからね!? 巌窟王! モンテ・クリスト伯! エドモン・ダンテスは嫌ーッ!?」

「じゃあ、まずはあたしらのことも名前呼び捨てでいいから。――長い付き合いになりそうだしね。末永くて深いお付き合いに・・・・・・」

「おっきい包丁みたいなIS武装取り出しておこなう、長い付き合いって何!? 何されちゃうの私って!?」

「えーと、えっと。そうだ! 簪さん、ジュース、もう一杯飲む?」

「優しい申し出だけど、この状況で言われるとナニカ入ってるとしか思えないから飲めないよ!?」

 

 簪ちゃん、怒濤の猛ツッコミ反撃。捕まって、どっかに連れてかれないようにするために必死です。引っ込み思案とか言っていられません。

 言ってたら牢獄か獄門台かを強制されるなら怖すぎるので、少しでもマシな怖さを選ぶしかないのです。

 

「うむ。ジャンヌ、倒す」

「貴女だけさっきから同じことしか言ってない気がするんだけど!?

 だ、だいたいその・・・・・・私なんかより、もっと可能性の高そうな人いっぱいいるじゃない・・・・・・私も希望がないわけじゃ、ないかもだけど・・・・・・と、とにかく! そう言うのだったら他にも聞く人いると思うのよ!

 た、たとえば・・・・・・ジャンヌとか!! い――織斑くんが私を誘いに来たときもジャンヌだけい、いたし!

 クラスの子たちからも『自分たちだけの世界作るんだったらよそでやって欲しいウザい』って、二人が帰ってから言ってたの聞こえてきたし―――」

 

 

 ダッ!!(ジャンヌが即座に全速力で撤退を図ろうとロケットスタートした音)

 

 ズキューン!!(セシリアがジャンヌの逃亡を阻止するためライフルを発砲した音)

 

 ガチャコン!!(逃げ道を塞がれたジャンヌに鈴が衝撃砲をロックオンして逃がさない音)

 

 ジャキィッン!!(箒が断罪用の刀を鞘走らせる音)

 

 ガッジャキィン★(シャルロットがパイルバンガーを実体化させて笑顔を浮かべた音)

 

 

 

「ちょ!? か、カンザシあんた友達を売ったわね!? 私の気持ちを裏切るなんてサイテーよ!

 あ、あとアンタらも落ち着きなさい! ちょっとだけ調子乗った言い方してただけで、そんなに怒ることしてなかったから、待って! ちょっと待って!?

 って言うかお姉ちゃん!? なんで一番怖い武器持ち出しちゃってるの!? それどう見ても考えても拷問用じゃなくて処刑用でもなくて、なんか別のモノ―――って、い、いやぁぁぁぁッ!?

 私が悪かったから許してお姉ちゃ――っん!! って、ギャ―――っ!?」

 

 

 

 ・・・・・・こうして、無人ISゴーレムⅢ部隊の襲撃を辛くも凌いで迎えた翌日の放課後も、IS学園は銃声と硝煙とともに過ぎ去っていく。

 騒ぎが収まり、学園が平穏を取り戻すのは、簪が紆余曲折の末に誤解が解け、ラバーズ補欠メンバーとして新たな仲間入りを認めてもらい、自業自得の友達と一緒になって疲れ切った身体を休ませることができた消灯時間前の夜になってからの事であったとさ。

 

 

「・・・・・・ねぇ、ジャンヌ・・・・・・なんで私たち今日、こんな目に合わなきゃいけなくなったんだっけ・・・・・・?」

「・・・・・・それは・・・・・・私の記憶が、たしかならば・・・・・・その理由は・・・・・・・・・」

 

 

 

『『忘れ――――た・・・・・・・・・ガクシ』』

 

 

 

 斯くして、バカたちの屍拾ってくれる者なく放置される。

 それがシャルロット・デュノアの妹ジャンヌ・デュノアが通う、IS学園に戻ってきた日常風景である。

 

 

 

 

 

つづく

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