シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。 作:ひきがやもとまち
「なのはジャンヌ」ばかり書くのはタイトル的に問題あったので、これでやっと安心して書けそうです…(ホッ)
今話の内容は、アニメ版第二期の6話目が元ネタの回となります。
「10月は黄昏の国。
人と光は黄昏のなかを声もなく歩み去る」
そう謳った古い詩が、人類史上にはあるという。
この詩を記した人は幸福な人生を送った人物だったか、真実の10月を理解していない人物のどちらかだったろう。
現実の秋とは、光の如き速さで過ぎ去ろうとする季節であり、人は秋という季節に流されながら喧噪と共に駆け足で秋の背中に追いすがる。
それは、ここ日本のIS学園でも変わることはない。
夏休みが終わって二学期が始まった直後に文化祭があり、ISレースのキャノンボール・ファストがあり、修学旅行も秋にあり、テロリストの襲撃に備えてタッグ・トーナメントが急きょ開催されて、ソレが終わったと思えば何をトチ狂ったか一年生だけ対抗の大運動会の開催まで生徒会がいきなり告知して来やがったりまであった。
・・・・・・要するにIS学園生徒にとって、秋は忙しすぎるほど過密スケジュールな季節になってしまっていたのであった。
ただでさえ、夏休みは学校これずに文化祭の準備は出来ないのに、その後もイベントが目白押しで、追加され続けて落ち着いてゲームしてる暇もなし。
色んなところからの依頼やら任務やらもこなさなきゃいけない立場でもあることから、アッチヘ行ったりコッチへ呼び出されたりと周囲の連中に振り回されて駆けずり回されてるだけで季節が一つ終わってしまう・・・・・・それがIS学園生徒の中でも精鋭に属するエリートの国家代表候補生専用機持ちの面々による日常だった。
そんな忙しすぎる日本の秋の学校生活を送らされる羽目になっていたのである。
外国のフランスから転校してきた身としては、姉から真っ赤な顔をしながら相談された内容を聞かされた時。
「はあ? “ISの異常でパンツが粒子化してノーパン化する”・・・・・・?
・・・・・・姉さん、アンタ最近忙しすぎて疲れてるのよ。今日は私が任務代わってあげるから、ゆっくり休んだ方がいいわ。ね?」
と、可愛そうな物を見る目の上から目線で、本心からの同情に満ちた情けをかけてやろうという意図が籠もりまくった優しい偽善を、発作的な脊髄反射の対応として返してしまっても施して仕方のないことだったのだと、ジャンヌ・デュノアは心の底から信じたいので信じている。
「っ痛ぅぅ~~・・・・・・あ、頭がまだフラフラするわ・・・なにも殴らなくたっていいじゃないのよぅ・・・」
「ジャンヌがデリカシーなさ過ぎること言うから悪いんだよ! 自業自得! 反省しなさい! メッ!」
涙目になって頭を押さえながら唇を尖らせつつ、シャルロット・デュノアの妹ジャンヌ・デュノアはIS学園の廊下を歩いていた。
頭には、デッカい漫画タンコブみたいなタンコブがあり、ちょっと頭の位置を下げた屈んだ姿勢で、横から見るとへっぴり腰にも見える少し恥ずかしい姿になってるんだけど、自覚してないから恥ずかしくはない。
恥ずかしく感じてないから、辞めもしないし直せることもない。
『知らぬが仏』というブッディズムの教えは正しかったかもしれない姿だけど、周囲の人に見られたときには知られてしまい、自分が知ったときには羞恥地獄に落ちて、首かっ斬って自殺したくなるかもしれないけれど、知らない間はブッダ天竺。
「うぅぅ・・・姉を気遣ったら殴られて怒られる妹って一体・・・理不尽だわ。復讐したい・・・」
「妹が間違った気遣いしてたら怒ってあげるのが姉の義務なの! いいから歩く!」
「へ~い・・・。ハーイル・お姉ちゃ~ん・・・」
せめて地獄じゃなく煉獄で勘弁して欲しい、ヨーロッパ生まれヨーロッパ育ちのフランス人美少女ジャンヌちゃんの隣には、腹違いの実姉であるシャルロットが一緒に並んでプンプン怒りながら歩いてます。
不機嫌そうな表情をして、頬まで赤く染めながら、胸を反らして怒りを表した姿と歩行でズンズン前へ前へと進んでいく。
――が、しかし。
よく見るとシャルロットの歩き方には、些か不自然な部分が目立つものでもあった。
両手は下方に降ろしたままだけど、背中と腹の下に片腕ずつ降ろされていて、両手の先はスカートの裾を掴んで、限界まで下に伸ばしながら歩んでいるという・・・・・・妹と同じか妹以上に変てこりんな恥ずかしい歩行ポーズでの歩き方。
しきりにスカートの裾を引っ張って、手を離したら戻ってしまうたびに引っ張り直す。
挙動不審な歩き方して並んで歩く、変人美少女シスターの出来上がりですね。
どっちか一人だけだったら、「何かあったのかな?」と不思議がる生徒がいる程度だったかもしれないけれど、二人揃って別々のポーズで変な歩き方してる姉妹の外国人美少女コンビが廊下を進んでる姿を見かけたら、誰だって距離取って「ヒソヒソ・・・」陰口言うだけで済ませて関わり合いになろうと思える人は滅多にいない。
それが現代日本の高校生活における、一般常識的マナー。
厄介そうなことには関わりたがらず、声かけようともしない人が多い日本の文化が意外なところで役立ちましたね。デュノア姉妹ちゃんたち的にも良かったね。
・・・・・・ジャンヌ・デュノアの姉、シャルロット・デュノアがこんな恥態を晒す羽目になって、見知らぬ人から距離取られてしまっていたのは、三日ほど前に千冬先生から職員室へと呼び出され『とある任務』を与えられたことから始まっていた――。
「IS装備の護送警護任務、ですか?」
その依頼内容を聞かされたデュノア姉妹の姉シャルロットは、やや首をかしげながら相手から聞かされたばかりの話を反芻して、オウム返しに返事になってない返事を返す。
話の内容そのものは、大して不思議さはない規則に準ずるものではあった。
一般生徒たちと違って国家代表候補生たちは、学生身分の今でも所属国家に属する半公務員のような立場にあり、国家資産の国防戦力でもある専用機を預けられている関係上、IS企業や国の政府などからの依頼に対して一定の奉仕義務が課せられている。
だからこそ、彼女たちには国立学校に通いながら高い給料が支払われており、国や政府の重役に対して無茶な要求を通して入学を許可させた、鈴のような特権が与えられているのだ。
要約すると、『いざという時に使うために高い金を払ってやっている』というのが国家や企業の本音なのが、国家代表候補生という身分に対する扱いなのである。『国の役に立つ者だけがタダで専用機が使える』のである。
夢のない代わりに、アメリカンドリームだけは沢山ありそうな話だったが、その観点で見た場合にはシャルロットが頼まれた依頼自体はおかしな点は何もないはずではあった。
「そうだ。執行部経由でもたらされた依頼でな。
幾つかの国の企業からIS学園でテストして欲しいと試作装備が運ばれてくるので、その搬入作業が完了するまでの警護を頼みたいとのことだそうだ」
「はぁ・・・まぁ、それは別にいいんですけど・・・」
シャルロットの反問に対して、話を振った当人であり学園警備主任でもある織斑千冬は、常と変わらず厳しい表情と口調を崩さぬまま重々しい口調で頷きで返す。
言い方を変えれば、千冬基準だと普段通りの普通の態度での反応しただけで、緊張感などまるで感じてない日常パートと全く同じ口調と態度で返事しただけとも言える訳だったが―――さておき。
彼女個人の趣味趣向とは別に、IS学園は表向きの部分が強いとはいえ、『如何なる国家権力にも介入されない治外法権』という特例的な立場を全てのIS条約加盟国から許されている。
それだけ特別扱いされている関係上、国家や有力企業からの依頼には、ある程度の便宜をはかってやらざるを得ん。
どんな時代の、どのような制度の、どういう社会であろうとも。
自分だけ一人勝ちできて、自分以外に損を押しつけれる奴は憎まれて恨まれて、嫌がらせのサボタージュされ、総スカン食らってハブられるのは、国家でも学校のクラスメイト同士でも変わることの出来ない人類社会の共通事項。
それを許させれる程の強い力を持ってる間は良いのだが、衰退して弱体化した途端に他人の責任まで押しつけられ、生け贄代わりに見せしめとして利用されて終わるのが、この種の特権的立場を手に入れた者の宿命である。
IS学園としては、世界最高戦力のISを最も多く保有してるとは言え、ISだけで世界全てを征服して占領できる訳でもないので、出来るだけ自分たちの地位身分が役立つことをアピールすることで嫉妬や僻みを軽減させたい事情を抱えているのである。組織の生き残り策というのは意外と厳しいアナハイム。
だが、シャルロットが疑問を抱いたのは、そういう組織の事情による部分ではなく。
「学園執行部側のそういう事情は理解しているのですが・・・・・・なぜ僕なんでしょう・・・?
自分で言うのもなんですけど、僕ってあんまり、そういう任務を任せるのに向いてない立場なのではと・・・」
そうなのだ。シャルロットが今回の依頼で疑問を感じたのは、『なんで自分が?』という一部分。ただそれのみであったと言っていい。
別に企業の依頼での奉仕任務がイヤだという訳ではない。多少の報酬はもらえるし、奉仕と言うほど一方的な労働という訳でもないので、彼女個人としてはイヤがるほどの理由は特にないのである。
・・・・・・ただまぁ・・・・・・『性別を偽って身分詐称してIS学園に入学した企業スパイ』で『世界第三位のIS企業社長の隠し子で愛人の娘』って地位身分と出自はちょっと、ね・・・・・・。
我が事とはいえ、正直言って信用度0にも程がある気がするほど、『IS企業が開発した新装備』に関連する任務を任せるには不適切すぎる人事なのがシャルル・デュノアだった過去を持つシャルロット・デュノアという女の子だった。
しかも、正体が身バレしてから半年どころか三ヶ月ぐらいしか経ってないし・・・・・・まだしも自分よりかは『本名で入学したデュノア社社長正妻の娘』であるジャンヌの方がマシだと思えてしまうのが、姉としてスッゴく微妙な心地にさせられるところ。
いや、良い子なんだよ? ジャンヌは。
ちょっと捻くれてて素直じゃないところがあって、意外と間が抜けてて、勢い任せで行動して痛い目に遭いやすいところとかがあるだけで、根は優しくて自慢の妹だと、シャルロットは心の底から愛しく思っている。
・・・・・・ただまぁ、それはそれとしてジャンヌより自分が劣ってる部分があるっていうのは、ちょっとイヤなのも事実な訳でもあり。
戦闘で負ける分にはいいんだけど、プライベートな部分で劣ってる部分があるっていうのは引っかかるところがあるって言うか、愛人の娘の姉より優れた正妻の娘の妹なんているはずないってゆーか―――そういう生まれ育った家庭環境故の心理的傾向がシャルロットにだってあるのである。
そんな、どんなに優しくしても人は聖人君子マシーンになんてなれませんよ!な理由を交えて疑問を呈した彼女に対し。
千冬からの返答は、感をして要を得ていた。
「ああ、その理由は簡単だ。お前が一番ヒマそうだったからだ」
「・・・・・・」
「篠ノ之は当日、実家で外せない用事とやらがあり、オルコットは家業でもある会社の会合。凰には別の任務が下されたばかりだし、ラウラは少佐としての軍務があるらしい。
そうなると、適切な人事か否かに関係なく、お前しか専用機持ちの候補が他にいない」
「あの・・・・・・ジャンヌと簪さんと、あと一夏もいると思うんですけど・・・?」
控え目に片手をあげて反論だけはしてみるシャルロット。
正直みんな、そんなに忙しそうなんだ・・・・・・僕は結構ヒマなのに・・・と、自分の近況が実はハブられてたのが理由だったのではと少しだけ不安に陥ってきてしまったけど・・・まだ自分の他にもヒマそうな人達が3人もいるし!
家の事情によって過去に犯した犯罪行為がもとで、真人間になった今でも過去が理由で足枷をかけられるサスペンスの登場人物みたいな立場になってた事実を今更ながらに気付かされたシャルロットとしては、彼女なりに『乙女のプライド』と呼ぶべき物を持ってない訳ではなかったので―――ぶっちゃけ、自分より下の人間がいて欲しい時もあるにはあるのだった。
正確には、自分が一番下はイヤなのである。
友達の中で自分だけ一番下は、さすがに嫌。
だが、しかし。
「・・・・・・デュノア・・・お前は本気で、そう言っているのか?
“あの三人に警護任務”を任せて安心できる、と」
「ごめんなさい、織斑先生。僕が間違ってました。僕がやるべき任務だと理解できました」
アッサリと、そして薄情に、友達と思い人と妹の三人組を、自分の代わりに警護任務を引き受けてもらう役は無理だと判断して切り捨てちゃうシャルロット。意外に冷静かつ的確で、現実的な思考法できるところが彼女の魅力の一つですよね。
実際問題、その三人はダメとまでは言わないまでも一長一短が激しすぎる人材たちであり、警護任務というジャンルに限れば人事ミスになる危険性の方が高そうになる者達ばかりだった。
ジャンヌの場合、守ると言えば『敵を滅ぼし尽くせば襲ってくる奴もいなくなるわ!』とばかりに突撃しか防衛策に選びそうにない。
守る時でさえ先手必勝で攻め込むのが、ジャンヌの流儀である。怒った時には守るべき相手ごと敵を吹っ飛ばして後で怒られる姿が容易に想像できすぎてしまう・・・・・・まったく警護に向いてる子だとは思えない。
先日来から仲良くなった更識簪は、引っ込み思案で臆病な性格がメリットになるかデメリットに転じれるかが判然としづらい。専用機が完成してから1ヶ月未満という短すぎる稼働時間なのも気がかりだった。
何より、ミサイル装備が主武装で砲撃戦に特化してるIS持ってる子を、港に搬入されてくる新装備警護に充てるのは流れ弾で巻き込んで引火してくれと言ってるようなものな気がするし、本人以上に機体の方が警護役には向いてなさそう。
最後に残った一夏は、人格的には大して問題ないんだけど・・・・・・トラブルメーカーなんだよな・・・。
一夏が行くところ何処へでも、敵の強敵ISが必ず現れるって言いたくなるぐらいに、入学からずっと敵に襲われ続けてきた強敵ホイホイみたいなジンクスが最近の一夏には付きつつなってしまっている程。
最悪の場合、新装備目当ての敵には対処できたのに、一夏目当ての強敵を呼び寄せてしまって大事件へと発展してしまう恐れすら無いとは言い切れないのが織斑一夏という少年ということに昨今ではなりつつあっていたのである。
本人が悪い訳ではないし、能力的にも差ほどの問題も無いので候補としても無くはないのだが・・・・・・やはり他の選択肢がある内から選びたいか?と聞かれたら二の足を踏んでしまうのが『安全第一の警護任務』というジャンルでもあった。
「まぁ、とはいえ三人共に優秀なIS操縦者であるのは事実だし、絶対に頼ってはならない人材という訳でもない。
もしお前が必要だと判断して協力が仰げそうな時には頼ってしまって問題は無いし、融通が付きそうであれば他のメンバーでも構わん。単独で引き受けるのも選択肢の一つではある。
万事はお前の判断に任せる、最良次第で自由に判断して決断しろ。生徒のケツぐらいは私が拭いてやるから、気軽に行ってこい」
「は、はいっ。ありがとうございました!」
・・・・・・そういう流れで、世界最強ブリュンヒルデに送り出されて依頼を引き受けたシャルロットだったのだが、念のため確認を取ってみた他の専用機持ちの友人たちメンバーはそれぞれの用事で不参加になるしかなく、結局は残っていた三人の内誰かを選ぶか、自分一人で引き受けるかの選択肢しかないと諦めがついた直後のこと。
たまたま近くを通りかかった一夏と目が合ってしまって・・・・・・こうなってしまう任務の翌日の授業開始前時間を迎える羽目になってる訳で。
「ったく、アイツもつくづく色んなトラブル引き寄せてくれる、一緒にいて退屈しなくていい主人公気質な男の子なことで。
それにしても――、“倒したと思った敵の破れかぶれな一弾から庇ってもらい”庇った男の方は武器を呼び出すことが出来なくなって、責任感じた女の子の方は“パンツが穿けなくなりました”って・・・・・・プッ!
どんな王道展開かって話よねぇ~、クスクスクス♪ あーお腹痛い、アハハ☆」
「し、仕方ないじゃないか! 僕だって狙ってやった訳じゃないんだし!
だ、だだ大体ジャンヌと簪さんはドコ行ってたのさ!? 連絡ずっと付かないままだったし!
あの時もしも二人の内どちらかだけでもいてくれてたら、僕がこんな恥ずかしい目に遭わなくて済んだかも知れないんだからね!!」
「うぐっ!? そ、それは・・・その~~・・・・・・わ、私たちにも色々と忙しい事情があるのよ! イロイロと! 別に遊んでた訳じゃないんだから仕方ないでしょう!?」
キャンキャン!と。二人の見た目が似ている美少女たちが、互いに頬を赤く染めて恥ずかしそうな顔で睨み合って怒鳴り合う。
一人はミニスカートの後ろの端を握って下に降ろそうとしながら前のめりの姿勢になり、もう一人は片手で髪をかき上げながら目線を逸らしてホッペタを真っ赤に染めながら。
見た目だけなら、世の男性諸君の多くにとって目の保養になりそうな光景を、事実上の女子校のままなIS学園の廊下で繰り広げながら―――実は片方の少女だけは、ひねくれ者らしい嘘で本音を隠した誤魔化しの怒りであった真実を、パンツ穿いてない姉の少女は知るよしがなかった。
・・・・・・実のところ、シャルロットが織斑先生から直々の依頼を受け、一夏と共にIS学園施設に付属する港を警護するため出向いていた夜。
ジャンヌと簪は、IS学園のどこにも存在しなくなっていた。密かに姿を消していたのである。
休日以外は学校外に出ることが禁じられているはずのIS学園生徒であり、片方は生徒会長の妹ですらある彼女たちが、そんな時間に一体ドコへ、何の目的で赴いていたかというと―――
ドンッ!!
「あっ!? ご、ごめんなさいすいません! わ、わたし目が悪いから、こんな度の厚い眼鏡をかけてるせいで、よく見えなくて―――って、あれ?
ひょっとして貴女、ジャンヌなんじゃ・・・!?」
「キャッ!? ・・・失礼しました、私まだこの国に慣れてなく――って、アンタまさかカンザ、ごほんごほん!!
人違いです。私はシャルロット・デュノアの妹ジャンヌ・デュノアではありません。この場のルールを公平にジャッジするため招かれた・・・えっとぉ・・・そう! ルーラーです! ルーラ使える魔女のお姉さんが私の名前なのです!
だから勘違いされると恥ずかしいので、貴女と会ったの初めてな私はこの辺でアデly――」
『お客様のお呼び出しをいたします。
【私はあなただけの正義のヒーローになる!~運命の夜のシスターナイト☆~】をご注文の更識簪様ー。7番レジまでお越し下さい』
『続いて、お客様のお呼び出しを申し上げます。
【7人のシスターloveプリンセス外伝~ずっとお姉ちゃんと一緒♪~】をご注文のジャンヌ・デュノア様ー。8番レジまでお越し下さいませぇー』
「「ぎゃあぁぁぁぁ!!?? 名前を言うなぁ~~~!?(言わないで下さいー!?)
乙女の矜持がっ!! 細やかなプライドがぁぁぁッ!?
木っ端微塵の幻想みたいに粉々にぃぃ――ッ!?!?」」
・・・・・・乙女(ゲーム)な事情によって、知られたらヤバい理由で発売日当日の木曜日に、ソフマップ行ってた二人の美少女IS乗りたちは・・・・・・自分たちのプライドという名の矜持を守るため、互いの秘密を誰にも知られないため必死に守り抜くと誓った夜の出来事やってたのでした。
こうして、それぞれに知られたくない恥ずかしい秘密を抱え合ったデュノア姉妹は協力し合って、事故で白式の武装だけが呼び出せなくなったからオーバーホールに出した一夏の護衛を互いに秘密を隠し合いながら果たす、個人的理由で困難なミッションに挑戦する羽目になったのだった!!
つづく