シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。   作:ひきがやもとまち

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めちゃくちゃ久しぶりの更新になってしまいましたが、投稿です。
ようやく望んだ内容のが書けたと自分では思ってます。

……ただタイトルまでは良いのが思いつかなかったのが残念です。


第35話「ザ・シークレット・スペース【ジャンヌ・デュノア版】完結」

 

 前略、先日に請け負った任務中の戦闘で負傷した一夏が、《白式》は出せるけど武装の《零落白夜》が使用不能になるという半端なエラーが生じてしまった。

 こうして修理の間、一夏の護衛を引き受けることになったシャルロットとジャンヌによるデュノア姉妹のミッションがスタートする事になったのだ!!

 

 

「コホン。――そ、そういう訳でセキュリティ面から考えても白式が治るまでの護衛に、最低でも候補生があと一人は必要だと思って、ジャンヌが手伝ってくれることになったから。よろしくね一夏」

「よろしくお願いします、織斑さん♪ 未熟非才の身ですが、精一杯お守りできるよう全力を尽くさせていただきますね☆」

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 ――そして初っぱなの顔合わせから盛大にドン引きされる事になる。

 久しぶりに見せつけられた・・・本っっっ当に久しぶりに見る機会を得られたジャンヌの猫かぶりエセお嬢さま演技を前にして、“優しい一夏”も流石に急には反応できずに顔を引きつらせて、唇の端を「ヒクッ」とせずにはいられなかったからである。

 

 表面的には相変わらず可愛らしく清楚で礼儀正しく、姉に似た見た目の良さと相まって、まるで聖女かナニカのように見えないわけではない程度には見栄え“だけ”は良いのだが・・・・・・今まで散っ々に本性見せつけられまくった後で見せつけられると、逆に怖さが増す理由にしかなりようがない。

 

 『女は化ける』という言葉の生きた見本が、此処にいた。

 見た目的には可愛いのだが、男的にはあんまし嬉しくない真理に気付かせてくれる恩人に対して、護衛される立場の一夏としては言えることは一つか二つぐらいしかなく・・・。

 

「・・・・・・ジャンヌ、なに今更お嬢様ぶって取り繕ってるんだ? すげえ似合わないぞ」

「ウフフ♡ 織斑さんは魔女裁判に掛けられるとしたら、ミディアムかレアのどちらがお好みでしょう? それとも煙をいっぱいたいた方がいいですか? それとも煙がたたない方がお好みでしょうか?」

「いや怖いわッ!? どっちも怖いだけだろ!? お嬢さま笑顔で言うなッ! 余計に怖い! 特に『煙の量』ってところが具体的すぎて逆に怖いッ!!」

「うふふふ・・・・・・♥(ニっコリ♥)」

 

 顔で笑って、目で笑わず、唇の端だけスゴク愉しそうに嗤っている―――心の中でなに考えてるのか怪しすぎる人の笑い方演技で心和ませてあげようと努力“してあげる”ジャンヌちゃん。

 たとえるなら、心ない言葉で人の親切にケチをつけたがる一夏君に正しく『自分の真のカタチ』を教えてあげる、人と愉悦と麻婆を愛好している聖職者の如き人類愛で。

 

 ――女の子からの親切に、失礼なことを言う人には、時にはお仕置きが必要ダベ~。

 と、かつて言った人がいたとかいないとか。

 

 

 余談ですが、中世ヨーロッパの魔女裁判は残酷さで知られる反面、あくまで『罪の浄火による救済』を目的としてた宗教儀式だったのも事実ではあったので、焼き殺すときは煙をいっぱい焚いて一酸化炭素中毒で窒息するか失神させるため、意外と苦しむ時間は少なくなるよう計算されてた殺し方ではあったらしい。

 

 同じ時代には、もっと痛くて苦しみまくってから殺される処刑方法はいっぱいあります。

 たとえば、煙をたてないよう焼き殺すとか。

 窒息できず失神もせず、ただただ熱い、痛い、苦しい、死ぬ、死ねない、死にたい、助けてヒギャ~~~・・・・・・等々。

 

「うふふ♥ まぁ安心してください、シャルロットお姉様が織斑さんの護衛を引き受けてるのは事実ですからね。つまり織斑さんに何かあったときは姉も巻き込まれて無事には済まないと言うこと・・・・・・。

 姉を守るためにも、シャルロット姉さんが守っている織斑さんは、私も守ります。私たちデュノア姉妹とデュノア社の未来を守るために♪」

「・・・・・・スッゲー遠回しに見せかけてるだけで、“別に俺のためじゃない”発言いらねぇから。分かってるから。

 はぁ・・・まぁいいや。頼りになるのは事実なんだし、とりあえず白式が治るまで頼むよ、シャルロット。ジャンヌの方もよろしくな」

「う、うん! 任せて! 一夏ッ!!」

「ウフフフ・・・織斑さんこそ、気になる言い方での反撃をありがとうございます。お礼として、命令無視の突撃など如何でしょう? ジャンヌらしく。ええ、ジャンヌらしい行動としてフランス的に――」

 

 

「オリムラよ! お前はどれが良いッ!?」

 

 

『『『うわっ!? ビックリした!!??』』』

 

 

 そして突然に横から沸いて出てきて、なんか言ってきやがったドイツのイノシシ候補生ラウラ・ボーデヴィッヒ!

 って言うかコイツ、まだいたのか!? 今朝相手してやって保健室に送ったばかりだと思ってたら、もう帰ってきやがった!  何故かバカほど回復が超早い世の中の不思議を実戦するバカがISと一緒に帰ってきた!!

 

 しかも、叫ぶように見せつけてきて一夏に示した代物が―――

 

「なっ!? こ、コレはお前パ、パパ・・・・・・ッ!! ――ごほん。

 じ、女性用下着のカタログじゃねぇか!! こんなもん俺に見せて何言ってんだお前は!?」

「そ、そそそうだよラウラ! って言うかソレ、なんかさっき見たのより過激なの多い本になってない!?」

「・・・ッ! ・・・・・・ッッ!!(~~~ッ///)」

 

 さっき見せつけられた記憶あるものリターンズによって、慌てふためくデュノア姉妹。

 しかもシャルロットの言うとおり、明らかに記載されてるランジェリーの内容――もしくは露出度がアップしているものへと変化しており、持ってきた本が別物であることを示しまくっていた。

 

 この平行世界では、別に一夏に惚れておらず、別の女友達みたいなナニカに別のよく分からない感情を抱くようになってるラウラが何故、一夏に対してこんなものを見せて好みを問うたのか? そこにはこんな思惑がある。

 

「落ち着けジャンヌ、そしてジャンヌの姉よ。今回の私は、オリムラの主義を聞きに来ただけなのだから」

「「い、一夏の・・・主義? え? 趣味じゃなくて・・・?」」

「うむ。貴様らには先程述べたが・・・・・・私の副官、クラリッサはこう言っていた。

 『女の子は恋をすると意中の相手に下着を見られる機会、パンチライベントが発生します』―――と」

 

 言ってたね、さっき。教室にくる前に廊下で聞かされたから覚えてる。

 その時にISを部分展開してブッ飛ばして保健室送りにしたばっかりだったから、よーく覚えてる。

 

 だが今回、ラウラの話には続きというか補足があったことが判明する事となる。

 

「だが、クラリッサはこうも言っていた。

 『ニホンでは女性だけでなく男の軍人たちもまた、ここ一番の勝負の際には下着を履き直す文化と伝統を持っている』と。

 そして、その勝負下着こそが『Tバック』なのだと。かつてドイツと同盟国だった頃に日本海軍の軍人たちは、憎むべき“ソ連”艦隊との決戦に挑むに当たって『Tバックを履き直して勝利した』のだと。

 『スタッヴ・サネユキ・アキヤマも、カヴァレリスト・ヨシフル・アキヤマも、皆そう言っとった』と、クラリッサは言っていた!!」

「言ってねぇよ! 誤解だよ! 外人の間違った日本解釈にも程があんだろ!? 司馬遼太郎先生に謝れッ!!」

 

 どうやら別分野にも手を出し始めたのか、あるいは日本サブカルチャーがその分野にまで手を広げ始めた影響だったのか・・・・・・とにかくラウラの部下クラリッサ大尉の暴走と曲解による被害は周囲の人間を巻き込み始めたらしい。ドイツ軍の東部侵攻が止まらない。

 

「あぁ~、もういいや。・・・で? それが結局なんで俺に、女性用し、下着の好みを聞きに来るって展開に落ち着くことになったんだ? まるで流れが噛み合ってないようにしか思えないんだが・・・・・・」

「うむ。ニホンの軍人たち――つまりは、外敵の脅威から祖国を守るため戦うニホンの兵たちは、脅威が迫るとTバックを履くということ。

 ならば今まさに、亡国機業の脅威にさらされ、決戦によって勝敗を決したいと望む立場にあるオリムラが、その伝統を守っていても不思議さは一切ないということ。

 そして、『日本では女が恋をすると意中の相手に下着が見られ』『ここ一番の勝負下着で挑む』という伝統と合わせて考えれば・・・・・・自ずと答えは出よう。

 ――即ち!!」

 

 

「オリムラ・イチカよ、貴様が今Tバックに興味を示したと言うことは、自分が履いている姿を見せつけたいと願う意中の異性がいるということの証明!

 渡さんぞ! 貴様如きにジャンヌは渡しはせん! ジャンヌを倒すのは、この私! ドイツ軍ナンバー1のIS操縦者ラウラ・ボーデヴッぶっはぁぁぁぁぁッッ!?」

 

 

 そして無言のまま、真っ赤な顔した意中の(決着をつけたい)相手に全力ISパンチでぶっ飛ばされて保健室へと強制リバースさせられていくドイツ軍最強のバカ戦士に成り下がってるっぽいラウラ・ボーデヴッヒ。

 

「はぁ・・・っ! はぁ・・・ッ! はぁ・・・ッッ!! ったく、あの馬鹿はまったく! 本当にもう、あの馬鹿は! バカはッ!! 変な想像させんなバカッ!!((〃_ _)σ∥)」

「ま、まぁまぁ落ち着いてジャンヌ・・・ラウラも悪気があって言ったわけじゃなさそうだったし・・・・・・ポッ(///)」

「そ、そうですわよジャンヌさん。どうか御冷静になってくださいませな・・・・・・ポッ♡」

「そ、そうよそうよジャンヌ。バカ相手に大人げないわね、本当に・・・・・・(赤~///)」

「ふっ・・・どいつもこいつも精神修行がななな、なっとりゃんにゃ・・・・・・(真っ赤~///)」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 そして、ただただ微妙な空気と居心地悪さだけを残して教室から強制的に去って行ったラウラちゃん。

 軍服の影響による因果なのか、戦い終わって去った後も悪影響を長く残してくドイツ軍将校の未来は如何に。

 

 

 

 

 

 まっ、それはそれとして護衛ミッションスタートである。

 軍服のデザインによる悪影響の呪いが掛かってるかもしれない状態でのミッシュンスタート。

 

 その影響のせいだったのかもしれない。

 

 

「あ、シャル。やっぱりいたのか、もう授業はじまってるぞ?」

「い!? 一夏っ!? い、いやその・・・もしかしたら治ってるんじゃないかな~って思って、確認しようと・・・」

「・・・?? よく分かんないけど、とりあえず急ごうぜ。千冬姉の授業なんだし、遅れたらヤバそうだ」

「え? あ! ちょ、待っ!? もう少しゆっく、り―――う、うわぁぁぁッ!?」

「え!? う、うおわぁっ!?」

 

 履いたパンツが消失してしまう謎現象と短すぎるスカート丈の相乗効果で気になりすぎて、いつもより能力が低下して走る速度も遅くなっていたシャルロットの手を引きながら急いでいた一夏だったが・・・・・・案の定というべきなのだろう。

 シャルロットが自分で自分の足を絡めてしまって転んでしまい、手を引いていた一夏が巻き込まれてスッテンコロリン。

 

 【女の子は恋をすると意中の相手に下着を見られる機会が増えるイベント】が発生する羽目になるのだが―――しかし!!

 

「危ないっ! お姉ちゃんは私が守るッ!!」

「へっ!? じゃ、ジャンヌか!? なんでここにって、ヘブシッ!?」

 

 バシーン!!と。

 こんな時のためにボディガード補佐を引き受けていたのが本心だったジャンヌちゃんが、急いでフォローに入ってなんとかセーフ。

 守る対象がなんか違う気がするけれど、敵に襲われた時はちゃんと守ってやるから嘘吐いてないダイジョーブ。

 聖女と同じ名前だけど、ひねくれ者のジャンヌちゃんは嘘は吐かない(だけ)

 

 ・・・・・・だが、悪いことはやっぱり報いというのがあるのかもしれない。

 

「ぐ・・・は・・・・・・アウチ・・・」

「へ? ちょ、倒れてくる方向が予想と違―――きゃあッ!?」

 

 殴られてグラリと揺らいだ身体が倒れた先が、たまたま殴った自分自身の方に変わったせいで受け身が取れず、一緒に倒れるジャンヌちゃん。

 その結果。

 

「い、痛たたた・・・・・・もう、何してんのよ全くもう・・・・・・」

「痛つぅぅ・・・そりゃコッチのセリフだ、お前こそ何やって―――え?」

「・・・・・・え?」

 

 ふと気付いた時。

 2人は一緒に倒れ合い、一夏の片手が起き上がるためジャンヌの顔に真横につけられ。

 ジャンヌの顔は、起き上がったばかりの一夏と至近距離から見つめ合うような体勢になってしまっていて・・・・・・

 

 フワリ――と、淡いシャンプーの香りが一夏の鼻孔をくすぐる。

 鋭いけれど、姉に似た優しい形の眉と瞳が、痛みからか潤んだように垂れ下がり。

 普段はわざと露悪的に見えるよう意識している口元は、薄くリップが塗られていて、女の子らしい柔らかさが見ているだけで伝わってきて、そして・・・・・・

 

「じ、ジャンヌ・・・」

「お、オリムラ・・・・・・」

 

 片手を相手の顔の横に置き、互いの顔をすぐ近くまで接近させる―――所謂『壁ドン』と呼ばれるイベントのような空気が二人だけの空間に流れ合い・・・・・・そして。

 

 

「ウオッホン」

「「―――はッ!?」」

 

 

 その場に最初からいた第三者のお姉ちゃんから咳払いによって、現実へと引き戻されて強制終了。

 現実はそこまで甘くない――いや、充分すぎるほど甘過ぎだったから起き得た現象だったんだけれども。

 

「ち、違うぞシャル! 今のはただの事故だからな! 変な勘違いするんじゃねぇぞ!?」

「そ、そうよそうよお姉ちゃん! コイツとは、ただの友達みたいなナニカなんだから! 勘違いしないでよね恥ずかしい!!」

 

「・・・・・・・・・」

 

 そんな2人に、絶対零度の視線とオーラでしか対応しようのないお姉ちゃん。

 むしろ、わざとやってんのかコイツら?とか思わないだけマシなレベルの2人組。

 これから先の展開が予想できるレベルだったけど・・・・・・とりあえず今は時間がない。

 

「とりあえず・・・・・・教室に行こうか? “みんなで一緒に”、ね?」

「「は・・・はい・・・・・・ワカリマシタ・・・」」

 

 

 

 とりあえずミッションその1。

 一応は・・・成功?

 

 

 

 

 そして3時間目の小休止。

 別のクラスの先生に捕まってしまったシャルロットが、備品の移動を頼まれて断れない性格によって引き受けてしまい。

 

「はぁ・・・なんでこんな日に限って、こういうのを頼まれちゃうんだろぅ・・・。

 うぅ・・・・・・お、お尻が・・・冷たいような気が・・・・・・」

「ん? よぉシャル、大変そうだな。手伝うよ」

「え、へ? いッ!? いい、イチK――ッ」

 

 頼まれた荷物を持ったまま階段を上っている途中で、下の階から上がってきたばかりの一夏が偶然その姿を見つけてしまい、『女の子が重い荷物を持ってたら変わってあげなきゃ男じゃない病』によって半ば自動的に例外なく声を掛けてしまった結果。

 

 下から見上げる位置関係では、パンツがないことに気付かれかねないシャルロットが、発作的に極めて高い可能性上の危機から守るべきものの優先順位によって、スカートの中を優先的に死守するため、両手を離して手に持っていた荷物を投げ飛ばしてしまいたい衝動に駆られた―――その瞬間!!

 

 

「危ないっ! お姉ちゃんは私が守るッ!!」

「へっ!? ま、またジャンヌかって、アベシッ!?」

 

 こういう時には極めて高まる可能性上の危機に備えるため、一夏を密かにストーキングして監視し続け、いざという時には不意打ち奇襲で仕留めようと準備万端整えていたシスコンの介入によって、辛うじてシャルロットの危機と、投げ出された荷物に潰されたかもしれない一夏の危機は未然に防がれることとなる。

 

 だが、その結果。

 

「う・・・お・・・・・・バタリ・・・」

「へ? ま、また!? またなの!? なんでアンタは今日に限ってそんな、キャアッ!?」

 

 バターン!!と。

 またしても予想外の倒れる方向されて巻き込まれて一緒に倒れるジャンヌちゃん。

 

「痛痛ぁぁ・・・・・・なんで今日はこんなに調子悪いのよ―――あ」

「痛っつぅ・・・・・・だからそれはコッチのセリフだって言って―――え?」

 

 光差す、学校の廊下の階段。

 周囲に人影はなく、静かな空気だけが身を寄せ合って、見つめ合う二人を優しく包み込んでいてくれて・・・・・・そして。

 

「ウオッホン!」

「「―――はッ!?」」

 

 周囲には人影はいないけど、すぐ身近にお姉ちゃんが最初からいた場所だったので止められました。

 学校内での不純異性交遊は禁止。清く正しい学校生活を守りましょう、本当に。・・・・・・お姉ちゃんの堪忍袋が切れる前に絶対に。

 

 

 そーいう流れで、ミッション2も・・・・・・成功?

 

 

 

 そして、昼休み。

 

「はいッ、鈴さん!」

「OK! シャルロットーっ」

「任せてっ。アタッーック!」

「・・・・・・なんで、この状況でバレーボール出来てんのよ・・・ワケガワカラナイわよ・・・・・・」

 

 謎な現象と言うより謎な心理と動機によって、何故だかパンツが消えてしまって悩んでるはずのミニスカート少女シャルロットが、昼休みに学校の屋上で友達とバレーボールを楽しむという、古き良き日本の70年代ぐらいから生まれてそーな伝統芸能を楽しみつつ。

 

 それを見てる妹をゲンナリさせながら独白させる、歪な風景ができあがっていた。

 こんな状況下でなにもハプニング起きなかったら、逆にお姉ちゃんには恋愛方面のLOOK低すぎることになるんじゃないかしら・・・・・・とか失礼なこと考えつつ。

 

 どーせ来るであろう危機に備えてスタンバイしつつ、今度はアイツと衝突して――その、なんて言うかこう、そーいう誤解をされるような展開になることなく助けるため警戒と準備を怠らずに万端でその時を待ち続け。

 

(ふふふ・・・私は過去の失敗から学ぶ女。

 所詮は愚かな生き物でしかない人類が、過ちを気に病む必要なんてなく、ただ失敗だったと認めて復讐の糧にすれば良いだけのこと・・・・・・。

 私は、過去の恨みを怒りに変えて立ち上がり、前を向いて未来へと進む力とする女!!

 連邦のザコ共とは違うのよ! ザコとはねッ!! フッフッフ――)

 

 と、どっかの偉いさん発言が色々と混ざったような厨二妄想して暇を潰しつつ。

 来たるべきエロハプニングとの対話に備えて武力介入するため、力を蓄えながら待ち続けていたところ。

 

「えーい! 行ったよー、一夏~! 僕のアタックを受けられるかなっ!?」

「おっと! 確かにいい球だなシャル! だが俺だって簡単には負けな――うおっ!? ちょ、危なッ!?」

「キャーッ!? よ、避けてくださいませジャンヌさん!」

「ふっふっふ・・・って、へ? ちょ、待っ!? 今度はそっちなの!? こーいうお約束って反則だと思いまキャァァァァァッ!?」

「う、ウオワァァァァァッ!?」

 

 

 こうして、過去の失敗を気にはしなかったし糧にして準備もしてはいたけど、別の失敗に切り替わることを予測できない理由になってた時点で、気にしてんのと特に何も変わらん結果に終わってしまったジャンヌちゃんの厨二的警戒水準。

 

 そして結果的には当然のように。

 

 

「お、オリムラ・・・・・・(ぽっ♡)」

「じ、ジャンヌ・・・・・・(赤///)」

 

『『『『―――うぉっほんほん!!!』』』』

 

「「はっ!?」」

 

 

 周囲にいっぱい人がいる中で最後のイベント終わって、その日は終了。

 翌日からシャルロットの《ラファール・リヴァイヴ》は機能が回復してパンツも消えなくなって、いつも通りの日常生活に戻ってくることが可能になったのであった。

 

 

 ・・・・・・のだけれども。

 

 

「お、お姉ちゃん・・・・・・織斑のISも治ったみたいだし、そろそろ許してくれても宜しいのではないか、と・・・・・・」

「ん? なにかなジャンヌ? 僕になにか用事があるなら言ってごらん。聞いてあげるから(ニコニコ)」

 

「い、いやだから・・・その・・・ぱ、パンツをね? その・・・」

「うん? なにかなジャンヌ? お姉ちゃんに言ってごらん♪(ニッコリ)」

「だ、だからその・・・私の、パン・・・・・・」

「うん? なにかなジャンヌ? お姉ちゃんに言ってごらん♪(ニッコリ)」

「あの・・・だから・・・・・・」

「うん? なにかなジャンヌ? お姉ちゃんに言ってごらん♪(ニッコリ)」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「うん? なにかなジャンヌ? お姉ちゃんに言ってごらん♪(ニッコリ)」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでもありません・・・・・・。

 うぅぅ・・・・・・足がスースーする・・・・・・(モジモジ・・・)」

 

 

 

 その日から、しばらくの間ジャンヌの行動が大人しくなったので不思議だったが、特に誰も迷惑にならないので気にされる事はなかった。

 かつての聖女と同じ名を持ち、悪へと落ちた少女の末路はビミィーに因果応報・・・・・・かな?

 

 

つづく

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