シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。   作:ひきがやもとまち

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予定してた部分が全部は書けてない状態ですが、環境の不備で確認作業ができにくい状況にあるため、今できている部分だけでも投稿しました。
後に完全版として投稿し直すかもしれませんが、一先ずは前回の続き分です。


第34話「ザ・シークレット・ベース・・・・・・それは、一番触れられたくない乙女の秘密的なトコを暴くことによって破壊されたり致しますので、ご注意を☆」

 

 前回までの、あらすじ。

 IS学園から依頼された物資輸送の護衛任務中に、一度は倒した敵が放った破れかぶれの一撃で生じた爆発からシャルロットを庇うため、織斑一夏は専用機《白式》にエラーを生じさせてしまい、武装を展開できない状態異常に陥ってしまう。

 そのことに責任を感じたジャンヌ・デュノアの姉、シャルロット・デュノアは他の者には告げずに、一夏が回復するまで自分が彼を守る役目を志願する。

 

 だが実は、爆発のときにエラーが生じていた専用機は一夏の白式だけではなかった。

 シャルロットのラファール・リヴァイブにも粒子変換機能に異常が発生し、操縦者であるシャルロットの『パンツだけを粒子化させる』という異常事態をもたらしていたのである。

 

 自分を庇ったせいで一夏を無防備な状態にさせてしまったシャルロットは、そのことを誰にも告げずに一夏の護衛任務全うを決意し、『穿いてない状態』になってしまった自分の援軍として妹のジャンヌに救援を求めたのであった。

 

 斯くして、シャルロットを守るため身を盾にして戦った一夏と、自分を庇ってくれた一夏を守るためシャルロットは『穿いてない状態』になったことを隠して戦うことを決意し、姉のスカートの下を誰かに知られることから守るためジャンヌは戦いに巻き込まれて参戦することになったのだった。

 

 

 

「・・・・・・」

「僕のせいで、今の一夏には白式がないんだから・・・・・・責任を取るためにも、僕が一夏を守らないと!――って、どうかしたのジャンヌ? なんか急に頭を抱え出しちゃったみたいだけど」

「・・・・・・大丈夫よ、問題ないわ。ただちょっと、やっぱ世の中クソゲーっていうのは真理だったんだなって、改めて考えてみたら正しさを理解できただけだから・・・・・・」

 

 今回ばかりは護衛対象になった一夏の待つ、自分たちが所属する1年1組の教室へと入る前。

 扉の前で拳を握りしめて決意を固めてる姉の横で、シャルロット・デュノアの妹ジャンヌ・デュノアちゃんは、改めて今回の顛末について振り返ってみたらアホらし過ぎる役目だったことに気づいて頭を抱える羽目になっておりましたとさ。今更ですけれども。

 

 ・・・・・・いやまぁ、言語化して字面で追ってみたら、確かに凄まじくアホらしい状況にはなってしまっていたのだけれども。

 ここまで来て今更「一抜けた」は通じてくれそうにないし、姉の方が許してくれる状態でもなさそうだし。

 

(・・・って言うか考えてみたら、私が一番アホな役回りをやらされなきゃいけなくってないコレってッ!? あーもう!

 お姉ちゃんの頼みだからって、ホイホイ引き受けるんじゃなかったぁ~・・・)

 

 と今更になって後悔してみても、どーにもならず。

 誰かを助けるために戦う人になる道を選んでしまった主人公は、途中下車するのが難しくなるのが世界の真理の一つっぽいので諦めるしかないジャンヌちゃん。

 

 朝っぱらから厄日だった事実に、教室前まで来てから気づいた微妙なアホさ加減を誰にも知られぬまま自分の頭の中だけで発揮しつつ。

 姉に続いて教室内へと入っていって、自分たちの席に着いたところで、ふと前方へと目をやると、

 

「先日での任務の話は聞きましたわ、お怪我はありませんか? 一夏さん・・・」

「まったく、敵に勝った後で爆発に巻きこまれるとか、肝心なところでトロいんだから」

「その通りだ。『勝って兜の緒を締めろ』という諺もある。油断大敵だぞ、一夏」

「ははっ、大丈夫だって。みんな心配かけてゴメンな、ハハハ」

 

 と、件の護衛対象の元へいつも通りいつもの如く、デタラメ人間IS錬金ビックリショー万国ガールズたちが集まってきて、いつも通り『お前が言うな』としか表現しようのない発言を他人事に関してだけはグチグチ口酸っぱくして言い続けている光景が目に映る。

 

 そうなって理由は、シャルロットの失態については何も言わずに、「自分がミスしただけ」とか「油断した」とか、自分のせいばかりにして、「シャルロットがとどめを差し忘れた敵からの最後っ屁で損傷を負った」とかの「シャルロットのせい」にした言葉を言おうとしない。

 

 どーせ、「負傷したのは自分の甘さ」だの「庇ったのは自分の意思」だとかの理屈をを本気で信じていてシャルロットの罪を問わないことで、却って罪悪感を増加させてくもんだとかの心理が分からない、半端な優しさの主人公っぽい気遣いをしてるつもりなんだろうけれども。

 

 ・・・・・・その結果として、巻き込まれてしまった今の自分があるジャンヌにとっては、あんまし優しい対応には思えないし感じられない一夏くん流の優しさでありましたとさ。

 姉の方は、それでも『一夏は優しい優しい』って言い続けておりますけれども、その優しさで今アンタはパンツの下見られる危険を冒してでも助けに行くどう気になってんですけど、宜しいんですかしらね?お姉様。

 

 ――とか、皮肉の一つも言いたくなってしまうのだ。ジャンヌの立場的には。

 言いたいだけで言わないけれども。お姉ちゃんには特に言わないけれども。

 だってシャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアはツンデレ妹だからです。お姉ちゃん大好き妹は、お姉ちゃんに皮肉は言わない。・・・言ったら後が怖そうとかも言いません。ツンデレだから。

 

 ツンデレ美少女は、大抵ヘタレな種族である。

 閑話休題。

 

 

「ジャンヌよ! お前は自分の姉に、どのパンツを穿いてほしいッ!?」

 

「なっふぅぅぅぅぅぅッ!?」

 

 

 そしていきなり、ちびっ子クラスメイトで、ライバルみたいな何かの関係性にあるドイツ代表候補が後ろからニョキッと生えてきて現れて。

 ガバッ!と、本を開きながら大声で断言してきてくれやがった、超ピンポイント攻撃に巻き込まれて、敢えなく姉撃沈。

 

 いつもの通り、いつもの如く、訳分かんないこと言って絡んできてセクハラされること多かったドイツ代表候補の合法ロリラならぬラウラ・ボーデヴッヒが今日持ってきてガバッと姉にも見えるよう開いて見せてきたのは、ランジェリー・カタログの一覧だった。

 

 ・・・・・・しかも妙に柄と種類が偏っており・・・・・・なんて言うかこう、女子高生的には学校で名前言いたくないというか、知ってることを友達に噂されたら恥ずかしいしと言うか・・・・・・友達みたいな関係にある奴、目の前でセクハラしてきた一人だけしかいないけれども。

 

「げほっ!? ごほッ!? ケホッ、ケホ・・・ッ!」

「・・・・・・ねぇ、アンタ朝っぱらから何クラスメイトに見せにきた挙げ句に、何言っちゃってんのアンタ・・・?

 バカなの? 死ぬの? 死にたいわけ? それとも、もう死んでたりするんじゃないでしょうね・・・・・・」

 

 投稿してきた直後に同じクラスの女子生徒からセクハラ受けさせられた女子生徒として当然な対応として、白い目付きでゴミを見るような視線で相手を見返しながら、メッチャ冷たい声音で冷たい言葉を返してやったけど・・・・・・アニメ放送してる数少ないドイツ人には通じやしねぇ。

 

「心外だな。私はライバルの趣味を心配してやっているだけだというのに」

「・・・・・・趣味? しかも、私の? アンタの変態趣味じゃなくて・・・?」

「そうだ。私の副官クラリッサは、先日の電話を使っての報告の中で、こう言っていたのだ・・・。

 『女の子は恋をすると、意中の相手に下着を見られる機会、パンチライベントが発生します』と―――」

 

 

 ああ、あるわね。――ゲームとラノベと漫画とアニメの中だけ限定だけれども。

 とジャンヌは思ったけど、敢えて言わなかった。相手の話を最後まで聞いてからにしようと考えたからだ。

 

 殴るのは、聞き終わってからでも遅くない。

 

 

「さらに彼女は、こうも言っていた。

 『故に意中の相手がいる女の子、いつ如何なる時にでも、見られても良い下着を装着せねばなりません』と。

 『いつ如何なる時でも油断せず、使う機会が訪れるか否かさえ判然としない状況であってさえ、いざというときに備えて覚悟を決めた『勝負下着』を穿いておく』と。

 『それが日本のヤマトナデシコたちが尊ぶ古き良き伝統のブシ娘ロードである』と。

 私は副官から先日、そのような助言を教えてもらったばかりなのだ」

 

 

 ああ、あるわね。――ゲームとラノベと漫画とアニメの中だけ限定だけれども。

 とジャンヌは、またしても思ったけど言わなかった。

 もう殴ること確定してる相手の話に、今更ツッコミとか必要ないし無駄だし。

 とにかくグーで2、3発ぐらいは顔に入れても許されるかしら? 女の子だから。女の子同士でのセクハラだから。

 

 男の一夏がやると許されないことでも、女が女にやる分には許される。今の時代は男尊女卑バンザイ。

 

 

 

「そして―――これら『勝負パンツ』こそ、初めてを捧げて赤き血を散らす儀式において、ブシ娘たちが纏う至高の下着であると、クラリッサは最後に私にそう教えてくれたのだ・・・」

「・・・・・・ねぇ、その副官は解任した方がいいんじゃないかしら・・・? 嫌味とか皮肉とかじゃなくてマジな話として本当に。

 って言うか、なんでそんなの精鋭部隊で飼ってんのよドイツ軍って連中は・・・」

 

 そしてジャンヌは遂に、副官についてだけは正直にラウラへ言っておいてやることにする。

 ラウラに対しては、言葉で言うより拳で殴り合った方が早い奴だと、互いに距離も時空も超越して分かり合っている二人だったけれども、ラウラの副官に関しては又聞きの伝言ゲーム形式でしか聞いたことない相手だったから前から気になってはいたんだけど、今日ハッキリと確信できたので言うだけ言っておく。

 

 明らかに、ソイツがいるとラウラの隊の風紀が乱れる、と。

 

「・・・・・・で、結局その話で何が言いたかったのよ? アンタは・・・」

「うむ、つまりだな。これらの勝負下着は、誰かに恋心を抱いた少女が、好いた相手に見せるため常に穿くようになる正装ということになる。

 ――ならばジャンヌの性癖を鑑みて、この内のどれかを姉に穿かせている時には、お前は実の姉に対して人として許されない感情を抱いていた事実が判明することになるという訳だ。

 お前を倒せるのは私だけだと心に決めているライバルが、特殊性癖をもったヘンタイ趣味の持ち主であったときには、間違いを正してやって後顧の憂いなく決着の場へ挑ませてやるのが宿敵の勤めかと思っグハッ!?」

「殺す!! 絶対に殺してやるわ! 魂すらも残さず燃やし尽くして、煉獄にさえ墜ちれなくしてやるから覚悟しなさいよクソジャリチビ~~~~~~ッッ!!!

 食らいなさい! 今、復讐の念が込もった旗を掲げて、私はアンタを~~~~~ッッ!!」

「お、落ち着いてジャンヌ!? IS展開はダメだったら! 織斑先生が来るから! もう少しで織斑先生が来ちゃうから! 落ち着いてってば、ねぇちょっと!?」

 

 

 ドッチャン!ガッチャン!!

 今日も今日とて、最後までは大人になりきれないジャンヌと、いつまでも子供のボディと子供らしくない半端な変知識をもとにした変な思考でジャンヌを怒らせるラウラと、二人をなだめるシャルロットによるどんちゃん騒ぎによって、1年1組の朝は幕を開ける。

 

 3人の内2人は気づいていないか、事実から目を逸らすことで意識しなくなってたことだけども、1年1組にとって毎朝の恒例行事になりつつあってる、織斑ラバーズ面々とのやり取りと、デュノア姉妹とラウラによる万国漫才ケンカ。

 

 

 彼女たちが属する教室では、いつ何時でもカオスが蔓延りやすく、カオスに支配されやすい。

 騒動やら混沌とした状況やらを発生させることには定評あっても、何かを守ることには全く向いているとは思えない妹少女を参戦させた状態で、果たして戦えない一夏を守るための戦いに、デュノア姉妹は勝利することができるのだろうか?

 

 

 ハッキリ言って、イービル属性としか思えない妹には、攻撃アタック意外の面では期待できそうにないと思わなくもないのだが・・・・・・

 

 せめて、『嫁としての能力』をラウラによって上昇させられた挙げ句の果てに、変な趣味に覚醒してパワーアップした秘密を暴く存在にならぬことを期待しながら―――護衛任務はスタートの瞬間を迎えることになる。

 

 

 織斑一夏、シャルロット・ジャンヌ護衛ミッション・スタート!!

 

 

 

つづく

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