シャルロット・デュノアの妹、ジャンヌ・デュノアです。   作:ひきがやもとまち

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【なのは×ジャンヌ】の最新話です。
アニメ版の再放送はじまったので見終わってから書くつもりでしたが、最初の戦闘分ぐらいはいいかなと愚考した次第。

注:アニメ版基準で書いた方が先に出来たため出してみたものの、どーにも気になり続けるので、当初の【The MOVIE】基準での3話も完成させて投稿することにしました。

差別化のため、とりあえずタイトル語尾に文字つけておきます。
今あるのを消すか否かは、出してから考えますね。


【魔法少女?いいえ、なのは世界のIS少女ジャンヌ・デュノアです。】第3話(仮)

 保護したフェレットを助けるため夜道を急いでいる途中で巻き込まれたジャンヌとナノハは、周囲の喧噪が急に聞こえなくなって、人の気配が消えてゴーストタウンに変貌してしまったかのような怪奇現象に驚いて、思わず動物病院へと向かう足を止めてしまっていた。

 

 夜空の暗闇は不気味な色へと変色し、人々は居ながらにして消失してしまい、見慣れた町の景色は一瞬にして無人の異空間へと変質させられる。

 

 《結界》の発動によって普通の人々は、「その場にい続けている」にも関わらず、その場で起きている現象を認識できなくなって、『何か起きていても起きてなくても全く同じ』という状態を押しつけられ、ただ起きてしまった結果のみを現実との整合性を取った形で受け入れさせられるしかなくなってしまう。そんな状況。

 

 既に滅んだ異なる世界の高度文明が生み出した所産《ロストロギア》によって引き起こされた、其れらが活動する際に偽装のため最も用いられる特殊機能の代名詞を発動させられてしまった。その結果として――

 

 

「つまり・・・・・・《鏡面世界》とか《影時間》とか《デバイス空間》とか、そういう理屈の空間で行われる戦いに巻き込まれたってことよね! 私たちが!

 異能力とか特殊能力とかにピンチで目覚めて、女の子を救うついでに世界も救うような戦いに、成り行きだけが理由で巻き込まれちゃうようなポジションに私たちは今なっていると!

 そういう事なのよねシュヴァリエ!?(ワクワク☆どきどき♪)」

 

「いや、なんでそんなに嬉しそうにしてるのジャンヌ!? 大変なことだよね! 大変な状況に巻き込まれちゃってるんだよね私たちって!?

 なのになんで、そんな今までで一番嬉しそうな笑顔で嬉しそうに叫んでるのか、私にはあなたの気持ちがまったく分からないんだけどー!?」

 

 自分たちが巻き込まれた現象の説明を、喋るブレスレットから聞かされたジャンヌが、最初に示した反応がコレだった。

 不気味な色に染まった月夜に向かって、世界が変わっても吠えるオタク一匹がここにいる。

 

 普通だったら、驚き慌てて恐怖するのが小学生として妥当な反応なのだけれども。

 《異能力》とか《特殊な力への覚醒》とかに憧れを抱く精神年齢のジャンヌにとって、このシチュエーションには燃えるものを熱く掻き立てられやすく、ナノハと違って恐怖や戸惑いを感じる感情よりも、憧れと期待感の方が優ってしまっている心理状態にあったのである。厨二病だから。

 

 ぶっちゃけ、半端な記憶喪失状態で、一人だけ見知らぬ場所で目覚めさせられ、喋るブレスレットを所持していた状態でナノハと出会ったあの日から、こういう展開に巻き込まれて特殊能力に覚醒して戦う自分になれる未来を、予測していた訳では全くなかったけど、期待している気持ちは少しはあったのだ。それが実現しそうになってるだけである。

 

 だったらジャンヌ的に問題ないと思ってしまうのは、問題あるだろうか? いや無い!(断言)

 

「シュヴァリエ! この現象が発生してる地域の中心地はどこか分かる!? こういう時、倒せば元に戻せる敵ってのは大抵まん中辺りにいるものだから多分そこよ! 間違いないわ!」

「だからなんでジャンヌには、それが分かってるの!? なんでそんな落ち着いて対処できてるのよー!?」

【御意。特殊フィールドの展開されている地域一帯の中心部を索敵完了。アンノウンと思しき反応と所属不明勢力との戦闘らしき反応を感知。

 場所は負傷した現住生物、学術名『フェレット』の一時療養施設、動物病院。アンノウンとの接触後、即時戦闘状態に陥る危険性は極めて大。

 コンディションレッド発令、第一種戦闘態勢、対生物戦闘用意】

「シュヴァリエは何言ってるのさっきからずっと!? 難しい単語が多すぎて少しも分からないんだけど――って、動物病院! フェレットさんを預けた場所の!?」

 

 そしてシュヴァリエによる小学生には意味不明な、あるいは新たな時代に生まれ変わったロボット伝説を見ていた場合には少しは分かったかもしれない状況説明をSFっぽい表現使って行ってくれたことで、部分的に理解できた単語の部分だけ拾い上げたナノハが悲鳴のような叫びを上げる。

 

 丁度その時だった。

 元から目指していた目標地点の動物病院その場所へと到着して門をくぐった直後。

 

 先に敷地内へと入って、病院内へと続く扉へと駆け寄ろうとしていたナノハの視界を横切っていく、小さくて黄色い影が見えた気がして、それで――

 

「あ! あれは―――フェレットさんッ!?」

『・・・・・・っ!』

 

 見覚えのある影の姿を目にして、思わず声を上げたナノハの言葉にフェレットは反応して彼女の方を向くため、走っている途中だった姿勢を停止して顔を向ける。・・・・・・それが徒になった。

 

 ―――ガァァァァァァァァァッ!!!!

 

「あっ!?」

「なっ!? なんなのよアレは一体ッ!? リアルゲンガー!?」

 

 一時停止したフェレットに向かって、背後から猛スピードで追いすがってきて体当たりをかまし、大木をへし折って土煙を盛大に巻き上げる――黒くて巨大なナニカの生物。

 思わずジャンヌが、居候先の見た目若いけど年齢的にはドンピシャ世代なファミリーが持ってるのを借りてハマってしまったモンスターを捕まえて集めるゲームの敵キャラクターを連想した名前で叫んでしまったが・・・・・・そう当たらずとも遠からぬ見た目を持つナニカがソレだった。

 

 黒くてモヤモヤして姿形がアヤフヤな、己という存在が何という生命なのか定義されていない、己のことを何だと自分以外からは思われて認識される存在なのかが己自身にも認識し切れていない存在。

 不定型なナニカ。己以外の者たちにとってのナニカ。どの生物に該当して認識されていいのか己自身にも分からぬナニカの存在。

 

 それがソレだった。自分でも自分の形がよく分からないのである。

 だから見る者によって、黒い煙の塊にも、有毒ガスの集合体にも、怨霊の合体モンスターのようにも見えなくはない・・・・・・そんな見た目しか持てていない曖昧な状態だからこそ、ジャンヌの認識できる範囲内では、その存在が一番近い。

 

「あっ! フェレットさんが・・・っ」

「!? ナノハ危ないッ! 下がって!!」

「――え? きゃあッ!?」

 

 

 最初の突撃で潰されてはいなかったフェレットが宙を舞いながら、自分の元へと飛び込んでこようとしている姿を見つけて両手を広げようとしたナノハだったが、その寸前に飛んできていた小動物の背後で爆発が発生。

 

 ズガァァァァァッン!!!

 爆音が轟き、次いでナニカが体当たりしに行って激突して破壊した、大木を含めた狭い範囲ながらも周囲一帯に爆風が吹き荒れる!!

 

「けほっ!けほっ! な、なに? 一体なんなの!?」

『来て・・・くれたの・・・?』

「へ? ・・・・・・え、喋った!? この子も喋った!? この子もあなたの友達なのジャンヌー!?」

「アンタ私を何だと思ってんのよ!? 人の言葉を喋る変な珍獣マニアの変な女の子じゃないんですけど私って!? って言うか、今はとにかく逃げなさいってば! 危なーい!!」

 

 訳の分からない自体の連発に、自称だろうと事実だろうと立場的には普通の小学生でしかないナノハは混乱するしかなく、自分の元へ飛び込んできたフェレットを追いかけてきたらしい黒くて巨大なナニカモンスターによる体当たりをギリギリのところで躱しながら、それでも建物破壊のよる衝撃波までは防ぎきれずに尻餅をつく。

 

 敵の攻撃方法が雑だったことと、ジャンヌも含めて攻撃対象がバラけていたのが功を奏した結果だったのだろう。

 黒くて巨大な敵は、喋るフェレットを襲う際にもアチラコチラに破壊跡をまき散らしながら攻撃し続け、そこらに生えてる街路樹にも触手らしき細長い胴体の一部を鞭のように振り回してはへし折り続けていた。

 

 狙いが定まっておらず、ただ力任せにぶつけまくっている。そんな印象のある攻撃法法。

 その結果として、渾身の一撃のつもりではなってきたらしい体当たりが躱されたことで、僅かに動きの空白時間が生じることになる。

 あまりにも力強く身体からぶつかって行き過ぎたせいで、動物病院の壁に正面衝突してしまって抜けなくなってしまったらしい。

 

 ――――ガァァァァァァァッ!?

 

 とか喚きながら身体を振り回して暴れて抜けようとしてるけど・・・・・・ナノハやジャンヌ的には知らんし!? そのまま填まって出てこれなくなった方がありがたいし! 自分たちを襲ってくる巨大なナニカの救援活動なんかする義理も意思も微塵もないし!?

 

「え?え!? えぇと、なに? なんなの!? なにが起きてるのー!?」

「いいから逃げなさいよナノハ!? 死ぬわよ!? あんなデカ物にぶつかってこられて当たっただけでも私たちペシャンコ確実なんだから早く逃げなさいってば、ほら早く!」

「え? えっ? えッ!?」

『あ、あの! お願いがあるんですっ。僕に少しだけ力を貸してっ!!』

「ふぇっ!? また喋った!? え、え? ち、力って言ったって・・・・・・ッ」

「いいから今は逃げなさいよ! 逃げながら話なさいよバカーッ!?」

 

 ―――ガァァァァァァァァァァァァァッ!!!

 

『き、キャああああああァァァァッ!?』

 

 そして予想通りというか当然の結果と言うべきなのか、のんびり話してる間に填まってた動物病院の壁から自力で脱出できちゃったっぽい巨大ナニカ!

 大慌てで全力撤退と逃走を開始するナノハとジャンヌたち!!

 

 大見得切って家を飛び出してきた割に、ついた途端に逃げるのかと言う奴いるかもしれないけれど―――そりゃあ逃げる! 当たり前の選択として逃げる一択しか道がない!

 って言うか、たかが小学生女子2人にこんなのどう出来るって聞いてみたくて仕方ない!

 

 そして、夜の道を必死に走って、黒くて巨大なナニカから逃げ延びようと必死になるしかないジャンヌ&ナノハ!!

 

 

 

「はぁ、はぁ・・・、そ、その・・・なにが何だか、よく分かんないんだけど・・・・・・、一体なんなの!? なにが起きてる、の・・・!?」

『君には、資質がある』

「はぁ・・・はぁ・・・、し、資質・・・?」

『そう。お願い、僕に少しだけ力を貸し――』

「ナノハっ! 上っ! 上空警戒!!」

「へっ? う、上って・・・・・・うひゃあっ!?」

 

 ――――ガァァァァァァァッ!!!!

 

 ズガァァァァッン!!!と、空から落下して攻撃してきて追撃してくる巨大な黒物体。

 ジャンヌの警告で横っ飛びして避けるナノハ!

 

「し、死ぬかと思った・・・なんなの本当にさっきから!?」

『巻き込んでしまってゴメンナサイ。僕は、ある捜し物のために“ココ”ではない世界からきました。でも僕一人の力では思いを遂げられないかもしれな―――』

「だから危ないってばナノハ! 後ろ!後ろ! また来る!デカいの来るってば、キャー!?」

「え!? また来るのって、きゃ―――ッ!?」

 

 ―――ウッガァァァァァァァッ!!!

 

 ズドォォォォォォォォッン!!!と、今度は先程のフェレットのとき同様に、自分たち2人の後ろから猛スピード体当たり。これもギリ回避成功。全力逃走を再開!

 

『くっ! 先日の戦いで力さえ残っていれば・・・! でも、やっぱり・・・お願いしますっ!

 迷惑だと分かってはいるんですが、資質を持った人に協力して欲しくて! お礼はします! 必ずします! だから―――』

「危な―――ッい!?」

 

 ――――ガウアアアアアアアアアアッ!!!!

 

『説明してる余裕もないんですか本当に~~~~~ッ!?』

 

 ズッボガァァァァァァァッン!!!!と。

 とにかく何かしらの攻撃手段で追撃し続けてくる黒いナニカ!

 

 何度も何度も攻撃してきて会話が遮られて邪魔で仕方がないのだけれども! 追う側の巨大生物としては、いちいち説明終わるまで攻撃まってやる理由やら義理なんてある訳もないし、暗い夜道を走って逃げる小学生女子の足では、おまけにお荷物フェレットまで抱えて走って速度落ちてる状態で波状攻撃かけられると、どーしようもないし!

 

 仕方ないじゃん!とジャンヌ的には声を大にして主張したい!

 

 ナノハ的にだって、スポーツ得意じゃないし! 体育だって苦手だし! アリサちゃんから理数系では自分より上だって言われたけど、私は取り柄がない女の子なんだから無理だもん!

 スズカちゃんから「最近ジャンヌに似てる」って言われる時あるけど―――私は普通の女の子だもん! だから無理!!

 

 

 段々と思考が汚染されてきてることに気付いてないのか、気付いてるから認めるのを拒否してるだけなのか、複雑な小学生心理を抱えながら・・・・・・高町なのは、小学校3年生は夜の町をひた走る!!

 

 

『ううぅ・・・・・・僕の持ってる力を使ってもらうための説明を、少しだけでもする時間が得られない・・・っ、このままじゃ―――』

「ああ、もう! まどろっこしいわね本当に!!!」

 

 そして―――ジャリ!!と。

 ジャンヌが遂にブチ切れて立ち止まる。

 元から大して長くもない気と、多くない忍耐力が限界に達して、いい加減イライラしてきた気持ちをスッキリさせるため―――久しぶりに、アレをやる気になってしまったから。

 

『こうなったら他に手段がありません! ごめんなさい! お礼は必ずしますから! だから・・・ッ』

「お礼とかどうとか言ってる場合じゃないと思うんだけど!? どうすればいいの!? こんな状況・・・っ」

「ナノハッ!!」

「は、はいっ!?」

 

 突然に鋭い声で名を呼ばれ、慌てて返事をした先に立っていたのは―――追ってくる敵に、“もう逃げない”と示すように向かい合い、ナノハたちに背を向けている女の子ジャンヌ・デュノア。

 

「――それと、そこの“オコジョ”。その説明、もう少し時間必要そうなの・・・?」

『え? あ、はい・・・少しだけ・・・。無理やり了解もないままやるのはちょっと・・・』

「そう、分かったわ。じゃあ説明終わるまでの時間は、私が稼いであげる。その間に終わらせてから追ってきなさい」

『え・・・? な、なにを・・・』

 

 ジャンヌからの宣言にフェレットは、あるいはオコジョは、もしくは別次元の怪生物は戸惑ったような声を上げ、相手の挙動を訳も分からず見つめるしかなくなってしまう。

 彼としては当然の反応だった。

 あの存在は、通常の兵器では傷つかない。元に戻すためには封印して、元通りの姿形へと帰すしか他に手段がない。

 その為の手段が、この世界には存在していないはず・・・・・・だとしたら彼女は一体、なにを・・・!?

 

『!! ま、待ってください! あなたは一体なにを・・・・・・危険です! 待って!』

「――大丈夫だよ、フェレットさん」

『え・・・?』

 

 慌てて、背を向ける相手に手を伸ばそうとしたフェレットの背中から、確信に満ちた声がかけられ、振り返った先にナノハの―――心配そうではあっても不安はない、強い光を宿した瞳で友達の背中を見送る姿を直視させられ、更に戸惑いを大きくすることしかできなくなる彼。

 

 だがナノハには、友達のジャンヌを信じて任せるだけの理由があった。

 自分の家で暮らしていいと、お母さんから許可をもらってから一緒に過ごすうちに思い出してきたらしい幾つかの知識。出来るようになってきた幾つかの技術。

 

 その中の一つで見せてくれた―――この世界でただ1人、ジャンヌだけが出来る特別な才能。

 

 それを知っているからこそ、ナノハは彼女を信じて、今は自分に出来ることを精一杯やる! その為に集中できる! それがジャンヌを助けることにも繋がってくれる!!

 

「さぁ、フェレットさん! 今のうちに、あなたの話を聞かせて! 私にジャンヌを助けるためなにか出来ることがあるの? だったらお願い! 教えてください!」

『わ、分かった・・・・・・それじゃあ――』

「―――そう言えば、確認し忘れてたわねオコジョ」

『・・・・・・え?』

 

 途中で止められていた説明を再開しようとして、不意に後ろから投げかけられた言葉に振り向くフェレット。

 その背中は相変わらず前を見たまま、後ろを振り向いたりはしてくれることはなかったけれど――――投げかけられた確認の言葉は彼にとって、瞠目に値する発言そのもの。

 

 

 

「あの黒くてデカい奴。―――別に倒してしまってもいいのよね…?」

 

 

 

 ・・・・・・知っている人間にとっては、別の意味でこんな状況下で言える奴に瞠目したくなる理由になったかもしれない発言だったけれども・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “ソレ”は、戸惑いを宿したまま進軍を停止していた。

 一度は追い詰め、とどめを刺そうとする寸前まで追い続け、途中から介入してきた異なる異種族たちも障害物たり得ない無力さから無視するに足りた、狩りの成功まで今一歩というところまで来たにもかかわらず。

 ソレは、そこから一歩も前に進めなくなくなってしまっていた。

 進めなくなるほどの圧迫感を、突如として無力だったはずの現住生物から感知されてきた。

 

 それが発する“死”の気配。

 それがソレの足を止めさせ、動くはずの足を止めさせている。

 

 アレは危険だ。アレは自分を必殺できるナニカを持っている―――危険、危険、危険、危険、死ヌゾ?

 

 

「フフフ・・・・・・これを使うのも随分と久しぶりねぇ~、シュヴァリエ? 楽しいわ。

 こんなに愉しいのわ久しぶりだから・・・・・・派手に行きましょう。解放しなさい。私の真の力をねッ!!」

【御意。――コ・・・“こうそくじゅつしき1カラ3ヲかいほう”“たーげっとヲかてごりーAトにんていスル”“からだヲへんかサセテうでヲさいせいシロ”“よるハコレカラだ”

 ――――『ラファール・シュヴァリエ・ノワール』展開】

 

 

 姿なき何者かの淡々とした――棒読みとも言うし、言えと言われた言葉を言ってるだけとも言う―――を述べた後。

 封印されていたらしい、この世界には存在しないはずのナニカの力がジャンヌの身体に集まり初める。

 

 闇のように黒く、夜のような漆黒によって、彼女の幼くて小さな身体を覆い尽くされる。

 そして―――

 

 

 バサァッ!!!

 

 

「展開完了! 吼え立てよ、我が憤怒!!

 この世界に復讐の旗を立てなさい! 『ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン』ッ!!!」

 

 

 漆黒の鎧をまとった姿で、ジャンヌが再びロストロギアの前に立ちはだかる!

 その間、0,5秒。

 闇に包まれたと思った次の瞬間には、鎧甲冑姿に一瞬にして変化していたため、別次元の科学で作られてるロストロギアでもなければ認識することさえできません!

 

 キラキラ空間で服が弾けて消えて、小学生幼女のハダカだから見られても年齢規制はかからない格好で、クルクル回って光に包まれ、バラ色の拘束具みたいなので全身グルグルボンデージみたいなのをやった後で着ることできる魔法少女服みたいな夢や希望は、SFっぽい戦闘マシーン鎧にはないので仕方なし!!

 

 

 これが――――戦闘だ!!

 

 

「さぁ、始めましょう・・・・・・戦闘を!!

 この力を使った私にとって、初めての戦闘を。――シェルジュッ!!!(突撃)」

 

 

 

 

つづく

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