とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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時系列的には前回の話から一、二か月くらい前の話ですね

オリ設定
オリ展開
原作はすでにない!
相変わらず戦闘の描写はない!
嫌いな人は読み飛ばし!



無理にアニメ化しない方が良いと思うんだ

『さて、ようやくこの時がやってまいりました(`・ω・´)』

 

はい、ようやくです!

 

「「・・・」」

 

『あれ?楊任さんに楊奉さん。どうしました?』

 

「「い、いや、シロ殿って普通に喋れたんだなと」」

 

『あぁ、それですか。そりゃ喋れますよ。ねぇ?』

 

そうです。喋らないと指揮も使者もできないじゃないですか

 

「「それはそうなんだが!!」」

 

『ま、基本的に弟子入りする前はですねー。

お母さんが優秀でも本とか書物が

周りになかったから、語彙が少なかったんです。

ソレで大体一言だったんですね』

 

「「・・・」」

 

『それで弟子入りした時?する前?でしたか・・・

筆頭無表情が教頭殿に挑んで、目の前で

破顔したのが最初の心的外傷になりまして』

 

「「あぁ・・・」」

 

『ネコモドキさんも余計なこと言っては

無駄に地獄見てるでしょ?』

 

「「なるほど」」

 

『ついでに教頭殿も筆頭無表情も楊修殿も、

まぁ私もですが、大体一言で言いたいこと

が伝わりますし』

 

口数が少ない方が相手に与える情報も

すくないので、教頭先生もまぁ良いかって。

 

「「なるほど」」

 

『まぁ、実際元服前でしたし

誰も困りませんでしたから』

 

ですけど、こうして元服して

初陣を飾るのに、皆さんに対して

一言しか話さないのはシツレイでしょう?

 

「「おぉ~」」

 

???

 

『わかります。あの師弟、特に筆頭無表情を

知っていれば、こんないい子に育つとは

思いませんよね!』

 

「「まったくですな!」」

 

 

ジャッ!!

 

 

 

 

 

『「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」」」』

 

 

 

 

 

不敬です。

 

 

 

 

 

 

『く、やはりヤツの同類か!( ゚Д゚)!』

 

(余計なことは言わんでおこう)

(そうだな)

 

 

 

 

 

で、軍議ですよね?

 

『ぶった切りますねー』

 

いいですから。時間は有限です

 

『ま、その通り。ただ、周りとの協調を

考えれば軍議に関係ない会話をすることも

決して無意味ではありません。

それは覚えていて下さい』

 

わかりました。

 

『よろしい。では軍議ですが』

 

はい!

 

『我々は最初、特にすることがありません』

 

はい?

 

『まず、韓馥が公孫賛と董卓に同じ書状を送っているのは知ってますね?』

 

はい、大きく言えば、

協力して袁紹を打倒しよう。

兵糧は自分たちが持つ。

袁紹討伐後は公孫賛に対しては董卓が、

董卓に対しては公孫賛が信用出来ないから

自分が防波堤になる。

 

ですよね?韓馥にしてみれば

最高の策なんでしょうが・・・

 

『そうです。時間稼ぎと離間の計、さらに生き残りと一粒で三回美味しい策ですね』

 

実際はただのあほですよね

 

『ですね、黙って筆頭無表情に降伏すれば

韓馥の命だけで済んだのですが・・・』

 

無駄に将兵を殺しちゃいますね

 

『将は韓馥に仕えることを選んだ連中です。

沮授や張郃はしっかり避難してましたし』

 

そうですね。まぁ今回は出来るだけ兵士は殺さないようにって指示が出てますけど

 

『もれなく筆頭無表情の兵になりますからね』

 

必要ですか?

 

『必要か?と聞かれれば必ず要るとは言えませんね』

 

居ても居なくてもいい?

 

『えぇ、ですから「出来るだけ」です』

 

あぁ、そうですね。

 

『で、軍の動きですが』

 

はい

 

『基本的に董卓が率いる軍勢は騎兵が主力なため城攻めが苦手です』

 

まぁ、そうですよね

 

『ですので、鄴を攻めるのは、我々将軍府の三万になります』

 

韓馥は二万~三万でしたか?

 

『えぇ、彼らは并州騎兵を恐れているでしょうから野戦にはなりません。』

 

なったら攻城戦が無くて良いんですけどね。

 

『そうですね。一気に楽になりますが相手の阿呆を期待するようではいけません』

 

はい、想定するのは常に最強の敵!ですね。

 

『そういう事です。

で我々が攻城戦を行っている間に

逃げ出されたり

後方に回られても困るので

董卓の軍勢は鄴から少し離れた

ところで、周囲の索敵をしてもらいます』

 

なるほど

 

『本来攻城戦というのは

とても難しいモノなんですが、

今回は簡単です』

 

すでに内応を約束してる連中が?

 

『いませんね。書状を送ってくる奴らは

居ますが、董卓や公孫賛に対しての書状で

あって、私たちにではありません』

 

この期に及んで、まだ理解できてないんですね?

 

『ここまで隠し通した教頭殿が凄いんですよ』

 

あぁ!それなら分かります!!

 

『ココで一番の笑顔を魅せやがって!(/ω\)』

 

それで、教頭先生の凄さはともかくとして

籠城する敵をどうするか。なんですよね?

 

『えぇ、究極的に攻城戦とは

いかにして城壁を越えるか、

もしくは城門を壊すか、

または城門を開けるか。なんです』

 

はい

 

『今回は城壁を越えると言うか、破壊します』

 

おぉ!

 

『二万~三万が籠城すると言っても、

1つの方向に集められる人数は決まってます』

 

はい

 

『董卓さんの軍勢が逃走を防ぎますので。

我々三万は1つの方角を選んで一点突破を図ります』

 

なるほど

 

『楊任さんが一万。楊奉さんが一万

私の本陣が五千、アナタが五千です』

 

いきなり五千も?!

 

『アナタが教頭先生や無表情に

鍛えられていることはみんな

知っていますからね。

特に不満も出ませんよ』

 

けど、指揮の経験は!

 

『そうですね。実戦の経験はありません。

ですので副将に呉班と陳式を付けます。

まずは彼らの言うことをよく聞いて

実際の兵の動きを見て学んでください。

アナタの役割は城門から出てきた相手の掃討です。

 

それと、何か策が浮かんだら、まず二人に相談してから私に連絡をするように』

 

はい!

 

『ではさっさと往きましょう。

ここで手間取ってたら

無表情にドヤされますからね(;´・ω・)』

 

はい、往きましょう!

 

(なぁ、楊奉。俺らって・・・)

(・・・まぁ特に反対意見も無いからな)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

なによアレ。一方的じゃない。

 

「まったくや、なんやあの勢いは?」

 

「シロ殿の初陣だと言う話だが」

 

「あぁ、シロさんさっき誰か討ち取ったみたいだよ」

 

「暇は良いこと」

 

「そうですな!」

 

それはそうなんだけどさ。

「城攻めは我らでやるから、

逃げたら追撃してくれ」って言うから、

どんな城攻めをするのかと思ったら・・・

 

「まぁ、城壁の上に立てる兵の数は決まってるし?相手が三万おっても、意味無いわなぁ」

 

「あえて城門を無視して離れた城壁へ集中か」

 

「普通は内部の階段も城門の近くに作るから

城門から離れると、その分だけ城壁の上に

敵兵が溜ることになっちゃうけど・・・」

 

井闌車からの狙撃が優秀過ぎる。

集まったところを一方的に減らされてるわね

 

「で、城壁の上が死体で埋まったところを破城槌で壁を破壊する、と」

 

「城壁から出て、破城槌を破壊しようにも」

 

「兵の質が違い過ぎるよね」

 

「シロも強い」

 

「ですな!今でもすでに華雄や張遼より強いのでしょう?」

 

「「・・・」」

 

あの年で・・・さすがはお二人の弟子ね

兵の指揮にも歪みが無い。

おそらく相当鍛えた将が副将についてる。

 

「そうだよねー。

副将の人も凄いけど

やっぱりシロさんも凄いよ。

・・・シロさんって天水の子でしょ?

私たちが見つけてたら

あそこまで鍛えられたかなぁ」

 

「無理やろ。腐らせて終わりやったろな。

ウチ等に軍師と武将を兼任できる将を

育てることができるとは思えへん」

 

「そうだな。さすがはお二方。

それに、どうやら幻魔拳は地獄を追体験

させるだけの技ではなかったようだな」

 

え?どういうこと?

 

「わからんか?」

 

「あぁ。初めて指揮を執るにしては動きに澱みが無さすぎるって話やな」

 

「副将の人たちじゃないの?」

 

「それだけじゃない」

 

「兵の動きに淀みがありませんぞ!」

 

ん~。あぁ、なるほど。副将の人たちは

シロさんの指揮に従ってるけど、

特に反発とかはしてないんだね?

 

「そうだ、出される指示がおかしければ

それを確認するための使者を出したり、

不信感で動きが鈍る」

 

「せやけど、あの部隊はシロはんの

指示に対してなんの不安も抱いとらん」

 

「慣熟訓練は当然してたんだろうけど、

訓練と実戦は違うもんね」

 

それなのに澱みの無い指揮を執れるのは、

実戦を経験してたから?

 

「いや、違う。ここで幻魔拳だ。

アレは痛みや熱に至るまで

とても、そう、とても幻とは

思えないほどの現実感を再現できる!」

 

つまり?

 

「戦の追体験もできるってことやな」

 

「なるほどね。あとは本物の将兵との信頼感」

 

あの二人に育てられたシロさんなら問題ないよね。

 

「つまるところ、今回の戦はシロさんに

幻と本当の戦の違いを教えるための戦か」

 

「せやな、攻城戦で壁を破るっちゅー破天荒な策をとったんも、常識による思い込みを無くすためやな」

 

「教材に使われた韓馥が哀れと言えば哀れだけど」

 

そもそも僕たちを騙してた連中だからね

 

「慈悲は無い」

 

「そうですぞ!もう火にあぶられながら、花みたいな魚を生で詰め込まれるのは嫌ですぞ!!」

 

「「「「全くだ」」」」

 

食感と味も無駄に再現されてるからアレなのよね。

 

「生だから、噛むと「おぎゃー」だしな」

 

「そんで噛まずに飲み込むには大きすぎるし」

 

「のど越しも悪いんだよね」

 

「苦い」

 

「いろいろと苦いのですぞ!」

 

けどお腹は膨らまないから、

いくら食べても太らないとか

 

「「「「意味が分からん」」」」

 

「そもそも幻だろう?」

 

「いや、幻でもな?

あんまし現実的にやりすぎて

「食べた」って気になると

実際の食事をしなくなるんやて」

 

「それで倒れるらしいよ?」

 

「お腹すいて大変だった」

 

「そうですなー呂布殿は

空腹で一度倒れましたな」

 

まぁあの後で、お腹すいたからって

普通にご飯食べようとは思えないけど。

 

「「「「わかる」」」」

 

「おっと、城壁が壊れるぞ」

 

「ほんまや。大体二刻か?よう持ったほうやない?」

 

「慣熟訓練を兼ねてたからじゃないかな?」

 

うん、そうだね。

じゃ、これからは僕たちも働かないとね。

 

「逃がさない」

 

「一人逃がしたら一匹ですぞ・・・」

 

 

「「「「さっさと行くぞ!奴らを逃がすな!!」」」」

 

 

・・・だよねー

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『おぉ、流石は歴戦の并州勢。

機は逃しませんね(´・ω・)』

 

狐様!こっちも終わりました!

 

『お疲れ様です。・・・どうでした?』

 

沢山の人が死にました。

 

『そうですね』

 

戦場には夢も希望も無いってわかりました。

 

『そうですね』

 

けど、必要なことだってわかりました。

 

『そうですか』

 

はい!これからもよろしくお願いします!

 

『お、おぉぉ!!なんでこんないい子が

あの二人から出来るのか?!(゚Д゚;)』

 

・・・ジャッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゴッホ・・・ゴーギャーン!!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/』

 

 

 




皆さん気付きましたね?そうです!韓馥の名前を修正してます!
色んな誤字があるんですが(姜賊とか兇奴とか)
真っ先に全部修正したのが韓馥!だって偉いんだもの。

筋肉漢女をお笑いキャラだと思うから駄目なんです

アレでも立派な管理者で神様です。
そんなのが一つの陣営に力を貸したら
終わります。
その心配がなくなったんで、動き出しましたってお話。

ちなみに冷徹の花みたいな魚は美味しいらしいのですが、拙作のは李儒くんがワザと不味くしてます

あと原画に負けてるのは無理にアニメ化すんなって思います

グラッ●ラーとか。
北●の拳とか今でもギリギリ駄目でしょう?

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