とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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原作は既にない!

嫌いな人は読み飛ばし!


適材適所って難しいよね

早すぎる・・・!

 

あの袁家が、喪が明けて三ヶ月も持たずに

冀州ごと落とされるなんて。

 

さらに并州勢は韓馥を、幽州勢は袁家を

攻めることで特に争うことなく

戦が終わってしまったわ・・・

 

南皮では降伏も許さないで

かなり容赦なく殺ったみたいだから、

残党も抵抗するはず・・・

その掃討にどれだけ時間をかけてくれるか、よね。

 

まぁ残党が麗羽ごと白蓮を殺そうとしたなら、

そりゃ許さないわよね。

 

麗羽は死体も見つからなかったとか。

 

逆賊の死体はさらされるのが

普通だから、この方が良かったとも

言えなくはないけど、あの麗羽がね・・・

 

しばらくは残党の処理と、焦土化した

冀州を固めるでしょうから

すぐにはこちらに来ないでしょう。

 

その間、司馬懿がどこまで地盤を固めることができるか・・・

 

董卓にしても、白蓮にしても

今回の戦は先帝の遺勅ではあっても、

いえ、遺勅であるからこそ手伝い戦。

 

遺勅を大義名分とした以上

冀州は司馬懿に譲らなければならない。

 

董卓は、せいぜい追撃しか行っていないから

それほどでもないかもしれないけど、

20万動員して袁家と当たった白蓮は

何も得るものが無いのでは話にならないわ。

 

州牧として、どうしても兵糧や人件費の

元は取らなきゃ行けない。

 

それはどこから?

 

当然冀州よね。

 

ここに、司馬懿と白蓮に対して離間の策を講じる余地が出来た。

 

そもそも圧倒的な兵力を誇った白蓮を

司馬懿が無条件に信頼できるのか?

と言う話になるわ。

 

なんせ司馬懿に渡されたのは

焦土と化した冀州。

 

民は幽州から入れれば良いとしても、

それらを生かすための食料が無い。

井戸も潰されたとか・・・

 

そんなところを渡されたってねぇ。

感謝どころか、普通は恨むわよ。

 

白蓮・・・戦はただ勝てばいいってわけじゃないのよ?

いえ、もしかしたらそれもわざとかしら。

 

地力を残したままの状態だと

司馬懿が幽州を危険視したときに

対抗ができなくなるから、

あえて焦土化させて渡した可能性もあるのか。

 

しかもそんな中で、司馬懿は

幽州に謝礼を出さないといけない。

 

どこから出す?長安から?

現在先帝の陵墓を築いてる連中が

冀州の為に財を回すかしら?

 

かといってここで出費をケチると

冀、并、幽の連合に罅が入る。

 

今頃ヤツも頭を抱えていることでしょうね。

 

それに、そもそも領地の運営なんて

したこともないでしょう。

 

それがいきなり州牧よ?

私だって無理と判断したことが

できるとは思えないわ。

 

であれば、彼女らの軋轢と

時間ができたと喜ぶべきかしら?

 

董卓はどう動く?

袁紹亡き今、何が何でも遺勅を

果たさねばならないと言う状況でも

ないでしょう。

 

白蓮に比べたら少ないとは言え5万の

兵を出したんですもの。

 

反董卓連合で物資を

使っていたはずだし、

そもそもが并州ってそんなに

豊かな土地でも無いのよね。

 

そうなれば、白蓮と同じく

司馬懿から謝礼をもらおうと

するわよね・・・

 

鄴はそれほど抵抗することなく

落とされたから、南皮ほど荒れてないし。

司馬懿が南皮を理由にしても董卓には関係ないわ。

 

いえ、董卓が理解を示しても

家臣が納得しないでしょう。

 

なんせ大将軍ですものね。

安北将軍に譲る理由がない。

 

董卓と司馬懿の中にも亀裂はある・・・か。

 

あとは董卓と白蓮の中に亀裂ができれば

完璧なんだけど、何かあるかしら?

 

・・・やっぱり南皮の焦土化よね。

これのせいで董卓に謝礼が支払われないと

なれば、家臣団は白蓮にも不満を覚えるでしょう。

 

ただ、これだけの策を実行できる人材がいないというのが痛いのよね。

 

まさか私がノコノコ

出て行くわけにもいかないし

桂花は謀略には向かない。

 

燈はそれなりに謀略もできる

みたいだけど、配下でもない彼女に

まさか死地に行けとは言えないし。

 

・・・いえ、むしろ良いのかしら?

 

私たちとは違い逆賊に認定

されているわけでもない燈なら、

生き残るためにって言えば

白蓮なら納得しそうよね。

 

白蓮さえ納得したなら

他は納得しなくてもいい。

埋伏を疑って殺したら

白蓮の顔を潰すことになるし。

 

そうよね。殺すまで行かなくても

その言葉を軽ろんじたりしただけで

白蓮の顔を潰してるのよね。

 

白蓮もね、戦いには滅法強いみたいだけど。

やっぱり甘い。

 

正直予想外の圧勝だったから驚いたけど、

幽州勢も并州勢と同じで戦い続けてきた

連中なのよね。

その軍勢が弱いはずがなかった。

 

地味ではあるけど堅実な白蓮が、幽州の

大軍を指揮すれば、あれほど無駄のない

動きをするとは・・・

 

けど将としては良将でも

人間的に甘いのは変わってない。

 

なんせ南皮では、わざわざ罠の張られた

城の中に麗羽に会いに行くためだけに

入ったりするくらいですもの。

 

ならば今回の燈を使った埋伏も

通る可能性が高い。

 

通らなくても、豫州沛国の相。

粗略に扱う理由もなければ、

会ったというだけで策に使える・・・

 

今は新帝擁立のための時間が

少しでも欲しい。

 

彼女だって白蓮との繋がりは欲しいはず

 

一度本人に相談してみようかしら?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

いやぁ、そんなこと言われてもなぁ

 

「なんか、前にもそんなこと言ってましたな」

 

あの時はたしか、教頭先生と筆頭様の指示が

相反してたらどうするかって話だったっけ?

 

「そうでしたな。今も答えは変わりませぬが」

 

あぁ、そりゃいいんだ。

 

「あれ?てっきり似たような問題かと思いましたが」

 

今回は違うな。もっと酷い

 

「さ、郭嘉と程昱の様子でも見に・・・」

 

あぁ違う違う。酷いの種類が違う。

 

「酷いの種類が?

・・・火責めか水責めかとかですかな?」

 

いやいや、曹操の小細工さ。

内容があまりにも酷い。

 

「ほう?まぁ生き残りを賭けた

状況ですからな。何だってやるのでは?」

 

まぁそうなんだけどさ。

とりあえずあいつが欲しいのは時間だろ?

 

「そうですな。今更時間があったところで

何も変わりませんが・・・いえ、死に様は選べますか?」

 

そんなところなんだが、

アレはアレで必死らしい

 

「今取れる手段は、筆頭殿と董卓と公孫賛殿の離間ですな」

 

そうだな、下手に手を出せば

三州が一丸となって

来るかもしれないから

手を出さずに仲違いさせようと

してるみたいだ。

 

「大前提以外特に間違ってるようには思えませんが」

 

大前提が違う時点でダメなんだが

まぁ、とにかく。

アタシ達を仲違いさせようと

してるのはわかるな?

 

「えぇ、手段として考えられるのは

冀州攻めに使った資財の分配でしょう?」

 

そうだな。州牧として考えれば、

20万動員して、ご苦労さんって

だけの手伝い戦じゃ話にならん。

 

「董卓も5万ですからな」

 

そうだ、アホどもと違って

人件費って現実を見れるようになったなら

当然突いてくる。

 

「アホどもって、かつての師と同門でしょうに」

 

なんか洛陽から居なくなってたらしいじゃねーか?

 

「そうらしいですな。

恐怖公に殺られた可能性も

無くはないのですが・・・」

 

あぁ、その場合死体残んねーからなぁ・・・

けど、生きてたら劉表か玄徳のところに

行くと思うんだよなぁ

 

「幽州にはきませんか?」

 

来ねーだろ。

アタシに文の一つも

送ってきてないからな

 

「助けなかったのを根に持ってる?」

 

いや、どうだろうな。

後悔してないなら

粛々と罪を受け入れるはずだし。

恨むならアタシじゃなく

十常侍や名家連中だろ?

 

「もう居ませんが」

 

だから恨みがあるとしたら

董卓や筆頭様だな。

なんといっても大将軍と名家の組み合わせだし。

 

「確かに、では北には来ませんか」

 

現実を受け入れてれば、そこそこ

使える人ではあるから

アタシが使っても良いんだけどさ

 

「清流派ですし、無理では?」

 

まーな。黙ってミミズと一緒に

畑耕してくれればいいんだが

 

「そうですな。我々の目に付かなければ

好きに生きてくれと言いたいところです」

 

それで、曹操の策なんだが

 

「あぁ、現実逃避は

もう終わりましたか。

それほど酷い策で?」

 

なんてゆーかさ、前に言ったじゃん

隠謀って謀を隠すから隠謀なんだよ。

 

「そうですな。策略を蓋にして

その奥に隠すとか」

 

底が薄すぎてな。

奥に隠れてるのが見えてんだよ

 

「あぁ、やはり大前提が違いますから」

 

そうなんだよなぁ。

どれだけ考えられた隠謀も

情報が筒抜けだと隠れないし

裏が知れたら謀もただの茶番なんだよな

 

「そもそも離間できると考える根拠がわかりませんが・・・」

 

そりゃ簡単だ。

 

「ほう?」

 

奴らは教頭先生と筆頭様を知らん。

 

「あぁ、曹操は筆頭殿を

見たことがあっても、

あくまで広宗で少しだけでした」

 

そういうことだ、しかも当時の曹操は

県令で、朱儁の配下でしかなかった。

 

「筆頭殿を量るには

秤が小さすぎますか」

 

主従揃って偉そうに胸張って誇りが

どうとか言ってた時期だからな。

洛陽で少しは気づいたかも知れんが、

それでも一郡の太守。

 

「足りませんな」

 

全然足りん。

その上、今は連合組んで

新帝擁立に忙しいから

外の情報に対して掛けれる

金と労力も無い。

 

「自分の想像の世界でしか策を練れない・・・」

 

そういうことだ。

その結果が豫州沛国の相、陳珪。

 

「逆賊の一味ですな」

 

そう、知らないと思ってるんだろうが

情報が筒抜けである以上無意味。

 

「では?」

 

普通なら殺して終わりだ。

 

「普通なら?」

 

まだ奴らの準備が終わってないからな

時間を潰さにゃならん。

 

「あぁ、そういえばそうでした。

これなら不自然でない程度に時間を潰せますな」

 

兵は神速を尊ぶって言っても

あんまし早いってのも考えもんだなー

 

「まぁまぁ、空いた時間で

政ができるではありませんか」

 

お、そういやそうだな!

 

「・・・陳珪も、殿が戦よりも

政を楽しみにしているなどと

夢にも思ってないでしょうな」

 

あぁ、そうかもな。

アレかな?ちょっと疲れた風に

したほうがいいかな?

 

「ですな。遠征してた方が楽で

良かった的な空気を出しておいたほうが、

ヤツら的には美味しそうに見えると思います」

 

ま、普通はそうなんだけださー

 

「間違っても『準備も後始末も含めて

全部計画通りでしたから、

まったく疲れてないんです。』

なんて風は見せない方がいいでしょう」

 

もちろんだ

『予定より早かったし

むしろいい訓練になった』

なんて思っちゃいないぞ。

 

 

・・・

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『鼻眼鏡と鉤眉にやらせよう』

 

 




どこまで行っても
下準備の足りない勢力には限界ががががが

どうよ?地味様のこの余裕!ってお話

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