とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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もはやミミズすら放置するミミズ陣営

それでいいのか?
これでいいのだ。

オリ設定。オリ展開
原作は既にない!
嫌いな人は読み飛ばし!


火事場泥棒が出たぞー

「劉璋が帝を名乗った?!」

 

はい、ご主人様。先帝が亡くなって一年以上

喪が明けたところで新たな帝を擁立せねば

なりませんでしたが、未だ新たな帝は

決まっておりませんでした。

 

「いや、けど、たしか劉協には異母兄弟がいなかったか?」

 

『はい、確かに先帝様にはご姉妹の劉弁様が

いらっしゃいました。

長安でも、かの御方を擁立する予定でしたが・・・』

 

後ろ盾であり、叔母でもあった

何進大将軍様が亡くなった上、

もともとお体が弱かったんですが・・・先帝様。

つまり妹様の討死の報を聞いて、お心も痛めていまい・・・

 

「すぐに帝にはなれないと?」

 

『その通りです。それで長安の王允様達は、

皇族である劉表様か益州の劉璋様に、

一時的に後見人になってもらえないかと

打診したそうです』

 

その知らせを受けて、劉璋様は

「帝たるもの己の意思で立たねばならん」

と言って断りました。

 

「・・・まぁそれはそうだよな」

 

『さらに劉璋様は「劉弁様も元服した大人。

後見人など求めるようでは、

この乱世を纏めれるとは思えん。

よって我が一時的に帝位につき

乱世を纏めよう。

その後、劉弁様に帝たる資格があれば

その地位を譲ることも考えよう」と。』

 

「そんな!それじゃ返さないこともある

ってことでしょ?!」

 

はい、桃香様のおっしゃる通り。

劉璋様に帝位を禅譲するつもりは無いでしょう。

 

「何を他人事のように!漢の危機ではないか?!」

 

・・・(何を今更)

 

『愛紗さんの言ったように、これは

漢の国を揺るがす大問題です』

 

「すぐに考え直してもらわなきゃ!!」

 

「そうです!今すぐ劉璋に使者を!」

 

「落ち着け桃香、愛紗も。雛里には何か考えがあるかい?」

 

『我々は劉表様のご好意で、この新野を

任せてもらっています。

勝手な判断で動くのは

恩を仇で返す行為。

桃香様やご主人様の名を汚してしまいます』

 

・・・(上手い言い方しますねー)

 

「それはダメだ!

桃香様とご主人様の名を汚さずに、

劉璋に考えを改めさせねばならん!」

 

『おそらく、劉表様と長安の方々が

劉璋様に対して抗議の使者を

立てるでしょうが・・・』

 

「それじゃ意味ないのか」

 

「え?なんで?!」

 

『ご主人様のおっしゃった通りです。

こうして大々的に宣言しておきながら、

使者を送られたから取り止める。

などと言うことはできません。』

 

「愚物め!己の行いが

漢を危うくするとわからんのか!」

 

・・・(あんたが言うな)

 

「朱里、どうなると思う?」

 

劉表様の出した使者は、

なんの成果も無いまま帰還するでしょう。

いえ、帰還出来るかどうかも怪しいです。

 

「まさか・・・」

 

殺される可能性もあります。

 

「馬鹿な!デタラメを言うな!」

 

今の劉璋様はまともではありません

そんな方に常識を求める方が

危険かと思われます。

 

「なんだとっ!」

 

「愛紗!」

 

「ご、ご主人様・・・」

 

「曹操だって言っていただろう!

主君にとって耳に痛い意見を言うのが

軍師の仕事だ。

デタラメとか言って切り捨てちゃダメだ!」

 

「は、はい・・・」

 

・・・(これで少しは静かになってくれれば

良いんだけど。あぁ無理だね。

なんか睨んでるし。

逆恨みしてるみたい)

 

「すまん、で、使者が殺されたら

劉表はどう出る?」

 

間違いなく長安と一緒に益州を

攻めるでしょう。

 

「皇族同士で争うなんて!!」

 

「桃香、それは違う。

皇族同士だから争うんだ。

そうだな?朱里、雛里」

 

はい、その通りです

 

『劉璋様が帝を名乗ることを許せないのは、

同じ皇族の方々ですから』

 

言ってしまえば、これは劉家の

家督争いなんです

 

「あぁ、帝位とか言うから大きく

聞こえるが、言ってしまえばそうだな。

確かに家督争いだ。」

 

この家督争いが終わるまで、宛の李儒様や

北の董卓様方は大きく動けません

 

「いや、劉家の家督争いと

先帝の遺勅は関係ないんじゃないか?」

 

『新帝による恩赦が出る場合があるんです』

 

「「恩赦??」」

 

例えば家督争いに劉表様が勝ったとしましょう。

 

「あぁ」

 

その際、曹操様を初めとした中原の方々が、

劉表様に味方していたらどうなりますか?

 

「あー劉表にしてみたら、別に連合に

参加して戦ったわけでもないから、

彼らには恨みも何も無いのか」

 

『そうですね。そこで今回の乱・・・

まぁ乱としますが。

その平定に力を借りたとして、

逆賊の取り消しを長安に求める可能性もあります』

 

そうなれば、官軍を率いる李儒様や

大将軍である董卓様は、戦う名分が無くなります。

 

「なるほど、曹操の狙いはそれなのか」

 

『そうですね。長安に赴き、己の命と

引き換えに逆賊認定を取り消す交渉を

するよりも、この方法であれば危険が少ないです」

 

逆賊認定が無くなれば、後は新帝の元で勢力を伸ばせますね。

 

「さすがは曹操か。けど、その前に董卓や司馬懿が攻めて来るんじゃ?」

 

『今は幽州の公孫賛様と

冀州の司馬懿様の間で

問題が発生してまして。

董卓様も簡単には動けない状況なんです』

 

「問題?」

 

はい、袁紹様との戦で、主に動いたのは幽州勢でした。

 

『20万もの兵を動員して、一気呵成に攻め落としたんですが・・・」

 

「あぁ、まさか公孫賛が袁紹に

勝つなんて思ってなかったから

かなり驚いたけど、勝ち方になにか問題でもあったのか?」

 

はい、公孫賛様は南皮周辺から

袁家の名残を消すと言って、

南皮周辺を焦土化しました。

 

「「焦土化?!」」

 

『畑は焼き、井戸は潰し、城壁は破壊されたようです』

 

「そんな・・・酷い!」

 

・・・(我々が平原でしたことよりはマシですけどね)

 

「自分が治める領土を焦土化されたら、

司馬懿だって面白くはないよな」

 

はい。その上で司馬懿様から公孫賛様に対して

物資などの謝礼がなかったようで。

 

『司馬懿様の言い分としては「焦土化された土地の

復興のため余裕がない」と言うものです』

 

「ま、そうだろうな。」

 

対して公孫賛様も20万もの兵を動員したのです。

かかった物資や費用は回収しなければなりません。

 

「それもそうだ」

 

『ですが、そもそも冀州を攻めたのは

先帝様の遺勅であって、司馬懿様に冀州を渡すのも遺勅に従ってのこと』

 

司馬懿様にしてみれば、公孫賛様は当たり前の事を

しただけなんだから、謝礼を求める方が

おかしい。といったところなのかも知れません。

 

「あぁ、あの時あった感じだと、感情とか

重視するタイプには見えなかったな・・・」

 

『結果、お二方の間で緊張が生じています。

并州の董卓様も仲裁に乗り出したい

ところなんですが・・・』

 

司馬懿様は、董卓様にも謝礼の品を出していません。

 

「それも先帝の遺勅だからか・・・」

 

『そうだと思います。たとえ董卓様が

納得していても、部下の方は納得できないでしょう』

 

大将軍である董卓様が、安北将軍に軽んじられてる。

と憤る方もいますし、司馬家は名家ですので

田舎者と軽んじているのではないか?と言う声もあります。

 

「いきなり州牧になった司馬懿にしてみたら、

踏んだり蹴ったりだな。」

 

『三者とも己に非がないので、譲る必要もないと

考えていますから、どうしても割れてしまいます』

 

司馬懿様が謝礼を払おうにも、やはり

復興の資財が必要になりますから

 

「そもそも出したくても出せないのか」

 

『そうなります。ですから曹操様も下手に

北には干渉せず、時間稼ぎに徹しているようです』

 

このような状況ですので、李儒様も動けません。

 

「単独では曹操達を打ち破れないからだな」

 

『そうです。さらに恩赦が出てしまえば

退かねばなりませんので、無駄な労力を

使ってしまうことになります』

 

つまり中原から北は膠着状態。

 

『これから状況にもよりますが、劉表様が我々に

益州を攻めるよう言ってくる可能性もあります』

 

「え?!」

「・・・なんだと?」

 

『先程も言いましたが、北は膠着してますので、

ここ新野に抑えの兵力以上の兵は必要ありません』

 

ですので、一時的に浮いた戦力である

我々を先陣として、益州の劉璋様に対して

討伐の兵を出す可能性があるんです。

 

「なるほど、最悪でも兵を出したことで、

自分たちは劉璋の即位を認めていないと

言えるし、俺たちならすり減らしても

痛くも痒くもない。ってことか?」

 

そうですね。

 

「朱里!いくらなんでもその言い方は!!」

 

「・・・愛紗。今は少し静かにしててくれ」

 

「えっ?」

 

「朱里。その場合は、俺たちが

益州に行くための口実と物資を、

劉表が出してくれるってことなんだな?」

 

はい!その通りです!

 

「「ご主人様!!」」

 

『もともとご主人様の

世界のお話を聞いた時から

荊州から益州に行くことは

考えてました。』

 

問題になるのは、そのための大義名分と

兵隊さんを養う物資です。

 

「そうだな、反董卓連合で思い知った。

夢じゃ兵士の腹は膨れない」

 

「・・・ご主人様」

 

「あぁ、桃香が悪いわけじゃない。

夢が無かったら生きてても辛いだけだしな」

 

はい、人が前を向いて生きるには夢は必要です。

 

『ですが、明日を迎えるためには、

今日生きるためのご飯も必要なんです』

 

「「・・・」」

 

「そうだ。だからこそ愛紗や鈴々にも

賊退治をしてもらって、物資を蓄えてた」

 

「そんなことを?!」

 

劉表様から命令があれば、我々は

蓄えを使うことなく益州へ迎えます。

 

『命令が無かったら、劉表様に代わり

劉璋の非道を正したい!と奏上しましょう。

最低でも許可はもらえるでしょう』

 

「なるほどな。許可もなく兵を集めて

益州へ行けば、劉表に対する離反になる。」

 

この方法であれば誰憚ることなく益州に入れます。

そして十分な領土と資財を手に入れたなら、

劉表様から独立することも不可能ではありません。

 

「独立・・・桃香様の国・・・」

 

『ただ、南の孫堅様も動くでしょうから

その動きによっては、我々の行動が阻害されて

しまいます。

ですので我々は一刻も早く益州に入る必要があります』

 

「あぁ、もしかしたら対孫堅ってことで、

南に向かわされる可能性もあるのか」

 

はい。お許しを頂ければ

私が襄陽に行って劉表様とお話をして、

許可と物資を引き出してこようと思いますが・・・

 

「俺や桃香が行かなくても大丈夫か?」

 

『もともと新野の太守は朱里ちゃんですから、

むしろ朱里ちゃんだけの方が良いんです』

 

「おいっ!桃香様とご主人様を差し置いて!!」

 

・・・そういうわけですので、ご許可をいただけますか?

 

「あぁ、構わない。苦労をかけてすまないな。」

 

いえ!ご主人様にわかってもらえただけで

苦労なんて感じません!!

 

『では、我々はいつでも出陣できるよう準備を』

 

「あ、鈴々はどうする?」

「・・・お兄ちゃん?」

 

もちろん一緒に連れて行ってもらいます。

 

「朱里っ!貴様!!」

 

鈴々ちゃんは、片手でも

荊州の武人さんにも負けない

事を証明してくれました。

決してご主人様の足を引っ張る

ことはありません。

 

「そうなのだ!鈴々はお兄ちゃんを守れるのだ!!」

 

「あぁ、そうだな。少なくとも

俺より強いか・・・頼むよ鈴々」

 

「任せるのだ!!」

「・・・」

 

新野には名目上の太守である私が残ります

 

「朱里が?」

 

全員が出て留守にするわけにも行きません。

戦の最中でも政は必要ですから。

 

「ふんっご主人様を戦場に出して、

お前はここでのうのうと書類仕事か?」

 

・・・後方はお任せ下さい。

独立の際は、まぁ、うまく逃げますので。

 

「大丈夫なんだな?」

 

えぇ、戦場に行くご主人様よりは安全ですよ?

 

「・・・わかった。よろしく頼む」

 

はい。戦場では雛里ちゃんの意見を

聞いてもらえれば大丈夫です!

 

『お任せ下さい!』

 

「あぁ、大丈夫だ雛里。

そこは心配はしてないよ」

 

ではご主人様・・・

 

「あぁ、劉表の所に行って

物資を分捕ってきてくれ!」

 

はいっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香様はご主人様がいればいいけど、

関羽さんがなぁ。

絶対余計なことしそう。




無理やりにでも蜀に行く。
いや、そうしないとこの陣営ダメじゃん。ってお話

まぁ原作でも入蜀の理由は酷かったが・・・

趙雲がいないけど関羽がいるから大丈夫だよね!

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