とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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命中率100%ってのがいいよね

前半は機嫌が悪い弟子視点
後半は北の眼鏡視点

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オリ展開

原作はすでにない!
嫌いな人は読み飛ばし!


なつき度が低ければ低いほど大ダメージ

最近師の機嫌が良いらしい

 

いや、機嫌が良いのは良い事なんだが

何かありましたっけ?

 

陸遜を一晩中アレしたけど、

機嫌が良いのはその前からだし・・・

 

狐が『私がそばに居ないから』

などと抜かしたので

地獄を見せてやりましたが。

 

アレも無駄に鍛えられてるから

幻魔拳だと自力で脱出してくるんですよね

 

『狐に同じ技は二度も通じぬ。今やこれは常識!』

とか言って当たり前に立ち上がるくせに、

普通に殴れば吹っ飛ぶ不思議。

 

やはり、基本の技こそ奥義か。

力を鍛えて普通に殴る。

ついでに経絡突けば大体倒せます。

 

流石我が師。

 

じゃあ五十歩百歩神拳とか居るか?

と思いますが、アレはアレで必要なのでしょう。

 

いや、ソレは良い。

下手に突っ込んで4間のパンダなんかと

戦わされてたまるか。

 

いや、それはいいから。今は何故、師の機嫌が良いかだ。

 

機嫌が悪ければ悪いで迷惑だし

良ければ良いで周りが戸惑うのだから、

もう、なんとも言えん。

 

確かに弟子入りしてから大体師のそばに居たが・・・

それでも結構任務とかで

離れたことあったし、

その時は別に機嫌が良くなったり

悪くなったりはしてなかった・・・はず

 

機嫌が良くなったのは南陽に行ってから?

 

男は一人になりたいときもあると言うが、

もともと私に隠れてナニかしてたとかは無いし。

 

むしろ私が気を使ってたくらいだし。

 

しかし、それだと・・・

いや、まさか本当に?

 

まてまて、落ち着け司馬仲達。

結論を急ぐな。

 

今まであの人が機嫌が良かった時を思い出せ・・・

 

まず、私が弟子入りしたとき。

うん、今ならわかりますが

あの時の師はたしかに機嫌が良かった。

 

その次は李厳殿が仕官してくれた時。

逸材だーとか言ってましたね。

 

次は亀ですか。

狐は微妙ですが、

この辺は人材を手に入れたときですよね

 

後は・・・天津飲茶楼が出来たとき?

奥で大物ぶって飲む茶が美味いとか

言ってましたか。

 

伯師妹を見つけたときも機嫌は良かったです。

 

孫堅や馬騰との軍議のときも良かった。

アレは孫堅を見れたからですよね?

醜態の下帯に猫を書いた時も

楽しそうではあった。

 

で、ネコモドキはそうでもなかったか。

 

勅で安北将軍となったときとかは

ニヤリって感じでしたね。

 

それ以降は特に大きく感情を

見せることは無かったと思いますが・・・

 

あぁ、恐怖公を開放した時は

大笑いしてました。

 

アレの名残?

もしくはまたアレを使って

何かを企んでる?

 

他は・・・人体実験中か?

 

ちっ!人材と実験と恐怖公以外で無いのかあの人外鬼畜は!

 

いや、まぁ感情の揺らぎは隠すものですから

それで良いんだろうけど。

 

だったら何故ソレを隠していないかというのが問題だ。

 

特定のオンナが出来た?

無いな。出来たら情報が出回るし

 

美味い酒でも手に入れたか?

これも無い。あの人は酒飲まないし

 

儲け話?

今更ですよね。

 

茶の改造に成功した?

異常なこだわりを見せる人ですから

ありえなくはないですが・・

でも出来たら自慢してきますよね?

 

あとは、やはり人材?

孫堅陣営に面白いのでも居たか?

 

いや、その前からだってば。

 

その前と言えば、

黄蓋の手紙でも笑ってたらしいですが、

ずっと続くようなことでも無いですし。

 

劉璋が動いたから?

これも無い。動くのは分かってたんだし。

 

計画が進みつつあるから?

これはあるかもしれません。

 

なんだかんだで

「フハハハハハ!」

とか言って自慢するでしょうし。

 

うーむ。後は何かあるか・・・

伯師妹が行ってますから

戻ってくるのを待ちますか。

 

茶とか計画ならお土産に色々

持ってくるでしょうし。

 

 

 

 

 

その間に私は冀州の復興がありますか。

 

いやはや、地姉が綺麗にしてくれたおかげで

開発が進む進む。

 

復興だから反対する住民も居ないし、

下手に古いのが残ってるより

全部新しく創れるから、都市計画も創りやすい。

 

何かアレらに褒美でもと言っても、

今は時期が悪い。

 

せっかく周りが不仲だと思っているんですから

利用しなくては。

 

しかし曹操。

ヤツがさっさと動かないから、

師も南陽から動けないし

結果私たちも足を止められている。

 

さっさとヤれよ。

どーせ擁立しかないんだから。

無駄に隠してる振りとかいらんから。

 

ついでに陳珪が何かしてますが、

あの程度ではねぇ・・・

 

鼻眼鏡と鉤眉にいいようにあしらわれて

終わりでしたか。

 

その後で私や董卓、師へ謁見を願うかと思えば

そのまま帰るって。

 

中途半端すぎるでしょう。

 

孫堅のところにすらまだ行ってないし。

何がしたいんですかね?

 

あと劉表。董卓の大将軍云々は良いから

さっさと動け。

 

策略家を気取ってるから

中途半端にしか盤面を見れんのだ。

南の孫堅をなんとかしないと

自分が詰むと何故わからない?

 

子供が帝になれば何とかなるとでも?

 

ミミズと一緒で「その帝は認めません」

って言われたら終わりでしょうに。

 

劉璋はミミズを益州に行かせるための餌でしたね。

 

ミミズ自体が餌なのに。それをおびき寄せる餌って何でしょう?

土?生ゴミ?

 

・・・ふむ、ぴったりですね。

なら劉表は・・・畑ですよね。

新帝という作物が収穫出来たら

あとは用なし。

 

いや、南陽に攻めてもらわないと困りますか?

 

これも孫堅の動き次第ですが、どちらにしろ

荊州に援軍を送る必要があるでしょうから

兗州から兵は出るでしょう。

許昌を都にするなら、まずは同じ豫洲の汝南を制圧し新帝に錦を飾らせるか?

 

・・・ネコモドキの初陣は汝南らしいが、

初戦で全部終わらせることは無いはず。

 

ほどほど戦って退かせる?

ネコモドキや将軍府の面々に負けを教え、相手を調子付かせる?

 

今更ですよね。

負けなんて散々知ってますから。

 

では、新帝が立つ前に汝南を平定して・・・

あぁコレですか。

 

そうなると宛もですね。

宛の地下に恐怖公の部屋は無い。

・・・はず。

 

まさかひそかに作ってて、

開放の時を楽しみにしてるが

故の上機嫌?

 

ありえないとは言い切れないですね。

 

まぁ宛がどうなろうと知ったことではないんですが、

一応李厳殿に注意を促しておきましょう。

 

 

 

では逆賊連合は寿春を落とさず

孫堅との壁に残すでしょうね。

 

ソンナコトしなくても

孫堅は豫洲には動かないと言うのに・・・

 

まぁ下手に使者を出して、豫洲に興味を

持たれても困る。

新帝を擁立してから孫堅の力を削ぐ

と言うのが連中の考えなのでしょうが・・・

 

中途半端に警戒するから中途半端な

手しか取れないんですよ。

 

何故荊州から収穫された新帝を

認めると思ったのか。

 

まぁそうなるように調節した

師の先見なんですが。

 

その先見が、何か楽しいことがあると

判断したからこその上機嫌なんでしょう。

 

・・・うん、きっとそうだ。

違ったら狐とネコモドキを殺る(ナンデ?!)

 

 

 

 

 

ん、どうしました張燕?

そんな青い顔して。

体調不良ですか?

 

いけませんね。心霊台でも・・・え、客?

 

誰か来る予定は・・・あぁ

并州の僕眼鏡と幽州の鼻眼鏡が近日中に

来る予定でしたね。

 

で、どっちが?

二人?

 

ふむ、まぁ一緒で良いでしょう。

どーせ似たモノ眼鏡ですし。

 

地下会議室に通してください。

 

えぇ、地下会議室です。

 

一応密談ですからね

それっぽくしておきましょう。

 

で、アナタの体調不良の治療ですが・・・

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

『うん、なるほどコレは』

 

「噂には聞いてたけど・・・」

 

『「ん?」』

 

『「・・・(なんだこの眼鏡?)」』

 

「・・・(見つめ合ってもしょうがないわよね)

お初にお目にかかります

私は幽州の公孫賛様からの使者で将軍府に来た

郭嘉と申します」

 

『あぁ、これはご丁寧に。

并州は董卓の使者で賈詡と申します』

 

「あぁ、噂はかねがね。」

 

『こちらこそ聞いてますよ、

袁紹との戦では随分とご活躍されたとか?』

 

「いえいえ、アレは

すでに終わっていた戦でした。

むしろ董卓様の片腕として、

連合を翻弄したお手並みは

同じ軍師として羨望を禁じえません」

 

『そう言ってもらえるのは

光栄ですが、肝心の各個撃破の指示は

李儒様と司馬様から頂いたものでして』

 

「ほほう、そうだったんですか。

流石はお二人ですね。と言いたいところなんですが・・・」

 

『ですが?』

 

「所詮は新参でして、李儒様にお会いしたことが無いんですよね」

 

『あぁ、最近は南陽にいらっしゃいますから』

 

「・・・そのせいで筆頭様のご機嫌がすぐれないとか?」

 

『あくまで噂ですが・・・』

 

「沮授からは聞いてましたが、本当に建物の外からでも分かりますね」

 

『僕も聞いてたけど、コレはヤバイね』

 

「えぇ、正直先ほど使者を出したのを後悔してます」

 

『あぁ、出したんだ。こっちもさっき出したんだよね』

 

『「・・・(せめてコイツが死んでからにすれば!」』

 

「・・・ご機嫌がすぐれない理由としては、

董卓様が大将軍になったことで、

部下の方々が増長して将軍府の方々に無礼を働いたとかありましたよね?」

 

『い、いえいえ、それは事実無根の虚言。

こっちは公孫賛殿が南皮でやり過ぎたせいで

復興の手間が増えた為と聞いてるよ?!』

 

「ま、まさか!きちんと許可を得てましたし!」

 

『限度があるでしょう?その上で謝礼を強請ったとか?』

 

「いやいやいや!そんな根性あるわけないでしょう?!

そちらこそ、疲弊してるのを知っていながら

謝礼を強請ったとか?それも大した仕事もしてないのに?」

 

『HA、HAHAHA、何を言っているやら。

簡単な追撃しかしていない僕たちが

謝礼など本気で求めるはずがないじゃないか!』

 

「こっちだって指示通り動いただけですし、

準備のための物資は用立ててもらってましたから!!」

 

『そんなことは知ってるよ。

その上で謝礼を求めるから、

お怒りを買ったんじゃないかって話だよ!』

 

「そ、そんな事であの筆頭様が

お怒りを表に出すはずないでしょう?!」

 

『わからないよ?僕たちは前に次席様に

警告を受けたことがあるからね!』

 

「け、警告?」

 

『「李儒様の我慢にも限界はある。

その限界に到達する前に周りが動く」って』

 

「そんな、我慢の限界って・・・」

 

『前回の戦で不手際があったんじゃない?』

 

「ふ、不手際?!」

 

『例えば、総大将が袁紹に会うために

罠が張ってある城の中に入ったとか』

 

「あ、あれは、いや、だって!」

 

『軍師なら何があっても止めなきゃ駄目だよね?』

 

「そ、それは!」

 

『主従揃って教えに真っ向から反してるよね?』

 

「くっ!」

 

『通常の矯正じゃ足りないんじゃないかな?』

 

「・・・」

 

『と、言うわけで先にお願いね』

 

「いや、ソレとコレとは!」

 

『違わないって。あ、張燕殿、お久しぶりです』

 

「あ、お、お久しぶりです」

 

『謁見の順番なんですが・・・なんか怒ってません?』

 

「・・・そうですよね?何か厄介ごとでも?」

 

『え”?二人一緒?』

 

「ざまぁ!・・・え”話の内容は記録されてる?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「え”?!地下会議室?!」』

 




策でも何でもなく、無意識にモンモンとしている弟子

怒りとか不安とか色々入り混じってます。
李儒くんが知ったら「珍しいな」と笑いながら
頭をなでるだけの話なんですがね。

他にしたら恐怖でしかないってお話

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