とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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ささっと長安に辿り着いた
人妻おねぇさんと
久々登場おばちゃんの会話回

オリ設定
オリ展開

事実はアンチへイトになるのか?

原作はすでにない!
嫌いな人は読み飛ばし!


制服さんの悪い癖だ

ふーん。劉表の手先として劉備がねぇ

 

「はい、すでに劉表の旗すら掲げず、

その野心を隠そうとしていません」

 

まぁ袁紹に味方して、県令の分際で

7千もの兵を出した逆賊だからね。

 

「馬騰様、なぜヤツは逆賊認定

されなかったのでしょうか?」

 

あの時の先帝様は1県令を見てる

余裕なんてなかったからね。

州牧の韓馥や孔融を逆賊認定したら

その州の太守も纏めて逆賊として発表するけどさ

 

「あぁ、太守ですらないから漏れたのですね」

 

そう言うことだよ。

県令はあくまで太守の部下だからね。

勅でわざわざ名指ししてたら

紙がいくらあっても足りないよ。

 

「なるほど。では長安では

あの外道を逆賊と見ている?」

 

当たり前さ。あんな平気で民を切り捨てる

連中を為政者として認めるなんて、

書類しか見てない役人くらいのもんさ

 

「結構居そうですね・・・」

 

まぁ、居るね。

 

「そいつらのせいで董卓様が

大将軍位を返上されたとか?」

 

あぁ、張松から聞いたかい?

そうだよ。そのせいで長安は大混乱さ。

 

「え?返上するように言ったのは長安では?」

 

その通り。けどね、アイツらは董卓が返上するなんて

考えてなかったんだよ

 

「まぁ、普通ならしませんよね」

 

あの子だって涼州の子だよ?

大将軍なんてめんどくさいモノ

さっさと放り投げたかったはずさ。

 

「そ、そうなんですか?」

 

そうだよ。現に放り投げたじゃないか

 

「・・・そうですね」

 

今までソレをしなかったのは、

先帝陛下のご遺志だからさ。

 

「逆賊討伐ですね」

 

そう、袁紹と韓馥は片付いた。

袁術は孫堅に降った。

 

なら残るは曹操や陶謙、孔融を初めとした

兗・青・徐州の連中と

 

「ソレに子を担がせる荊州の劉表ですね」

 

そうさ。けど長安の連中が

ソレを止めようとした。

 

「皇族だからですか?」

 

究極的にはそうだね。

これ以上、減らしたくない。

 

それに劉弁殿下と婚姻してくれれば

劉表が後ろ盾になるし、

何より皇族の血が濃くなるって考えてるのさ。

 

「役人としては正しいのでしょうが・・・」

 

現実を一切見ちゃいない。

それと先帝陛下を殺した連中を

許すのは別問題だろうに。

 

「そうですね。

自分の息子を担いでくれてるんだから、

先帝殺害の罪を許す。なんてありえません」

 

当然だね。上の気分や感情で、

法や信賞必罰を疎かにする組織は

すぐにダメになる。

 

「それでは出来上がった時点でダメに

なることが決まってますね」

 

そうだ。アレは曹操達が自分らを

逆賊認定から外すための一手であって、

罪を償う気が全くないことの証明さ。

 

「では長安はどう動くのでしょう?」

 

劉弁殿下の即位だね。

無理な場合は劉弁殿下と

残った皇族の誰かに婚姻してもらい、親政を行う。

 

で、子供が生まれたらその子に帝となってもらう。

まぁこんなところだね。

 

「その夢物語に董卓様は呆れたのですね」

 

見限った。とも言うね。

 

「見限った?」

 

あぁ、あとは安北将軍殿とともに

先帝陛下の遺勅を果たすって言って

大将軍の印綬を投げ捨てたらしい。

 

「安北将軍・・・司馬懿様ですね?」

 

あぁ、アタシは会ったことがあるが

あの子が本気で動いたら、

曹操たちなんか1年持たないよ。

 

「ですが、今は冀州の復興の件で

公孫賛様と不仲と聞きましたが?」

 

ん?あぁ、それは嘘だね。

ありえない。

 

「嘘?!」

 

もちろんさ。公孫賛は一時期司馬殿と共に

李儒様の元で学んでたからね。

 

「李儒様?今は南陽で荊州と

曹操達を抑えてて動けないのでは?」

 

はっ。そう見えるかい?

 

「いくらなんでも3万の官軍で

連合と荊州を相手取るのは・・・」

 

董卓は4万で20万の連合を翻弄したし、

そもそも李儒様は一万で黒山賊50万を

殲滅した方だよ?

 

三万あったら実戦経験のない荊州勢や、

董卓に負けた連合の残りカスなんざ

相手にもならないさ。

 

「そこまでのお方が何故・・・」

 

機を待ってるんだろうさ。

それが何故までは知らないけどね。

 

「機、ですか?」

 

あぁ、劉表の子の劉琮が帝を

名乗るのを待ってるのさ。

 

「え?そうなったら困るのでは?」

 

だから何故かはわからないって

言っただろ?

 

「では何故そう思うんです?」

 

それが李儒様に都合が悪かったら、

さっさと劉表を潰してるからさ。

 

「そんな簡単に・・・」

 

それができるから怖いんだよ。

 

で、そんな人と不仲?ありえないね。

公孫賛も董卓も司馬殿の

機嫌が悪くなったら、即座に土下座して謝罪するさ。

 

「えぇぇ?」

 

驚くことかい?

実際あの人の店で土下座してるだろうに

 

「あの噂は本当だったんですか?!」

 

基本的にあの人たちの噂はね、

事実の方が嘘臭いから

周りに広まってる時には

大体半分位になってるんだよ。

 

「普通逆ですよね」

 

あの人たちに普通を求める時点で

間違ってるね。

アタシなんか、数年かけて

溜まりに溜まった書類が

その日のうちに無くなる奇跡を見たよ。

 

「え、えーと」

 

あぁ、あんたはまだ書類の怖さを

知らないか。

 

「は、はい、その、すみません」

 

別に謝ることじゃないさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、本題の援軍だが

 

「はい!」

 

アンタの予想通り皇甫嵩は出たがってる。

 

「では!」

 

長安としても武功は欲しい。

それに劉備は表面上は劉表の部下だ。

なら、ソレを止めるのも長安的には問題ない

 

「・・・何か問題が?」

 

そのまま劉璋を潰そうって意見と、

劉璋を生かそうって意見が対立しててね

 

「そんな!まずは劉備の暴虐を!!」

 

アンタもわかるだろう?

兵を出す以上はどこまで殺るかを

決めるのは重要だ。

 

「・・・」

 

ソレが決まらないことには

必要な人員や物資の数が決まらない。

かといって益州を潰すかどうかって

話をしてるのに

劉璋に物資を出させるなんて阿呆なことはできない。

 

「やろうとした人が居るんですか・・・」

 

ホント阿呆は侮れないよ。

自分では一石二鳥の良案だって

思ってたらしいからね。

 

「現場を知らないって怖いですね」

 

そうだね。アンタのところの

劉璋もその怖さがある。

 

「そうですね。

「劉表の部下を追い払うため」

と言えば出しかねません」

 

そんな調子だから信用できない。

でアタシとしては劉璋は

謀反人として潰したいんだよね。

 

「・・・それでも援軍が出てくれるなら」

 

ま、今以上悪くはならないだろうさ。

 

「ちなみに、誰が反対してるんですか?」

 

劉璋と劉表の軍勢を潰すことは確定だから、

反対とは少し違うが・・・そうだねぇ。

朱儁や張済、それに段煨あたりが劉璋を

生かして使うべきと主張してるよ。

 

「生かしてどう使う気なのでしょう?」

 

とりあえず、劉弁殿下やその周りの誰かが

親政を行う際に、ヤツが皇族として認めたって

事実が欲しいんだと。

 

「あぁ、たしかに今の劉璋様は

皇族のどなたからも認められてませんね」

 

一応、譲るにふさわしい人間が居たら

禅譲するって言ってたろ?

 

「あぁ、アレは言外の命乞い

の効果もあったんですね」

 

そう言うことさ。

アタシも最初王允から聞いたときは

何言ってんだコイツら?と思ったが

ソレが洛陽で培われた名族の生き方なんだと。

 

「そのせいで長安もどこまで

出るかを決断が下せないんですね」

 

そうだ。とりあえず雒城までって

感じで出ることはできるんだが、

問題は劉備の動きさ。

 

「動きですか?」

 

そうさ南の江州に行くのか、

後方を固める意味を込めて

綿竹を初めとした

関を落とすのか。

 

はたまた漢中に攻め入るつもりか・・・

 

それによって攻城戦の準備も必要になる。

 

「さらに時間が・・・」

 

そうだね雒城に行くまでには関が・・・

三つだか四つあったろう?

 

「はい、今は4つ」

 

一つでも落とされてたら

援軍が間に合わなくなる可能性が

出てくるね。

 

「・・・」

 

まぁ背後にアタシらが居るってだけで

雒城にかかる圧力は減るけど。

 

「・・・もしこちらで何かがあって、

長安に撤退するようなことになれば」

 

ま、士気はガタ落ち。

成都からの援軍がない限りは

終わっちまうね。

劉璋は援軍を出すようなタマかい?

 

「おそらくは出さないかと・・・」

 

はぁ・・・そうかい。

 

ちなみに、劉備の軍勢はどれほどいるのさ?

 

「え?あぁ、新野からは大体5千で出ました」

 

まぁ、先陣としてはそんなもんか?

 

「そして南鄭へ至るまでに兵を降伏させ、

各砦の物資も吸収し、付近の街の人間を

人質にして物資と兵を集めています。

その結果今ではその兵二万を超えました」

 

街の人間を人質に・・・

 

「兵士も民です。生きて捕らえられた

兵を解放する条件として徴兵を行い。

全てを開放するのではなく

部分的に開放することで

兵を従わせています」

 

・・・聞きしに勝る外道っぷりだね

 

「軍師としては正しいのでしょう。ですがっ!!」

 

あぁ、わかるよ。

そんな奴が益州を盗ったら、

ほとんどの民が兵士として

こき使われるだろうさ。

 

「そうですね。己の武功のために

ヤルのはすでに実証済みですから」

 

追い込まれたらどうなることか・・・

劉璋よりも先に潰すべき邪悪だ。

 

「そうです!ヤツにだけは国を

持たせてはいけません!」

 

・・・わかったとりあえず涼州騎兵5千だね。

 

「?!」

 

この軍勢は、こっちになにがあっても

そっちの雒城を救援するよう指示を出しておくよ。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

砦が落ちてた時のことを考えれば

攻城できる兵も連れて

行きたいんだけどねぇ。

さしあたってはコレで勘弁しておくれ

 

「い、いえ!精強と名高い

涼州の騎兵が来てくれるなら!」

 

ま、天嶮と唱われる益州でどこまで

やれるかわからんが、

騎兵が通れないってこともないだろうさ

 

で、兵は韓遂と程銀に任せよう。

 

「韓遂殿ですか?確かその方は・・・」

 

あぁ、一度羌族と一緒に漢に叛旗を

翻した韓遂だね。

 

「いや、えっと」

 

言いたい事はわかるが

韓遂は正式に罰をうけて

既に赦しを得ているからね。

 

「あ、そうなんですね」

 

そんなわけで、奴等みたいに

罰を受けず、罪をあやふやに

しようとする逆賊どもに対して容赦は無いよ。

 

「な、なるほど」

 

元々十万を超える兵を集めて

動かしてた実績もあるから、

将としても心配は不要さ。

 

「確かにそれなら!」

 

あとは案内と後続をどうするか・・・

 

「あ、案内なら私が!」

 

いや、アンタはこっちに居て

援軍の本隊を連れて行くべきじゃないかい?

 

「で、ですが!」

 

小さい娘が居るってんだろ?

 

「な、なぜソレを!」

 

厳顔からの書に書いてたよ。

 

「で、ではわかるでしょう?!

一刻も早くあの子の元へ行きたいんです!」

 

あぁ、アタシだって娘が居る身だ。

わかるに決まってる。

 

「ならっ!」

 

その上で言ってやる。

 

・・・子が居るのはアンタだけじゃない。

 

「?!」

 

今アンタがすべきは一刻も早く

一人でも多くの援軍を

連れて戻ることだ。

 

「・・・はい」

 

ただでさえ速い涼州の騎兵だ。

援軍に向かう為に最速の進軍となる。

アンタの技術で着いてこれるのかい?

 

「・・・無理です」

 

そうだね。アンタが居るせいで

進軍が遅れたら意味がない。

 

「で、でも案内が居なければ!」

 

おいおい、アンタは誰に厳顔の

書状を渡したんだい?

 

「あ・・・張松殿」

 

彼は益州をアンタ以上に知っている。

騎兵の扱いだって

そんじょそこらの

涼州兵より余程上手い。

 

「でもあの方は」

 

そうだね。アタシの部下じゃない。

李儒様の配下さ。

 

けど、今回はその李儒様からの

お達しがあってね

 

「り、李儒様から?!」

 

益州から援軍要請が有ったら動け。

劉備は殺せないだろうが

出来る限り、その侵攻を抑えろってね。

 

「劉備は殺せない?あ、いえそうじゃなく!」

 

アタシも良くはわからないけどね。

とりあえず援軍要請には答えろって

言われてるんだよ。

だからこの不透明な状況でも五千出すんだ。

 

「もしかして馬騰様も・・・」

 

あぁ

そうさ。むしろアタシが一番李儒様を

怖がってるんだよ!

 

「えぇぇぇ」

 

アンタにはわからないさ。

李儒様の容赦の無さと、

無限書類地獄の怖さが!!

 

「む、無限書類地獄ですか?」

 

孫堅のところの部下や

将軍府の文官連中が逝った地獄さ!

 

アタシは名前しか知らないが、

その名前だけでも土下座出来るよ!

 

「いや、州牧様が書類に土下座って・・・」

 

覚えときな。為政者にとって

最大最強の敵はね

 

 

 

 

 

書類だよ。

 

 

 

 

 

「す、凄く実感篭ってますね」

 

当たり前さ。

肩凝りと腰痛と疲れ目と

胃痛と頭痛で普通に死ぬからね。

 

「は、はぁ」

 

そんなのが無限って。

あの人達が無限って表現

する量の書類って・・・

 

「ば、馬騰様っ!目が、目が死んでます!!」

 

はっ!

あ、あぁ。すまないね。

取り乱しちまったよ。

 

「いえ、その、大丈夫ですよ?」

 

そうかい?ん、んんっ!

とにかくっ!アタシらはあの人に援軍出せって

言われたら、即五千出すくらいには

世話になってるんだよ!

わかったかい?!

 

「ハイッ!あ、ありがとうございます?」

 

おうともさ!

だからアンタはこっちに残って

一人でも多くの援軍を引き出すように

動かなきゃダメなんだよっ!

わかったかい?!

 

「ハイッ動きます!」

 

よし、それじゃまずは物資の手配だ!

王允の所に行くよ!

 

「ハイッよろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『・・・喋りすぎ、よって矯正』

 




管理者を刺激しない程度に
ミミズ陣営を削る李儒くん。

韓遂の怒りはホンモノだ!ってお話。


ちなみに劉備が人質とって
資財と兵を集めたのは事実です。
コレがなかったら兵も資財も足りずに
立ち往生してましたね

コレが許されたのは法正や孟達の中にあった
曹操への恐怖と、劉璋への失望が
一刻も早く劉備に益州を取らせなきゃ
いけないと錯覚させた為。

ついでに劉備が献帝によって
皇族と認められ、劉璋と同族であること。
その上で正式な左将軍と言う地位が
あったからと言われています。

つまり曹操が何もしてなくて
帝から皇族認定されてなかったら、
常識フィルターが働いてこうなります。





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