とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

121 / 186
なんだかんだで李儒くんが動いたので
動き出す周りの人たち。

最初は熟女サイド

オリ設定
オリ展開

原作は既にない!
嫌いな人は読み飛ばし!




下ネタが存在しない世界

李儒殿が動いた・・・と言うより、

コレは尚香に初陣を飾らせただけか?

策、どう見る?

 

「うーん。それだけでこんな手は打たないと思うけど。

けどコレって劉琮が許昌に行くの嫌がるんじゃない?」

 

あぁ、宛と汝南に挟まれるからか?

 

「えぇ、臆病者の荊州勢はそう思うでしょ?」

 

それはありえる。

だが曹操あたりが各個撃破の機とか言いそうだな

 

「そのへんでまた調整でしょ?

せっかく前向きになってたのが

また難航したら、李儒様も困るんじゃないかなぁって。」

 

いや、おそらくはそうはならんよ

 

「そうなの?」

 

あぁ、官軍は荒れ果てた汝南で

物資の配給と治安回復に専念しているので

他には動けそうもないんだと。

 

「・・・絶好の機会に見えるわよね?」

 

あぁ、これ以上ない機会だ。

新帝に従えば良し、従わなければ

混乱から立ち直れない汝南を叩けばいいんだからな。

 

「なるほど、そうやってあえて攻めやすい状況を作ってるのか」

 

乗れば絶好の機会。

乗らなければ準備を整えられて機を逃す

 

「なら乗るしかないわよねぇ」

 

問題は李儒殿が汝南に攻める機だったがな

 

「劉表が新野の劉備を益州に送ったから?」

 

そうだ、南に不安がないなら、

もともと救助要請が出ていた汝南を

救う行為に違和感は無い。

 

「許昌が敵の本陣になるって知らなければね」

 

そうだな。ココを取られたら

南陽と汝南は分断される。

 

「だからこそ逆賊連合には美味しく見える」

 

いまのままじゃ大義名分は無い。

だが許昌を都として帝を名乗ったなら、

汝南の官軍に対して帰属を問うこともできる。

 

「一応皇族だしね~」

 

挟まれる可能性のある劉琮だって、

いきなり官軍が皇族に攻め入るとは

思っていまいよ。

 

「甘い。と言いたいところだけど、実際どうなのかしら?」

 

おそらく汝南は捨てるだろ。

 

「あぁなるほど。そのまま宛と合流するのね」

 

逆賊連合だって、新帝が即位してすぐに

移動中の官軍に兵を向けるわけにもいかんしな

 

「それはそうよね。

そもそも劉琮には自前の兵は無いし」

 

従うかもしれない官軍に

兵を向けたら無駄に敵を作ることになる

 

「で、誰が汝南を治めるかで揉めるのね」

 

だろうな、袁術の配下が荒らしていた

汝南なら誰も欲しがらんが、一定の

秩序を取り戻したなら欲しいだろうよ

 

「特に劉琮の周りなんてね、目の前のご馳走に我慢できるのかしら?」

 

できんだろ。

で、官軍の方が良かったとなる

 

「まぁ官軍は与えて、秩序を回復してくれた。

対して連合は何もせずに奪っていくんですもの」

 

官軍としても、ミミズのように

汝南を捨てたなどとは

思われんだろうしな。

 

「そりゃそうよ、彼らは国に仕える軍であって

統治者じゃないもの。

どーせ長安から汝南の太守か

太守代行が派遣されるでしょうから、

そいつを置いて撤退するわ。

これなら長安には『官軍が勝手な判断で

劉琮と交渉はできなかったので退きました』で済む」

 

そうだな。実際官軍は

長安が方針を決定しないことには動けんのが実情だ。

さらに安東将軍の李儒殿の麾下だから、誰も文句は言えん

 

「そーよね。まぁそれ以前に

李儒様に文句言えるのって、

司馬様かお母様くらいじゃないの?」

 

言えるか言えないかで言えば、

誰でも言えるだろうけど・・・

 

「私は嫌よ」

 

アタシもだ。

無限書類地獄の内容を聞いた以上、絶対に言わん。

 

「あの李儒様に粗相を働いた

陸遜が生きてるのがホント凄いわ」

 

あぁ、一晩中アレだって?

 

「・・・えぇ、とにかく凄かったとしか言わないけど」

 

ソレはそうだろうねぇ

 

「え?何か知ってるの?」

 

あ、いや。ま、まぁ、アレだ。

一晩中できるってだけでも凄いんだよ。

 

「そうなの?」

 

あぁ、アンタも男を知ればわかるさ

 

「へーとしか言えないわ」

 

そうだねぇ。

とりあえずアレだ

アンタの初めては李儒殿に

頼んでみるかい?

 

「え”」

 

いや、陸遜だって初めてだったんだろ?

ソレが「痛い」とかじゃなく

「凄かった」って感想しか出ないなら

相当上手いってことさ。

 

「そ、そうなの?」

 

そうさ。アタシも初めては「痛かった」って感想しか無いからねぇ

 

「母親の初体験の経験談聞かされてもねぇ、

私はどんな顔すればいいのよ?」

 

笑えば良いと思うぞ?

 

「笑えないわよ!」

 

実際問題そろそろ20も越えるって娘が

未だに男を知らないなんてねぇ・・・

 

「いや、けどさ、結婚相手の男だって、

相手は初めての方が良いんじゃないの?」

 

人によりけりだろうね。

初夜に「痛いっ!」とか言って

拒否されるくらいなら、

そこそこ経験あったほうが

良いってヤツもいるだろうさ。

 

「あぁ、なるほど」

 

特にアンタみたいな武人はね。

油断してたら閨で殺されちまうんだよ?

 

「・・・そうよね」

 

だからそれなりの経験があった方が、

命の心配がないってことにもなる。

 

「男にとって冗談じゃなく死活問題なのね」

 

そうだ。まぁアタシとしても

娘とこんな話をするのもアレだけどね。

 

「じゃあなんで?」

 

大概の名家とか格式のある家は、

子供の頃から周りの年上の女官とかが、

そういった知識を少しずつ教えていくんだと。

 

「あぁ、なんか聞いたことあるかも」

 

だろ?で、今更アンタにそう言うこと

教えれるヤツいるか?

 

「・・・黄蓋?」

 

殺す気か。

 

「たしかに、自殺されても困るわね。じゃあ程普とか?」

 

アレも春が来たのは最近だからな。

人に教えれるほどじゃない。

 

かといって同年代の陸遜に訳知り顔で

言われてもムカつくだろ?

 

「ムカつくわね」

 

だからアタシしかいないってわけだ。

 

「なんていうか、ほんと、苦労かけてゴメンね?」

 

いや、それも親の務めだと思えばな。

今のお前は話を聞いてくれるだけまだいいさ。

 

「前なら酒瓶片手に逃げ出してたかな?」

 

間違いなくそうだな。

 

「真剣に考えないと晒されちゃうからね~」

 

尚香が幽州や并州の連中に

啓発活動してたらしいな。

 

「えぇ、黄蓋が出した文を

公表して、教材にしたらしいわ」

 

おかげで結婚できましたって文が、

幽州や并州からも黄蓋に届くわけだ。

 

「将来、縁結びの神様とかにされそうな勢いよね」

 

黄蓋みたくなりたいのか?!ってのが

縁結びになるってのが不思議だな。

 

「女にも男にも覚悟が必要ってことを見せたのよ」

 

見せた結果、周りが幸せになって

自分に何の得もないわけだが・・・

 

「己の幸せを求めないで、

人の幸せを喜べる聖人って

勘違いされてるのよね」

 

・・・まぁ、悪い意味じゃないならいいさ。

好きなだけ史に名を刻んでくれって感じだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、劉表とミミズの動きだが

 

「ミミズは表向きは特に劉表の

指示に反してはいないわよね?」

 

そうだな。指示通り劉璋の軍勢と戦い

漢中の一部と、巴郡を手に入れた。

 

「隻腕の虎将とか言われてるけど?」

 

アタシは見たことないからねぇ。

そもそも最近戦場出てないし。

 

「あぁ、そういえばずっと後方よね?」

 

後ろで偉そうにしてるのも

総大将の仕事さ。

 

「まぁ後ろがしっかりしてれば

前も安全だし。何かあっても

母様が居るってわかってるから、

思考や行動に余裕が生まれるのよね」

 

そうだな。それが総大将の役割さ。

わざわざ毎回毎回前線に立つ総大将なんて

偉くも何ともない。

組織ができてない未熟な証拠だよ。

 

「ま、そうね。どこぞの皇族みたいに、

後ろに居るのが仕事って勘違いしてるのもいるけど」

 

何のために後方に居るのかってことを

理解してないとそうなる。

アタシの場合はわかりやすいね

 

「私や権が負けたら出るんでしょ?」

 

そうだ。もしくは最初から

全力全開で当たらなければいけない場合だ

 

「今回の荊州は?」

 

アンタらだけで十分だろ?

 

「まーね」

 

逆賊連合が盧江に来たら

アタシが出るけどね

 

「寿春と合肥あたりで

なんかしてるみたいね」

 

アタシらに対する壁だろうさ。

 

「劉琮か長安の使者が来て、

荊州攻めを止めて奪った地を返せ。

豫州には手を出すな!とか寝言ほざくんでしょ?」

 

だろうな。

 

「実際どうするの?」

 

知らん。

 

「えぇぇぇ?!」

 

いや、ぶっちゃけ李儒殿がどうするかなんだよ

 

「あ、あぁ、そうよね。

あの人が誰を選ぶかで違うわよね」

 

そうだ。今のところ長安の擁立した帝を選ぶ可能性が高いがな

 

「そうね。劉表も劉璋も見てないのは確かだわ」

 

あとは既に皇族を抱えてる場合か?

 

「ありえそうだけど、なんかしっくりこないわね?」

 

アタシもだ。第一それならわざわざ

劉琮の即位なんか待つ必要がない。

 

「まぁあの人を量るのは諦めて、

私たちは私たちの仕事をするんでしょ?」

 

その通り。とりあえず江夏と江陵は落とす。

 

「私は柴桑?」

 

いや、盧江だ。

曹操や連合の連中はアンタを知ってるからね

 

「あぁ、警戒してくれるかしらね?」

 

しなかったら情報が漏れてるか

ただの阿呆だ。

 

「阿呆ではないと思いたいけど」

 

まったくだ。阿呆は何をするかわからん。

 

「ホントそう。

で、劉琮の使者が来たらどうしたら?」

 

内容によるさ。

「兵を退けとか」来たら

『なんでキサマらに従わなきゃならんのだ?』って返してやれ

 

「帝に逆らう気か!とか来たら?」

 

『そもそもアンタ等を帝と認めてない』で良いだろ

 

「それで『誰を奉戴するかはキサマらには関係ない!』ね?」

 

そーゆーことだ。

問題は李儒殿からの使者が来た場合だが・・・

 

「問答無用で、『孫堅様にお願いします!』って言っちゃダメ?」

 

・・・たらい回しにできる度胸があるか?

 

「・・・ないわ」

 

・・・江夏を落としたら即座に南陽に使者を出せ

 

「『当方は李儒将軍の指示に従います!』で、いいの?」

 

基本はな。さすがに将兵を犠牲にするような

策を提示されたら考えねばならん。

 

「尚香がいるから、そこまでは行かないと思うけど」

 

さっきも言ったが、考えが読めん方々だからな

 

「あぁそうね」

 

江陵が落ちたら、こちらからも

使者を出す。最悪はそっちに回してくれ

 

「ソレは助かるわね」

 

権が騒ぐかもしれんが、

まぁそのくらい自己主張が

できるようになったと考えれば良しとするさ

 

「あぁ、なんか尚香と喧嘩してるんだっけ?」

 

喧嘩どころか、一方的な敗北だよ

 

「へぇ?」

 

女としてな。

 

「・・・あぁ、彼氏居るんだっけ?」

 

おかげで燃えてるんだが、

同時に凹んでもいる。

 

「?」

 

姉として力を見せつけたい。

だがソレを見せると男が逃げるってな。

 

「・・・母様がどうやって父様を捕まえたのか、スゴク・興味があるわね」

 

ふっ、イイ男だったよ。

ま、その話もいずれしてやるさ。

 

「程々でお願い。じゃ盧江に行く準備をしなきゃね」

 

あぁそうだ。今回率いる将は前と逆にするぞ。

 

「派閥ができないように、ね?」

 

そうだ、アンタが後継だからな。

しっかり全員を見てもらう。

 

「了解。了解。もう権や尚香に

譲るなんて言わないわよ」

 

それで良い。

戦も外交もきっちりこなして見せろ。

 

「占領した江夏の政もね」

 

その通りだ。

書類地獄を経験した文官の力を

しっかり見て、ちゃんと評価しろ。

 

「今さら文官を軽視する連中はいないと思うけど」

 

後継がしっかり見てるってだけで

違うもんだ。

 

「今までのアレがあるからね」

 

そう言うことだ。

しっかり信頼を積み重ねろよ

 

「・・・戦よりそっちが大変そう」

 

当たり前だ。

為政者にとって一番の強敵は書類なんだからな。

 

「その数、まさしく無限だもんね」

 

次から次へと生まれてくる敵だ

イライラして吹っ飛ばしたら、

別の何かがいろいろ吹っ飛ぶオマケ付き。

 

「忍耐の修行にはいいかもね~」

 

そう思うなら替われ。

今からでもアンタに家督を譲って、

アタシが前線に出てもいい。

 

「絶対に嫌」

 

ちっ

 

「何気に本気じゃない・・・」

 

当たり前だ。

腰痛と肩こりが再発してきたんだよ。

江夏を落としたらアタシが使者として、

もう一度南陽に行きたいくらいにね。

 

「あぁ、李儒様の鍼はそんなに効くの?」

 

・・・まぁな

 

「???」

 

今後の方針も聞きたいから

南陽に行きたいのは本当だ。

 

「確かにそうね」

 

もし状況が許すなら、

お前が行って尚香と一緒に聞いて来てくれ。

 

「うげっ!」

 

ついでに初体験も・・・

 

「それはもういいから!」

 

ま、とにかく頼んだ。

後ろはアタシに任せな。

 

「はいはーい。きっちり働いてくるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレ知らないって、

女として損してると思うんだけどな




少しずつ入ってくる下ネタ。
まぁ男が足りないとか
家督相続云々の話には必ずつきものになるので
下ネタではなくマジな話になりますよねってお話

熟女言っても孫策を産んだ歳考えたら32~35くらいでしょ?
それだと・・・ねぇ?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告