とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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無茶ぶりされるのがスタンダードな地味様。

だけど何気に余裕あるぞ?

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原作は既にない!
嫌いな人は読み飛ばし!



月下老人は褒め言葉ですよ?

いやーそんなこと言われてもなぁ

 

「お、何か久しぶりに聞きましたな」

 

そうか?結構頻繁に言ってる気が

するんだけどさ。

 

「まぁそうかもしれませんが、

今回はやはり教頭殿関連で?」

 

あぁ、汝南が落ちたせいで、

劉琮やその周りが騒ぎ出したってさ

 

「ふむ、まぁ官軍に挟まれますから、わからない話ではありませんね」

 

曹操なんかは各個撃破の的だって主張してるらしいぞ

 

「挟んでるのが教頭殿と張任殿ですが・・・」

 

的にされんのはこっちだって話だ

 

「冗談でもなんでもなく

鉄の弾の的ですからな」

 

ホントだよ。しかも篭城側なら

好きなだけ撃てるじゃねぇか

 

「少なくとも半里(200メートル)は射程内ですぞ」

 

攻城兵器なんか一発で壊されるから、

攻める時の損害は想像もできんよ。

 

「公孫伯珪ならどうします?」

 

逃げるに決まってんだろ

 

「ですな」

 

だから、矯正に持っていこうとすんの止めろってば

 

「いやいや、殿って最近鄴に行ってないでしょう?」

 

まぁ、そうだな

 

「あんまり行かないから

筆頭殿が不機嫌だとか」

 

アタシのせいにすんなよ!

 

「ホラ、不仲の噂が立ってるのに、

本人が一度も釈明にも来ないから

『何してんだあの地姉が』とか

思ってるかもしれませんぞ?」

 

似てないっていうか、

ワザと似せてないのか・・・

 

いや、けど実際そんなことで

周りにわかるほど不機嫌なるか?

あの筆頭様だぞ?!

 

「まぁそれは一割あるかないかでしょう」

 

一割でもあるならさっさと土下座しに行くけどさ。

 

「大半は次席殿が余計なことを言ったせいだそうで」

 

なんだ?あの人、また筆頭様に喧嘩売ったのか?

 

「『最近アレね。アンタがそばにいないから

教頭先生が機嫌いいみたいね(*´∀`)ノ』って言ったとか」

 

馬鹿か!つーか馬鹿だろ!!

 

「その瞬間、将軍府どころか鄴全体が悲鳴を上げたらしいですな」

 

いや、そりゃそーだろ。

タダでさえ冗談が通じないのに

教頭先生絡めるとか

自爆行為じゃねーか!

誰が得するんだよ!

 

「幻魔拳は破りましたが、普通に吹っ飛ばされたそうで」

 

幻魔拳って破れんのかよ。すげーな。

 

いや、そうじゃねえな。

あの人達の怖さは幻魔拳じゃなくて、

アレの幻を現実にできるところだからな。

 

「確かに。魚のような花は無いそうですが、他はやろうと思えば再現可能です」

 

長年の付き合いがある次席様なら

笑って済むことでも、こっちは死活問題だってんだ

 

「殿も結構長い付き合いでしょう?」

 

お前より二年長いくらいか。

けど最初っから筆頭様が上でアタシ達が下だったからなぁ

 

「あぁ、筆頭殿と次席殿は、なんというか、対等に近い間柄でした」

 

子供の頃を知ってるかどうかが大きいんだろ

 

「かもしれませんな。

それで、教頭殿関連で何か?」

 

あぁ、南陽攻略の下準備に行った徐州牧の密偵が

戻ってきたらしいんだがな

 

「はぁ?密偵がですか?生きたままで?」

 

そうだ。しかも五体満足で

 

「いやいやいや、ありえんでしょう」

 

五体は満足でも他はダメらしい。

 

「あぁそれなら・・・いや、おかしいですよね?」

 

当たり前だ。

他がダメってことは

見つかったってことだぞ?

なんで生きて戻れんだよ。

 

「何か情報を持たされた?」

 

そう考えるのが妥当なんだが・・・

 

「なんです?」

 

その情報に関しては一切喋ることも書く事も

できんらしい

 

「あぁ、喋ったら死ぬ系の技ですか?」

 

だろうな。書いてもダメ、話してもダメ。

口に出そうとすると破裂する技もあったよな?

 

「患者・・・間者を相手に見せましたな。

『好きにしろどうせお前もこうなる』

とか言って口を割らない複数の間者を前に、

一人を選んで口を割る経絡を突いて

情報を開示させたり、喋ったら死ぬ系の

技をかけてから喋らせて破裂させてましたなぁ」

 

喋っても破裂、喋らなくても

喋らされて破裂・・・

あの人の創る地獄に選択肢はねぇって再認識したよ

 

「アレ、我々に見せたかっただけですよね?」

 

おそらくな。脅しとかじゃなく

実験結果の発表みたいな感じで。

すげー笑顔だったし

 

「ではその生きて戻った密偵に持たされた情報は?」

 

まぁ『こちらは準備ができた。

いつでもかかってこい』ってことじゃね?

 

「・・・それで、逆賊連合は我らに何を求めてるので?」

 

正確には陶謙だな。

密偵が怯えて「降伏しましょう」って言い続けてるらしい。

 

「・・・」

 

あんまりアレなんで、何か情報が無いかって

 

「いやーそんなこと言われても・・・」

 

だろ?そうなるよな?

そもそも何の情報が欲しいのかすらわからんし

 

「経絡破りとか?」

 

自分のチカラで破るならまだしも、

外部から手を加えるとダメなんじゃなかったっけ?

 

「となると、宛の情報?」

 

建前上は筆頭様と董卓に止められてる

ことになってるからなぁ。

 

「確かに、何を求められてるかわかりませんな」

 

陶謙の書状自体もあやふやだし、

孫堅が盧江に兵を集めてるから

相当焦ってるみたいだぞ。

 

「孫堅の狙いは豫州ではなく荊州でしょう?」

 

なまじ近くにいると

自分が狙われてるって思うんじゃないか?

 

「汝南と盧江で挟むと?」

 

陶謙はそう見てるようだ

で、その軍勢が徐州を向く前に

なんとか手を打ちたい。

あわよくばアタシに仲介をって感じかね?

 

「では他は?」

 

孫堅に豫州を落とされる前に

劉琮を擁立して、孫堅の動きを止める予定だとか

 

「あぁ遺勅では豫州まででしたからな」

 

そうだ。それ以上の大義名分を奪って、

揚洲や交州に押し込みたいってところだな

 

「従いますか?」

 

そもそも攻めるのが荊州だぞ?

劉琮に従うわけがない

 

「ですな。となると逆賊連合と孫堅は

ぶつかることになりますか」

 

その前に連合は汝南に手を付けるさ

連合が許昌に都を置くならあそこに

いる官軍が邪魔になる。

筆頭様が動けないうちに

汝南を攻めるか、降伏させたいところだろう

 

「汝南の太守は降伏するでしょうが、

官軍は降伏しないでしょうな」

 

そうなる。教頭先生が劉琮に

従う気がない以上、官軍は南陽に帰るだろうな。

 

「で、荊州を狙われた新帝陛下は

荊州を救うために宛に進軍をしようとする」

 

肝心の荊州は孫堅に落とされてるから

挟むことはできん。

 

かといって逆賊連合が動けば北が動く

 

「董卓が筆頭殿と逆賊討伐を行うと明言しましたからな」

 

并州勢が冀州を通るか

司隷を通るかはわからんが

南下することは間違いがない。

 

「冀州に行けば、狙いは兗州。

逆賊連合の中心である曹操狙い」

 

司隷なら南陽と合流するか、単独かは知らんがどっちでも狙えるな

 

「どっちだと思いますか?」

 

待機だな

 

「え?」

 

教頭先生の指示次第だろ?

 

「あぁ、それはそうですな」

 

いまだに筆頭様に指示が届いてないってことは、当然董卓にも指示は出ていない。

 

「まぁ、筆頭様に指示が出てる可能性もありますが」

 

相当不機嫌になるような指示が?

 

「・・・」

 

あーやめやめ。考えたくもねぇ

 

「そうですな。そうしましょう」

 

とりあえず陶謙の密偵については、

意見まとめてからにしろってことにするとして

 

「するとして?」

 

降伏って認めんのかな?

 

「それこそ聞いてみないことには」

 

だよなぁ。そもそも陶謙って

先帝を助けに行かなかったから

罷免されたんであって

逆賊認定は・・・されてたっけ?

 

「・・・されてませんな」

 

陶謙は先帝の遺勅に従えば

州牧を罷免されるから

逆賊連合にいるのであって、

州牧で無くなっても良いと言えば

助命は可能・・・なのか?

 

「保留でしょう。

郭嘉は前回行きましたから

程昱に行かせますか?」

 

そうだな。ついでに越も行ってもらう

 

「越殿も?」

 

言ったろ?一割でも不機嫌の理由が

アタシにあるならさっさと土下座するって。

 

「あぁ、そうでしたな」

 

普段ならお前でもいいんだが、

アタシの代理で行くなら一門の越だ

 

「助かります。後で越殿にはメンマと酒を届けましょう」

 

そうしてやってくれ。

それで逆賊連合の動きだが

 

「大軍で宛を狙えるように見えますが実際はどうでしょう?」

 

長安は日和るだろう。

 

「皇族に対して兵を挙げる気概はありませんか」

 

孫堅が北上の意思を見せれば

連合内でも意見は割れる。

 

「先の陶謙や豫州の陳珪らが動揺するでしょうな」

 

董卓が南下の意思を見せれば兗州も揺れる。

 

「・・・これ、逆賊連合終わってませんか?」

 

そうだな。連合の脆さが丸わかりだ。

密偵の降伏しましょうってのも当然の意見だよ

 

「ですが、自分たちが詰んでることに気づいてませんが・・・」

 

いまだに筆頭殿とアタシの仲が悪いって

本気で思ってる連中だぞ?

 

「あぁ、董卓の南下も冀州からしか読めてない?」

 

それもアタシがいるから、

董卓は并州を空にはできないとか考えてるな

 

「実際、殿が30万の兵を率いて

冀州に攻め込んだらどうなるんです?」

 

あん?後ろから撃たれて終わるだろ。

 

「あぁ、そうですな。戦略とか

戦術以前の問題でしたな」

 

そうだよ、始めっから

勝ち目なんかねーんだ。

 

あるとしたら武人として

一騎打ちで勝つくらいじゃね?

 

「・・・誰に?」

 

皆さんに。

 

「いや、無理でしょ?」

 

まぁ年季が違うからなぁ

 

「紙一重の紙一枚がものすごく厚いんですよね」

 

その壁を越えるのが楽しくて

武人やってんだろ?

 

「それはそうです」

 

最近、益州で張飛がようやく一枚破ったみたいだしな

 

「片腕になってようやく一枚ですからな」

 

それでもいまだに破ってない連中よりは

一段上に立ったろうよ

 

「つまり益州では無敵ですか?」

 

ま、荊州は南に孫堅がいるから無理だろ?

 

「孫堅の麾下には会ったことがないのでわかりませんが、伝説は作りましたな」

 

黄蓋のアレと陸遜のアレな

 

「男性不足に警鐘を鳴らすためとはいえ、なかなかの拷問」

 

おかげでウチの連中も結婚してく奴が多くて助かってるよ

 

「殿はお相手が?」

 

いんや、まだ落ち着けないからな。

黄蓋みたくならない程度に

気をつけて探すことにしてる。

 

25までに見つからなかったら

将軍府から紹介してもらう

段取りも付いてるし。

 

「ほう、いつの間に・・・」

 

幽州牧になる前から言われてるんだよ

 

「あぁ、やはり準備と言う点では勝てませんな」

 

当たり前だ。少なくとも5年以上前から

今の状態を想定して準備してたんだぞ?

 

「連合も黄蓋も今更焦ってる時点で遅すぎる。と」

 

黄蓋はまぁ、アレだがな。

お前はどうなんだ?

 

「今は特にいませんよ」

 

まだ若いからな。

 

「えぇ。それに武が楽しいですから

良いのですが、黄蓋の有様を見てしまうと・・・」

 

月老黄蓋だもんなぁ

 

「縁結びの縁起の良い名のはずなんですが・・・」

 

あの年頃で『月下【老人】』はキツイ。

 

「まったくです」

 

あぁならないためにも、

まずは気の制御は確実に修めろ。

 

あと、そこそこの男性経験は

あった方が良いって話だったな。

 

「ですな。初めてで「痛い!」とか言って

つい全力で殴ったりしたら相手が死にますので」

 

落ち着いたらお前も紹介してもらうか?

 

「・・・ですね。その際は口添えよろしくお願いします」

 

あいよー。んじゃ、ま。越と程昱に鄴行きの件を伝えておいてくれ

 

「かしこまった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「なんでさ?!」」




生かされたメイドさん
死ぬ覚悟はあっても犬死は嫌っていうのが
古代中国的価値観。
まぁ古代中国に限りませんが・・・

話せない、伝えれないでは犬死ですからね。
死を覚悟した間者すら怖がる李儒くんに陶謙もビックリってお話

月老黄蓋の存在感が凄い。

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