とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
<< 前の話 次の話 >>

133 / 186
最強のおばちゃんと人妻おねぇさんの会話

オリ展開
オリ設定

原作は既にない!
嫌いな人は読み飛ばし!


子供の就職活動に親が来るってどうなの?

許昌で劉琮が皇帝を名乗り、

廷尉が自害。

孫堅が劉琮を偽帝と断じ荊州へ侵攻ねぇ。

 

「馬騰様・・・」

 

あぁ、この様子だと長安に

取り成しの使者が来るだろうね

 

「劉表様と炎連ですか、長安はどう

動くのでしょう?」

 

そうさねぇ。

劉琮の即位は認めて居ないが、

劉弁様と婚姻させて、譲位させれば

中原は纏まるかもって考えてる奴らが多いね。

 

「たしかに、理屈ではそうでしょうが・・・」

 

そう、理屈ならね。

けど、この場合は認めないなら

はっきりと認めないと宣言して

討伐しなきゃダメさ。

じゃなきゃ益州の劉璋との

違いはなんだって話になっちまう。

 

「司馬懿様や董卓様、公孫賛様も

動きようが無いということになりますか?」

 

大義名分って言う意味ではね。

さっさと劉弁殿下を即位させるか、

他の皇族に親政させればいいものを・・・

 

「何故ソレをしないのでしょう?」

 

権力争いさ

 

「は?」

 

ずっと劉弁殿下の傍に居た連中と

他の皇族の傍に居た連中が

足を引っ張り合ってるのさ。

 

「え、いや、今することですか?!」

 

今だからするんだよ。

誰が実権を握るかで今後の

方針がガラリと変わっちまうからね。

 

「しかし周囲の状況が!」

 

長安には何も来てないだろ?

 

「あっ」

 

奴らは机の上と目の前しか

見れないからね。

その上で自分たちは国家百年の計を

真剣に考えてる、って思ってるからタチが悪い。

 

「このままでは百年どころか十年

持たないでしょうに」

 

それが、そうでもなさそうなのが

問題なのさ。

 

「持つんですか?!」

 

洛陽から遷都した際、名家どもから

押収した財と、陵墓を開けた際に

引き上げた財が、あまりに膨大でねぇ。

 

「そこまで?」

 

百年以上も中抜きされて来たモノだよ?

しかも場合によっちゃ地方統治に

回す分の、半分以上が個人に抜かれてたんだ。

 

「それが百年・・・」

 

今まで半分以下でやらされてきた

アタシらにしたら、それだけで

十年や20年は回せる。

こんなのが数十件。

もっと細かいのが数百件だ。

コレに歴代皇帝の陵墓に

収められてた財だよ?

どれくらいの予算があるか想像もつかないね

 

「その予算の奪い合いなんですね?」

 

そうゆうことさ。

世の中のことは金と食いもんさえあれば

大体何でもできる。

 

だからこそ誰が立つかで、

己の栄達に関わるもんだから

派閥争いも真剣そのもの。

 

下手に口出ししようもんなら

アタシも派閥争いに巻き揉まれて

身動きがとれなくなっちっまう。

 

「で、では益州へは?!」

 

前に送った5千だけだね・・・

 

「そんな!」

 

とはいえ、劉備は南鄭を捨てて

一時撤退したらしいから、積極的な

攻勢には出られないだろうさ。

 

「璃々・・・」

 

あー、まぁアンタの娘については安心しな

 

「え?」

 

援軍に行った連中には

アンタの娘を最優先で

保護するように言ってあるからね

 

「馬騰様っ!」

 

アタシだって娘が居るって言ったろ?

娘を外道の人質に取られた日には、

アンタだってどうなるかわかったもんじゃないしね

 

「ありがとうございますっ!」

 

感謝は娘に会った時にしておくれ。

とりあえず今は益州は小康状態。

問題になるのは孫堅と劉表さ。

 

 

 

『・・・残念ながら、身近にもっと

重大な問題があるんだな?』

 

張松殿?!益州に行ったアンタがなんでココに!

 

『益州から帰って来ただけの話なんだな?』

 

いや、使者も何もなかったよ?!

 

『俺がその使者を兼ねてるんだな?』

 

アンタがそこまで急がなきゃ

ならないほどの大事が、益州であったってことかい?

 

「ち、張松様!身近の重大な問題とはまさかっ!」

 

黄忠の娘に何かあったのかい?!

 

『何か・・・そうだな。

まぁ、あったといえばあったな?』

 

「璃々は!娘に何が?!」

 

『白黒による誘拐未遂と衝撃の事実の認識。

そして母親のための土下座・・・だな』

 

は?白黒?土下座?

 

「えっと、白黒は焔耶・・・魏延ですよね?」

 

『あぁ、そんな名だったな?』

 

知り合いかい?

 

「は、はい、私の娘の護衛をお願いしてまして・・・」

 

『娘を長安に連れて行くと言ったら、

「娘を人質にして黄忠を取り込もうとしている」

とか言い出してな?』

 

はぁ?なんでそんな話になるんだい?

 

「さ、さぁ?」

 

『一般人の分際で厳顔との会談に

口を挟んできたんで、

韓遂が叩きのめしたから

その逆恨みをしてだな?』

 

口を挟むって・・・ん?一般人??

 

「え、馬騰様?」

 

『気付いたかな?』

 

・・・なあ黄忠、

ちょーっと聞きたいんだけど、言いかい?

 

「は、はい」

 

アンタってさ、いま誰に仕えてるんだい?

 

「え?」

 

『そこが衝撃の事実なんだな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無職ってアンタ・・・

 

「す、すみません」

 

『長沙の将で、孫堅の真名を知ってはいるが

孫堅配下ではない。

俸禄は形式上劉表からもらっていたが、

長沙から離れて以来給金はもらっていない』

 

益州の厳顔のところで厄介になってたけど

あくまで友人。給金は発生してなかった

から、客将でもない。

 

「・・・」

 

『我々も権威主義の集まる長安に、

気を使えるだけの一般人を援軍要請に

つかうなんざ考えてもなかったがな?』

 

「いえ、あの、もう、必死でして・・・」

 

それを考えたらあの時の援軍要請で、

アタシだけ動いたのは逆に良かったのかねぇ?

 

『そうだな?下手に皇甫嵩や朱儁が動いて

「一般人が勝手にやったことだから知らん』

なんて言われた日には、

馬騰殿の面目も丸つぶれだったな?』

 

「・・・」

 

アタシの面目なんざどうだって良いが、

流石に色々とまずいだろう?

 

『馬騰殿が良いと言うならそこは

良いんだがな?まぁ長安に喧嘩を

売ってるのは事実なんだな?』

 

「・・・」

 

で、無職の娘の護衛が、州牧の代理の

張松殿と、益州の将軍である厳顔との

話し合いに口を挟んできたと?

 

『そうだな?お前たちの動向が

はっきりしない限り、

長安にとってお前たちも敵だぞ?

と言ったところだったかな?』

 

まぁ、間違っちやいないよ。

あくまで劉備の暴虐を止めるための

軍勢だからねぇ。

 

「あ、あの子は・・・

本当に申し訳ございませんでした!」

 

『そうだな。その程度もわからんなら

わざわざ出てくるなと言いたい。

調子に乗りすぎだな?』

 

で、逆恨みした白黒が・・・

いや、シロッコに悪いね。

そのアホが、黄忠の娘を?

 

『あぁ、さっきも言ったが

「悪い奴がお母さんを利用しようとしてる」

と吹き込んで、逃げようとしていたな?』

 

「け、けど、逃げると言ってもどこに?」

 

そうだよねぇ。

母親がいる長安じゃなかったら

成都か長沙、あとは・・・荊州の将なら襄陽かい?

 

『もう1人いるだろう。

益州で我々の明確な敵が、な?』

 

「ま、まさか!」

 

外道のところに?!

 

『我々よりマシと考えたようだが・・・

正直な話、今でも理解できんな?』

 

「何てことを!では娘は!!」

 

落ち着きな黄忠。

未遂って言ってただろ?

 

「あ、そうでした!」

 

『あんな目立つ格好した奴が、

街中を全力疾走してたら目立つな?

涼州兵に速さで勝てるはずもないしな?』

 

で、とっ捕まえて・・・最後の

母親の為に土下座?

 

「えっと、感謝の土下座?でしょうか?」

 

『・・・本人に聞くんだな?』

 

あぁ、連れてきたのかい?

 

『・・・まぁな?』

 

なんだい?妙な顔して。

 

『見てればわかるな?』

 

 

 

 

 

 

「お母さんっ!!!」

 

「あ、あぁ璃々!大丈夫だった?怖くなかった?」

 

「お母さん・・・の、ばかぁー!!」

 

「「え?えぇぇ?!」」

 

『・・・』

 

お、おい、ここは感動の再会じゃないのかい?

 

『感動・・・まぁ心で感じて動いてはいるな?』

 

「お母さん!桔梗様や張松様に聞いたよ!」

 

「え、な、何を?」

 

「お母さん!無職なんでしょ?!」

 

「え”?」

 

あ、あぁ。そういうことかい

 

『そうだ、恥を感じて動いてるんだな?』

 

「おんなじ長沙の将だった孫堅さんは

いまや二州の州牧様で、さらに荊州や

豫州にまで睨みを効かせる、あんなん将軍様なのに!」

 

「あ、いえ、違うのよ?私は私で・・・」

 

「言い訳するなーーー!」

 

「きゃっ!」

 

ほう、なかなか腰の入った良い拳だ

 

『・・・教えてくれと頼まれたんだな?』

 

「普段は桔梗様とお酒飲んで

ダラダラしてるけど、いざという時は

弓で賊を討伐するかっこいい

お母さんだって思ってたのに・・・」

 

「え、い、いや、間違ってないわよ?!」

 

「嘘だ!仕事でやってるならともかく、

無職がやったら、ただ気が向いた時に

的の代わりに賊を射ってるだけの

危険人物だって!」

 

「き、危険人物?!」

 

あぁ、無職の浪人がやってるなら

・・・そうだね。

 

『そうだろうな?』

 

「ほら!州牧様だってみとめてるじゃない?!

お母さんが無職で危険人物だって

教えられた時の私の気持ち、わかる?!」

 

「あ、えーと、ご、ごめんなさい」

 

なるほど、身近で重大な問題だね?

 

『だろう?母親が無職って。

娘にしたら帝やら援軍以前の問題だな?』

 

「って言うかお母さん!頭が高い!」

 

「えぇぇぇぇ?」

 

頭が高いって・・・

 

『まぁ、無職の浪人が州牧で執金吾の

馬騰殿を前にして、普通に座って

茶を飲んでたらダメだろうな?』

 

「そうだよ!この方達は

スゴク・偉いんだよ?!」

 

「そ、それはそうだけど」

 

いや、別に今更・・・

 

『ダメだな。馬騰殿が軽く見られるし、

部下にも示しが付かないんだな?』

 

「そうなの!だいたいさぁ!

今まで何年無職してたと思ってるの?!」

 

「え、えーと4・5年、くらい・・・かなぁ?」

 

「6年だよっ!!」

 

「きゃぁぁ!」

 

・・・なるほど、思い返したら自分の母親が

無職だった期間もわかったんだね?

 

『そうだな?自分の年と逆算したらしいな?』

 

・・・随分賢くないかい?

 

『だな。歳と血統を考えれば、

資質は白殿に匹敵するかもな?』

 

ほほぅ・・・文官仕事も出来そうだね?

 

『流石に実務はもう少し学ばせる

必要があるだろうがな?』

 

なるほどねぇ

 

「はい!お母さん!ココに正座して!」

 

「え?せ、正座?」

 

「知らないの?こうして、膝を曲げて!」

 

「あ、いや、正座は知ってるけど・・・」

 

「なら早くっシツレイでしょ!!」

 

「は、はい!」

 

なぁ、もしかして母親の為の土下座って・・・

 

『・・・俺は公衆の面前でやられたんだな』

 

「おねがいします!

お母さんにお仕事下さいっ!!」

 

「えぇぇぇぇぇ?!」

 

「何してるの!

お母さんが頼まなきゃダメでしょ!!」

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」

 

そうか、やっぱりコレが・・・

 

『あぁ、就職先の斡旋だな』

 

「お願いします!

張松様もお仕事くれるって言ってましたっ!」

 

「・・・」

 

ここでアンタの名前を出してくるとか。

・・・やるね。

 

『・・・あぁ、逸材だよ。白殿と尚香を足したらこうなるかもな?』

 

「お母さん、娘に土下座させてなにやってんの?!」

 

「あ、えぇーと?」

 

土下座させてって言うか・・・

 

『すごいだろう?

まぁ馬騰殿がいらんと言うなら

我々が育てるぞ?

たぶん教頭様は大喜びで育ててくれるだろうし』

 

「はい!州牧様がダメなら

なんようのあんとう将軍様でも良いです!」

 

「いや、『でも』って・・・」

 

スゴク・贅沢な就職活動だねぇ

 

『まったくだな?』

 

「お母さんは選べる立場じゃないの!

って言うか頭っ!!」

 

「は、はい!よろしくお願いします?」

 

「疑問形じゃダメでしょ!」

 

「ハイっよろしくお願いします!」

 

あ、あぁ、とりあえず黄忠がよければ

アタシに仕えて欲しいけど。

えーそうだね。中塁二尉でどうだい?

 

「ホントですか?!ほら、お母さん!!」

 

「そ、そんな役職まで?!よ、よろしくお願いします!」

 

『・・・これでとりあえず約束は守ったな?』

 

「ハイっ!張松様も、ありがとうございました!!」

 

なんというか、大物だよ。

 

『まったくだな。だが少女よこれからお前は

馬騰殿の配下の子となるな?』

 

「はい!もう無職の子じゃありません!!」

 

「璃々・・・」

 

娘の笑顔と母親の顔に差がありすぎるね・・・

 

『うむ、そうなると今までどおり自由気ままとは行かないんだな?』

 

「来るときに教えていただいた、

礼儀作法や基礎的な教育を

受ける必要があるんですよね?」

 

「なんかスゴク・成長してるんですけど・・・」

 

無職の母親をみて何かに目覚めたんだろうねぇ

 

『そうなるな?で、最初の教育だが、

真名で呼び合うのはやめるんだな』

 

「えぇ真名はダメなんですか?!」

 

「そんな!何で?!」

 

いや、アンタこれから会うヤツ全員に

真名を教えて歩く気かい?

 

「あっ!そうですよね!」

 

『真名は神聖なモノなんだな?

誰にでも教えて良いものではないんだな?

そんなことも教えない親は、

正直どうかと思うがな・・・』

 

「お母さんは悪くないんです!

無職だったから仕方ないんです!」

 

「・・・」

 

庇われてないよねぇ・・・

 

『いや、まぁ、追撃は出来んから、

ある意味庇ってるんじゃないか・・・な?』

 

「じゃあ、これからはちゃんとした

姓名を名乗るべきなんですね?」

 

『そうだな?名は公式の場だけで良いから、

普段は姓と字だな?』

 

「張松様や馬騰様みたいな感じですね?」

 

・・・アンタの娘、賢すぎないかい?

 

「娘の成長は嬉しいんですけど、今はスゴク・複雑です・・・」

 

『そうだな?自分の字は知っているかな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!黄忠の娘の黄敍です!よろしくお願いします!!」

 




働くお母さんって、素敵やん?

黄敍は黄忠の子供だし
恋姫でも璃々は後の黄敍であるってなってたから大丈夫ってお話

感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。