とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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ウホ座と便座ですね
漢達の出番はコレで終わり。
言ってしまえば後編?

実は前話は中編だったんだ!
蛇足回?

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オリ展開
原作はすでにない
嫌いな人は読み飛ばしっ!


性座の導きで~今、見つめ合った♪

李厳殿・・・コレは?

 

『紛れもなく、李儒様からの最優先通達ですよ』

 

そ、そうですか・・・

冗談ではないのですね?

 

『えぇ、本気です』

 

「いや、李厳様。この姿画・・・

描いたの尚香ですよね?」

 

『そうですね。細部にわたり

描かされたらしく、李儒様も

問題ないと判断されました』

 

「こんなのが居るんですか・・・」

 

『そもそも想像でこんなの描けたら、

尚香の頭が割られますよ?』

 

「そ、それはそうですね!」

 

あぁ伯師妹は見た目で驚いていたのですか?

 

「え?師姉様は違うんですか?!」

 

いや、こっちの髪の毛のある方なんて

まんま孫家のフンドシ間者じゃないですか?

 

「・・・あっ!確かにそうですね!

奴らは女性なのに男性の下帯を

履いてますし、サラシと、上着一枚ですね!」

 

そうですね。この男性?が女性の下着と上着一枚

着てるのと同じです。

 

「はぁ~。あいつらってホントに醜態だったんですね・・・」

 

何を今更。

 

『・・・その反応ではまだコチラには?』

 

そうですね。報告は受けていません。

 

「けど、普段着を渡したんですよね?」

 

『キチンと筋肉の邪魔をしないように

調整された服らしいので、目立つことは

目立つらしいですよ?』

 

筋肉の邪魔とは・・・

 

『それに渡した服を着ていない可能性もあります』

 

「えぇぇぇぇ?!」

 

『李儒様曰く、この格好には

少なくとも四つの意味があるんだとか』

 

「四つ?!ただの変態じゃないんですか?!」

 

『らしいです。

一つ目は己に対する確固たる自信の現れ。

己に恥ずるべきものは一切無いと

自己暗示をかけ、無意識化での

己の強化を行っているとか』

 

なるほど。理に適ってますね。

 

『二つ目は

相手の油断と攻撃を誘うことです』

 

「あぁ。こんなの目の前にいても

真面目に戦おうとは思いませんよね?」

 

伯師妹・・・

 

「え?!」

 

首から下をよく見なさい。

無駄なく鍛えられた肉体を

惜しげもなく晒してるじゃ

ないですか。

更に但し書きに、尋常じゃない

気の巡りが黄敍ですらわかるほどの

モノだった。と書いているでしょう?

油断する要素がどこにありますか。

 

『その通り。冷静に見れば

わかるのでしょうが、咄嗟に

動いてしまうんですよ』

 

なるほど。油断して攻撃したところを

反撃ですか・・・理に適ってます。

 

「なるほど・・・」

 

恐怖公のように、生理的になんか駄目な

感じになるんですかね?

 

『そうですね。

まさしくその通り。

情欲的筋肉モリモリ大漢という、

本能に訴える技らしいです。

白も気をつけなさい』

 

「は、はい!」

 

それで三つめは?

 

『外気を取り込み易くしてるのではないかと』

 

なるほど、理に適ってますね

 

「確かに、これ以上なく

取り込み易いでしょうけど・・・

真似は出来そうにありません」

 

安心なさい。こんなの真似できるのは

孫家の痴女集団だけですよ。

 

「そ、そうですよね?

真似できなくても良いんですよね?!」

 

『最後の四つ目は、

単純に筋肉の邪魔をしない為です』

 

理に・・・適ってるかどうかわかりませんね。

あぁそうですか。としか言えませんよ。

 

「そ、そうですね。確かに

この格好なら動きを阻害しませんけど・・・」

 

『他にもあるかも知れませんが、

少なくとも四つ以上の意味があるのです。

故に、見た目で油断や侮るような

真似はするな。と厳命されてます』

 

「油断慢心ダメ絶対の掟ですね!」

 

常在戦場の心構えを体現し、

挙動で心の隙をつく技を使う強者ですか。

確かに恐ろしい存在です・・・

 

『生理的なモノを抑える訓練が必要です。

初見での対応は難しいでしょうね』

 

「あ、けど今は普段着を着てるかどうか

わからないんですよね?

もしかしたら着てる可能性も・・・」

 

まぁ、一流の使い手なら、

どんな服を着てもできるでしょう。

やはり油断はいけませんよ?

 

『そうですね。私も無意識であっても

慢心していたのでしょう・・・

白。想像以上にキツイですが、

いきなり目の前に現れても

絶対に衝動的に動かないようにして下さい』

 

「き、気を付けます!」

 

しかしこの通告は・・・

 

「彼らに各州牧への紹介状を渡した。

紹介状を受け取った者は、最大限の

敬意を払い接するべし」

 

『紹介状を出さなくとも、彼らの

邪魔はしてはならない。

もしも彼らが器物を損壊させたり、

何者かを殺傷し、損害が出た場合は

全て李儒様が補填する』

 

さらに・・・情報を集めるのは最優先で行え。

だが間者・密偵・追手などを放つことは

許さない。

敵対行為と取られる全ての事柄を禁ずる。

挑発行為や腕試しなどと言って

挑むことも禁ずる。

相手は師より上のモノと思え。

また、彼らが居る地域での戦闘行為を禁ずる。

例え敵が攻めてきても応戦することなく退け

・・・ですか。

 

「情報を集めるために、密偵や間者を

使うなと言うことは、市井の噂を

中心にしろと言うことですよね?」

 

『その通りです。居場所の特定を

何よりも優先させよ。と言われてます』

 

師よりも上って・・・李厳殿は

見たのですか?

 

『見ましたが、あまりに不審だったため、

賊と思い張任と取り押さえようと

してしまったんです』

 

なるほど。先ほどから挑んだような

口ぶりでしたが、お二人は負けたのですか?

 

『そうですね。

取り押さえるどころか、

気付いたら二人揃って

寝台送りにされましたよ』

 

「まさか!」

 

それほどですか・・・

 

『正直、私にはどれほどかも

わかりませんでしたね』

 

「教頭先生はどうだったんです?!」

 

『私は気を失ってましたから

わかりませんが、尚香や黄敍から聞いた

限りでは・・・李儒様は、この・・・

まともな格好の男性を自分と同格のように。

まともじゃない二人を、格上のように扱ったとか』

 

戦いを避けた?

あの師が?!

 

「そんな!」

 

『白、筆頭。そもそも李儒様は戦士や

武人ではなく、生粋の狩人。

同格の相手と正面から戦う

ようなことはしませんよ?』

 

あ、あぁ。そうですね。

そうでした・・・

 

「けど、それじゃあやっぱり、

彼?彼女?らは、教頭先生と同格の実力者なんですね?」

 

『それは間違いありません。

何せアレ以来、李儒様は更に壁を越えましたから』

 

・・・あの人、まだ越える壁があったんですね

 

「教頭先生が、この二人に

越えるべき壁を見た・・・」

 

『で、アナタ方が彼らに挑んだり、

不敬と断じて敵対行為を取っても

止めれるよう、私がここに派遣されたということです』

 

【ここに】と言うことは、他にも?

 

『えぇ、孫堅の元には尚香が、

馬騰の元には徐庶が、

董卓の元には法正が

公孫賛の元には孟達が

楊修殿の元には張任が向かいました』

 

「えぇぇ?!その上、李厳様がここに居たら、

今の南陽は空じゃないですか?!」

 

えぇ、非常に危険ですね。

 

『そうですね。今の李儒様の前に立ったら、

逆賊連合の軍勢がどうなることか・・・』

 

「せっかく時間かけて劉琮の擁立や

逆賊連合の戦力の増強したのに!

計画が全部台無しになっちゃいますよ?!」

 

誰も残ろうとはしなかったのですか?

 

『最優先通達ですよ?

更に質問も意見も受け付けない。

って前置きされましたからね』

 

「あぁ意見なんて、言えませんよね」

 

『・・・えぇ、そうですね』

 

阿呆共が動かないことを祈るだけですね。

 

『・・・えぇ、そうですね』

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

 

( ゚д゚)

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゚д゚)

 

(つд⊂)ゴシゴシ ゴシ

 

(;゚ Д゚) ・・・?!

 

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシ

 

(  д )

 

(; Д ) !

 

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

 

(;゚ Д゚) !!!

 

『ほう、この狐やりおる!』

 

『そうねん!子猫ちゃんより二段は上ねん!』

 

「うむ!すさまじい情熱を見た!」

 

ヘ(゚∀゚ヘ)

 

『待てい!』

 

『凄く自然に消えようとしたわね!』

 

「うむ!目の前に居たのに

姿が消えたかと思ったぞ!!」

 

(・ω・)ノコンヌツワ

 

「あぁ!お初にお目にかかる。

俺は華佗!流れの医師だ!」

 

『『その助手(よん)(じゃ)!!』』

 

あ、どーも。

私、ココでしがない狐やってます。

チンケな狐なんで、狐と呼んでください。

 

「そうか!では狐さん。いきなりでスマンが!

ここの州牧殿にお会いしたいのだが?」

 

無表情にですか?

お約束か何かは?

 

「していない!」

 

いや、流石にそれは・・・

 

「だが我が友からの紹介状がある!

コレを州牧殿に見せて欲しい!」

 

(流れの医師の友達って・・・)

では確認させてもらいま・・・?!

 

( ゚д゚)

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(  Д ) ゚ ゚

 

(つд⊂)ゴシゴシ

 

(;゚ Д゚) ・・・?!

 

きょ、教頭殿に友達だとぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

 

 

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狐が鳴いてますね。

 

「目の前に・・・なんか熱い感じの人が

居ますよ?何かあったんですかね?」

 

『熱い感じ?他には居ませんか?

二人?ふたつ?二匹?くらい』

 

・・・李厳殿、熱い感じってまさか

 

『む、無表情!事件だ!大事件だよ!』

 

ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )

 

『落ち着きなさい』

 

『殺す気かっ!って李厳さんじゃないですか。

来てたんですね?』

 

『えぇ、緊急の任務がありまして』

 

で、狐。大事件とは?

 

『お、おぅ!そうだった!

教頭殿の友人を名乗る熱い男が来た!!』

 

「きょ、教頭先生のご友人?!」

 

何を馬鹿なことを。

あの人にそんなの居るはずないでしょう?

 

『何気に酷いことを言ってますが、

まぁ私も見たことないですね。

強いて言えば楊修殿ですけど・・・騙りでしょう?』

 

『い、いや、紹介状持ってきてるし!!』

 

『「「紹介状?!」」』

 

『(ω・ )ゝなんぞ心当たりでも?』

 

 

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お初にお目にかかります

 

安北将軍冀州牧五官中郎将司馬仲達です

 

「あぁ!初めまして!

俺は華佗!流れの医師だ!」

 

師よりの紹介状は確認させて

頂きました。コチラ、お返し致します

 

「うん?中を見なくて良いのか!」

 

えぇ、間違いなく師の筆跡ですので

 

「そうか、ところで・・・何故あの狐さんは

グルグル巻きにされて吊るされているんだ?」

 

あぁ、アレですか。やつの趣味でして。

あまり触れてやらないで下さい。

 

「そ、そうか!人には色々あるものな!」

 

はい、色々あるんです。

 

で、ご用向きを伺う前に・・・

 

「ん?なんだ?!」

 

お飲み物をと思いまして。

お茶と白湯とお水。お望みでしたら

お酒もありますが、何になさいますか?

 

「うむ!緑の新茶の二番摘み。

一杯目はそのまま、二杯目は軽く焙じてもらおう!」

 

ほほう・・・さすが師のご友人。

さりげなく二杯目まで。

伯約、準備を。

 

「はいっ!」

 

そちらのお二人は・・・

牛乳か豆乳ですよね?どっちがいいですか?

あぁ、大豆粉末と白湯もありますよ?

 

『凄いわ!師匠も完璧紳士だったけど、

お弟子さんも完璧な淑女だわ!』

 

『くっ!弟子の育成でも完敗かっ!

恐るべし完璧紳士よ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・り、李厳さん?私、別に悪いこと

してないですよね?

 

・・・強いて言うなら、間が悪かった。ですね。




前書き通り、漢女はとりあえず終了

こんな指示出してますよーって言う説明回ですってお話

飲み物のチョイスは李儒くんから
指示が出た訳ではなく、弟子が自分で
考えて判断してます。
ソレを察したから筋肉漢女どもは
敗北を認めてるんですね


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