とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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リザーバー後編

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原作はすでにない!
嫌いな人は読み飛ばし!!


クリスマスイヴ?あぁガチャですよね?

全滅?一日で?!徳陽も落ちた?!

 

「愛紗と焔耶が討死?!」

 

「そんなっ!愛紗ちゃん!!」

 

(関羽さんと白黒よりも気にする

ところがあるでしょうっ?!)

 

『・・・一体どうやったら籠城してた

一万の兵が、一日で城を落とされた挙句に

全滅するのだ?』

 

そうです!やはり挑発に乗って

しまったんですか?!

 

 

ソ、ソレガ・・・

 

 

籠城どころか、全軍を率いて敵城の前に?!

 

『馬鹿なのか?!』

 

「鈴々!死んだ愛紗を悪く言うんじゃない!」

 

「そうだよ!鈴々ちゃん!」

 

『死んだのは愛紗だけじゃないのだ!

一万の兵隊にだって家族がいるのだ!!』

 

(ついでに白黒も居ますけど・・・)

 

「た、確かにそうだが・・・」

 

「・・・」

 

『で、戦場で囲まれて、

散々に蹴散らされて、

退却中も襲われて、

ようやく城に着いたと思ったら

敵に落とされてた・・・って』

 

捕虜を開放したのはただの余裕ではなく、

自分たちの資財を一切使う気が無いから

ですね。

 

『一万の兵を籠城させるために

用意した資財が、丸々獲られたのだ』

 

完全にやられました・・・

 

「鈴々ちゃん!朱里ちゃん!資財より

大事なものが!」

 

『大事なモノ?兵隊の命を見てない

お姉ちゃんが言う、益州のみんなから

集めた血税より大事なモノって何なのだ?』

 

「鈴々!愛紗はずっと一緒にやってきた

仲間だろ?お前にとっても姉貴分じゃ

なかったのか?!」

 

『そうなのだ。そうじゃなかったら

とっくに殺してたのだ』

 

「鈴々?!」

「り、鈴々ちゃん?」

 

『けど鈴々が早く殺さなかったから、

愛紗は兵隊さんを殺して、

資財を奪われて、城も獲られたのだ』

 

そうですね。殺す云々はともかく、

せめて予定通り籠城していたら、

関羽さんも兵隊さんも

死ななかったし資財も奪われる

ことはありませんでした。

 

『何が「私が監督しよう」なのだ

自分から前に出てるのだ!』

 

「いや、きっと愛紗にもなにか

考えがあって・・・」

 

『あるわけないのだ。

どーせ鈴々に比べて自分の名が

広まってないから、焦っただけなのだ』

 

・・・報告を聞く限りでは

そうですね。

 

「「・・・」」」

 

『お兄ちゃん。何を悔しそうにしてるか

わからないけど、そもそも愛紗を前線に

出すことを許可したのはお兄ちゃんなのだ』

 

「えっ?!」

 

『違うか?朱里』

 

そうですが・・・ソレは今更です。

今後のことを考えましょう?

 

『朱里はお兄ちゃんとお姉ちゃんに甘いのだ』

 

(鈴々ちゃん。わざわざ私に代わって

厳しいことを言ってくれて

ありがとうございます・・・)

 

(気にするな。なのだ)

 

「今後・・・そうだよ!すぐに

愛紗ちゃんの仇を討たなきゃ!!」

 

『お姉ちゃん。それは無理なのだ』

 

「鈴々ちゃん!!」

 

「朱里・・・無理なのか?」

 

桃香様、ご主人様。そもそも

どうやって仇を討ちますか?

 

「「え?」」

 

敵は一万。敵将は徐元直。

従う将は陳登、黄忠、厳顔、呉懿。

 

『後ろには涼州の騎兵もいるのだ』

 

対して私たちは兵は二万

将は鈴々ちゃんと

田階さん、田豫さんだけです

 

「二万いれば!」

 

攻城戦の基本は攻め手には三倍の

戦力が必要とあります。

 

「・・・」

 

「それに将か・・・」

 

『そうなのだ。そもそも徐庶は

鈴々と愛紗が二人懸かりで完敗した

敵なのだ』

 

そこに益州でも名高い厳顔と呉懿。

更には黄忠です。

陳登の名は知りませんでしたが、

呉懿と共に城を落とした手際は

決して侮れるモノではありません

 

「陳登といえば徐州じゃなかったか?

それになんで南陽に居たはずの徐庶が・・・」

 

ご主人様の知識にあるような将なら

やはり陳登も一廉の将ですね。

あと元々徐庶の所属は官軍ですから。

長安が援軍として出してくる

可能性はありました。

涼州兵に完敗した私たちに

更に援軍を出して来たのは

意外でしたが、益州を纏める

為と考えれば・・・

ありえなくはないでしょう。

 

『アイツらにしてみたら

劉璋も劉表もお姉ちゃんも敵なのだ』

 

「そうか。ならヤツらが出して来た

一万と言う数は、俺たちを討ち取る為か?」

 

いえ、おそらくは我々の戦力拡大を

阻止するためでしょう。

 

「いや、けど!」

 

関羽さんが籠城も偵察もせずに、

全軍で動くなんて予測できるとは

思えません。

 

『敵にとっても予想外だったのか?』

 

「それにしては完璧に手玉に

取られてるじゃないか?!」

 

純粋に将としての力量の

違いです・・・

 

「そんな?!関羽と魏延だぞ?!」

 

『お兄ちゃんの世界では

名将だったかもしれないけど・・・

愛紗は兵を率いたことはあっても、

雛里や朱里の補佐無しで万の軍勢を

率いたのは、コレが初めてだったのだ』

 

魏延さんはもともと最近までは無職でした。

そんな人がいきなり副将となっても

兵の指揮など、執れません。

 

『せめて田階や田豫を連れて行けと

言ったのに「不要だ」って

拒否されたのだ。

そのときお兄ちゃんも居たから知ってるのだ』

 

「そんな・・・じゃあ俺が名前に

引きずられたせいで?!」

 

・・・いえ、もともと関羽さんも

魏延さんも自意識過剰なところは

ありました。

 

「そんなのないよっ!」

 

『お姉ちゃん。愛紗は自意識過剰の

見本みたいなヤツだったのだ』

 

「嘘っ!」

 

『幽州の趙雲に負けたときも、

孫堅の配下に負けたときも、

華雄に負けたときも、

徐庶に負けたときも、

自分が弱いなんて認めなかったのだ』

 

「・・・」

 

武将さんは多かれ少なかれ

そういう所がありますが、

関羽さんの場合はソレが

異常とも言える状態でした。

 

「その理由は・・・」

 

『お兄ちゃんとお姉ちゃんが甘やかした

からなのだ』

 

「「?!」」

 

『ことあるごとに天下の名将とか

言っておだてたのだ。

せめて新野に居たとき、しっかり

叱って鍛えていれば、少なくとも

鈴々よりは強くなれたはずなのだ』

 

鍛錬で鈴々ちゃんに負けても

「片腕だから遠慮した」と

言って言い訳してましたし・・・

 

「いや、アレは言い訳じゃないだろう?」

 

『お兄ちゃん、本当に

愛紗は鈴々より弱かったのだ』

 

「え?あ、いや、確かに

張飛と関羽なら張飛の方が

強いかも知れないけど・・・」

 

『お兄ちゃんの世界の鈴々と愛紗は

知らないけど、少なくとも益州に

入った時点だと、鈴々の方が強かったのだ』

 

「そ、そうだったのか?」

 

『戦場で「片腕だから油断した」って

言っても許してくれる敵なんか

居ないのだ。自分に言い訳なんか

しないでしっかり現実を見るべきだったのだ』

 

自分が天下の名将と勘違いした結果、

敵を侮って全滅してしまいました・・・

 

「・・・コレからどうする?」

 

今回の戦でたくさんの兵隊さんを

失いました。ですので即座の

戦力の回復は難しいでしょう。

 

『集めたって養えないからな?』

 

「・・・じゃあ、愛紗ちゃんの仇は」

 

『そもそも戦場で討ち取られたのに

仇なんて言ってたら、この世から

戦なんて無くならないのだ』

 

「「?!」」

 

恨みの連鎖・・・

桃香様の言うみんなが笑って

暮らせる世界が、どれだけ

難しい夢か、わかりましたか?

 

「「・・・」」

 

『だから朱里は現実を見て、

まずは益州だけにしようって

言ってたのだ』

 

「そうか。そうだったのか」

 

『こんな思いをしている兵隊さん達に、

お姉ちゃん達は復讐は下らない。

何も生み出さないって上から目線で言ってたのだ』

 

それでも桃香様の下に集まってくれた

人たちは、本当の意味で復讐を我慢し、

飲み込んだ人たちなんです。

 

『お姉ちゃんはどうなのだ?

自分で言ったことに責任は

持てるのか?』

 

復讐に付き合わせて兵隊さんを殺しますか?

 

「わ、私は、そんなつもりじゃ無かったのに・・・」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

陳登、よくやった。

 

『はいっ!ありがとうございます!』

 

損害がほとんどなかったのも良いが、

敵に資財の焼き討ちや、持ち出しを

させなかったのが良い。

溜め込んだ資財を根こそぎ奪えば

今後の政にも影響がでるだろう。

単発の戦に拘らない、素晴らしい一手だ。

 

『いや、そこまで言われるような

ことでは・・・』

 

謙遜するな。

あの阿呆共にも見習わせたい

くらいの功績だよ。

 

『阿呆共・・・相当ご不満のようで』

 

あぁ、口だけなのはまだしも、

あの程度の雑魚に苦戦するとはな

 

『だからって、徐庶様が二人の首を

撥ねてしまっては、私の功績なんか

霞んでしまいそうですけど・・・』

 

悪いことをしたとは思ってるが・・・

安心しろ。無名の関羽と魏延の首

なんぞより、城と一万の兵を養う

資財の方が重要だと皆が知っている

 

『ですかね?』

 

あぁ、まさかこんなに簡単に

開城させるとは私も想定

していなかったからな。

 

『元々が民を人質にとって資財や兵を

集めていた連中です。

離れた所ならともかく、馬騰様に

降った地域の近くの連中は、

その施政を知ってますからね』

 

犍為半分が馬騰殿に降っていたから、

残る半分には更に良く見えていたか。

 

『はい、そんな情報があれば劉備が特別

良い主君ではないことはわかります。

心から劉備に味方する民なんていませんよ』

 

後は彼らにとっての敵が現れ、

関羽の軍勢が負けたと教えてやれば

雪崩を打って降伏する・・・

うん、内政官としての経験をしっかり

活かした良い策だった。

李儒様にもきちんとお伝えしよう。

 

『ありがとうございます!』

 

では今後についてだが

 

『このまま江州を落としますか?』

 

いや、流石に諸葛亮が指揮を執り、

少なくとも二倍の兵が居る江州に

足手まといを抱えたまま

攻め込むのはな。損害が大きすぎる。

 

『あぁ、益州の将兵はそれほど

使えませんでしたか?』

 

駄目だな。南陽の兵なら一万あれば

殲滅できるが・・・そういえば

呉懿はどうだった?

 

『やったのは残党狩りだけでしたので

何とも言えませんが、

特に可も不可も感じませんでした。

・・・あぁ、私ごときにこんな評価を

されてる時点で駄目ですね』

 

そこまで自分を卑下する必要はないが・・・

まぁ謙虚なのは良い事だ。

増長した結果が、あの首だ。

 

『二つとも驚いた顔してますけど・・・』

 

一体何に驚いているのやら。

特に関羽は洛陽で私に負けてるだろうに

 

『そうですねぇ。どれだけ自分に自信が

あったのやら。

では、この首を劉備に送り付けて

その動きを見ますか?』

 

そうなる。自称劉備の一の家臣だから

動いてくれると助かるよ。

籠城されたならともかく、

あちらから来てくれれば殲滅もたやすい

 

『内部に不和でも撒きますか?』

 

それも悪くない。仇討ちを望む連中と

抑える連中で争ってくれれば

更に弱体化できるか。

 

『動かなければ?』

 

一度退いて見るのも有りだな

 

『あぁ下手に政に手を出せば

馬騰様にも迷惑が掛かりますか』

 

そうだ。それにあえて

少量の資財を残して撤退すれば、

後に残るのはミミズを裏切った民と、

行き場のない蟠りを抱えたミミズの軍。

 

『いつでも落とせますね』

 

だろ?落としたと言っても

損害なんか無いんだ。

特に情も無い。捨てることに遠慮もいらん。

 

『何人かの民に物資を渡して、内部を

纏めてもらいましょうか?』

 

ミミズに狙われれば良し、

民を圧迫したと言う実績を作れるし、

狙われなければ再侵攻の際の手駒になるか。

良いじゃないか。

その目線は私も学ばせてもらうよ

 

『きょ、恐縮です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、諸葛亮?お前にはこの視点があるか?

夢から覚めた竜はどう動くのだろうな?

 




さらっと死んだ軍神関羽。
拙作では口上の達人となりそうな予感

廖化さえ居てくれたらっ!!

真面目な眼鏡?大好きですが何か?ってお話?

イヴだろうがイブだろうが、私は一向に構わんッッ!!

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