とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士
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前話の続き
 

オリ設定!
オリ展開!

嫌いな人は詠み飛ばし!


強い言葉を使うなよ?

「やるわねん甘寧ちゃん!

まさか孫堅ちゃんすら囮にして、

私の目を狙ってくるなんて!!」

 

「・・・申し訳ございません。

殺し損ねました」

 

いや甘寧。よくやった。

 

『じゃな。今の機を得ることが

できたと考えれば、一時戦場を

離れて張飛を追って行ったことも

許せなくはない・・・儂はな』

 

いや、アタシも許す。

シャオはまぁ・・・止めてやるよ

 

「・・・ですがお嬢様は!」

 

甘寧。今は目の前のヤツを

殺すことだけを考えろ

 

「・・・はっ!」

 

「黄蓋ちゃんに孫堅ちゃんに甘寧ちゃん

まさか三人いたら勝てるとでも?」

 

その油断がお前の右目だろう?

 

「ふ、ふふふ。その通りねん。

孫堅ちゃんの決死の気迫に隠れた

必殺の一撃。見事だったわん」

 

「・・・殺せていないがな」

 

『じゃが、さしもののアヤツも目は

鍛えられんようじゃ。ソレがわかった

だけ収穫じゃよ』

 

あぁ、あの仮面が邪魔したせいで

深く差し込めなかったのは・・・

まぁ運が悪かったと諦めよう

 

それで甘寧。

 

「はっ!」

 

距離を取れ。アタシと黄蓋が

隙を作ったらどんな状況でも

躊躇するな。最悪アタシごと殺れ。

 

「孫堅様!」

 

コイツを生かしてたらシャオだけじゃねぇ!

策も権も殺されるんだぞ!!

 

「・・・ですがっ!」

 

『それにお主が潜んでると思えば、

ヤツも周りに気を遣わねばならん

その分だけ儂らが楽になる』

 

そーゆーこった。わかったら

せいぜい離れて、ちょこちょこ動き回れ

そんで奴の気を散らせ。

 

「はっ!」

 

黄蓋、換えの武器大量に用意しろ

 

『もう陸遜が用意してくれとるよ』

 

そうか。相変わらず仕事が早い

・・・で?そっちは終わったか?

 

「あらん?待っててくれてたのん?」

 

止血と回復と痛みの遮断。

でもって片目で何ができるかの確認だろ?

 

「・・・えぇそうねん」

 

『あきらかに先程よりも力が

増しとるのぉ』

 

ま、追い詰められたらどんな獣

だってそうなる。

底が見えてきたって思うとしようか

 

「底が見えた?ならどうするの

かしらん?今なら尚香ちゃんを

抱えて逃げれるわよん?」

 

・・・はっ、なるほどな。

 

『堅殿?』

 

コイツはな。なんだかわからねぇが

弱ってやがる。で、時間を置けば

置くほど、体と気の均衡が取れて

強くなるんだよ。

 

「さすがの勘ねん・・・」

 

『あぁなるほど。ついでに足も治せるのぉ?』

 

そう言うこった。

そうなったら手に負えなくなる。

だからココで殺すしかねぇんだ。

 

『・・・今の策殿なら儂らが

おらんでも大丈夫じゃしな』

 

覚悟は決まってる。

行くぞ。

 

『おう!』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『目を奪いましたか・・・』

 

えぇ、いきなり片目になれば

遠近感が狂います!

それに左足と右目。

つまり右に死角ができました!

 

『え?左足なら左では?』

 

はい、左右の動きをする際は

反対側になる方の足が軸足になります。

ですので右に対して踏み込む際

左足が軸になりますけどあの足では

満足な踏み込みができません。

 

『なるほど、さらに右目を奪ったことで

動きを大きくしないと右が見えませんね』

 

踏み込みが浅くなるので、その分

防御も攻撃も楽になります!

 

『そうですか・・・』

 

陸遜様?

 

『いえ、そんな簡単な相手には

思えないというだけです』

 

・・・そうですね

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「ふぅぅぅぅぅぅぅらぁぁ!」

 

『「グッ!!」』

 

ちぃ!・・・目は奪った。

踏み込みも浅いまま。

 

だがさっきより確実に強えぇ!!

 

『・・・ダメじゃな。儂も甘寧と同じように、

隙を作ることを第一に考えるぞ』

 

あぁ、そうしてくれ。

 

「見事よん。左足を潰されたとはいえ

アナタ方が此処まで耐えるとは

思ってなかったわん」

 

はっテメエの目が節穴な

だけだろうが。

 

「否定はしないわん。

それに・・・心のどこかでアナタ達を

殺してはいけないと思っていたようね」

 

そうか、ならそのまま死んでくれ

 

「それは無理。アナタ達が生きていたら

ご主人様が殺されちゃうでしょう?」

 

そうだな。気狂いなんざ粉々にしてやるよ

 

「あらん。気付いてたのね?」

 

『気付かん方がおかしいわい

最初はミミズかと思ったがのう』

 

どうでもいいさ。アタシらが生き延びれば

気狂いが死ぬ。

アンタが生き残っても、死ぬのはアタシら

だけさ。

 

『気狂いと、堅殿を含む儂等が同じ扱いと

言うのもアレじゃがの』

 

コレ付きなら釣りがくるさ

 

「ふ、我が名は貂蝉よん。

せめてそのくらいの情報は

柴桑の娘さんに届けさせて上げるわん」

 

あぁ、待っててくれたのか?

 

『おかげで後方の兵は無事に撤退

できたの。感謝してやろうか?』

 

「感謝はいらないわ。

これから死ぬアナタ達に最後の手向け。

・・・せめて恨んで死になさい!!」

 

安心しろ。死ぬのはテメェだっ!!

 

 

 

 

 

 

「るぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

『う、ぐぁぁぁぁぁ!!』

 

祭?!う、おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『なんですかあの力は!!』

 

いきなり気が膨張したと思ったら

孫堅様と黄蓋様が吹き飛ばされた?!

 

『甘寧さん?!』

 

甘寧様を見もせずに潰した?!

接近に気付かれてたってことか!

 

何をした?!何があった?!

なんでいきなり奴は強くなった?!

 

よく見ろ呂蒙!お前は何の為に

ここにいる?!

 

『呂蒙?!』

 

待ってください!今見てます

 

『違う!!』

 

違うって何・・・あっ!

 

 

 

『尚香様を止めなさい!!!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・あら?もう起きても

大丈夫なのかしらん?」

 

『・・・みんなのおかげでそこそこ

回復したからね』

 

「アレだけの損傷をこの短時間でそこまで

回復させるなんて凄いわ。

それも完璧紳士の技かしらん?」

 

『そうだね。けどお前だって

本来なら出来ただろうに』

 

「・・・そうねん」

 

『理由はわからないけど、心・技・体の

均衡が崩れてる・・・いや壊れてる。

今のアンタは今ある気を使い切ったら

回復できないんじゃない?』

 

「・・・正解よん」

 

『ふん。教頭先生と同格かと思ってたのに

がっかりだよ』

 

「あらん?アナタ方にとっては完璧紳士に

匹敵する人間なんて危険なだけじゃないのん?」

 

『・・・馬鹿じゃない?』

 

「・・・?」

 

『教頭先生にしてみたら

格上の相手は超えるべき壁。

同格の存在は競うべき相手。

あの時アンタ達が来たとき、

教頭先生は嬉しそうにしてたじゃん』

 

「・・・なるほどねん」

 

『今のアンタはなぁ!せっかく

「競い合える相手ができたって」

喜んでた教頭先生の気持ちに

泥を塗ってるんだ!」

 

「あぁ、ソレが私に対する敵意の・・・」

 

『もともとミミズに味方するアンタは

孫家の敵だ。お母様の敵だ!

教頭先生の敵だ!!!』

 

「・・・そんな貴女に私は覚悟を問うたのね」

 

『さぁ・・・わざわざ時間を作ってやったんだ。

回復は出来たか?』

 

「見ての通りよん」

 

『そうか、やっぱり回復もできなかったか。

・・・残りの気と腕の一本は貰って逝くぞ』

 

「・・・えぇ。全力できなさいな!!」

 

 

『ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

「ぐっるァァァァァァァ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あぁぁダメだ!私じゃ止めれない!

いくらなんでもあんな体じゃ・・・

 

『呂蒙!何をしてるんですか!!』

 

陸遜様・・・ですが私では

あの戦いに介入できません!

 

『寝ぼけるな!』

 

え?

 

『そんなこと誰が望みました!

さっさと孫堅様と黄蓋様!

甘寧さんを助けなさい!!

何のためにお嬢様が出たと

思ってるんですかっ』

 

あ、あぁぁ!そうだ!!

私は何をしてるんだ!!

 

『良いから早く!

私たちでは近づくことすら

できないんです!

アナタしか居ないんです!!』

 

はいっ!!

 

『徐盛!すぐに輿を用意しなさい!』

 

「はっ」

 

『凌統と朱治は孫堅様達を連れて

荊州へ撤退!!』

 

「はっ」

 

『殿は私と呂蒙と蒋欽!

準備が出来次第撤退します!!』

 

「「「で、ですが・・・」」」

 

『すべての責はこの陸遜が負う!

キサマらはさっさと動け!!』

 

「「「はっ」」」

 

『お嬢様・・・恨まれても構いません。

ですが孫堅様は必ず無事に

荊州に戻します!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あらん?尚香ちゃん、

アナタ置いていかれたみたいよん」

 

『今のワタシ相手に、

わかりきったことを言ってまで

揺さぶりをかけなきゃいけない程

弱ってるみたいだな?』

 

「・・・そうねん。正直これ以上

傷を負ったら、ご主人様を守る

どころじゃなくなっちゃうわねん」

 

『オマエ、気狂いを連れて

逃げる気だったな?』

 

「・・・」

 

『今の私に苦戦する奴が徐庶さんに

勝てるわけないからね。

・・・私達を試し台にしたんだろ?』

 

「そうねん。貴女方に対してどれだけ

戦えるかで、ご主人様を守るか、

連れて逃げるかを決めようとしていたわ」

 

『結果、片足と片目。

それから腕一本無くすんだ』

 

「まだ腕はなくしてないけど・・・

まぁアナタを殺すには必要ね」

 

『逃げても構わないぞ?』

 

「孫堅ちゃんに言った言葉の

意趣返し?

・・・残念ながら退けないわ。

私が愛するご主人様を置いて逃げる

漢女に見える?」

 

『知らねーよ』

 

「まぁ、冷たいのね!

・・・最後に言い残すことは?」

 

『アンタに残す言葉なんて・・・無い』

 

「それもそうね。

・・・こうしてるのだって痛いでしょ?

せめて痛くないように殺してあげる!」

 

 

 

お母様、策姉様、権姉様、孫家のみんな。

筆頭様。シロさん。狐様。李厳様。

李豊くん、将軍府のみんな・・・

 

そして教頭先生・・・本当は、

なんかお父さんみたいだって思ってました。

 

 

先に逝きます。

ごめんなさい。

でも、ありがとうございましたっ!

 

「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「・・・えっ?!」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こらこらネコモドキ。

俺は叫ぶ暇があったら殴れと教えたぞ?




ご都合主義?
いやいや、居るのが普通でしょ?
種馬とミミズを討伐するのに、
李儒くんが来ないわけ無いよねってお話です。

細かい話は次話(明日)を待つんじゃ!

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