とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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悪魔の力を身に付けた?

間違いなく師匠に影響を受けている
弟子と言う名の被害者であり加害者

そんな弟子視点。

モチロン、オリ設定、オリ展開です。




あっれぇ~わぁ~ダレだっ×3

腐れ目死すべし、慈悲は無いっ!!

 

ヤツは、本当に人間か?!

 

あの鬼畜技のドコが有情だ!何が破顔拳だ!

 

全身動けなくなる程度に手加減しつつ、

顔の・・・表情筋だったか?を破壊し、

女として、否っ!人としての尊厳を砕く。

 

こんな技の何処に情があるっっっ!

 

しかもアレだろう?

もしも喰らう前に用を足していなければ

いつぞやの狐のように、糞尿垂れ流しに

なっていたんだろう?!

 

こんな技の何処に情があるっっっ!!

 

死んでない?

 

乙女的に死んでるだろうがっ!

 

殺す情けだってあるんだぞ!!

 

いや、乙女的に殺すのは断じて情けじゃない!

 

ふっ。いくら言っても無駄ですか。

やはりアナタには人の傷みがわからないようだ。

 

ならば私が教えてやろう。

今の私は廬山の滝の流れだって変えられる!!

 

 

 

さぁ、喰らえ我が奥義っ!

 

名付けて

廬 山 昇 龍 破ぁぁっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うぉざっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?ふぅ。寝てしまいましたか。

 

まったく師の手加減と来たら、

本当に神がかってますね。

 

どーせ動けないんだから、

いっそのこと眠って回復に専念しようと

言う発想に辿り着くまでが本当に大変でしたよ。

 

しかし、なんでしょう?頭が痛い?

普段は痛みを残さないんですが、力加減を誤った?

 

 いや、この場合は師に力加減を誤らせた。

そう言うのが正解な気がします。

 

ふふふ、弟子も日々成長しているのですよ。

寝る前に何かのコツを掴んだ気もしますしね。

夢でしょうか?

 

いや、体があの感覚を覚えている?

 

よし、忘れないうちに反復しなくては。

 

 

 

背中から拳に力を伝えるようにして、

 

 こうっ

 

 ・・・違う。

 

 

 

足元?踏み込みが甘いか。

 

なら、踏み込んだ時に大地から返ってくる

力を足全体で受け、膝から股関節に、

股関節から腰に、腰から背中に、

背中から肩に、肩から肘に、

肘から手首に、手首から拳に、

そして拳からその先に・・・・・・・

 

力の流れと呼吸を合わせて・・・・・・

 

 

 

 

 

こうっっっっっ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・あ"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まったく、いけませんよ?

私が女としての魅力に溢れているのが

悪かったのかも知れませんが。

大人の魅力の秘密を知りたいからと言って、

淑女の寝室を覗くなどしてはいけません。

 

人や場合によっては、男女の営みをしてる時

だってあるのですから。

 

まぁ、私が温厚な性格で良かったですね。

 

ですから、アナタが壊した村の防壁についても

私が何とかしてあげましょう。

 

これでも都から派遣された官軍の中では、

それなりの立場を頂戴してるんですよ?

 

・・・疑わしそうな目をしてますね?

 

ふぅ

 

いえ、アナタの歳を考えればかなりのモノですよ?

 

その歳でここまでヤれると言うことは、

産まれか育ちか・・・まぁ苦労したのでしょうね。

ただし、あくまでもアナタの歳ならば、です。

 

確かに世の中にはアナタ以上の年齢でも、

今のアナタにすら劣る連中が溢れています。

 

ですが、アナタが今より高みを目指すならば、

その目を向けるべきは下ではありません。

 

アナタ以上に素質があって。

アナタ以上に年を重ね。 

アナタ以上に地獄を見て。

アナタ以上に先を観ている。

 

少なくとも目の前に居る私は、そんな存在ですよ?

 

例えば、アナタがこのままココで成長したとして。

 

そうですね10年、10年で今の私に届くと思いますか?

 

ちなみに私は今年で13歳ですよ?

 

アナタは・・・7才ですか。

 

17なら・・・いや、あの外道の修行は

1年で凡百の5年を凌駕するから

・・・うん、大丈夫ですね。

 

あぁ、気になさらず。

 

少し人生について考えてたモノですから。

 

 

何が言いたいかと言うと、アナタはこんな

ところで埋もれて生きていくつもりですか?

と言いたかったのです。

 

何故って?

アナタは私と師の会話を聞いて、

理解していたでしょう?

 

あの方はね、目付きは悪いし、

性格は腹黒だし、性根は卑劣で、

卑怯が誉め言葉だと本気で考えている、

鬼畜外道の人格破綻者ですが、

教えは何よりも正しいのです。

 

無駄に儒に染まってないから、

先人の教えでも間違っているものは

間違っていると、主張します。

 

ですが凡庸で低俗で愚劣な識者を

名乗る連中は、師の言葉が理解できません。

 

あぁ、本物の識者・賢者は自分を

識者・賢者等と名乗らないのですよ。

 

師曰く、足りないことを知る

 

と言いましたか。

 

謙虚とかではなく、実際に世の中には

わからないことだらけです。

 

少なくとも私は師に教えられるまで、

この地の理を知りませんでした。

 

アナタもそうだったのでしょう?

 

あの話の内容を理解したからこそ、

私の傍に立って話を聞こうとしたのでしょう?

 

 

 

・・・・・・良く考えたらそのせいで

師に不名誉な扱いを受けたんですよね。

 

ミネ・ウチでしたか。

後遺症が残らなければナニをしても

良い訳じゃないでしょうに。

 

ねぇアナタもそう思いませんか?

思いますよね。

 

 思え。

 

つーかお前も体験してみろ。

 

断固拒否?

乙女としてアレは受け入れられない?

 

あぁん?ならその受け入れられないのを、

私が受けたのはダレのせい何ですかネェ~?

 

温いことを言ってるんじゃねーですよ!

虎穴に入らねーと虎児は得られねーんです!

 

 

 

いっぺん死んでみろ。

 

 

 

いや、冗談抜きで。

 

真面目にお話しますが、

中途半端な温い考えを持ってたら

師の教えは理解できません。

 

儒の教えなんて、理を知るためには

毒にしかなりません。

 

先入観とか、事前の知識とかは

ひとまず放置して。

 

頭を空っぽにして無理矢理詰め込んで

色々な経験を積んで心で理解するのです。

 

そうなって、初めて師の言葉の本当の意味を

知ることが出来るのです。

 

師の言葉をもっと詳しく聞きたかった

からこそ、アナタはあの場で全てを

打ち明けたのでしょう?

 

ん、あぁ私がアナタを諭す理由ですか?

 

まぁ現地の協力者を取り込むと言う打算は

確かにありますよ?

 

ですが、根っこのところは

私も師と同じでしてね。

これでも学問所を出て、

博士の号を持つ教育者の端くれでしてね。

アナタのような才を持つ子が、

中途半端に育つのが我慢出来ないのですよ。

 

・・・私が師に師事したのは9歳の時でした。

 

つまり、アナタは当時の私よりも若い。

そんなアナタが私達と共に高みを

目指したなら、どこまで行けるか

見たくなるじゃないですか?

 

あぁ、まぁ?

これからアナタが師の教えを受けたとしても?

私に一日の長があるのは変わりませんから?

素質だって私、師以外には負けませんし?

追い付かれることは絶っ対にありませんけど?

 

将来的には、競争相手くらいには

なってくれたら嬉しいと思わない

こともないんですよ?

 

師曰く、教えて学ぶ

 

こんな言葉もあるみたいですし?

私の成長の為にもなるでしょうから?

 

アナタが望むなら、私から口添えしてあげないことありませんよ?

 

 

アナタとお母様が望むなら、

司隷にある師の実家の荘園で、

家族共々暮らして行けるよう手配もできますよ?

 

少なくとも彼処は生まれで差別するような、

つまらない人はいませんし。

 

 

 

あぁ、焦って決めなくても大丈夫ですよ。

きちんとお母様に相談してきなさい。

 

どんな結果になっても

アナタ達を虐げたりはしない。

私の名にかけて約束しましょう。

 

それと自己紹介がまだでしたね?

 

え、知っている?ふむ。恐らくは師のついで

なのでしょうが、私も涼州に名が届くように

なってしまいましたか。

 

名声に興味はありませんが、

今は不思議と悪い気はしませんね。

 

 

 

では、姜伯約殿。

 

 

 

 

コンゴトモヨロシク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・五体投地って誰だ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




師が白いのに興味を抱いているのを
きちんと見ていた弟子。

村の壁を壊したことを 
白いのの勧誘で相殺させようと
必死な弟子。

弟子は生き延びることができるか?


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