とある策士の外史旅(仮)   作:カツヲ武士

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悩めるはおー様。
ネコミミと共に苦境に立ち向かう
はおー様

頑張れ!はおー様っ!

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原作は既に無い!
嫌いな人は読み飛ばしっ!


大きすぎる・・・修正が必要だ・・・

長安からの使者を斬った?

なぜそんなことをする必要が?

 

「考えられるのは、使者があまりにも

度が過ぎた阿呆だった場合でしょうか?」

 

司馬懿が感情的になって殺してしまう程の

阿呆を使者にするかしら?

 

「連中の価値観は、まともな人間ほど

理解出来ませんから・・・」

 

あぁ、確かに。そう考えれば有り得なくは

無いわね

 

「問題は使者を殺した事を、隠しも

しない事でしょう」

 

そうね。普通なら隠すわよね。

 

「はい。これでは董卓はともかく、

公孫賛や孫堅は間違いなく敵に回ります」

 

敵に回しても良いと判断したのか、

それとも敵には回らないと判断したのか。

 

「使者を殺す事で劉曄に対して、

自分を軽視するなと警告を出した

と言う可能性も有ります」

 

唯々諾々と従う事はないと言う事ね。

本来なら不敬と断じて討伐されるの

だろうけど・・・

 

「連中には討伐出来る武力が有りません」

 

そうね。さらに所詮は親政ですもの。

帝でもない皇族に従う理由は無いわ。

 

「長安から我々に使者を出させますか?」

 

私たちが出すのではなく、あちらから

出させるのね?

 

「はい、内容は司馬懿と董卓を討つための

軍事同盟ですね」

 

・・・連中を逆賊として認定させる

事が出来れば、白蓮も動くわね。

 

「司馬懿と戦うまで行くかは

わかりませんが、兵を引くことは

有るでしょう」

 

白蓮とて情報の集積と結論を出す

時間は必要でしょうから、その間に

冀州と幽州にはこちらから情報を

流しましょうか。

 

「司馬懿の謀叛と、その野心を世に

広めるのですね?」

 

えぇ、ヤツにどんな理由があろうと

長安からの使者を切った事は事実。

帝に対する謀叛として公表し、劉家

としてコレを裁くって感じにすれば、

武力がなくて自力では面目を保てない

劉曄も我々に協力するでしょう。

 

「そうですね!どんな理由や意図が

あったかは知りませんが、司馬懿は

自らの手でその命運を捨てました!」

 

長安に武力はない。その事実が司馬懿の

傲慢さを増長させたのね。

ふふふ、司馬懿よ。その傲慢さのツケを

支払う時は近いわよ!

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

・・・ねえ、尚香。司馬様が自分で壁を

修繕してるけど、手伝わなくて良いの?

 

『あぁ、うん。あの部分は筆頭様が壊した

場所だからね、手伝うと教頭先生と

筆頭様本人に怒られるよ』

 

・・・司馬様、将軍で州牧よね?

 

『ソレ以前に教頭先生の弟子だからねー』

 

なるほど。妙に手馴れてるのは

ソレのせいなのね。

 

『私とシロさんは一撃だったから

何も壊してないけど、あっちだと

李厳様も修繕してるから手伝っちゃ

駄目だよ?』

 

・・・李厳様も将軍で州牧よね?

 

『ついでに武官筆頭だけど、増長とか

傲慢さを無くす為の躾にもなるから

邪魔はしちゃ駄目なの!(ФωФ)』

 

なるほどなー。

無意識の傲慢さを無くす修業にも

なってるのね。

・・・なんと言うか、私向きの場所よね

 

『まぁ、堅っ苦しいところは無いかな?』

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

「そうですね!その傲慢さの結果が

反司馬懿連合となり、ヤツの首を

絞めることになります!」

 

反司馬懿連合・・・全体を見て将来を予測

するその慧眼。流石は我が子房。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

ふむ。ソレを作るには孫堅と劉表が

一時的にとは言え手打ちする

必要があるわね。

 

「長安と盟を結べば、不可能ではないかと」

 

そうね。私たちからではなく、長安から

の使者なら斬られる事もないでしょう。

 

「・・・恐らくは」

 

・・・あとは私自身が柳琳を討たれた事を

飲み込まなくてはならないのね。

 

「孫堅には司馬懿と董卓討伐の後で

いくらでも思い知らせる事ができます!」

 

えぇ、わかってるわ。コレは順番の問題。

まずは司馬懿!次に董卓っ!最後に孫堅!

連中には必ず地獄を見せてやるんだから!

 

 

―――――――――――――――――

 

 

『孫堅様~大丈夫ですか~?』

 

おーう。天国と地獄を味わってるよー

 

『そうですよね~。余韻と言いますか、

なんと言いますか、一晩中は中々

厳しいですよね~』

 

肩凝りや腰痛が無くなるのは良いんだがなぁ

 

『・・・たまに見に来てる呂布さんも

捲き込みますか~?』

 

なんだ、気付いてたのか?

 

『途中から隠れてませんからね~』

 

ふむ、次回来たらだな

 

『了解しました~孫策様にも伝えて

おきますね~』

 

あいよ。アタシは湯あみしたら修業

してくるから

お前もさっさと書類地獄に堕ちてこいよ

 

『そんな簡単に味わうモノじゃ無い

はずなんですけどね~』

 

結果強くなれりゃ何でもいいさ。

温い地獄に居ても意味が無いってのは、

あの時散々思い知ったからね

 

『・・・そうですね』

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

さて、そうなると問題は白蓮よね。

いくらなんでも五万の兵を冀州に

滞在させる事には不満も溜まってる

でしょうし

 

「そうですね。滞在費用や幽州の政にも

影響が有るでしょうから、相当不満は

溜まってるかと」

 

流石に全額負担は無理だけど・・・

多少の援助に加えて、司馬懿と長安の

手切れの情報と、烏桓が怪しい動きを

しているって言う情報が耳に入れば、

何かしらの行動を起こすはずよね?

 

「なるほどっ!実際に動きが無くても

確認はしなければなりませんから、

間違いなく兵を率いて戻ることに

なるでしょう!」

 

いくら白蓮がお人好しでも、冀州で

司馬懿の番犬みたいな扱いをされて

面白いはずがないわよね。

万が一白蓮が我慢できたとしても、

将兵はそうはいかないわ。

その辺も煽れば・・・

 

「流石華琳様ですっ!すぐに手配します!」

 

あぁ、待ちなさい。

 

「は、はい!何かありましたか?」

 

并州を長期に渡って空けている

董卓に対しても、同じことが言えるわ

 

「あっ!そうですね!董卓やその周りは

まだしも、兵士たちは不満が募ってる

はずですっ!」

 

匈奴が董卓に華侖と沙和を送りつけたから、

そこの部分では動かすのは難しいけど、

白蓮の噂と連動させれば・・・

 

えぇ、白蓮には悪いけど私の掌の上で

踊って貰うわよ!

 

―――――――――――――――――――

 

 

・・・ん?なんかアレだ。妙な噂を流され

そうな気がする

 

『妙な噂ですか?』

 

「烏桓が怪しい動きをしてるとか、

冀州に滞在してる幽州勢が不満を

抱いてるとか?」

 

そんな感じだろうな。

曹操にしてみたら冀州にいる幽州勢は

何とかして幽州に戻したいだろうし

 

『何と言っても奴等の中では殿と筆頭殿

は不仲で有名ですからな。』

 

「まぁ、新しい技の実験台になるくらいの

仲ではあるわね」

 

なんつーか、時には『理不尽だー』とは

思わなくも無いが、馴れればそんなに

悪い人でも無いんだよ。

アタシ達を蔑んだり、利用してやろうっ

てのは無いから安心して背中を任せられ

る人なんだよな。

 

『何だかんだで稽古をつけてもらってる

身ですしね』

 

「領政に関しても、やっぱりお二人の意見を

聞きながらやった方が効率も良いし、

滞在費も貰ってる上に、冀州に居る兵も

随分良くして貰ってるみたいだよね?」

 

なんたって楊修様だからな。

その辺で手抜かりなんざ無いだろ。

それにあの辺は幽州よりも暖かくて

過ごしやすいから、不満が出るどころか

滞在を希望するだろうさ。

ソレを考えたら、兵がだらけないかが心配だよ

 

『あぁ、その辺は徐晃にも頼みましたし、

楊任殿や楊奉殿も協力して下さるとか』

 

おぉ、ソレなら安心だな。

 

「そうなると、噂が広まって一番困るのは

烏桓だよね」

 

『そうですな。噂を名目に筆頭殿と

教頭殿に目を付けられたら洒落にも

なりません』

 

今の教頭先生には、あえて噂に乗って

きそうな怖さがあるからなー。

 

「こっちから使者を出してあげたら?」

 

『あぁ、叛意が無いと証明させるために

何か貢ぎ物でも用意させますか』

 

んー名目がなぁ。

 

「長安の使者を斬ったって事は

そろそろでしょ?その祝いとしては?」

 

『機密情報の漏洩になりませんか?』

 

そうだな。とりあえず豊作だったとか、

期待の駿馬が産まれたとか、そーゆー

感じで良いだろ?

 

「ま、ソレもそうだね。じゃあその方向で」

 

『それで、殿に対する噂にはどのような

対処をしますか?』

 

対処ったって、アタシがここに居るのに

一体どんな噂が立つんだよ?

筆頭が留守の冀州を狙ってるとかか?

 

「教頭先生的にスゴク・面白い噂に

なりそうだね!」

 

『・・・放置した方が良さそうですな』

 

そーゆーこった。

あの人の楽しみは奪わない。

コレはもはや常識だ

 

――――――――――――――――――

 

 

 

うーんどうするかな?

 

「お、どないしたん?一人で碁盤に

向かって」

 

『アレだよね?自分が敵の立場なら

どうするかってのを考える思考訓練』

 

そうなんだけどさー

 

「なんかあったん?」

 

いや、曹操が何をしたいのかわからなくて

 

『「「「あぁ~」」」』

 

『今の曹操が出来ることって、

ミミズ方式で無理矢理兵を集めて

中途半端な訓練するくらいでしょ?』

 

「あとは離間計くらいやない?」

 

「もう罹患してる」

 

「そうですな!頭が腐る病ですぞ!」

 

呂布も上手いこと言ったね。

けど、実際問題今までの動きと、長安

からの使者を斬ったことで李儒様と

司馬様の狙いはわかるはずでしょ?

 

「せやなぁ。よっぽどの阿呆でも

無い限りは読めるわな」

 

ソレを前提としたら、司馬様に従うって

宣言をした僕達と、司馬様に呼ばれて

冀州に居ることになってる公孫賛殿も

同じ方針だってわかるよね?

 

『そうだよね』

 

更に司馬様が南陽に居るって事は、

李厳様や張任様も同じなわけでしょ?

 

「そうなる」

 

「そうですな!」

 

そんな中、完全に囲まれてる曹操が

何で降伏しないのかが不思議でさ。

何か手が有るのかな?

 

「あ~確かに。しかもこないだの戦で

兵を失っとるから、何をするにも時間

稼ぎは必要やな」

 

『李儒様も司馬様も特に急いでは

いないから、実際は必要無いけど』

 

「壁を修繕してからじゃ無いと、ダメ」

 

「ですな!もしもその前に動いたら

問答無用で蹂躙されますぞ!」

 

だよねー。

けどまぁ、曹操はそんなこと知らない

訳じゃない?

 

「知らんから何かして来るって?」

 

『わざわざ怒らせなくても良いのに』

 

本当だよ。

それで、時間稼ぎの手段を考えてた

んだけどね

 

「思い浮かばんと」

 

『そうだよねー。まぁ、司馬様と

仲が悪い事になってる公孫賛殿を

使うのが普通だよね?』

 

「公孫賛はいい人」

 

「一緒にぶっ飛びましたからな!」

 

被害を拡散してるようで何より。

とりあえず公孫賛殿と曹操が仲が

良くて、幽州勢が不満を抱いてる

って噂を流して、烏桓が妙な動きを

してるって感じかな?

 

「ま、そんなもんやろ」

 

『ついでに自分達じゃ倒せない

私たちと公孫賛殿をぶつけようと

するかな?』

 

「あぁ、空の并州を狙うとるとか?

ありえそうではあるんやけど」

 

「ぶつからない」

 

「そうですな!衝突なんてしませんぞ!」

 

まぁ、そうだね。

(絶対なんか違う事言ってるよね?)

 

結局、曹操の立場になって考えて

みても、起死回生の一手が思い

浮かばないんだよね

 

「まさか今の状況で、長安を仲間に

組み込むわけにはいかへんもんな」

 

『そんなことしたら、逆賊の名が更に

重なっちゃうよ』

 

そもそも組み込んでも戦力にならない

じゃない。劉表も今や孫堅殿の北上に

怯えるだけだし。

 

「足手まとい」

 

「お荷物を背負い込むだけですぞ!」

 

うーん。わからないなぁ。

まさかこないだ華雄の前で爆発四散

した陶謙の使者が何か企んでた?

 

「ひどい嫌がらせではあるな」

 

『そうだよね。目の前で爆発四散されて

色々掛かったみたいだし』

 

「部屋の掃除が大変」

 

「挑発ならばコレ以上ない一手ですな!」

 

僕達全員が居たところでやられたら、

ブチ切れてもおかしくは無いけどさ。

時間稼ぎにはならないよね?

 

『「「「・・・わからないなぁ」」」』

 

 

――――――――――――――――――

 

 

タイヘンデス!

トウケンガラクヨウニ

オクッタシシャガ

コロサレマシタッッ!

 

なんですって?!

 

マタ,キシュウヤユウシュウニ

オクッタカンジャガ

ダレヒトリモドリマセンッッ!

 

なんですってぇ?!

 

タイヘンデス!

シバイガワレラト

チョウアンノリュウヨウニタイシテ

リュウベンデンカノ

サツガイノツミヲナラシテオリマス

 

なんですってぇぇ?!

 

「華琳様っ!司馬懿がもはや劉家に

大義無しとして、建国を宣言しましたっ!」

 

なんですってぇぇぇぇ?!

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おーい、弟子。修繕終わったら建国なー

 

『うっさいこの腐れ目っ!

お茶でも飲んでろっ!!』

 

 




漢帝国を超越したはおー様の知謀には
誰も届かないのだっ!ってお話



弟子は李儒くんと二人の時や、昔を知ってる
人達しか居ない場では昔のクセが出るもよう
Cv林原めぐみ


呂布?大好きですが何か?

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